10月7日から、BSP4Kで放送が始まった『にっぽん縦断こころ旅』2024秋。
私の家のテレビは4K対応ではなく、1週遅れの10月14日からのNHK-BSで放送されるものから視聴しています。
『にっぽん縦断こころ旅』は、俳優の火野正平さんが視聴者の方のこころの風景を自転車でめぐる旅番組です。
2024年秋のルートは、長野県から始まり、山梨、静岡、岐阜、愛知、三重。
福岡、佐賀、長崎。ゴールは熊本です。
田中要次(BoBA)ボバ
正平さん骨折のため、第2週・山梨県は、俳優・田中要次さんが代役として登場!
2日目の旅で田中要次さんが「BoBA」さんとと呼ばれてると判明。
『こころ旅』でも、田中要次さんを「BoBAさん」と呼ぶと決定。。
名前の表記も田中要次(BoBA)。
このブログでもボバさんと呼ぶことにしました。
1248日目、山梨県4日目は身延町への旅
10月25日、NHK-BSの放送2週目。
山梨県4日目は、山梨県早川町の赤沢宿 でオープニングでした。
石畳の道に「これ、冬場どうしてるんですか?」と驚くBoBAさん。
車は滑って走れなさそう…。
観光のために整備された道なのでしょうか??
スタッフのさんの説明によると
「身延山と七面山、両方の聖地をおまいりする方々が休憩したり、泊まられたりしたことからはじまった宿場町。」
とのことです。
赤沢宿について、写真や動画なども使って詳しく紹介されたサイトを見つけました。
詳しくこちらをご覧ください…。↓↓↓
火野正平さんの代役、田中要次さんことBoBAさんは、赤沢宿にある休憩所に腰かけてお手紙を読むことになりました。
お手紙の内容
今回のお手紙は、北海道美幌町の68歳女性 から。
こころの風景は、夫とのウォーキングコース です。
北海道美幌町に住んでいたお手紙の方ご夫婦。
夫さんは土木、お手紙の方ご自身は医療介護のナースとして、日々テレビを見ることのない忙しい毎日を送っていたといいます。
色々なことが重なり、当時の生活を変えたいとの思いで、空き家バンクを利用。
見知らぬ身延町宮木の大谷津(おおやつ)集落へ2人で55歳で2011年に移住。
移住先の方々は、お二人を温かく迎えてくださり、巡り合った人のご縁で南アルプス市落合というところでぶどう畑を借りることができたそう。
そこで、ブドウやスモモを栽培する通い農家となり、野菜作りもしながら、スローライフを満喫する生活を送るように。
こころ旅はお手紙の方ご夫婦が移住した年に始まり、毎朝、朝版を見て「よし行くぞ!」と夫さんの掛け声でぶどう畑に通う。
帰宅後は、夕食を食べながらのんびりとうちゃこ版を見ることが日課だったとか。
2017年に夫さんに胆管がんがみつかり、様々な治療を受け、入退院を繰り返しながらブドウづくりを続けていた。
が、2020年10月。夫さんは最期を覚悟してブドウづくりをやめることに。
翌年2021年1月。帰らぬ人となりました。
身延町での生活があまりにも倖せ過ぎて、夫のいない土地で一人で過ごすことが考えられず、北海道へ戻ると決めたお手紙の方。
山梨は、身延町は、夫と二人で最高に倖せに過ごした地として心に残したかった。
残りの人生を一人で過ごす地にはしたくなくて。
こころの風景は、夫さんとブドウづくりの合間にウォーキングしていた富士川橋までの堤防です。
体力がなくなっていったご主人が、最後の入院の前に車で近くまで行き、八幡大神の前から堤防に入り、一番近い階段に二人で座り、お茶を飲んだそう。
そこはいつもウォーキングの時に一休みした場所。
夫さんもお手紙の方も、同じ方向を見て対岸を通る国道を見ていたが、そこは、ぶどう畑に行く時に軽トラで通った道。
何度もガソリンを入れたスタンドが見える場所。
それが二人で出かけた最後の思い出。
夫さんが亡くなって3年が過ぎたが、まだ山梨を身延町を訪れる勇気が持てない。
代わりに、正平さんに大谷津から富士川橋の堤防までのウォーキングコースを見せていただきたいです。
ーーーというお手紙でした。
「そうですか。これは責任重大だな。」
緊張するBoBAさん。
「俺でいいんですかね?正平さんにお願いしている手紙なんですけどね。」
「でも代わりに務めさせていただきます。」
お手紙の方の気持ちを受け止めたBoBAさんは、お手紙の方が移住した身延町大谷津集落を目指して出発しました。
リスを発見!
