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大河ドラマ 青天を衝け 第31回「栄一、最後の変身」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。10月17日に第31回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第30回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一:吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行き、そのまま駿河の勘定組頭として出仕。武士と商人が協力して働く商法會所を設立し軌道に乗せる。その後、新政府から大蔵省への仕官の話が来て最初は断るつもりだったが大隈の話に心を打たれ新政府入り。改正掛で次々と新しい制度作りを進めるが大久保利通ににらまれる。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。栄一が家を出る時に認めてくれた。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。平九郎と結婚の約束をしていた。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。

渋沢家・新屋敷

  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

渋沢家:東の家

  • 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
  • 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。一言多いが根はいい人。

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。弟たちの死で新政府を恨んでいたが、栄一が「
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。篤太夫が平九郎を見立て養子に立てたいと言ってきたことを受け入れ、養子に出してくれた。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:畑芽育さん…惇忠の娘。 

 

水戸

  • 吉子(登美宮):原日出子さん…水戸藩の元藩主・斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
  • 徳川昭武(民部公子):板垣李光人さん…斉昭の十一男。慶喜の異母弟。清水家の養子となり徳川昭武となる。将軍となった慶喜の代わりにパリ万博へ行き、随行する栄一と特別な絆を結ぶことになる。明治になると慶篤の急逝で水戸藩主になる。

静岡

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。静岡で趣味に生きることになる。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣ののち幕臣となり、明治以降は駿府へ。
  • 大久保一翁:木場勝己さん…駿府藩中老。
  • 向山一履:岡森諦さん…外国奉行。パリ使節団の全権大使。借款交渉の失敗で帰国。維新後は駿府へ。
  • 田辺太一:山中聡さん…パリへの派遣使節に随行。維新後、静岡に身を寄せたのち新政府に入り岩倉使節団にも随行し補佐することになる。
  • 平岡準:大竹直さん…駿府藩士。
  • 萩原四郎兵衛:田中要次さん…駿府の茶問屋。
  • 徳川美賀子:川栄李奈さん…慶喜の正室。慶喜が謹慎が解かれたのち静岡に移り、側室と共に同居することになる。
  • 須磨:安部智凛さん…美賀子の侍女。

 

 

新政府

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。政界に復帰したのちは薩摩の人たちと王権復古を遂げ、そのまま新政府に入る。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 西郷吉之助(隆盛):博多華丸さん…薩摩藩士。公武合体実現のため、流罪を赦免されて藩政復帰。一橋
  • 家の命で大坂に来ていた栄一と出会う。策を巡らせ倒幕へと突き進む。
  • 大久保一蔵(利通):石丸幹二さん…久光の側近として公武合体のために上京。腹の内が読めない慶喜を警戒。明治の新政府では大蔵卿となり、部下となる栄一と意見が対立する。
  • 松平春嶽:要潤さん…元福井藩主。維新後は新政府の官職を歴任。
  • 伊達宗城:菅原大吉さん…元宇和島藩藩主。維新後は新政府の官職を歴任。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 前島来輔(密):三浦誠己さん…遠州中泉奉行。元幕臣たちの働き口や住まいを与えようと奔走。栄一の要請で新政府に入り近代的な郵便制度を確立。日本郵政の父となる。
  • 赤松則良:上村海成さん…元幕臣。造船の父となる。
  • 玉乃世履:高木渉さん…岩国藩出身。改正掛で旧幕臣の栄一に反発していた。のち司法官となる。
  • 郷純造:松本こうせいさん…江戸開城後新政府に従った元幕臣。大蔵官僚。
  • 長岡謙吉:松澤匠さん…土佐出身で元海援隊。大蔵省に入る。
  • 江藤新平:増田修一朗さん…元佐賀藩士。司法卿。
  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 渋沢うた:山崎千聖さん…栄一の長女。
  • 渋沢こと:吉川さくらさん…栄一の二女
  • 大内くに:仁村紗和さん…栄一が大阪出張で出会った女性。栄一の子を出産することになる。
  • 須永伝蔵:萩原護さん…中の家の作男で、栄一らと共に勉学や武芸を学ぶ仲。のちに一橋家の家臣となった栄一と喜作に呼ばれ、一橋家家臣となる。慶喜が徳川宗家を継ぐのに伴って幕臣となった。関東の戦いに従軍したのち箱館には行かず江戸に留まりフランス帰りの栄一を迎えた。以来栄一と行動を共にする。
  • 渋沢喜作:高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦。箱館の戦で土方に生きろと背中を押され逃げ延び、2年半投獄されていた。名前を「喜作」に戻し栄一の推薦で新政府に入る。

