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大河ドラマ 青天を衝け 第29回「栄一、改正する」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。10月3日に第29回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第28回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一(篤太夫):吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行き、そのまま駿河の勘定組頭として出仕。武士と商人が協力して働く商法會所を設立し軌道に乗せる。その後、新政府から大蔵省への仕官の話が来て最初は断るつもりだったが大隈の話に心を打たれ新政府入りした。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。栄一が家を出る時に認めてくれた。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。平九郎と結婚の約束をしていた。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。

渋沢家・新屋敷

  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

渋沢家:東の家

  • 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
  • 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。一言多いが根はいい人。

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。弟たちの死で新政府を恨んでいた。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。篤太夫が平九郎を見立て養子に立てたいと言ってきたことを受け入れ、養子に出してくれた。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:畑芽育さん…惇忠の娘。 

 

水戸

  • 吉子(登美宮):原日出子さん…水戸藩の元藩主・斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
  • 徳川昭武(民部公子):板垣李光人さん…斉昭の十一男。慶喜の異母弟。清水家の養子となり徳川昭武となる。将軍となった慶喜の代わりにパリ万博へ行き、随行する栄一と特別な絆を結ぶことになる。明治になると慶篤の急逝で水戸藩主になる。
  • 菊池平八郎:町田悠宇さん…パリで昭武の警護をしていた水戸藩士。

静岡

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣ののち幕臣となり、明治以降は駿府へ。
  • 大久保一翁:木場勝己さん…駿府藩中老。
  • 向山一履:岡森諦さん…外国奉行。パリ使節団の全権大使。借款交渉の失敗で帰国。維新後は駿府へ。
  • 田辺太一:山中聡さん…パリへの派遣使節に随行。維新後、静岡に身を寄せたのち新政府に入り岩倉使節団にも随行し補佐することになる。
  • 平岡準:大竹直さん…駿府藩士。
  • 萩原四郎兵衛:田中要次さん…駿府の茶問屋。
  • 徳川美賀子:川栄李奈さん…慶喜の正室。慶喜が謹慎が解かれたのち静岡に移り、側室と共に同居することになる。
  • 須磨:安部智凛さん…美賀子の侍女。



箱館

  • 土方歳三:町田啓太さん新撰組副長。栄一とはある任務で一緒になり、同じ百姓出身と言うこともあり意気投合。鳥羽伏見の戦いで敗れた後、各地へ転戦したのち、榎本武揚や喜作と共に箱館に渡り五稜郭を占領。新政府軍と戦って壮絶な戦死をする。
  • 渋沢喜作(成一郎):高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦。箱館の戦で土方に生きろと背中を押され逃げ延びた。
  • 高松凌雲:細田善彦さん…一橋家軍制所の医師だったが、慶喜が将軍となったことで奥医師に。徳川昭武のパリ派遣に随行し、留学生となってフランスで医学を学び帰国。箱館の戦いでは敵味方関係なく治療に当たった。

 

新政府

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。政界に復帰したのちは薩摩の人たちと王権復古を遂げ、そのまま新政府に入る。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 西郷吉之助(隆盛):博多華丸さん…薩摩藩士。公武合体実現のため、流罪を赦免されて藩政復帰。一橋
  • 家の命で大坂に来ていた栄一と出会う。策を巡らせ倒幕へと突き進む。
  • 大久保一蔵(利通):石丸幹二さん…久光の側近として公武合体のために上京。腹の内が読めない慶喜を警戒。明治の新政府では大蔵卿となり、部下となる栄一と意見が対立する。
  • 松平春嶽:要潤さん…元福井藩主。維新後は新政府の官職を歴任。
  • 伊達宗城:菅原大吉さん…元宇和島藩藩主。維新後は新政府の官職を歴任。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 前島来輔(密):三浦誠己さん…遠州中泉奉行。元幕臣たちの働き口や住まいを与えようと奔走。栄一の要請で新政府に入り近代的な郵便制度を確立。日本郵政の父となる。
  • 赤松則良:上村海成さん…元幕臣。造船の父となる。
  • 玉乃世履:高木渉さん…岩国藩出身。改正掛で旧幕臣の栄一に反発していた。のち司法官となる。
  • 郷純造:松本こうせいさん…江戸開城後新政府に従った元幕臣。大蔵官僚。
  • 長岡謙吉:松澤匠さん…土佐出身で元海援隊。大蔵省に入る。
  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 渋沢うた:山崎千聖さん…栄一の娘。
  • 須永伝蔵:萩原護さん…中の家の作男で、栄一らと共に勉学や武芸を学ぶ仲。のちに一橋家の家臣となった栄一と喜作に呼ばれ、一橋家家臣となる。慶喜が徳川宗家を継ぐのに伴って幕臣となった。関東の戦いに従軍したのち箱館には行かず江戸に留まりフランス帰りの栄一を迎えた。以来栄一と行動を共にする。