赤沢宿を出発して下っていた坂の途中。
BoBAさんが左側の崖に、何かが下りるのを見かけてストップ。
「リスだ!撮れた?木、登ったよ!」
と大喜び。
カメラマンさんがリスが斜面を走る様子を映してくれました。
長いしっぽを立てて、斜面でじっとして身構えるリス。
勢いをつけて下の方へ走っていきました。
「初めて見た!」
と喜ぶBoBAさんは自分のスマホでも写真を撮っていました。
こういうところは正平さんにはないね!
正平さんはあくまでプロ目線というか、番組を作る側の意識が強いというか。
出演者だけど、脇役というか。
自分で撮影したりってのはなかったですね。
なんかBoBAさん。番組を忘れて楽しんでますな~~。
やっぱり面白い人だ。
ランチは野菜カレー
リスちゃんとお別れして、川沿いへ。
町に下りてきて、野菜カレーに惹かれて1件のお店へ。
「食べたい!!」とBoBAさん自身で撮影交渉。
お店の方には快く許可をいただいて、ランチをすることになりました。
BoBAさんは、お店に入る前から食べたいと言っていた野菜カレーを注文しようとしました。
が、先にいていた別のお客さんの強いおススメで、ナスカレーに卵トッピングを注文。
お客さんは大豆農家の方で、BoBAさんがリスの写真を見ていると、鳥獣の被害について教えてくれました。
種をまく瞬間から、まずハトにやられ、芽が出るとウサギ。
本葉が出始めるとシカがつまんで。サヤが出るとサルが…。
次々に狙われる状況を教えてくれました。
「日々鳥獣害。」
いや~、農家の人にとっては深刻ですよね。
鳥獣に狙われて食べられたあと、人間がやっと食べる。
そういう被害を受けながらも、守って育てて、届けてくれてるんですね。
ありがとうございます。
そしてそして!!
注文していたカレーが運ばれてきました。
ナスに卵がトッピングされたカレー。
サラダを添えられていました。
まずはカレーだけを食べて「うまい!」と絶賛するBoBAさん。
色々お話してくれた農家さんは、このお店にタマネギを作って協力してくれたのだとか。
みなさんお互いにお客さんになって、協力して生活されているんだ~。
農家さんは野菜を仕入れて、カレー屋さんはカレーを作ってお返し。
それを農家さんが食べに来ている。
回ってますね~~。
食後。
BoBAさんは、お店の方と握手。
お礼を言ってお店をあとにしました。
…と、ここまでが『朝版』です。
『とうちゃこ版』では、お手紙の方が描いてくれた、色付きの親切な手描きの地図を紹介していました。
大谷津の八幡大神から堤防に入るところ。
富士川橋と対岸の国道の位置が丁寧に描かれていました。
大谷津集落の方とお話する
飯富橋を渡って、お手紙の方が移住した大谷津集落へ。
大谷津集落の目印として書かれていた、2本のハナモモとゴミ収集箱。
地図通りの場所が見つかって、ハナモモをじっくり見たあと、お手紙の方思い出の場所・大谷津集落を走ります。
集落の景色を見ながら1周しようと走っていると、お寺があり、行き止まりに突き当たります。
すると、うしろから女性の声が…
「そこ行き止まりだよ!」
「お寺で、行き止まりもない。道は。何やってるんですか?教えてください。」
BoBAさんは、番組で来たと説明。
「NHKーBSの、火野正平さんがやってらっしゃる、こころ旅で。」
「正平さんの代役で、僕が来ました。」
