ぴえーるのテレビブログ

ドラマ・旅番組・漫画の感想ほか色々書いてる雑記ブログ

大河ドラマ 青天を衝け 第28回「篤太夫と八百万の神」を見た感想とネタバレあらすじ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。9月26日に第28回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第27回の感想はこちら。↓

 

www.lovetv.site

 

 

おもな登場人物

  • 渋沢栄一(篤太夫):吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行き、そのまま駿河の勘定組頭として出仕。武士と商人が協力して働く商法會所を設立し軌道に乗せる。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。栄一が家を出る時に認めてくれた。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。平九郎と結婚の約束をしていた。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。

渋沢家・新屋敷

  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

渋沢家:東の家

  • 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
  • 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。一言多いが根はいい人。

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。篤太夫が平九郎を見立て養子に立てたいと言ってきたことを受け入れ、養子に出してくれた。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:和田葵さん…惇忠の娘。 

 

水戸

  • 吉子(登美宮):原日出子さん…水戸藩の元藩主・斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
  • 徳川昭武(民部公子):板垣李光人さん…斉昭の十一男。慶喜の異母弟。清水家の養子となり徳川昭武となる。将軍となった慶喜の代わりにパリ万博へ行き、随行する栄一と特別な絆を結ぶことになる。明治になると慶篤の急逝で水戸藩主になる。
  • 菊池平八郎:町田悠宇さん…パリで昭武の警護をしていた水戸藩士。

静岡

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣ののち幕臣となり、明治以降は駿府へ。
  • 大久保一翁:木場勝己さん…駿府藩中老。
  • 向山一履:岡森諦さん…外国奉行。パリ使節団の全権大使。借款交渉の失敗で帰国。維新後は駿府へ。
  • 田辺太一:山中聡さん…パリへの派遣使節に随行。維新後、静岡に身を寄せたのち新政府に入り岩倉使節団にも随行し補佐することになる。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 伝蔵(須永虎之助):萩原護さん…中の家の作男で、栄一らと共に勉学や武芸を学ぶ仲。のちに一橋家の家臣となった栄一と喜作に呼ばれ、一橋家家臣となる。慶喜が徳川宗家を継ぐのに伴って幕臣となった。関東の戦いに従軍したのち箱館には行かず江戸に留まりフランス帰りの栄一を迎えた。以来栄一と行動を共にする。
  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 渋沢うた:山崎千聖さん…栄一の娘。
  • 平岡準:大竹直さん…駿府藩士。
  • 萩原四郎兵衛:田中要次さん…駿府の茶問屋。
  • 前島来輔(密):三浦誠己さん…遠州中泉奉行。元幕臣たちの働き口や住まいを与えようと奔走。新政府に入り近代的な郵便制度を確立。
  • 徳川美賀子:川栄李奈さん…慶喜の正室。慶喜が謹慎が解かれたのち静岡に移り、側室と共に同居することになる。
  • 須磨:安部智凛さん…美賀子の侍女。



箱館

  • 土方歳三:町田啓太さん新撰組副長。栄一とはある任務で一緒になり、同じ百姓出身と言うこともあり意気投合。鳥羽伏見の戦いで敗れた後、各地へ転戦したのち、榎本武揚や喜作と共に箱館に渡り五稜郭を占領。新政府軍と戦って壮絶な戦死をする。
  • 渋沢喜作(成一郎):高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦。箱館の戦で土方に生きろと背中を押され逃げ延びた。
  • 高松凌雲:細田善彦さん…一橋家軍制所の医師だったが、慶喜が将軍となったことで奥医師に。徳川昭武のパリ派遣に随行し、留学生となってフランスで医学を学び帰国。箱館の戦いでは敵味方関係なく治療に当たった。

 

新政府

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。政界に復帰したのちは薩摩の人たちと王権復古を遂げ、そのまま新政府に入る。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 西郷吉之助(隆盛):博多華丸さん…薩摩藩士。公武合体実現のため、流罪を赦免されて藩政復帰。一橋
  • 家の命で大坂に来ていた栄一と出会う。策を巡らせ倒幕へと突き進む。
  • 大久保一蔵(利通):石丸幹二さん…久光の側近として公武合体のために上京。腹の内が読めない慶喜を警戒。明治の新政府では大蔵卿となり、部下となる栄一と意見が対立する。
  • 松平春嶽:要潤さん…元福井藩主。維新後は新政府の官職を歴任。
  • 伊達宗城:菅原大吉さん…元宇和島藩藩主。維新後は新政府の官職を歴任。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。

