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大河ドラマ 青天を衝け 第39回「栄一と戦争」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。12月12日に第39回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第38回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一:吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行き、そのまま駿河の勘定組頭として出仕。武士と商人が協力して働く商法會所を設立し軌道に乗せる。その後、新政府から大蔵省への仕官の話が来て最初は断るつもりだったが大隈の話に心を打たれ新政府入り。改正掛で次々と新しい制度作りを進めるが大久保利通ににらまれたのち、改正掛を潰された。国立銀行設立の際の商人たちと話しているうちに、三井の番頭・三野村に「徳川の世と同じ。」と言われたことで官より民と感じ、大蔵省を辞める決意をした。民の一人として第一国立銀行設立に動き、総監役に就任。小競り合いを続ける三井と小野組、外国人の間に立ち取り持つ役割を果たす。しかし小野組が政府に官金貸し付けの担保を求められたことから、小野組に大口貸付をしていた第一国立銀行が巻き込み破産の危機に瀕したが、小野組の犠牲により危機を乗り越えた。大蔵省による西洋式の銀行監査の末、三井への特権が剝奪され栄一が第一国立銀行の頭取に就任。次に外国人商人の蚕卵紙の買い控え問題起こり、大久保に用意してもらった政府のお金で売れ残った蚕卵紙を買い集め外国が逆に買うというまで燃やすという奇策をし、栗本、福地に新聞報道してもらい世論を動かし外国政府をも動かす。また、銀行を作ったことで金中心の世の中となり貧民や職のない者が増えたことに責任を感じた栄一は、養育院を引き受けることにした。三菱の創業者・岩崎弥太郎から手を組まないかと誘われたが、個人か合本かで大激論の末断る。三菱が独占する海運業に対抗するため合本で海運会社を作ることにしたが三菱の妨害にあい頓挫。その後密かに政府の支援を受け新たな会社・共同運輸会社を設立。同じ頃長女のうたを嫁がせた矢先、妻の千代が病に倒れ急死してしまう。兼子と再婚し、東京養育院の慈善会を任せる。日清戦争に勝利し、日本が幕末以来目指していた欧米列強に対抗できる一等国に育っていくなかで、幕末の慶喜の偉業を後世に伝えたい思いに駆られ、福地と共に慶喜の伝記を作りたいと思い立つ。

渋沢家・中の家

  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。中の家を継いだ。
  • 渋沢市郎:石川竜太郎さん…ていの夫。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。

 

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。弟たちの死で新政府を恨んでいた。栄一が「俺の手でこの国を救えるならなんだってやる。」という言葉に自分も新政府で働くことを決意。富岡製糸場の設立に尽力。フランス人講師・ブリュナとの話や地元住民との調整などをし、娘の勇に工女になってもらうことで多くの工女を集めることが出来た。工女たちには学問を教え、女性の社会進出の場を作った。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:畑芽育さん…惇忠の娘。 

 

渋沢の家族

  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の先妻。コレラにかかり亡くなる。
  • 穂積歌子:小野莉奈さん…栄一の長女。
  • 穂積陳重:田村健太郎さん…元宇和島藩士。歌子の夫。東大法学部講師。
  • 阪谷琴子:池田朱那さん…栄一の二女。
  • 阪谷芳郎:内野謙太さん…琴子の夫。岡山の漢学者阪谷朗廬の息子。大蔵省入省すぐに琴子と結婚。
  • 渋沢文子:八木優希さん…栄一とくにの娘。
  • 渋沢篤二:泉澤祐希さん…栄一の次男で嫡男。
  • 渋沢敦子:藤松祥子さん…華族。篤二の妻。
  • 渋沢敬三:塚尾桜雅さん…篤二の息子。
  • 渋沢信雄:森口太翔さん…篤二の息子。
  • 伊藤兼子:大島優子さん…家族を養うために芸者となる。栄一の後妻。
  • 渋沢武之助:熊谷すばるさん栄一と兼子の子。三男。
  • 渋沢喜作:高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦。箱館の戦で土方に生きろと背中を押され逃げ延び、2年半投獄されていた。名前を「喜作」に戻し栄一の推薦で新政府に入った後イギリスで製糸を学ぶ。帰国後政府を辞め横浜で商いを始める。
  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