 

商人

  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。
  • 三野村利左衛門:イッセー尾形さん…三井の番頭。

 

第31回のあらすじ

大阪の宴で出会った大内くに(仁村紗和さん)が東京の渋沢邸に到着。

大きくなったお腹を抱えて身寄りもなく東京に来たくにに、千代は「おくにさんもお腹のお子もここで共に暮らせばよいではありませんか。」と提案。栄一とくには安堵した。

一方。投獄されていた成一郎が釈放され、栄一の邸に迎えられた。

成一郎は栄一が渡仏して以降の経緯を話し怒りをぶつけたが、栄一は「生きていればこそこうして文句も言い合える。」と抱きしめ、泣いて再会を喜び合った。

そして成一郎の釈放を知って駆け付けた妻のよし(成海璃子さん)とも再会。泣いて喜び合う。

成一郎は名前を喜作に戻し、栄一の推薦で大蔵省で働くことになった。

 

大蔵大輔となっていた井上馨(福士誠治さん)は、大久保らが使節団として海外に行っている間に経済と税制を変えようとしていたが、大久保が残していた新規の改正をせず廃藩置県後の処理のみやるようにという約定を残していっていた。

その約定を見て栄一は「裏を返せば廃藩置県後の処理であればおおいにやれ、ということ。」と解釈。

栄一の言葉を受けて井上は、藩札の回収と円への統一は思うように進んでいないと指摘。

そのためのバンクが必要と切り出した栄一は「バンクが円を国中に広めることで税収が安定する。」と断言し、新しい商売を始める者を後押しし日本の商業を盛り上げ国や民を富ませることが出来る、と政府首脳たちの前で力説した。

 

夜。大隈重信邸で食事をしていた井上と栄一。

栄一は、大隈(大倉孝二さん)が使節団に入っていなことに疑問を持つ。井上が言うには、大久保に疎まれ大隈にこれ以上外交で出しゃばられては困ると思われたのでは?という。

大隈が大久保に疎まれているのを案じた五代友厚(ディーン・フジオカさん)から、大隈からの恩に報いるためにと大隈欠点をあえて指摘する文が送られていた。

  • 人の話に我慢して耳を傾けよ。
  • 己の主張のみならず他人の意見を褒めよ。
  • 大声で怒鳴るな。
  • せっかちは厳禁。
  • 嫌いな人ともきちんと付き合え。

との内容で、井上と栄一は「よく人を見てる。」と大笑いした。

 

大隈と栄一と井上の三人は『ナショナルバンク』の日本での呼び名について話し合い、『国立銀行』と決めた。

栄一は、『国立銀行』について商人たちに説明。

民による合本の会社にしたいと言う栄一に、と三井の番頭・三野村(イッセー尾形さん)が、合同ではなく三井のみの銀行にしたいと言う。

まずは三井と小野に手を合わせていただきたいと持ち掛ける栄一だったが、小野善右衛門(小倉久寛さん)も合本は嫌がる。

そんな三井と小野に官金の取り扱いをやめると言い、強引に合本を認めさせた。

 

喜作は、大蔵省から群馬富岡に派遣され製糸場の開業準備を手伝うことになった。

そこでフランス人と一緒に働く惇忠を見て、その変わりように驚く。

惇忠は喜作に、異国人を入れると神仏のたたりがあると地元の人たちに反対された苦労を話して聞かせた。

地元の人たちの考えは以前の自分たちと同じだと言う惇忠。「腹を割って向き合ってみれば結局は人と人だった。」と言う。

喜作は商人たちが栄一に平伏して謝る姿を思い出し、栄一は変わったと話す。

獄にいる2年半の間に世の中が変わったことにまだついて行けない様子の喜作に、惇忠は「生き残った以上、俺たちも前に進まぬわけにはいがねえ。」と諭したのだった。

 