 

商人

  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。
  • 三野村利左衛門:イッセー尾形さん…三井の番頭。

 

第28回のあらすじ

明治2年(1869)夏。版籍奉還が行われ、駿府藩は静岡藩となった。

静岡藩を通じて新政府から出仕を求められ、断ろうとした篤太夫。

しかし大久保一翁(木場勝己さん)から慶喜が「新政府の召喚であれば受けるべき。」と言ってると聞き、向山(岡森諦さん)や田辺(山中聡さん)、杉浦(志尊淳さん)から新政府の仕組みについて事前に話を聞いておくことになった。

まずは新政府の財政を担当している大蔵省。

大蔵省のトップ大蔵卿は元宇和島藩主の伊達(菅原大吉さん)。その下大輔に佐賀の大隈重信(大倉孝二さん)。少輔に長州の伊藤博文(山崎育三郎さん)がいるという。

薩長土に、有能な家臣を抱える越前と異国に詳しい佐賀が補佐しているのだ。

向山によると、大蔵省を実際に切り盛りしているのは大隈重信と伊藤博文だという。

杉浦は、静岡藩を通して出仕の話が来ているので、むげに断れば静岡藩の立場も悪くなると懸念する。

が、向山も田辺も、徳川を倒しておきながら徳川の直参を頼ってくることに「恥知らず。」と憤慨。

篤太夫は、大隈に直接会って断るために東京に向かった。

 

東京への道中に箱根に寄った篤太夫は、謹慎が解けた慶喜のもとへ向かう慶喜の正室・美賀子(川栄李奈さん)の一行と出会う。

美賀子に同行していた猪飼(遠山俊也さん)は、篤太夫との再会を喜んでくれた。

 

江戸城は皇城となり、新政府の拠点となっていた。

伊藤博文に皇城内を案内された篤太夫は、かつて焼き討ちをやろうとした自分が新政府で働くなんて…と言いかけて伊藤に「どこをやった?」と聞かれる。

伊藤もかつて品川のイギリス公使館を焼き討ちをした経験があり、篤太夫も同じ事をしたのかと興奮。

未遂の篤太夫は、焼き討ちを実行した伊藤がそのイギリスに学び異国びいきとなってることに、早速出鼻をくじかれた。

さらに右大臣の三条実美(金井勇太さん)を見て思わず見とれてしまった自分に気付き我に返り、大隈の居場所を聞いた。

 

築地の大隈邸まで行き、大隈重信と初対面を果たした篤太夫。

大蔵省に知り合いもいないし、租税の事も知らないからと出仕を断った。

しかし大隈は、政治のやり方など誰も知らない。「知らんから辞むっちゅうんでは皆が辞めねばならん。みんなが辞めてしもうたらこの国はどがんなる?誰かがやらんばならんばい。」と一蹴。

呆れかえる篤太夫は「徳川を切るべきではなかった。天子様のもと世界の知識を第一に持ちえた徳川と諸侯が一体となり、政をするべきだったんだ。」と核心を突き、薩長が徳川憎しと戦を仕掛けたことを責めた。

長崎にいた大隈は、薩長が徳川に戦を仕掛けたことは「おいのあずかり知るところではないのである!」と一蹴。岩倉と薩摩と長州が勝手に始めて慶喜が勝手に逃げたのだという。

しかし王政復古したのはめでたい。世が壊れたので作り直さねばならない。

大隈は「君は、新しか世ば作りたいと思うたことはなかか?」と篤太夫の目を見て言った。

西洋にも負けない新しい制度を作らねばならない。

「外国の事情に通じたる優秀なもんば一刻も早う政府に網羅し、それぞれ非常の奮励ばもって協力同心するほかはないのである。すなわち日本中から八百万の神々ば集むるも同じ。」と言い切る大隈。

