ぴえーるのテレビブログ

ドラマ・旅番組・漫画の感想ほか色々書いてる雑記ブログ

大河ドラマ 青天を衝け 第37回「栄一、あがく」を見た感想とネタバレあらすじ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。11月28日に第37回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第36回の感想はこちら。↓

 

www.lovetv.site

 

 

おもな登場人物

  • 渋沢栄一:吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行き、そのまま駿河の勘定組頭として出仕。武士と商人が協力して働く商法會所を設立し軌道に乗せる。その後、新政府から大蔵省への仕官の話が来て最初は断るつもりだったが大隈の話に心を打たれ新政府入り。改正掛で次々と新しい制度作りを進めるが大久保利通ににらまれたのち、改正掛を潰された。国立銀行設立の際の商人たちと話しているうちに、三井の番頭・三野村に「徳川の世と同じ。」と言われたことで官より民と感じ、大蔵省を辞める決意をした。民の一人として第一国立銀行設立に動き、総監役に就任。小競り合いを続ける三井と小野組、外国人の間に立ち取り持つ役割を果たす。しかし小野組が政府に官金貸し付けの担保を求められたことから、小野組に大口貸付をしていた第一国立銀行が巻き込み破産の危機に瀕したが、小野組の犠牲により危機を乗り越えた。大蔵省による西洋式の銀行監査の末、三井への特権が剝奪され栄一が第一国立銀行の頭取に就任。次に外国人商人の蚕卵紙の買い控え問題起こり、大久保に用意してもらった政府のお金で売れ残った蚕卵紙を買い集め外国が逆に買うというまで燃やすという奇策をし、栗本、福地に新聞報道してもらい世論を動かし外国政府をも動かす。また、銀行を作ったことで金中心の世の中となり貧民や職のない者が増えたことに責任を感じた栄一は、養育院を引き受けることにした。三菱の創業者・岩崎弥太郎から手を組まないかと誘われたが、個人か合本かで大激論の末断る。三菱が独占する海運業に対抗するため合本で海運会社を作ることにしたが三菱の妨害にあい頓挫。その後密かに政府の支援を受け新たな会社・共同運輸会社を設立。同じ頃長女のうたを嫁がせた矢先、妻の千代が病に倒れ急死してしまう。

渋沢家・中の家

  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。平九郎と結婚の約束をしていた。平九郎の死後婿を取り中の家を継いだ。
  • 渋沢市郎:石川竜太郎さん…ていの夫。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。

 

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。弟たちの死で新政府を恨んでいた。栄一が「俺の手でこの国を救えるならなんだってやる。」という言葉に自分も新政府で働くことを決意。富岡製糸場の設立に尽力。フランス人講師・ブリュナとの話や地元住民との調整などをし、娘の勇に工女になってもらうことで多くの工女を集めることが出来た。工女たちには学問を教え、女性の社会進出の場を作った。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:畑芽育さん…惇忠の娘。 

 

渋沢の家族

  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の先妻。口数少なく控えめだが芯は強い。長女のうたを嫁がせた矢先、コレラにかかり亡くなってしまう。
  • 穂積歌子:小野莉奈さん…栄一の長女。
  • 穂積陳重:田村健太郎さん…元宇和島藩士。歌子の夫。東大法学部講師。
  • 渋沢こと:森美理愛さん…栄一の二女。
  • 渋沢ふみ:山本理楽さん…栄一とくにの娘。
  • 渋沢篤二:泉澤祐希さん齋藤絢永さん(子役)…栄一の次男で嫡男。
  • 大内くに:仁村紗和さん…栄一が大阪出張で出会った女性。栄一の子を出産することになる。
  • 伊藤兼子:大島優子さん…家族を養うために芸者となる。栄一の後妻。
  • 渋沢武之助:熊谷すばるさん栄一と兼子の子。三男。
  • 渋沢喜作:高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦。箱館の戦で土方に生きろと背中を押され逃げ延び、2年半投獄されていた。名前を「喜作」に戻し栄一の推薦で新政府に入った後イギリスで製糸を学ぶ。帰国後政府を辞め横浜で商いを始める。
  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

 

第一国立銀行

  • 佐々木勇之助:長村航希さん…小野組から第一国立銀行に移籍。のちに第一国立銀行を任されることになる。

 