 

商人

  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。
  • 三野村利左衛門:イッセー尾形さん…三井の番頭。

 

第29回のあらすじ

明治2年(1869)末。

新政府に入った栄一は、省庁の垣根を越えた『改正掛』を作るよう大隈重信(大倉孝二さん)に進言。決定事項をすぐ実行できるようにしたいと言った。

メンバーは各省庁の兼務してもらい、さらに栄一は静岡藩から人材を召し抱えたいと提案。大隈と伊藤博文(山崎育三郎さん)賛同の上、『改正掛』を設置。栄一は大蔵省に勤めながら掛のまとめ役となった。

そして、静岡から杉浦(志尊淳さん)、前島密(三浦誠己さん)を呼び寄せた。

しかし、掛の中には旧幕臣の栄一をよく思っていない玉乃世履(高木渉さん)のような者もいて、反発されていた。

 

旧幕臣、長州、佐賀、土佐、彦根、熊本、岩国、蓮池と様々な出身の者たちが集まった改正掛の会議が始まった。

租税の改正、貨幣の統一、丈量、度量衡、駅逓、戸籍の編纂、殖産興業、鉄道、議会の整備…について自由闊達に意見を交わし合う。

そんな会議の様子を見ていた玉乃たち倒幕側の人たちは、大隈に対して自分たちを信用せず幕臣たちがリードしていることに文句を言う。

大隈はその場を上手くなだめようとするが、栄一はそんな玉乃らの気持ちなどお構いなし。

租税や貨幣の統一に必要な全国の測量のやり方と、勘定帳のつけ方の改正と統一。鐡道敷設予定の東京、横浜の測量は春に実行すると口早に大隈に伝えた。

玉乃たちは栄一の行動力に何も言えなくなってしまった。

 

千代と娘のうたは新たに渋沢邸となった元旗本屋敷だったところに引っ越し、うたはその広さに喜ぶ。

千代は驕った態度を取るうたに「驕るような態度を取ってとっさまに恥をかかせてはなりません。」と釘を刺し、うたも素直に従った。

 

栄一は改正掛の皆の意見を立案、実行していった。

夜も改正掛は築地の大隈邸に集まり、意見を交わしていく。

大隈が、フランスから生糸の工場を作れと催促されていると愚痴っていたが、大隈はそもそも生糸がどうやってできるのかも知らなかった。

すると話を聞いていた栄一が、お蚕様の成長過程と口から糸を吐く様子を詳しく話して聞かせる。

大隈は養蚕を栄一に任せることになった。

 

伊藤、赤松、杉浦と共に工場を建てる場所について話し合う栄一。西洋の工場を参考にすることになる。

順調に進んでいた改正掛の仕事だったが、太政官で十分話し合わず、しかも幕臣を登用して勝手に進めていたことを知った大久保利通(石丸幹二さん)が大隈を叱りつける。

新政府が1つにまとまって動かないといけない時に和を乱すなと言う。

話を聞いていた栄一が、政府に金がないことは周知の事実。税収も安定せず太政官札も信用が薄いことを指摘。

天子様の御代になって2年になっているが、建武の時のように3年で瓦解しないように新政府の懐を守るのが肝要。と言い返し、大久保は「こい以上出過ぎた真似をすんな。」と言い残し去った。

 