幼い頃から新しい世を作りたいと言ってきたことを思い出した篤太夫は大隈の言葉に胸を押さえ、聞き入ってしまった。

f:id:lovetv:20200223234513j:plain



大隈に言い負かされ、静岡に戻った篤太夫。

迎えてくれた千代に、成一郎が生きて戻り、軍務官糾問所に投獄されていることを伝える。

打ち首の可能性もある成一郎に、日本にいれば自分も同じ目に遭っていただろうと語る篤太夫は「あいつはもう一人の俺だ。」と言うのだった。

 

その後篤太夫は慶喜に会いに行き、事の次第を説明した。

人材がいない新政府を非難し「ここ静岡で力をたくわえ、新政府が転覆したその時こそ、我らで新しい日本を守るべきだと存じます。」と息巻く篤太夫。

しかし慶喜は静かに「ここではよいが外では気をつけよ。」と警告。

岩倉の密偵が多く静岡に潜み、旧幕臣が集まる静岡が陰謀を企てていないかと監視をしていると告げ、自分はその気がないと言い切る。

そして「そなたもとやかく言わず東京に行ったらどうだ?」と言った。

260年続く世の仕組みを作った東照神君は偉大だった。

「東照神君なくして国を作るなら八百万とは言わずとも、多くが力を合わせるしかない。」と言う慶喜。

他人事のように言う慶喜の気持ちが理解できず、慶喜なら朝廷や大名をまとめることが出来ると返す篤太夫。

しかし慶喜は「行きたいと思っておるのであろう?日本のためその腕を振るいたいと。」と篤太夫の気持ちを見透かし、自分のことは忘れよと言う。

そして自分は静岡で心穏やかに過ごしていると言い「これが最後の命だ。渋沢。この先は日本ために尽くせ。」と言った。

篤太夫は、一橋に仕官する時に平岡からもらった『篤太夫』の名を返し、元の名に戻したいと願い出た。

『渋沢栄一』

栄一からその名を聞いた慶喜は、かつて栄一が喜作と一緒に追いかけてきて名乗ってきたことを思い出し「そんな名であったかなぁ。」と笑った。

そして「渋沢栄一。大儀であった。息災を祈る。」と最後の言葉を贈った。

 

杉浦に新政府に出仕することになり「徳川があってよかった。徳川なしには日本は守れなかった思いしらしてやりてえ。」と決意を語った栄一。

杉浦は「見せてやれ。幕臣の意地を!」と言って送り出してくれた。

コンパニーは、川村(波岡一喜さん)たち武士と萩原(田中要次さん)ら商人たちが、立派に引き継いでくれた。

慶喜の正室・美賀子が静岡に到着。久々の夫婦同居に、慶喜の子を残して育てると決意する美賀子だった。

 

明治2年11月。千代とうたを連れ東京に向かった栄一。

皇城に着き、大隈、大久保利通(石丸幹二さん)、松平春嶽(要潤さん)、伊達宗城、岩倉、三条たちが会議している場に割り込み「何も出来ていない。」と新政府をいきなり非難。

「新しい国を作るなら、高所から何をどうすべきかきちんと筋道立てて考えねばなりません。そのためにも民部・大蔵省に新しき一柱を立てていただきたい。」と『改正掛』を作るよう提案。

と名付けて大きく出た栄一だったが、伊藤博文に「ここは大蔵省ではない。」と言われ謝って逃げて行ったーーー。

 

…というお話でした。

 

成一郎が投獄されていた

前回、箱館から泣きながら逃げていた成一郎。その先が気になっていました。

軍務官糾問所という所で、他の人たちと投獄されているのが映っていました。

とりあえず生きててよかった。

長七郎のように心を病まなければいいけど。

チラッと映った姿がボロボロになりながらも凛々しかったので、心は強く保ててるのかも?

どうやってまた栄一たちと絡んでいくのか気になります。

 

栄一の気持ちを見抜く上様

東京の新政府に出仕を求められた栄一。

政府に文句を言いつつ、栄一が自分の腕を振るいたいと思ってることをちゃんと見抜いてました。

上様には何もかもお見通し。

慶喜のことをとても慕っているくせに、敵わないと思ってるくせに、慶喜を言い負かして自分の思い通りに朝廷や大名の上に立ってもらいたいと思ってる栄一。

そんな栄一のエゴもちゃんと見抜いて、上に立ってもらいたいと言われる前に先回りして自分から「その気はない。」と言い切ってしまう慶喜。

この二人のやり取りはいつも面白いです。

慶喜は一度上に立って、どんなに大変か知ってるから頑として動かない。

きっと栄一以外にも、こうやって慶喜を担いで事を起こそうとした人間が他にもいたんでしょうね…。

趣味に没頭したのは、そんな人たちの気持ちを削ぐため?