静岡

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。静岡で趣味に生きることになる。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣ののち幕臣となり、明治以降は駿府へ。
  • 徳川美賀子:川栄李奈さん…慶喜の正室。慶喜が謹慎が解かれたのち静岡に移り、側室と共に同居することになる。

 

 

新政府

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。政界に復帰したのちは薩摩の人たちと王権復古を遂げ、そのまま新政府に入る。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 井上武子:愛希れいかさん…井上の妻。
  • 井上末子:駒井蓮さん…井上の娘。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 前島来輔(密):三浦誠己さん…遠州中泉奉行。元幕臣たちの働き口や住まいを与えようと奔走。栄一の要請で新政府に入り近代的な郵便制度を確立。日本郵政の父となる。
  • 赤松則良:上村海成さん…元幕臣。造船の父となる。
  • 玉乃世履:高木渉さん…岩国藩出身。改正掛で旧幕臣の栄一に反発していた。のち司法官となる。

 

商人

  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。
  • 岩崎弥太郎:中村芝翫さん…土佐出身。三菱商会を創業。
  • 岩崎弥之助:忍成修吾さん…弥太郎の弟。
  • 益田孝:安井順平さん…三井物産総括。
  • 大倉喜八郎:岡部たかしさん…大倉財閥の創業者。栄一と鹿鳴館、帝国ホテルを設立。

 

第37回のあらすじ

千代を亡くして3か月。憔悴する栄一に早く次の妻をと動き出す井上馨たち。

栄一自身は静岡の慶喜を訪ね、千代の葬儀に香典を送ってくれたお礼を言っていた。

慶喜は、2度目の留学を終えた昭武が静岡に来て栄一を心配していたことを伝える。同じく訪ねてきた川村恵十郎は、商法會所の頃の話をしていたらしく、皆栄一を心配してくれていた。

栄一は涙を流し悲しみから癒えないでいた。

 

そんななか、政府は三菱に対抗する海運会社・共同運輸会社が設立。

岩崎と大隈はその活動を阻もうとしたが、世論は、今度は岩崎が政府と組んでいると考え共同運輸会社を推し、大隈の立憲改進党も金目当てだと非難した。

大隈は世の流れに動揺し腹を立てていたが、岩崎は意に介さず。

「岩崎はこの一手だけで日本を一等国にするき。」と強い意思を持ち、共同運輸会社との戦いを正面から受けることになった。

 

共同運輸会社と三菱の戦い始まった。

特に横浜神戸間の航路は、熾烈な運賃の値下げ競争、輸送のスピード競争、旅客へのサービスを増やすことで戦った。

 

その頃。平岡の妻・やすが、元豪商伊勢八の娘で今は芸者見習いをしている伊藤兼子(大島優子さん)に、栄一の後添えの話を持ちかけていた。

希望通り妾でなく妻という立場に加えて、やすの強いすすめにより心動かされた兼子は話を受けることに。

栄一は、兼子に「渋沢家の家政を任せたい。」と淡々と申し渡す。

幼い篤二の母としての務め、財政界の人たちとの付き合い、子の出産。と再婚後の生活を笑顔もなく業務説明のように伝えるのだった。

父の早い再婚に歌子は困惑した思いを伝えたが、栄一は妻の役割が必要だと言うだけで意に介さず。

数か月後。歌子が男の子を出産した時にやっと表情を緩ませ「お千代に見せてやりたかった。」と涙ぐんだ。

そんな栄一を切なそうに見る後妻となった兼子。

歌子は兼子を受け入れる姿勢でいたが、篤二は懐かず。妾のくにさんが面倒を見る状態になっていた。

 

その頃。千代が支えてきた東京養育院が廃止されかけていた。

さらに、ひたむきに天皇を中心とした政を願い動いてきた岩倉具視もこの世を去った。

 

一方。共同運輸会社と三菱の戦いは続いており、神戸横浜間の三菱の客は減って来ていた。

運賃の値下げを繰り返すことに危機を感じる弟の弥之助(忍成修吾さん)に対して、戦いに勝つために運賃を下げるよう指示する弥太郎だった。

この戦いで共同、三菱双方が多大な損失を招いているのを見かねた五代友厚が、協定を結ぶようすすめてきた。

岩崎は共同の合本を逆手に取って、共同の株を株主から買い集め過半数を手に入れているという。

合本の仕組みを利用して共同を乗っ取ろうとしていると受け止めた栄一は、仲裁に来た五代に、話を受け入れるどころか以前北海道開拓の件で叩かれた仕返しに三菱を叩くべきだとたきつける。