明治3年(1870)春。

市郎右衛門とゑいが栄一の屋敷を訪ねてきた。二人は栄一の次女・ことを見に来てくれたのだ。

立派な屋敷に恐縮する市郎右衛門。

夜帰ってきた栄一は、惇忠が養蚕について娘の勇と話を聞きに来てくれたと聞く。尾高家の人たちも前を向き始めていた。

惇忠は武州の良い生糸で国を富ませたいと言っているとのことだった。

市郎右衛門は、贅沢な布団は分不相応だと言って泊まらずに帰って行ったが、その顔は満足したいい笑顔だった。

 

後日。

新政府が飛脚代に月1500両支払っていることを知った前島は、自分が考える飛脚便制度解説にかかる金額がこれよりずっと低いと言う。

月1500両費やせば、東京から京都、大阪までの区間を毎日一定時刻各1便の政府の飛脚便を仕立てられる。

同時に一般の通信も取り扱えば送達料を取ることが出来るから、1500両は他の区間の基金に回すことが出来る。

そして日本中に配達の道を広げられると言うのだ。

話を聞いた栄一は、元々飛脚に出していたお金を使うのだから文句はないはず。と喜び、前島に建議書を書くよう要請。

建議書は大隈から政府に提出された。

伊達宗城は「改正掛はよくまとまり、仕事が早いですな。」と言って笑った。

 

前島を中心に西洋の飛脚便の制度について調べる改正掛。

新制度の名前は『郵便』と決まった。

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数日後。

前島密が鐡道借款の処理を命じられイギリスに。郵便制度のことは杉浦が引き継ぐことになった。

さらに大隈が民部省から追い出され後ろ盾がなくなり、改正掛がいつまで動けるか分からなくなる。

そんな憂いを抱えながら帰宅した栄一を、横浜の商いの途中で来てくれた惇忠が待っていてくれた。

自分が新政府で働いていると知れば惇忠はどう思うだろう?と心配していた栄一。

惇忠は栄一の新政府出仕について「驚いた。」としか言わず帰ろうとするのを呼び止め、新政府に来て欲しいと誘う。

大蔵省で製糸場を建てるにあたり、詳しい者が政府にいないため招いたフランス人が不満を抱えているので、蚕に詳しい惇忠に来てもらいたいと言った。

が、新政府に殺された平九郎に顔向けできないと言って断る惇忠。

しかし栄一は自分たちもかつて異人を焼き殺そうと言う。

そして「戦は一人一人は決して悪くねぇ人間でも、敵だと思いこめば簡単に憎み、無残に殺してやりてぇという気持ちが生まれちまう。もう侍の世はごめんだ。壊すんじゃねえ。作るんだ。俺は平九郎に顔向けできなくても出来ることをする。己の手でこの国を救えるならなんだってやる。」と言った。

惇忠は黙って話を聞いていたのだった。

 

後日。

新たに井上馨(福士誠治さん)が大蔵少輔となり、栄一の新しい上司となった。

 

明治4年(1970)になり、ついに郵便が開始。

栄一と杉浦は書状集箱に手紙を投函。手紙は箱ごと飛脚が取りに来て運んで行った。

東京郵便役所では、集められた手紙を箱から出し切手の上に印が押された。

 

3日後。

杉浦の弟からの返事が飛脚から届けられ、初の郵便の成功に歓喜した。

 

後日。

栄一に対していい感情を持っていなかった玉乃がこれまでの無礼を謝り、これからは力を合わせたい。と謝ってきた。

「親族の尾高殿も才もあり学もあり、登用するにふさわしいお方だ。」と言う玉乃。

惇忠が来てくれたのだ。

 

栄一は、製糸場の顧問としてフランスから迎えたブリュナを惇忠に会わせた。

ぎこちないながらも惇忠はブリュナと握手をしたのだった。

 

栄一が郵便で送った手紙が静岡の慶喜に届いた。

改正掛を新設したことと、郵便をはじめとして日本を新しく生まれ変わらせるために粉骨砕身してまいります。と報告した。

 

同じ頃。

岩倉に改正掛を潰すことを提案していた大久保。

しかし岩倉は薩摩や長州をはじめとした武士たちがまとまらないことに呆れていた。

「それを思えば、徳川はよくもまぁあんなに長いことやっていたもんです。」と今の政府を逆に不安視するのだったーーー。

 

…というお話でした。

 

直参なめんなよ!

