ぴえーるのテレビブログ

ドラマ・旅番組・漫画の感想ほか色々書いてる雑記ブログ

大河ドラマ 青天を衝け 第38回「栄一の嫡男」を見た感想とネタバレあらすじ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。12月5日に第38回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第37回の感想はこちら。↓

 

www.lovetv.site

 

 

 

おもな登場人物

  • 渋沢栄一:吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行き、そのまま駿河の勘定組頭として出仕。武士と商人が協力して働く商法會所を設立し軌道に乗せる。その後、新政府から大蔵省への仕官の話が来て最初は断るつもりだったが大隈の話に心を打たれ新政府入り。改正掛で次々と新しい制度作りを進めるが大久保利通ににらまれたのち、改正掛を潰された。国立銀行設立の際の商人たちと話しているうちに、三井の番頭・三野村に「徳川の世と同じ。」と言われたことで官より民と感じ、大蔵省を辞める決意をした。民の一人として第一国立銀行設立に動き、総監役に就任。小競り合いを続ける三井と小野組、外国人の間に立ち取り持つ役割を果たす。しかし小野組が政府に官金貸し付けの担保を求められたことから、小野組に大口貸付をしていた第一国立銀行が巻き込み破産の危機に瀕したが、小野組の犠牲により危機を乗り越えた。大蔵省による西洋式の銀行監査の末、三井への特権が剝奪され栄一が第一国立銀行の頭取に就任。次に外国人商人の蚕卵紙の買い控え問題起こり、大久保に用意してもらった政府のお金で売れ残った蚕卵紙を買い集め外国が逆に買うというまで燃やすという奇策をし、栗本、福地に新聞報道してもらい世論を動かし外国政府をも動かす。また、銀行を作ったことで金中心の世の中となり貧民や職のない者が増えたことに責任を感じた栄一は、養育院を引き受けることにした。三菱の創業者・岩崎弥太郎から手を組まないかと誘われたが、個人か合本かで大激論の末断る。三菱が独占する海運業に対抗するため合本で海運会社を作ることにしたが三菱の妨害にあい頓挫。その後密かに政府の支援を受け新たな会社・共同運輸会社を設立。同じ頃長女のうたを嫁がせた矢先、妻の千代が病に倒れ急死してしまう。兼子と再婚し、東京養育院の慈善会を任せる。

渋沢家・中の家

  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。中の家を継いだ。
  • 渋沢市郎:石川竜太郎さん…ていの夫。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。

 

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。弟たちの死で新政府を恨んでいた。栄一が「俺の手でこの国を救えるならなんだってやる。」という言葉に自分も新政府で働くことを決意。富岡製糸場の設立に尽力。フランス人講師・ブリュナとの話や地元住民との調整などをし、娘の勇に工女になってもらうことで多くの工女を集めることが出来た。工女たちには学問を教え、女性の社会進出の場を作った。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:畑芽育さん…惇忠の娘。 

 

渋沢の家族

  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の先妻。コレラにかかり亡くなる。
  • 穂積歌子:小野莉奈さん…栄一の長女。
  • 穂積陳重:田村健太郎さん…元宇和島藩士。歌子の夫。東大法学部講師。
  • 阪谷琴子:池田朱那さん…栄一の二女。
  • 阪谷芳郎:内野謙太さん…琴子の夫。岡山の漢学者阪谷朗廬の息子。大蔵省入省すぐに琴子と結婚。
  • 渋沢文子:八木優希さん…栄一とくにの娘。
  • 渋沢篤二:泉澤祐希さん…栄一の次男で嫡男。
  • 渋沢敦子:藤松祥子さん…華族。篤二の妻。
  • 大内くに:仁村紗和さん…栄一が大阪出張で出会った女性。栄一の子を出産することになる。
  • 伊藤兼子:大島優子さん…家族を養うために芸者となる。栄一の後妻。
  • 渋沢武之助:熊谷すばるさん栄一と兼子の子。三男。
  • 渋沢喜作:高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦。箱館の戦で土方に生きろと背中を押され逃げ延び、2年半投獄されていた。名前を「喜作」に戻し栄一の推薦で新政府に入った後イギリスで製糸を学ぶ。帰国後政府を辞め横浜で商いを始める。
  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

 

第一国立銀行

  • 佐々木勇之助:長村航希さん…小野組から第一国立銀行に移籍。のちに第一国立銀行を任されることになる。

 