しかし五代は「岩崎君が海運を一手に握ったのは政府の思惑もあってのことじゃ。それを今度は大きくなりすぎたからと言っ潰すとはあまりに無情。」と冷静に返す。

そして不毛な戦いに共同が勝ったとしても、今度は共同が第二の三菱になる。と言う。

聞く耳を持たない栄一に「まあちっと大きな目で日本を見んか!」と一喝。

栄一は岩崎こそ本当の国の発展を分かってないと言い、五代がかつて薩摩だけのためにパリで動いた話を持ち出し五代の話をはねつけた。

栄一は、岩崎の独裁と合本の戦いだと言い切り、戦いをやめないと決意。

政府の伊藤博文に会いに行き、三菱の商売のやり方の悪口を大声で非難し政府で制裁して欲しいと迫った。

しかし伊藤は、栄一が自分が正しいというのはいいが、その正しさを主張するために敵の悪口を言いふらすのはそれこそ卑怯千万なやり口だと指摘。慎めと言った。

伊藤は、自分自身も卑怯なやり方で大隈を政府から追い出したことを自虐。

1年半かけて憲法を調べ、日本独自の憲法を作り国民が育てば議会を作り、政治に民意を取り入れたいと思っていることを明かした。

栄一は「まさか結局一番大きな目で日本を見ているのは、あなたなんですか?」と驚くのだった。

 

一方。岩崎は病床にいてもなお戦いの姿勢を続けていた。

岩崎は「日本を一等国に。世界の航路に日本の船を。日本に繁栄を。」という強い思いを残し、この世を去った。

f:id:lovetv:20211129104428j:plain

五代も体調を崩しており、大阪に戻って治療をする前に三菱の岩崎弥之助を呼び出し、三菱の経営について尋ねた。

弥之助は共同との争いが続けば1年しか持たないと正直に話し、共同は100日しか持たないと正直に打ち明けた。三菱が勝ったところで満身創痍。

五代は、2社が倒れればまた外国の海運会社が日本の海運を牛耳ることになると冷静に分析。共同と三菱は、2年半の戦いを終わらせ合併することになった。

 

仲裁をしてくれた五代にお礼を言った栄一。

五代は「おいが死んでもおいが作ったものは残る。」と志半ばで死ぬかもしれないことを覚悟していたが「じゃっどん見てみたかった。こいからもっと商いで日本が変わっていくところを。」と未練を残すようなことを言う。

そして「渋沢君。日本を頼んだど。」と言い残した。

その年の秋。五代友厚も亡くなった。

 

渋沢邸では、再婚したばかりの兼子が離縁を願い出てきた。

妻であれば女の矜持が守られると思っていた自分が愚かだったという兼子。

栄一の心はいまだ前の妻にあり、望まれて妻になりたいとまでは言わないが「いくばくかの情がなければ妻にはなれません。子も出来ません。」と涙ながらに語る。

篤二にも懐いてもらえず、一生かけても千代の代わりにはなれない。離縁して欲しいと理由を語った。

栄一は「それは許さねえ。いや違う。許してくれ。俺はちっとも立派じゃねえ。いつも日本のためだとか何とか言って、目の前のことしか見えてねえ。目の前のことをやるのに精いっぱいだった。」と言い、両親に守られ一橋に守られ、千代に守られてきた今までを振り返る。

「頼む。これからは俺をもっと叱ってくれ。尻を叩き、時には今のように捨ててやるぞ、このへっぽこ野郎。と罵ってくれ。」「どうしてもこの家を家族を守りたい。どうか力を貸してください。」と頭を下げた。

兼子は承知してくれた。

 

廃止の危機にあった養育院は、兼子と協力して栄一が自ら経営することになった。

資金はバザーを開いて政府高官や財界人から寄付を集めて増やすことにした。

 

明治18年(1885)12月22日。

日本に内閣制度が発足。伊藤博文は初代内閣総理大臣に就任した。

3年後は大日本帝国憲法が発布され、天皇を国の元首としながら伊藤たち元老が政治の主導権を握ることになった。

 