改正掛に静岡から人材を呼び寄せたいと大隈に提案した栄一。

幕臣が西洋に行って新しい世をまとめようと学んでいたことを熱く語っていた途中で、「直参なめんなよ!コノヤロウ。だったのでございます。」と言ってました。

これ、平岡円四郎が慶喜の事をあーだこーだ偉そうに言ってた栄一と喜作に向かって言ってた言葉ですよね?

第14回でした。

徳川の直参なめんなよ、この野郎。我が殿も臆病風が吹くどころか朝廷や公方様や老中や薩摩や越前やら、毎日一切合財を相手にしながら一歩も後へ退かねえ剛情もんだ。」って。

自分の殿様はこんなに立派なんだと言ってました。

自分だって直参なめてたくせに、今度は大隈に向かって平岡と同じセリフを吐くなんて!

おかしろい"といい、栄一は確実に平岡の影響受けてます。

久しぶりの平岡節!懐かしくて嬉しかったです。

 

ちなみに14回「栄一と運命の主君」の感想です。↓

 

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千代がカッコいい

いつも控えめで栄一大人しい印象のあるお千代さん。

今回は静岡から東京に引っ越してくる道中で、栄一のおかげでちやほやされたことに気を良くして「疲れた。」と言った娘のうたに「驕ってはなりませんよ。」と釘を刺していました。

うたが近くにいた大人に「お水。」と指示してましたからね。

調子乗っちゃったかな?うたちゃん。

お千代さんは夫がどんだけ偉くなろうが全くブレずにカッコいいですね。

夫が偉い人になると、自分まで偉くなった気でいる妻なんてゴロゴロいるのに。

自分はただそういう偉い人と結婚しただけで、自分が偉いわけじゃないってことが分かってる。

うたがそんな態度を取ると栄一の評判が落ちるって分かってるんですよね。

 

いや~。なかなか出来る事じゃないですよ。

カッコいい人だなと思いました。

 

大河ドラマで主人公の奥さん役。橋本愛さんは『西郷どん』に続いて2回目ですけど、こういう芯の強い人の役が似合います。

着物と日本髪もよく似合ってる。

『西郷どん』では早々に離縁していなくなっちゃいましたけど、今回は長く出演されていて嬉しいです。

でも早くにお千代さんは病気で亡くなられると聞きました。

いつまで橋本愛さん演じるお千代さんが見られるんでしょう……?

 

幕臣増えてきた

最初は栄一だけがピックアップされてきたと思ってましたけど、幕臣は嫌だと叫ぶ玉乃を止めていた坊主頭の郷純造という人物も、元は幕臣だったそうです。

江戸城開城後抵抗せず、新政府では財政処理能力を買われ会計局組頭として登用され、大隈と伊藤に渋沢栄一や前島密ら旧幕臣の登用を勧めたのは、この郷純造さんだったそうです。

栄一が最初に新政府に乗り込んだわけではなかったようです。

 

この情報はこちらを参考にしました。↓

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幕府には優秀な人がたくさんいたんですね。

 

薩摩が一番厄介?

今回は、新政府内の幕臣と反発する人たちの対立が面白かったです。

改正掛に薩摩がいなかったのはなぜ?

 

薩摩が一番厄介だったのかな?

自分たちが先導して倒幕したという自負もあるだろうし。

薩摩は過去、相当幕府に抑え込まれた経緯がありますから。

慶喜がよく久光さんをやり込めてましたからね。

ーーーでもまぁ,パリ万博で逆転して幕府を倒して慶喜を政から追い出して、恨みを晴らしてるはずだけど!

 

御一新から数年経ったばかりだし、まだまだ対立するのは当然の話かな?

『青天を衝け』では、維新後の薩摩の動きをどう描いていくんでしょうか?

次回、西郷さんと五代様の登場が今から楽しみです。

 

以上、『青天を衝け』第29回の感想でした。

 

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