毎週夜9時から、フジテレビ系列で高橋一生主演「僕らは奇跡でできている」放送中です。
大学で動物行動学を教える講師、高橋一生さん演じる相河一輝は、興味のあるものが目の前にあると、それに没頭して周りが見えなくなる変わり者。そんな一輝とその周りの人たちとの交流を描いたドラマです。
フィールドワーク授業
今回は育実(榮倉奈々さん)のクリニックにある、古い蛇口の音がシジュウカラの鳴き声に聞こえたのをきっかけに、授業でフィールドワークに出かける事を思いつく一輝。
学生の、須田くん(広田亮平さん)、新庄くん(西畑大吾さん)、青山さん(矢作穂香さん)らは、休日だという事で面倒に思いながらも、4コマ分の出席がもらえるというので参加。尾崎さん(北香那さん)は、文句も言わず参加していました。
青山さんは、この後用事があるとのことで、足が出る格好で臨みましたが、すぐに一輝に着替えさせられていました。
このフィールドワークがなかなか過酷な山登りで、授業とはいえ、学生さんたち大変だな~と思いました。しかも、講師である一輝に詳しい説明をしてもらえるでもなく、一輝お手製のバードコールを渡されて、1時間自由に鳥を見る、と言い渡されます。
学生さんたちは戸惑っていました。
これ、実際に放置されたらキツイもんがありますよね~。
途中、学生の青山さんが、一輝が一人作業するのを見つけて「何してるんですか?」と聞くと「内緒です。」と言う一輝。青山は「子どもみたい。」とつぶやいていました。
学生たちがどれだけバードコールを鳴らしても、鳥の鳴き声が聞こえませんでした。
しかし一輝が鳴らすと、鳥が鳴き返してきました。「半径250m以内に、シジュウカラが3羽います。」と一輝が言います。須田くんは信じてましたけど、新庄くんは「適当に言ってんじゃね?」と信じてませんでした。
一輝は鳴き声がする鳥について色々説明すると、新庄くんはいま一つ反応が悪かったですけれど、青山さんは「なんかウケる。」と嫌な感じには受け取っていませんでした。
学生さん達も振り回されつつ、一輝を受け入れて行ってる感じでした。
フィールドワーク授業の様子が結構長く扱われていました。
これ、バードウオッチングとか動物を観察する人にとったら、よく分かる場面だったんでしょうけど、私は鳥には詳しくないので、鳴き声だけで鳥の名前と、雄か雌かまで当てる一輝はスゴイと思いました。
けれど、学生たちが言ってるように「適当に言ってるだけ。」と言ってしまえば、そうかもしれないとも思いました。
私、心が歪んでるんですかね?
バードコールの次に、一輝が作った、糸電話の仕組みを使って音を出せる仕掛けで、動物の鳴き声に似た音を鳴らし、今度は動物の反応を観ることになりました。こっちはすぐに鹿の雄が鳴き返してきて、学生たちの反応も上々でした。
こうやって詳しい人に色々お膳立てしてもらって、森に入ると楽しいかもしれないと思いました。森って暗いし、ジメジメしてるし、怖いだけだと思ってましたから。
他のドラマと違って、雰囲気が面白いと思っていたら、下山する時に、見え見えのCGで鹿の雌が出てたのが、残念でした。
このCGで、楽しかった雰囲気が一気に冷めてしまいました。
残念。
あれは要らんかったと思います。
ちなみに、青山さんと尾崎さん役の女の子が二人ともかわいいです。二人の出演もこのドラマの楽しみのひとつです。
新庄くんは朝ドラ「ごちそうさん」で次男の役をしてた子ですよね!
空回りする育実
次に、前回から散々な目に遭っている育実。「俺の事、下に見てんだろ。」と言ってきた彼氏、鳥飼(和田琢磨さん)と仲直りする為に、家に招待して手料理を振舞いました。
育実は「下に見てる。」という彼氏の誤解を解こうとしてました。
料理教室に通おうと入会までしてたのに、バタバタして行けてなかったこと、落ち着いたら、こうやって手料理を作って彼と食べたかったことなどを話しました。
けれど、最後に「気、遣わせちゃったみたいだな。雑誌読んだよ。スゴイよ、育実は。」と言って早々に帰ってしまいました。
気を遣って、雑誌がまだ出てないと嘘をついたことがバレていて、また彼が去って行ってしまいました。
全く上手くいきません。
料理教室に行けてないのも、手料理を振舞いたかったのも嘘じゃなかったんでしょう。
けれど前回、彼氏とでは一緒に行けてなかった店でご飯を食べ、大満足してたこと。自分で選んで買っていたアクセサリーを見せて喜んでたことも、偽りない本当の姿ですからね~。
自分に無理に合わせてくれてるって感じるのは当然です。
育実の立場からしたら、なんでこんなひがんでくる男性にいつまでもこだわってるんでしょう?
彼氏、次回も出てくるんでしょうか?