東京では、三井組ハウスが完成した。

洋風の新しい建物で完成披露パーティーが開かれ、井上も出席。

井上が「日本初の銀行となるのじゃな。」と言い、三井の両替店を移転させようと考えていた三野村は慌てる。

栄一が三井組ハウスを合同銀行に使えと言っていたのだ。

合同銀行の建物は小野組とのちのち建てようと考えていた三野村は、栄一に抗議。

栄一はまた政府の力を利用して脅すような態度を取り、三野村は素直に従うそぶりを見せたが「しかし渋沢様もやはりお上のお役人様でございますな。あれほど"商人の力、商人の力"とおっしゃっていても、所詮私たちとは立ってる場所が違う。」と言う。

栄一は「違う。皆さんと力を合わせたい。」と慌てた。

が、三野村は「商人が手を組んで力をつけるどころか、これから先も地面にはいつくばったまま。あなた方お上の顔色をうかがうのみ。徳川の世と何も変わりませぬな。」と言って去っていった。

三野村の言葉に、代官に言われるがままになっていた日々を思い出した栄一。今の自分は大嫌いだった代官の姿そのままだった。

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一方。自宅に戻った惇忠は、娘の勇(畑芽育さん)に富岡の伝習工女になって欲しいと頼む。富岡製糸場は建物が出来たが、働く工女が一人も集まっていなかったのだ。

「若い娘だけ集めるのは娘の生き血を取るためだ。」と噂が立っていたからだ。

いくら説明しても疑いを解くことが出来ずに困っていた惇忠に、反対する妻のきせ(手塚真生さん)に、勇が幼い頃から蚕の扱いや糸繰りが上手だった。勇ならみんなの手本となれる工女になれる。と説得する惇忠。

さらに母のやへ(手塚理美さん)が「私らはね、ずうっと男たちを見てるだけだった。」「外で何が行われてるかも何も知らせてもらえねえで、ただ黙って。その惇忠が娘のあんたに頭を下げて助けてくれと頼んでるんだ。何だか嬉しいじゃねえか。」と言ってくれた。

明治5年(1872)10月。富岡製糸場が操業を開始。勇の決心がきっかけとなり多くの工女が集まった。

翌年工女は500人を超え、女性の社会進出のさきがけの場となった。

惇忠は、以前栄一たちを教えていたように工女に読み書きを教えて、工女たちが皆いい顔をしていたと感動する喜作。

自分も気張らねばと考えた喜作は、製糸を学ぶためイタリアへ旅立って行った。

 

秋。千代が男の子を出産。篤二と名付けられた。

よしは、くにじゃなく千代が男の子を産んだことにホッとしたと言う。

よしも東京に出てきていたが、喜作が外国に行って千代と仲良く助け合って暮らしていた。

篤二に会いにやってきた母のゑいは、よしと千代の暮らしぶりに安心した。

 

政府では、予算を握る大蔵省と各省との対立が深刻になっていた。

首脳会議でも小競り合いが続き、話し合いに加わらず物思いに更けていた西郷隆盛(博多華丸さん)が、夜に栄一の家を訪ねてきた。

西郷と鍋を囲んで話をする栄一。

前は平岡の命令で大坂に偵察に行っていた時に一緒に鍋を食べたと、思い出話をした。

西郷は、橋本左内や平岡と慶喜を将軍にと働いていた時が一番よかったと振り返る。

自分が動けば国がよくなると信じていたが、廃藩もかなった今、これ先良くなるのか分からない。自分のしたことが正しかったのか?平岡に叱られるのでは?と迷っていた。

西郷の話を聞いた栄一も、自分も偉くなりたかったわけではない。と言う。

静岡を出てきたのは、新しい日本を作りたかっただけ。

「高いところから物言うだけの己が、どうも心地が悪い。おかしろくねえ。」という栄一。

西郷は「おいやあん頃の慶喜公からしてみたら何てことぁなかどが。慶喜公などあげな時分に将軍となって、そいでもそん重荷を物ともせず徳川を立て直した。まっこて化け物のようじゃった。おいも一蔵どんも恐ろしくなって必死で潰した。」と本音を漏らし

