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大河ドラマ 青天を衝け 第34回「栄一と伝説の商人」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。11月7日に第34回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第33回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一:吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行き、そのまま駿河の勘定組頭として出仕。武士と商人が協力して働く商法會所を設立し軌道に乗せる。その後、新政府から大蔵省への仕官の話が来て最初は断るつもりだったが大隈の話に心を打たれ新政府入り。改正掛で次々と新しい制度作りを進めるが大久保利通ににらまれたのち、改正掛を潰された。国立銀行設立の際の商人たちと話しているうちに、三井の番頭・三野村に「徳川の世と同じ。」と言われたことで官より民と感じ、大蔵省を辞める決意をした。民の一人として第一国立銀行設立に動き、総監役に就任。小競り合いを続ける三井と小野組、外国人の間に立ち取り持つ役割を果たす。しかし小野組が政府に官金貸し付けの担保を求められたことから、小野組に大口貸付をしていた第一国立銀行が巻き込み破産の危機に瀕したが、小野組の犠牲により危機を乗り越えた。大蔵省による西洋式の銀行監査の末、三井への特権が剝奪され栄一が第一国立銀行の頭取に就任。次に外国人商人の蚕卵紙の買い控え問題起こり、大久保に用意してもらった政府のお金で売れ残った蚕卵紙を買い集め外国が逆に買うというまで燃やすという奇策をし、栗本、福地に新聞報道してもらい世論を動かし外国政府をも動かす。また、銀行を作ったことで金中心の世の中となり貧民や職のない者が増えたことに責任を感じた栄一は、養育院を引き受けることにした。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。栄一が家を出る時に認めてくれた。栄一が朝臣となったことを喜び、息子を誇りに思い亡くなる。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教えた。栄一の邸で亡くなる。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。平九郎と結婚の約束をしていた。平九郎の死後婿を取り中の家を継いだ。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。

 

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。弟たちの死で新政府を恨んでいた。栄一が「俺の手でこの国を救えるならなんだってやる。」という言葉に自分も新政府で働くことを決意。富岡製糸場の設立に尽力。フランス人講師・ブリュナとの話や地元住民との調整などをし、娘の勇に工女になってもらうことで多くの工女を集めることが出来た。工女たちには学問を教え、女性の社会進出の場を作った。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:畑芽育さん…惇忠の娘。 

 

渋沢の家族

  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 渋沢うた:小野莉奈さん…栄一の長女。
  • 渋沢こと:森美理愛さん…栄一の二女。
  • 渋沢ふみ:山本理楽さん…栄一とくにの娘。
  • 渋沢篤二:齋藤絢永さん…栄一の次男。
  • 大内くに:仁村紗和さん…栄一が大阪出張で出会った女性。栄一の子を出産することになる。
  • 伊藤兼子:大島優子さん…家族を養うために芸者となる。栄一の後妻。
  • 渋沢喜作:高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦。箱館の戦で土方に生きろと背中を押され逃げ延び、2年半投獄されていた。名前を「喜作」に戻し栄一の推薦で新政府に入った後イギリスで製糸を学ぶ。帰国後政府を辞め横浜で商いを始める。
  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

 

 

第一国立銀行

  • 佐々木勇之助:長村航希さん…小野組から第一国立銀行に移籍。のちに第一国立銀行を任されることになる。

 

静岡

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。静岡で趣味に生きることになる。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣ののち幕臣となり、明治以降は駿府へ。
  • 徳川美賀子:川栄李奈さん…慶喜の正室。慶喜が謹慎が解かれたのち静岡に移り、側室と共に同居することになる。

 

 

新政府

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。政界に復帰したのちは薩摩の人たちと王権復古を遂げ、そのまま新政府に入る。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 前島来輔(密):三浦誠己さん…遠州中泉奉行。元幕臣たちの働き口や住まいを与えようと奔走。栄一の要請で新政府に入り近代的な郵便制度を確立。日本郵政の父となる。
  • 赤松則良:上村海成さん…元幕臣。造船の父となる。
  • 玉乃世履:高木渉さん…岩国藩出身。改正掛で旧幕臣の栄一に反発していた。のち司法官となる。

 

商人

  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。
  • 岩崎弥太郎:中村芝翫さん…土佐出身。三菱商会を創業。
  • 益田孝:安井順平さん…三井物産総括。

 

第34回のあらすじ

明治10年(1877)の西南戦争の戦費で、政府の税収の90%近くが使われた。

明治11年(1878)。西郷・大久保がいなくなった政府で、日本の財政を動かしていたのは大隈重信(大倉孝二さん)だった。

栄一は不換紙幣を大量にばらまく大隈に抗議。

貨幣が増えれば金が回ると言う大隈に、栄一は「信用が落ちれば価値が下がる。」「物価が上がり民が苦しむ。」と食い下がったが、聞き入れられなかった。

大隈による積極財政で一時は景気が良くなり、銀行を作りたいという商人たちが栄一のもとに集まるようになったが、集まってきた商人たちに「銀行は儲ける手段ではない。あくまで国益のためにつくるんです。己の利のためではない!」と一喝した。