BoBAさんがお手紙の方の名前を出すと、声をかけてくださった女性とご家族が、お手紙の方ご夫婦が北海道から来られたこと、亡くなって奥さんが北海道に帰ったこと。
ご夫婦で果物を栽培していたこと、それらを自分たちにくれていたこと。
ご家族のお父さんに、よくしてくれたこと。
次々に教えてくれました。
話していたご家族が、BoBAさんが「あるよ!」の人だと気づき、写真撮影することに。
BoBAさんは「芸名"あるよ"に変えようかな。」とひとこと。
名前より、”あるよ”が先に出たことを自分自身でイジっていました。
写真撮影後、女性が
「よろしく言っといてください。」とおっしゃるので、BoBAさんがカメラに向かってメッセージを送ることを提案。
手を振って、カメラ越しにお手紙の方にメッセージを送られていました。
大谷津の集落の方たち。
みなさん、またお手紙の方と話したそうにされていました。
集落の方たちといい関係が築かれていたのが、お話を聞いてよくわかります。
お手紙の方たちが幸せに暮らしていたことを知っている集落の人たち。
幸せだったんだろうなということが伝わってきました。
こころの風景
集落の方たちと別れを告げ、地図に描かれていた八幡大神、八幡神社へ。
八幡神社の前に川が流れていて、車止めの黄と黒の棒が何本も立っていました。
が、堤防に自転車で入れたので、BoBAさんたちは堤防に入っていきました。
お手紙の方たちが歩いていたウォーキングコース。
階段をさがしながら走っていると、お手紙に書かれていた富士川橋に着きました。
しかし川に下りて行くような階段は見つからず。
手描きの地図を確認すると、堤防に入ってすぐのところに階段はあるとのこと。
八幡神社近くまで戻ることに。
堤防の入口すぐに階段はありました。
階段から対岸を見るには、木が邪魔でしたが、当時はまだ木が伸びてなかったんだろうと推測。
BoBAさんは、ご夫婦が座って対岸を見たという階段に座り、お手紙を読みました。
読んでいる途中、夫婦がお茶を飲んで無言で対岸を見たというところで、BoBAさんは言葉に詰まり涙。
「ごめんなさい!やっちまった。ねぇ。」
息を整えてから続きを読むBoBAさん。
お手紙を読み終わったBoBAさんは、平常に戻っていました。
お手紙の内容を噛みしめて
「いかがでしたか?ちょっと木は大きくなっちゃったかもね。お茶を持ってくればよかったね。」
そして涙を拭いて、平常に戻り
「じゃあ帰ろうか。次は正平さんと来たいな。」
と言って立ち上がり、番組を締めました。
いやぁ…。
泣きました。私も!!!
明るい身延町の大谷津集落の方たちの雰囲気が、夫さんとお手紙の方の幸せな日々をそのまま伝えてくれてるようでした。
笑って泣いて。
大変な山梨県4日目の旅でした。
もう、これでBoBAさんの登場終わり??
もっと見たかったな!!
でも、最後。
正平さんと来たいって。
正平さんなら涙こらえて、サッとクールに締めてたでしょう。
泣けてきたから、泣いたBoBAさん。
BoBAさんの旅は、こころ旅ファンが転生して、こころ旅の正平さんの代役になって、こころ旅の世界を自分なりに変えて旅をした。
って感じでした。
自分がこころ旅の世界に入ってもし、旅が出来るなら…を体現されているようでした。
面白かった!!!!
以上、『にっぽん縦断こころ旅』2024秋、山梨県4日目身延町の旅を見た感想でした。
来週は、蔵出しスペシャル。
第3週は、田中美佐子さんが走ります。