 

第一国立銀行

  • 佐々木勇之助:長村航希さん…小野組から第一国立銀行に移籍。のちに第一国立銀行を任されることになる。

 

静岡

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。静岡で趣味に生きていたが、日清戦争で日本が勝利をきっかけに世間の目が和らいだところで東京巣鴨に帰ってきた。
  • 猪飼正為:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家家臣から幕臣。明治以降は静岡へ。その後日光東照宮に移る。
  • 徳川美賀子:川栄李奈さん…慶喜の正室。慶喜が謹慎が解かれたのち静岡に移る。病となり東京で亡くなる。
  • 徳川鏡子:齋藤さくらさん…慶喜の娘。

 

 

新政府

  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 井上武子:愛希れいかさん…井上の妻。
  • 井上末子:駒井蓮さん…井上の娘。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。大蔵省のトップとして働くが、政府を追われる。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 前島来輔(密):三浦誠己さん…遠州中泉奉行。元幕臣たちの働き口や住まいを与えようと奔走。栄一の要請で新政府に入り近代的な郵便制度を確立。日本郵政の父となる。
  • 赤松則良:上村海成さん…元幕臣。造船の父となる。
  • 玉乃世履:高木渉さん…岩国藩出身。改正掛で旧幕臣の栄一に反発していた。のち司法官となる。
  • 児玉源太郎:萩野谷幸三さん…陸軍参謀次長。
  • 小村寿太郎:半海一晃さん…外務大臣。日露戦争でロシアとの講和条約を結ぶ。

 

商人

  • 岩崎弥之助:忍成修吾さん…三菱商会を創業した岩崎弥太郎の弟。
  • 益田孝:安井順平さん…三井物産総括。
  • 大倉喜八郎:岡部たかしさん…大倉財閥の創業者。栄一と鹿鳴館、帝国ホテルを設立。

海外

  • セオドア・ルーズベルト:ガイタノ・トタロさん…アメリカ大統領。

 

 

第39回のあらすじ

日清戦争に勝利し、日本を一等国にしたいという栄一の思いが叶おうとしていた。

そのことを亡くなった平九郎の仏前に報告しに喜作と尾高家にやってきた栄一は、惇忠と共に若い頃からの思いが果たされる喜びに浸る。

惇忠は古希を迎え早く平九郎と長七郎のそばに行きともに祝いたいと言い出し、栄一は明治となって30年。慶喜様に会わないか?と誘った。

 

喜作は慶喜との再会に緊張し、慶喜は喜作をかつての名前「成一郎」と呼び、喜作が今白金台に家を持っていることも知っていた。

栄一は喜作自身は商いの読みが甘かったこともあるが、喜作の渋沢商店は立派に育った息子が継いでいると報告した。

そして惇忠が幕臣だった渋沢平九郎の実の兄で、その後富岡製糸場で働いたことも慶喜は皆知っており「長く生きて国に尽くされ言葉もない。残され生き続けることがどれほど苦であったことか。私はねぎらう立場にないが、尊い事と感服している。」と声をかけた。

惇忠は水戸で軍事演習をしていた幼い頃の凛々しい慶喜の姿を見かけたことを思い出し、その慶喜からのねぎらいの言葉に感激した。

惇忠はその後20世紀の訪れと共にこの世を去った。

 

日清戦争勝利後、欧州列強と渡り合っていくことになった日本。

栄一は日本の金融王としてアメリカのホワイトハウスを訪れ、アメリカ大統領・セオドア・ルーズベルトと会談。

ルーズベルトは日本の軍事について褒めたたえたが、栄一は商工業の名声が低いのが実業家として寂しいと言った。

父・栄一が世界に活躍の場を広げる中、嫡男・篤二は家業を手伝うようになっており、渋沢邸を訪ねてきた慶喜にも「一人前の実業家」と褒められていた。

篤二には敬三と信雄という子供も授かっており、順風満帆であるかのように見えた。

栄一の妻の兼子は、慶喜に、栄一が韓国の銀行の仕事に追われてることや養育院の施設を増やしたり目白の女子大学校のことを引き受けるなどの近況を伝えていた。

しかし篤二は、父が一番執着しているのは慶喜の伝記を作ることだと言い、父より日本がとんでもない戦争にならずに済んだ慶喜の生き方の方が憧れると話した。

慶喜はただ「そんな単純なものではない。」とだけ言うのだった。

 