 

三菱の岩崎弥太郎(中村芝翫さん)も銀行を作りたいと考えていたが、内務少輔となっていた前島密(三浦誠己さん)は海運業に専念してほしいと止める。

岩崎は合本で第一国立銀行を立て直した栄一に興味を持ち、前島は栄一が静岡にいた時から合本で商売をしていたと教えると、ますます興味を持つのだった。

 

20年前。家定の時代に結んだ不平等な五カ国条約。この条約が日本が世界に並び立つ国になるネックとなっていた。

世論を盾に条約改正をしたい大隈だったが、イギリス公使・パークスは議会もなく国の代表もいない日本の世論をどうやって知るのだ?と言い、話し合いにもならなかった。

伊藤博文は栄一と喜作、益田と福地を集め、日本の民の声を集めるために商人の会議所を作って欲しいと頼む。

前から商人が手を組み知恵を出し合う仕組みが必要と考えていた栄一は「おかしれえ。」と会議所を作ることを承諾。

栄一は、商人たちが業種を超えて手を組む組織・東京商法會議所を作った。

運輸事務委員に岩崎弥太郎を選んだが来ず。

福地や益田が、岩崎が大隈を後ろ盾に横暴な振る舞いをしていると嫌悪感を示したが、栄一は「岩崎さんはこの先の日本を引っ張っていく商人だ。」と外国に負けない商売にする為にも力ある人と組みたいと譲らなかった。

その岩崎は五代友厚と会い、商法會議所に誘われたことを相談。話を聞いた五代は先を越されたと感心し、大阪にも商法會議所を作る決意をするのだった。

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写真は現在の現・大阪取引所。商工会議所ではありません。



 

渋沢家には、栄一を慕う書生が住み込むようになっており、栄一が米を買い込んでいるという噂が出て、邸が襲われるかもしれないと千代に吹き込んでいた。

千代は、邸を襲おうとする人たちを時勢遅れだとあざ笑う書生たちに「争いごとをただ高みから他人事のように見物し、文句だけを声高に叫んで満足するような人間に育ったのだとしたら、何と情けない事か。しかもあろうことか命を懸け今の世を作ってくださった先人を時勢遅れと軽蔑するとは!」と一喝。

書生たちの話を栄一に伝え、用心するようにと言った。

栄一は、貧しいものは己の努力が足りないからと突き放す政府に対して「貧しい者が多いのは政治のせいだ。それを救う場がないのが今の世のかけているところだ。」と考えていた。

養育院は人数が増え食事を与えるだけになっており、子供達は「無駄飯食らい」と蔑まれ、縮こまっているという。

千代は自分も養育院へ連れて行って欲しいと栄一に頼むのだった。

 

そんな時、岩崎弥太郎の宴席に呼ばれた栄一。

芸者をたくさん呼んでの宴席で、日本を一等国にしようという話で盛り上がっていた。

しかし「事業は一人の経済の才覚ある人物が己の考えだけで動かしていくがが最善や。」と言う岩崎の考えに、栄一が真っ向から反対したことで雲行きが変わっていく。

栄一は「才覚ある人物に経営を委託することはあってしかるべきですが、その人物一人が商いのやり方や利益を独り占めするようなことがあってはならない。皆ででっかくなる。」と反論。

岩崎は「理想は高くともおとぎ話。」と一蹴。儲ける者が高い税金を納めなければ日本は破産すると言い切る。

「経済には勝つ者と負ける者がいる。この先の世は経済の才覚があるかどうかで大きゅう差がつくろう。貧乏人は貧乏人で勝手に頑張ったらえいけんど、わしらはそうはいかんやろう。いっそわしと手を組まんか。」と栄一を誘ってきた岩崎。

栄一と岩崎は「事業は国利民福を目指すべきもの。」「才覚ある者が強くあってこそ国利じゃ。」と真っ向から対立。

栄一は「皆で変わらなければ意味がない。私とあなたは考えが根本から違う。」と席を立ってしまった。

その後、芸者たちに稽古をつけにきていた平岡の妻・やすと再会。裏口に案内してもらい宴席から脱出。そのまま帰って行った。

 

後日。やすが稽古をつけている置屋に、伊藤兼子(大島優子さん)が芸者になりたいと乗り込んできていた。

富豪だった家の娘で、亡くなった父に代わり家族を養うために芸者になると言っていた。

成功する人の陰には没落する人もいたのだ。

 

一方。千代は栄一に連れられて東京養育院に来ていた。

破けた着物を与えられ途方に暮れる子供たちに繕い方を教えて一緒に縫った。

そして泣くことも許されなかった子供達に「痛い時は泣いてもいいんだ。」と優しく話しかけ、「よく頑張ったね。」と言って慰めた。

これ以降千代は頻繁に養育院に訪れるようになり、子供達と親しくなっていくのだった。

 