静岡

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。静岡で趣味に生きることになる。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣ののち幕臣となり、明治以降は静岡へ。
  • 徳川美賀子:川栄李奈さん…慶喜の正室。慶喜が謹慎が解かれたのち静岡に移り、側室と共に同居することになる。
  • 徳川鏡子:齋藤さくらさん…慶喜の娘。

 

 

新政府

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。政界に復帰したのちは薩摩の人たちと王権復古を遂げ、そのまま新政府に入る。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 井上武子:愛希れいかさん…井上の妻。
  • 井上末子:駒井蓮さん…井上の娘。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。大蔵省のトップとして働くが、政府を追われる。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 前島来輔(密):三浦誠己さん…遠州中泉奉行。元幕臣たちの働き口や住まいを与えようと奔走。栄一の要請で新政府に入り近代的な郵便制度を確立。日本郵政の父となる。
  • 赤松則良:上村海成さん…元幕臣。造船の父となる。
  • 玉乃世履:高木渉さん…岩国藩出身。改正掛で旧幕臣の栄一に反発していた。のち司法官となる。

 

商人

  • 岩崎弥之助:忍成修吾さん…三菱商会を創業した岩崎弥太郎の弟。
  • 益田孝:安井順平さん…三井物産総括。
  • 大倉喜八郎:岡部たかしさん…大倉財閥の創業者。栄一と鹿鳴館、帝国ホテルを設立。

 

第38回のあらすじ

明治になって20年余り経ち日本が近代国家になってきた頃。

日本古来の伝統を重んじる考えが出てきて、徳川の時代を再評価する動きが出てきていた。

大日本帝国憲法が発布された同じ年である明治22年(1889)夏。東京上野で、徳川家康が江戸城に入って300年の節目の年を祝う東京開市三百年祭が開かれた。

祭りを企画したのは旧幕臣たち。

慶喜の家臣・猪飼(遠山俊也さん)が、元水戸藩主で慶喜の父・斉昭の口ぶりを真似て「快なり!」と号令をかけて乾杯。

元外国方の栗本鋤雲(池内万作さん)、福地源一郎(犬飼貴丈さん)、田辺太一(山中聡さん)、新政府でも活躍している前島密(三浦誠己さん)、事業家で元旗本の益田孝(安井順平さん)は、亡くなった勘定奉行・小栗(武田真治さん)に献杯した。

栄一が、元一橋家家臣の猪飼、川村恵十郎(波岡一喜さん)そして喜作と烈公の話で盛り上がっていると「渋沢!」と声をかけられる。

声の主は民部公子・徳川昭武(板垣李光人さん)。

昭武の登場に、かつてのパリ随行員たちである向山一履(岡森諦さん)、山髙信雄(山本浩司さん)、栗本、田辺が久しぶりの再会を喜んだ。

昭武は再来訪したパリについて栄一らに語っていると、同じくパリの随行員だった医師の高松凌雲(細田善彦さん)が、永井尚志(中村靖日さん)を抱えながら登場。

箱館の戦いの時に共にいた喜作は二人との再会を喜んだ。

永井は旧幕臣たちとの再会に感極まり「徳川万歳!」と一人万歳をする。

すると喜作が会場にいた皆に向かって大声で「徳川万歳!」と改めて万歳をする。すると一同は一斉に「徳川万歳!」と言って、何度も繰り返し万歳した。

そんな旧幕臣たちの姿を平岡の妻・やすが、静岡の徳川慶喜邸にいる慶喜の妻・美賀子に報告。

徳川宗家の家達が道を通ると、元直参たちが「徳川万歳!」と祝っていたと話した。

美賀子は「東京の民は徳川を忘れておらんのやなぁ。」と感慨深そうに受け止めた。

美賀子を診ていた高松凌雲が、栄一が慶喜も出席して欲しかったと言っていたと言うと美賀子は、慶喜が「渋沢を見出したのは平岡の慧眼であった。」と言っていたことをやすに言って聞かせ、喜ばせた。

当の本人の慶喜は、絵を描くことに没頭。我関せずの姿勢を崩さなかった。

f:id:lovetv:20211206091918j:plain

栄一は、銀行業を中心に製紙、紡績、鉄鋼、紡績、食品、鉄道、鉱山、電力など、造船など多くの産業に関わり、国際化に対応できる女性育成のための学校や、病院、養育院など教育施設、福祉施設の充実にも力を注いだ。