帰国した栄一は、日清戦争で清が日本から取り戻した遼東半島をロシアに与えてしまったことでロシアが南下して、朝鮮半島に手を伸ばそうとしているのが明らかだと娘婿二人から聞かされる。

韓国が豊かな国になって独立すれば、日本もロシアやヨーロッパと対抗できる。日本が韓国の独立を助けねばならないと考える栄一。

兼子は「国というのは、それほど大きくならないといけないものなんですか?」と素朴な疑問をぶつけるのだった。

 

ロシアが朝鮮半島全体の権利を日本に要求してきた。

そのままにしておくと対馬半島までがロシアの勢力下になり、日本の国防が崩れる。

世論は主戦論が強く、栄一は、陸軍参謀次長・児玉源太郎から財界にも主戦論を掲げて取りまとめて欲しいと頼まれる。

富国強兵の強兵ばかりに力を注ぐ政府を憂いていた栄一だったが、主戦論に押され財界の人たちに戦争協力の演説をすることになった。

しかし演説直後、肺を悪くして倒れ生死をさまよう。

死を覚悟した栄一は、佐々木勇之助と嫡男の篤二を呼び出し遺言を伝える。佐々木に第一国立銀行の次の頭取を任せ、篤二には渋沢の家を託そうとした。

しかし篤二は極度のプレッシャーから半狂乱となり、見舞いに来てくれた慶喜に「僕も逃げたい!僕も逃げたい。それでもあなたに比べたらマシなはずです。あなたが背負っていたのは日本だ。日本全て捨てて逃げた。それなのに今の平然と。」と言ってしまう。

慶喜はただ黙って篤二の言葉を受け止めた。

 

慶喜の訪問に驚き起き上がろうとする栄一に、慶喜は「そなただけはどうか、尽未来際、生きてくれ。生きてくれたら何でも話そう。」「そなたともっと話がしたいのだ。だから死なないでくれ。」と約束してくれた。

慶喜の言葉に感動したのか、栄一はみるみる回復した。

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ロシアとの戦いは、日本海の海戦で東郷平八郎大将の連合艦隊がバルチック艦隊を撃破。このことで日本海軍はあなどれないと警戒され、アメリカは兵力を上げることになる。

国民たちには連戦連勝していると伝えられていたが、この戦争で日本は死者を多く出しながら1年余りをひたすら耐え、日本海海戦でやっと奇跡的な勝利を得た。というのが実情だった。

日本は限界に来ており、伊藤博文がアメリカに使者を送って工作を重ね、やっと講和会議にこぎつけることが出来た。

交渉に向かうのは外務大臣の小村寿太郎(半海一晃さん)。何も知らず小村が出発する様子を熱烈に見送る国民たち。

交渉が失敗すれば日本は破滅すると井上と伊藤から知らされ驚く栄一。

小村は、英米の支援を受けて何とかロシアと和を結ぶだけを方針として交渉をまとめるため出発した。

 

2か月後の1905年9月5日。日露講和条約、ポーツマス条約が調印。

国家予算の6倍の負担を国民に強いたのにもかかわらず、ロシアから賠償金が取れなかったことで国民たちの怒りは外務大臣の小村に向かった。

怒りは、戦費負担を呼びかけた上に小村を擁護した栄一にも向かい「売国奴」とののしられた。

 

世情が落ち着かない中、慶喜の伝記編纂の為歴史学者は猪飼をはじめとした慶喜の昔を知る人たちが集められた。

元主君である慶喜の登場にかしこまる元家臣たち。

最初に伝記編纂に携わっていた福地は病死。栄一も大病にかかったことで手遅れにならないうちに伝記作り上げたいと思っていた。

慶喜が、汚名が雪がれることは望まない。なすすべなく逃げたのは事実。と認めたところから話が始まった。

慶応3年の終わり。

大坂城内の徳川家臣たちが半狂乱となっていたが、慶喜はあくまで兵端を開いてはならぬと言っていた。

しかし家臣たちは、反対する慶喜を刺してでも「薩摩を討つべし。」と主張。慶喜は「人は誰が何を言おうと戦争をしたくなれば必ずするのだ。欲望は道徳や倫理よりずっと強い。ひとたび敵と思えばいくらでも憎み、残酷にもなれる。」と振り返る。