栄一はガスや電気など人々の暮らしに役立つ事業を発展させていった。

そのさなか、アメリカの元大統領で将軍であるグランドが近く来日することを伊藤博文から聞かされた栄一と喜作と福地。

岩倉具視は「日本が一等国として認められる好機。20年来の不平等条約改正の糸口を見つける千載一遇の好機でもある。」と言う。

欧米では、国の賓客を迎える時に王室や政府の他にその土地の市民の歓迎がないといけない。

栄一は、民部公子の諸国訪問の時もそうだったと思い出す。

伊藤は、栄一たちに民の代表としてもてなして欲しいと頼むと、栄一は「新しい日本の力を外国に示しましょう!」と快諾。

栄一と喜作は、千代と娘のうた、喜作の妻・よしに、夫婦同伴で将軍一家をもてなしてもらいたいと頼んだ。

慌てふためく千代とよし。英語が出来るうたには、母を手伝えと言う栄一。

千代は「おなごの私たちが大事な仕事を戴いたんだい。」と手伝うと決意。

 

男も女も、日本にとっても大きなイベントが始まろうとしていたーー。

 

…というお話でした。

 

合本か個人か

34回の話は、栄一が考える合本か岩崎が考える1人の強い人が富ませて経済を引っ張っていくかという話がメインでした。

急成長をするなら、岩崎が言う1人の人が引っ張っていく方がスピードも速くていいんじゃないか?と思います。

栄一が言うみんな集めて話し合って…をすると時間がかかってなかなか先に進まないから成果はすぐに見えませんよね。

でも、長い目で考えると合本の方が皆の力を合わせてやってるから、1人が倒れても他の人が引き受けてくれたりして、崩れることも防げそうですよね。

最初は個人、あとで合本。ってわけにはいかないのかな?

まぁ、最初にやり始めた人が自分がやったのに!!って文句言いそうだし、そんないいとこどりは出来ないか…。

 

どっちがいい悪いはないと思いました。

 

栄一は富豪の家の出身で富のある暮らしをしていて、下請けで働いてくれる人に富を分配するのが当たり前の生活をしてきた人で、岩崎は生活が困窮していた家で暮らしたから、富を手放したくない。って気持ちが湧くのは当然だと思います。

そんな二人の意見が一致するわけがない。

でも、岩崎は高い税を払って…と言ってたし、個人的に富を分配するのは拒否してても国に高い税を納めることには納得している様子。

国を富ませたい気持ちは同じでも、やり方が違う。

目に見えてみんなに富を分配したい栄一と、国を富ますことで間接的に民を引っ張って国を強くしたい岩崎。

ゴールは一緒かもしれないのに、対立しますね~~~。

これからこの二人がどう戦っていくのか?

面白くなってきました。

 

貧しいのは己の努力が足りない

政府が貧民に対して冷たい明治の世について描いてましたが、努力してお金持ちになった人からしたら、どうして出来ないの?って思ってしまうのでしょうか?

貧しいのは己の努力が足りない。ってなー。

これまで身分によって家の家業で職業も決まってた世だったのに、職業が自由になったからって急にじゃぁ自分はこれを職業にする!って決めて働けるもんでしょうか?

常日頃からお金のことを考えて生きている人ばかりじゃないだろうし、いきなり世が変わって自分で何とかしろって言われても…と人々は迷ったでしょうね。

 

小さい頃から働かないといけない。仕事を決めないといけない、と教育されてきたならまだしも。しんどかっただろうな…と思います。

今回の千代みたいに、裁縫を教えてくれる人がいたりしたら技術が身につけられていいでしょうけど、急に己の努力だ!って突き放されてもどうしようもない。

コワい世の中だ!と思いました。

 

後妻さんチラッと映る

栄一の現際の妻、千代さんはのちに病死されるというのは史実です。

次に栄一と結婚するのが、大島優子さん演じる伊藤兼子さん。

今回、芸者になると押しかけていたところがチラッと映ってました。

後妻さん、大内くにさんじゃないんですね。

兼子さんは見たところ、とても気が強い様子。

そういう気の強い芯の強い女性の方が栄一の妻にはふさわしいんでしょうか?

千代が相当強い女性ですからね。

栄一の好みがそういう女性なのかもしれません!

 

 

兼子さんはチラッと映っただけでまだ栄一とは出会ってないみたいです。

くにさんとは一目惚れの出会いでしたけど、兼子さんとはどんな出会いをするんでしょうか??

楽しみです。

 

元大統領をおもてなし

外国との不平等条約を改正したい政府。

元大統領が来日してたなんて、それを民間でもてなしただなんて、全く知りませんでした。

武士でもない農民だった千代やよしたちに、いきなりもてなせと迫る夫たち。

コワい!!

こんなこといきなり夫から言われたらめっちゃ反発しますよ!!

でも、千代さんは頑張るみたいです。

意気ってる若者たちには一喝するし、夫の愛人や無理難題にも応じるし。なんて肝っ玉の据わった女性なんでしょうーー!!

スゴイのひとことしか出ません。

 

どんなもてなしをするのか?

次回も見逃せません。

 

以上、『青天を衝け』第34回の感想でした。

 

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