妻の兼子(大島優子さん)は、養育院維持のための寄付を募るために慈善会の会長を務めていた。

渋沢家では、二女の琴子(池田朱那さん)が大蔵省に勤める阪谷芳郎(内野謙太さん)と結婚。

くに(仁村紗和さん)との娘・文子(八木優希さん)も惇忠の次男・尾高次郎との結婚が決まり、くには新たな人生を歩むために渋沢家を出て行った。

嫡男の篤二(泉澤祐希さん)は、父・栄一の後継者として期待されていた。

 

東京養育院主催のバザーの会場に来た栄一は、先頭を切って買い物するところを他の人に見せ、寄付金となる売り上げに貢献していた。

そこへ平岡の妻・やすと来た川村恵十郎と会う。やすは平岡が惚れていた慶喜に対する世間の評判を憂いていた。

 

一方。栄一の嫡男・篤二は、芸者遊びを繰り返し養育していた姉の歌子夫婦を困らせていた。

歌子は「あれほどの仕事のなさった父様なら品行上の欠点があっても時代の通弊として致し方ありません。しかしその子たるものは違います。」と後継者としての篤二の振る舞いを厳しく諭した。

そんななか、明治23年(1890)に国会開設に向け、衆議院議員選挙と貴族院議員任命が行われ、栄一は貴族院議員として選ばれる。

歌子の夫・穂積(田村健太郎さん)は、篤二を熊本の第五高等中学校へ入れることを栄一に提案。

環境を変えて篤二の成長を期待したが、篤二は女性を連れて大阪へ逃げてしまった。

栄一は、熊本の学校は退学させ篤二を東京に連れ戻し、篤二との直接の面会はあえて許さず謹慎を言い渡す。

そんな篤二を叔母のてい(藤野涼子さん)が血洗島に連れて帰った。

ていは、篤二が話す母を亡くした時の父との思い出話を優しく聞いてやり、農作業も手伝わせた。篤二は、農作業の時に皆で歌う歌に心癒されるのだった。

謹慎のあと東京に戻った篤二は、華族の娘・敦子(藤松祥子さん)と結婚することになった。

 

そんな時、栄一が移動中に暴漢に襲われる。

暴漢は栄一を「売国奴」と罵っており、栄一は、水道管を国産ではなく安全のために外国産にした事に対する報復ではないか?と推測。

千代をコレラで失った栄一にとって、水を清潔にしてコレラで人が死なないようにしたいという強い思いがあってのことだった。

 

また、東京で乳がん治療をしていた慶喜の妻・美賀子が徳川家達邸で亡くなった。

美賀子の死を聞いた栄一たちは、慶喜に東京に戻って欲しいと考えていたが、朝敵だった過去を忘れてはならないと拒否し続ける慶喜。

相変わらず慶喜への世間の風当たりが強い。

栄一は幕末の慶喜の偉業がなかったことのようになって、あとから出てきた人間たちに「己こそが日本を作った。」という顔をされていることが我慢ならなかった。

 

明治以降富国強兵をすすめた日本は清と戦争状態に入る。

栄一は、東京商業会議所・関東銀行会の代表として天皇が陣を置く広島大本営に赴く。

その広島への道中に慶喜に会いに行った栄一。

天皇自ら陣を構えることに驚く慶喜に対して、藤田東湖の尊王の志そのものだと受け入れている栄一。若い頃を思い出すと言う。

この先は自分たちの次の世代の世になると言い、世の中が変わる前に慶喜を世に知らしめたい。新聞を作っている福地と伝記を作らせて欲しいと慶喜に申し出た。

しかし慶喜は「何度も言うが、話すことは何もない。何が偉業だ。私は誰に忘れ去られようが、たとえただの趣味に生きる世捨て人と思われようが構わぬ。」と拒否。

それでも栄一は「諦めません。」と言うのだった。

 

明治28年(1895)3月。日清戦争で日本が勝利した。

世間が戦勝を祝うなか、篤二はうつろな目で歌を歌いながら町を徘徊した。

 

日清戦争にも勝ち、欧米列強の仲間入りを目指せるようになってきた。

日清戦争から2年後の明治30年(1897)。

およそ30年振りに東京に慶喜が帰ってきた。

栄一は妻の兼子、息子の篤二とその妻・敦子と共に慶喜に会いに行った。

慶喜の東京入りに満面の笑顔の栄一。篤二は慶喜の邸に置いてある絵画や写真に目を輝かせるのだった。

 