慶喜は抵抗することが出来ず「どうにでも勝手にせよ。」と言ってしまい鳥羽伏見の戦いが始まった。

失策であったと後悔する慶喜。

戦いを収めようとしたがそのあとも言葉足らずで失策を重ね続けた。もっと前から間違えていたかもしれない。

多くの命が失われ自分が戦の種になるのだけは避けようとし、光を消して余生を送ってきた。

「人には生まれついての役割がある。隠遁は私の最後の役割だったのかもしれない。」と言う慶喜の言葉に感銘を受けた栄一。

 

慶喜が帰った後。

栄一は、自分が日本を守ろうとやってきて外国にも認められてきたことを振り返り、今の日本が自分が目指してきたものなのか?と疑問を持つ。

そして「今の日本は心のない張りぼてだ。そうしてしまったのは私たちだ。私が止めねば。」と言い、篤二に実業界を引退すると宣言するのだったーーー。

 

…というお話でした。

 

尽未来際生きてくれ

日清戦争の時も体調を崩した栄一。

日露戦争では戦費を賄うための公債を買って欲しいと呼びかける演説をして戦争に関わってしまい、生死をさまようまでに体調を崩していました。

栄一の見舞いに来てくれた慶喜さん。

「尽未来際生きてくれ。」と話すシーンは感動しました。

平岡が暗殺される前に「この平岡円四郎が尽未来際どこまでもお供つかまつります。」と言ってたのを思い出しました。

ちなみに、その時の話の感想です。↓

 

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平岡はそんなこと言って亡くなってしまったけど、栄一には生きて欲しい。という気持ちが伝わってきました。

平岡の次に原市之進も殺され、大政奉還を誰にも相談できずに決めた慶喜。栄一まで失ってしまうのが本当に怖かったんでしょう。

栄一望み通り何でも話すから!というのはよかったですね…。

そんでまたみるみる栄一が回復したってのがまたいいじゃないですか!

栄一は本当に慶喜さんが大好きだったんだな~。

慶喜がわざわざ会いに来てくれただけでもうれしいのに、話もしてくれるっていうんだからもう早く回復しないと!って思ったんでしょう…。

本当に死を覚悟しないといけないような状況だったのに、ケロッと回復してるのが面白かったです。

人間、気力が一番長生きさせるんだなぁと思いました。

 

篤二が父を理解できても慶喜を理解していない

息子の篤二さんが、事業よりも何よりも父親が一番執着してるのは慶喜さんだと理解してるのがまた面白かったです。

仕事で忙しい父親とろくに話もしてないはずなのに、父親が慶喜さんを慕う気持ちを一番理解してる。

そして自分も違う理由ではあるけれど、慶喜さんの生き方にあこがれを持っている。

慶喜は逃げたのに平然と生きてることにあこがれを持つ篤二。

でも逃げることも覚悟がいることを知って、ただ置かれた状況から逃げたいと思っていた自分の考えの浅はかさを理解した複雑な顔をしていました。

慶喜さんは逃げるにしても自由に趣味に生きているだけに見えていても、全部にちゃんと理由があって行動している。

隠遁する事が最後の役割。」こんな深い考えがあるとは思いもよりませんでした。

第39回の話は、栄一親子の考えと元将軍の慶喜の考えは格が違い過ぎて、ドラマを見ている私の理解も全然追いつけませんでした。

 

栄一が財界を引退する意味って何?

戦争を止めようと動いたが失敗した慶喜。

戦争がだめだという気持ちはあっても、戦争をする事でロシアの南下を防げると思って協力してしまった栄一。

慶喜はどうしたって幕臣たちの旗印になってしまうから隠遁するのは分かるけど、栄一が引退するのはどういう意味があってのことなんだろう…?

次の代に譲って違うことを始めて欲しいという意味なんでしょうか?

途中まで財界を築いてきて、いきなり去られる次の代の人もたまったもんじゃないですよね。

さぁ、栄一の役割とは何なのか??

次回も楽しみです。

 

以上、『青天を衝け』第39回の感想でした。

 

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