渋沢家では、兼子との間に武之助、正雄という男児が誕生していた。

兼子は慈善会の集会に出るなど、役割を立派に務めていた。

そんな家族の様子を冷めた目で見つめる人物がいた。17歳になった嫡男の篤二(泉澤祐希さん)だったーーー。

 

…というお話でした。

 

荒れた栄一

今回の第37回のサブタイトルが「栄一、あがく」でしたが、再婚相手とろくに目も合わせず「家政を任せたい。」って業務説明のように役割を言い渡して、三菱の悪口を政府で言いふらしたり。

もう「あがく」って言うか、荒れてましたよね。

三菱との戦いに仲裁に入った五代さんにも、パリでしてやられた過去を持ち出して非難し返したり、誰にも手が付けられないって感じでした。

 

でもまぁ、事あるごとに元幕臣の人って薩摩の人とかにああやって嫌みを言ってたのかな?と思います。

倒された方は根に持つんだろうな。

栄一が合本と岩崎の独裁の戦いだとか何とか言ってましたけど、幕臣としてパリで学んだ自分の方が、幕府の力で学んだ自分の方が正しいってずっと言いたい人だったのかな?と思いました。

自分が勝つことで幕府、しいては静岡に追いやられた慶喜が正しかったと言いたかったのかな?

 

五代様には負けっぱなし

まぁ、今回は千代がいなくなって困って荒れてる方がメインの話で、今までは千代がいてくれたから何とか恨みつらみを言わずに来れてたけど、追い込まれて隠していた本音を言いまくってるって感じでしたね。

 

自分じゃなくても誰かが日本を大きくしてほしいと考えてる五代様との違いが、くっきりしてて、目立ってました。

岩崎とは表立って戦う相手でしたけど、五代様とは幕末パリで留学してた頃からずーっと結局、栄一は負けっぱなしだったんじゃないですか?

精神的にはずっと五代様の方が立派だった気がします。

兼子さんが気の毒

やすさんの推薦で、栄一の妻となった兼子さん。

夫はいつまでも前の妻を思って泣くし、子供の世話は前からいる妾さんがやってるし。

居場所がなさ過ぎて気の毒でした。

 

再婚したこともないから気持ちを想像するしかないですけど、仕事で言うなら、前任者の方とずっと比べられるってことですよね?

仕事なら家があって気持ち的にまだ逃げられるけど、家で前任者がいるとか、逃げ場がないじゃないですか?

しんどすぎるな~~。と思って見てました。

 

でも、ガツンと兼子さんに言われて反省した栄一さん。

ちゃんとお子さんも出来て、財界の人とも付き合いをちゃんとしててよかったです。

調べると、兼子さんも家が没落する前は婿養子をもらって家業を継いでいたほど立派な方だったとか。

家業が潰れて夫と離縁したから、栄一とは再婚だそうです。

再婚同士の結婚。

実際はもうちょっと割り切った気持ちでいたかもしれませんね。

何にしても、急に財界のトップの人と結婚してちゃんとやっていけるんだから、立派な人です。

スゴイ!!

 

あと、ずっと気になってた、なぜ後妻がくにさんじゃないの?問題は、くにさんでは政財界の付き合いが荷が勝ちすぎるって話でしたね。

妻に対しても適材適所、見極めてる栄一って人は、なんだかやっぱりビジネスに生きる人なんでしょうな。

ちょっと頭よすぎてコワイ。

 

色々考えさせられた37回でした。

 

以上、『青天を衝け』第37回の感想でした。

 

www.lovetv.site

 

動画配信の紹介

『青天を衝け』の見逃し配信はNHK+(プラス)NHKオンデマンド(有料)で!

 

NHK+(プラス)は、NHKの受信契約がある方なら追加の料金なしで使えます。

NHK+にご興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。↓

plus.nhk.jp

 

NHKオンデマンド(有料)は、U-NEXT、amazonでも見られます。

 

U-NEXTamazonにご興味を持たれた方はこちらをご覧ください。↓

 

本ページの情報は2021年11月時点のものです。 

最新の配信状況はU-NEXT、amazon各サイトにてご確認ください。 

 

 

 

 

www.lovetv.site

www.lovetv.site