…というお話でした。

 

昭武と再会

東京開市三百年祭の開催で集まった幕臣たち。

民部公子の久々の登場は嬉しかったです!!パリに行った頃はまだ10代だった民部公子も37歳。

余裕ある話ぶりに時の流れを感じました。

民部公子の登場で栗本さん、田辺さん、向山さん、山髙さんがみんな駆け寄って民部公子を囲んだ風景は、とても懐かしく感じてテレビで見てる私も嬉しかったです。

五代様にしてやられて、借款も叶わず日本の情勢が分からなくて、動揺した日々。

でもパリの文化の心躍ってしまう栄一たち。

水戸の人たちは断髪が嫌で切腹までしようとする…。

そんな大変な日々を共にした仲間たちの絆は20年経っても変わらないんだな…と感じてジーンとしました。

もうちょっと長くこの祭りのことやって欲しかったな!!!

 

栗本さんと田辺さんが上野の西郷像の悪口を言うのを、民部公子がピシッと叱ってるのもパリ時代を思い出して懐かしかったです。

空気が一気にパリのアパートの雰囲気が出てて、面白かったです。

 

ああ、もうちょっと余韻に浸りたかった。

録画を何度も見直して、民部公子と仲間たちをゆっくりと見させてもらいました。

 

嫡男・篤二

幼い時から口数が多くなかった嫡男・篤二さん。

色んな所で後継者だ、自覚を持てだと言われてかわいそうでしたね!

篤二さん自身もそれらを無視して逃げ出すこともできない。

なんとか大阪に女性と逃げたけど連れ戻されてしまった。

 

でも、歌はうまいみたいだし、その道ならやっていけそうな気がします。しかし名士の息子は許されない?

学校退学に対して騒ぎ過ぎなような気もしましたが、立派な人の息子だからこんなに騒がれるのでしょう…。

篤二さん自身がビジネスを継ぐ事を望んでいれば、こんな恵まれた環境はないですが、嫌だったら地獄ですね…。

もうちょっと栄一が篤二さんと話が出来ればな…。

 

気の毒な感じがずっとする篤二さんでした。

 

慶喜の伝記

慶喜の偉業を残したい。考えを残したい。

逃げた暗君と思われたままでいて欲しくない。

栄一の思いは、旧幕臣の人たちの思いなんじゃないか?と思いました。

でも、大坂城で戦おうをしていた幕臣の人たちはやっぱ逃げた主君だと思ってたのではないかな?

戦にならないように逃げたのに、戦になってしまった。

 

人って仲間が欲しかったり、誤解され続けられたくなくて理解されようと思うと思うんですけど、「私は誰に忘れ去られようが、たとえただの趣味に生きる世捨て人と思われようが構わぬ。」なんて言い切れる慶喜さんってすごいですよね。

私なら言い訳しまくると思います。

でも言わないんですよね…。

孤独にこんなに耐えられる人、スゴイと思います。

でもまぁ、そばにはずっと慕ってくれる猪飼さんとか美賀子さんとかいるわけだし、強くいられたのかな?

どう想像しても、慶喜さんのレベルの高い考えは理解できません!

 

口を閉ざせば閉ざすほど人は引き寄せられる。

そういう人の心理も読んでそうな頭の良さも感じます。

 

次回の予告では何か話してくれそうなシーンがありましたが、慶喜自身が語るシーンは見られるのでしょうか?

見逃せません!!

 

以上、『青天を衝け』第38回の感想でした。

 

www.lovetv.site

 

動画配信の紹介

『青天を衝け』の見逃し配信はNHK+(プラス)NHKオンデマンド(有料)で!

 

NHK+(プラス)は、NHKの受信契約がある方なら追加の料金なしで使えます。

NHK+にご興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。↓

plus.nhk.jp

 

NHKオンデマンド(有料)は、U-NEXT、amazonでも見られます。

 

U-NEXTamazonにご興味を持たれた方はこちらをご覧ください。↓

 

本ページの情報は2021年12月時点のものです。 

最新の配信状況はU-NEXT、amazon各サイトにてご確認ください。 

 

 

 

 

www.lovetv.site

www.lovetv.site