虹一くんとは仲良し
前回、育実のクリニックで会った少年、虹一くん(川口和空くん)と一輝は、公園でまた会って、お互いの名前を地面に書いて教え合いました。
「一」という字が名前に入っていることで「仲間」だと喜ぶ二人。
今回は、虹一くんの名前の「虹」という字に、虫が入っているのはなんで?という謎が浮かびます。「虫が歩いていく橋だからじゃない?」と答える虹一くん。一輝が「虹一くんが考えることは面白い。」と言うと、とても嬉しそうにしていました。
次に一輝は、リスが木の実を食べた後がある場所に、旗を立てている写真を虹一くんに見せます。そして写真の中央にある、人間が作った道を越えると、リスが木の実を食べていないと教えます。
「どうしてここから先はリスたちがいないのか。その謎を解き明かせ。」と新たな謎を虹一くんに出していました。
そこへ虹一くんのお母さんが現れて、虹一くんの手を引っ張って、連れて帰っていきました。お母さんは一輝が職業まで名乗ったにも関わらず、不審な男として警戒していました。
普通に話すだけでも警戒しなければいけない世の中ですからね~。
前回、チラッとこの虹一くんのお母さんが、虹一くんの学校の成績について頭抱えて悩んでいたシーンが出ていたので、ちょっとナーバスになっているのかもしれません。
次の話に繋がる何かの伏線かな?とも思います。
何気に振り回されている樫野木
今回、何気に一輝に振り回されていたのが、要潤さん演じる同僚の、樫野木です。
樫野木が持っていたヤマアラシのとげを、一輝に午後の授業に使いたいと言われ貸したのに、急に気が変わった一輝に置きっぱなしにされていました。
そのことで文句を言おうとしたら、今度はペンを貸してくれと一輝に言われて、貸さないと「ケチですね。」と言われていました。
一輝って、育実みたいな理詰めで来る人には黙り込んで無抵抗になるのに、山田さん(戸田恵子さん)とか、樫野木さんには無神経に言いたいこと言ってます。
そうやって、言える人を選んでるように見えるのがなんとも憎らしいです。
一番嫌いな人は自分だった
いつも夕食を作ってくれる家政婦の山田さんが外食するので、一輝にも外で食べて来て欲しいと言われ、ひとり焼肉に出かけます。そこで偶然隣の席にいたのが育実でした。
一輝は、抜歯して以降、痛くて食べられませんでした。完全復活で食べられるようになって、とても嬉しそうに食べていました。
「ほんっとに幸せな人ですね。」思わずつぶやく育実。
育実は鳥飼のことでまだ悩んでいて、ウサギみたいだと言ってきた一輝に、その意味を聞きました。一輝はいつ言ったかも何を言ったかすら覚えてませんでした。
「自分にとって、どうでもいいことはすぐ忘れるってよく言われます。」とだけ答える一輝。
忘れられていた事に憤慨する育実でしたが「私も相河さんのフィールドワークっでしたっけ?あういう話、すぐ忘れますから。」と言い返します。
話はあっという間に一輝のペースになって、リスのエサの道の境界線の話になりました。話しているうちに、一輝が人とはなかなか仲良くなれない事を自覚している事に驚く育実。
「一番仲良くなりたい人と、仲良くなれたからそれでいいんです。昔は、その人の事が本当に大嫌いで、仲良くなろうとしても無理で、とにかく嫌いで毎日泣いていました。」と話す一輝。
「毎日泣くほど嫌いって…。良かったですね、仲良くなれて。その人もやっぱり、動物好きなんですか?」と育実は、話をずっと聞き流しながらも一応質問をしました。
「はい。僕です。昔僕は僕が大嫌いで、毎日泣いてました。」一輝が答えると、育実は絶句するのでした。
主要人物ふたりに感じたこと
ここまでの話を観て、一輝は自分の事をよく知っていて、人と仲良くなれない自分を受け入れている。
育実は、物事をよく知っていて、常識的で社会のルールのなかでしっかり生きているようだけど、実は自分の事をよく分かってない人。思いがけず、彼氏やら一輝といった人から指摘されて、認められない。自分の事を受け入れていない。
一輝は、人が常識と思っていること、当たり前と思ってることに質問をぶつける。
育実は、自分はものをよく知ってると思っていたのに、全く思ってもいない言葉に戸惑って質問する。
お互い答えられない。それぞれ当たり前のことに質問されても困ってる。
と、この主要人物ふたりについて、感じた事を並べてみました。
……とまぁ、もっと気楽に観てもいいドラマかもしれませんけど、高橋一生さんの雰囲気とか話し方だと、真面目過ぎて笑っていいのか迷います。
特に育実との絡みは、噛み合わなさ過ぎて観ていてしんどいです。
虹一くん、おじいさん(田中泯さん)とか、樫野木さん、山田さんとの絡み、授業シーンは面白いんですけどね~。
次回は虹一くんと動物園に行ったことが問題になるようです。
以上、「僕らは奇跡でできている」第2話の感想でした。