政権を返上しても、謹慎しても、いつまでも注目され続ける慶喜さん。

全く自由になり切れてないのが気の毒に思えました。

趣味に没頭して自分の世界に入ることだけが唯一自分を解放する時だったのかも…。

 

大坂城から逃げたこととか、参与会議をぶっ潰したこととか理解できない人だとずっと思ってましたが、このドラマを見続けてきて、慶喜さんに同情するようになってきました。

明治期の慶喜さんも今後描いていくのかな?

栄一が本当に慶喜のことが大好きだし、しょっちゅう会いに行ってくれてたらいいのになぁ…。

もっと明治以降の慶喜さんのことを知りたいです。

 

幕臣を頼る新政府

やっと幕府を倒して、新しい世を作っていけるようになった薩長新政府。

けど、こんなに混乱して幕臣を頼らなければ…となってるとは知りませんでした。

これまでの幕末ドラマを見ていたイメージでは、薩長の人たちが寛大で元幕臣の人たちを広い心で受け入れてやった…て感じだったんです。

が、本当は、もうどうやったらいいか分からんからヘルプ!!って状態だったとは…!

幕府側からしたら、戦を仕掛けていた方が今さら恥知らずだ!って感じだったんですね。

 

これは面白い!

優秀な人材を集めていた幕府。もし小栗が生きてたら、ものすごい大きな顔して新政府に乗り込んでそうだなって思いました。

今回初登場の前島密。歴史上の人物の名前として前島密という人を暗記してましたが、この人も元幕臣とは知らなかったです。

もっと元幕臣の人は誰なのか、知りたいです。

榎本武揚ぐらいしか元幕臣って知らなかったですよ。恥ずかしながら。

 

『青天を衝け』は、幕末薩摩が幕府の邪魔をしたことを知ったのも新鮮でしたが、明治以降もこうやって分かってなかった歴史の中身が知れてめちゃくちゃ面白いです。

まだまだ出てきそう…!楽しみです。

 

新政府の人に心打たれる栄一

出仕の話を断るつもりだった栄一。

大隈に「君は、新しか世ば作りたいと思うたことはなかか?」と言われて心を射抜かれていていました。

大隈の減らず口にやられたって感じでしたけど、伊藤がイギリス公使館を本当に焼き討ちして、イギリスに留学までしたと知った時もかなりやられてたように見えました。

自分より変わり身の早い人間がいた!ってビックリしたのかも!?

伊藤の方が焼き討ちまでしといて、異国に頼るんだからスゴイですよね。

伊藤の話を聞いて、渋沢栄一の方がまだ筋が通ってるような気がしました。

大隈は薩長の事は知らん!って言い切るし。

変わり身の早い、柔軟な二人が栄一の上司なのはいい!

とっても合いそう…。

栄一を面白がって一緒に働いてくれそうだし。

 

松平春嶽さんも伊達宗城さんも栄一に興味示してくれてたような感じだったので、交流があったらいいのにな…。

伊達さんは大蔵省のトップだし。

新政府の栄一の活躍が楽しみになってきました。

 

以上、『青天を衝け』第28回の感想でした。

 

www.lovetv.site

 

動画配信の紹介

『青天を衝け』の見逃し配信はNHK+(プラス)NHKオンデマンド(有料)で!

 

NHK+(プラス)は、NHKの受信契約がある方なら追加の料金なしで使えます。

NHK+にご興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。↓

plus.nhk.jp

 

NHKオンデマンド(有料)は、U-NEXT、amazonでも見られます。

 

U-NEXTamazonにご興味を持たれた方はこちらをご覧ください。↓

 

本ページの情報は2021年9月時点のものです。 

最新の配信状況はU-NEXT、amazon各サイトにてご確認ください。 

 

 

 

 

www.lovetv.site

www.lovetv.site