「今のままでは慶喜公にも申し訳が立たん。おはんはおいとはちご。まだ色んな道が開いちょ。おはんも後悔せんようにな。」と言ってくれた。

 

西郷が帰った後、子供達をあやす千代と一緒にいた栄一は「渋沢、この先は日本のために尽くせ。」という慶喜の言葉を思い出す。

そして千代に「俺は、大蔵省を辞める。過ちて改めざる。これを過ちという。」と告げながらも、これまで何度も道を変えてきたことを謝った。

「しかし、やはり俺の道は官ではない。一人の民なんだ。今度こそ最後の最後の変身だ。」と大蔵省を去ることを決意したのだったーーーー。

 

…というお話でした。

 

 

愛人が乗り込んできた!

大阪で出会ったくにさんが、大きなおなかを抱えて東京に乗り込んできた!!!

バチバチになるんでは?と思いましたが、くにさんは申し訳なさそうにしてるし、千代は「ここで共に暮らせばよいではありませんか。」と言うし、意外なほどあっさり愛人問題がおさまってました。

 

いや、おさまってはいないか。

正妻としてはこれからが気持ちの上で戦いですよね

自分も何人も子供産んでるし、妾さんの子も育てないといけないし、家のことも仕切らないといけないし。

大きな責任がのしかかります。

栄一の妾さんはくにさんだけじゃないらしいし。一回一回驚いてたらやってられないって感じになっていくんでしょうか?

強い奥さんだなーと思いました。

 

嫌いな代官と同じ栄一

国立銀行を作りたい。民間でお金を回して民を豊かにしたい。

という自分の考えに賛同しない三井と小野に、そんなら官金の取り扱いをさせないと脅す栄一。

その姿は、村にいた時に一方的に命令してきたお代官そのものでした。

喜作は栄一の変化に気付いていたのに、本人には言いませんでしたね。

それとも、喜作は武士になっていたから、栄一が出世して偉そうにしてるのは特に気になってなかったのかな?

 

いつかの代官と同じなっていたなんて、栄一にとって一番それがショックだったんじゃないですか?

私もこれまでの栄一と比べて偉そうにしてる栄一はショックでしたし。

三野村さんのおかげで気付けてよかったんではないか?と思いました。

 

惇忠が元気でよかった

そんなお上になった栄一に反して、富岡製糸場で働く惇忠は生き生きしてましたね!

表情が柔らかくなっていて安心しました。

それにしても、若い娘たちだけを集めるのは生き血を集めるためーーってスゴイ誤解!

男を集めるなら納得するけど、なんで女?しかも若い娘なんだ?って怖がられてたんですね。

娘の勇さんのおかげで工女が集まり出して、惇忠がもともとやっていた若者たちへの教育もなされていた。

御一新で何もかも変わったように見えても、惇忠は相変わらず若者教育をしてる。

本当に指導者というのが合ってる人なんだなと思いました。

というか、この人の話なら聞きたい。って思わせてくれる人だったんでしょう…!

喜作も自分の今の状況にあまり納得できずに栄一の差に不満を持っていましたけど、惇忠に「生き残った以上、俺たちも前に進まぬわけにはいがねえ。」と諭されてちゃんと話を聞いてましたし。

どういう人柄だったのか、やってきたことで分かるような気がします。

 

栄一の変身

前回五代に「おはんのおる場所もそこでよかとか?」と言われていた栄一。

さらに今回は、自分があの嫌いだった代官と同じになっていて、嫌いだった徳川の世と変わらないと気づかされていました。

仕組みを変えたいと思っていたのに、人が変わっただけで中身が変わらない。

一方的に命じるだけで、言われた商人たちは全く納得していない。

大蔵省にいたのでは、役人のままでは自分のやりたいことが出来ない。

改革を急ぐあまりに一方的になっていた新しい仕組みづくり。

これからは民間に戻って、時間をかけて説得していくのかな?

一橋の兵集めの時もちゃんと民に時間をかけて説明して、兵に志願する人が出てくるようにしてましたよね。

元々のやり方に戻ってやっていくのかな?

 

これからの栄一に期待です。

 

以上、『青天を衝け』第31回の感想でした。

 

動画配信の紹介

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本ページの情報は2021年10月時点のものです。 

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