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大河ドラマ 青天を衝け 第27回「篤太夫、駿府で励む」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。9月19日に第27回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第26回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一(篤太夫):吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。帰国後、見立て養子にしていた平九郎が関東の戦いで命落としたと聞かされ苦悩。旅の雑事を終えたのち故郷血洗島に帰る。次に洋行の報告と昭武の直書を持って駿府で謹慎中の慶喜に会いに行く。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。栄一が家を出る時に認めてくれた。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。平九郎と結婚の約束をしていた。
  • 渋沢うた:山崎千聖さん…栄一の娘。

渋沢家・新屋敷

  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

渋沢家:東の家

  • 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
  • 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。一言多いが根はいい人。

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わり関東の戦いで成一郎となんとか逃げ延び、成一郎が東北に行くのについて行かず故郷に戻る。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。篤太夫が平九郎を見立て養子に立てたいと言ってきたことを受け入れ、養子に出してくれた。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:和田葵さん…惇忠の娘。 

 

水戸

  • 吉子(登美宮):原日出子さん…水戸藩の元藩主・斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
  • 徳川昭武(民部公子):板垣李光人さん…斉昭の十一男。慶喜の異母弟。清水家の養子となり徳川昭武となる。将軍となった慶喜の代わりにパリ万博へ行き、随行する栄一と特別な絆を結ぶことになる。明治になると慶篤の急逝で水戸藩主になる。
  • 菊池平八郎:町田悠宇さん…パリで昭武の警護をしていた水戸藩士。

駿府

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎。のち水戸から駿府へ移る。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…慶喜の家臣。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣ののち幕臣となり、明治以降は駿府へ。
  • 大久保一翁:木場勝己さん…駿府藩中老。
  • 向山一履:岡森諦さん…外国奉行。パリ使節団の全権大使。借款交渉の失敗で帰国。維新後は駿府へ。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 伝蔵(須永虎之助):萩原護さん…中の家の作男で、栄一らと共に勉学や武芸を学ぶ仲。のちに一橋家の家臣となった栄一と喜作に呼ばれ、一橋家家臣となる。慶喜が徳川宗家を継ぐのに伴って幕臣となった。関東の戦いに従軍したのち箱館には行かず江戸に留まりフランス帰りの栄一を迎えた。以来栄一と行動を共にする。
  • 平岡準:大竹直さん…駿府藩士。
  • 萩原四郎兵衛:田中要次さん…駿府の茶問屋。
  • 美賀君:川栄李奈さん…慶喜の正室。気性が激しい一面がある。慶喜が謹慎した駿府で側室と共に同居することになる。



箱館

  • 土方歳三:町田啓太さん新撰組副長。栄一とはある任務で一緒になり、同じ百姓出身と言うこともあり意気投合。鳥羽伏見の戦いで敗れた後、各地へ転戦したのち、榎本武揚や喜作と共に箱館に渡り五稜郭を占領。新政府軍と戦って壮絶な戦死をする。
  • 渋沢喜作(成一郎):高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦していく。
  • 高松凌雲:細田善彦さん…一橋家軍制所の医師だったが、慶喜が将軍となったことで奥医師に。徳川昭武のパリ派遣に随行し、留学生となってフランスで医学を学び帰国。箱館の戦いでは敵味方関係なく治療に当たった。

 

新政府

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。政界に復帰したのちは薩摩の人たちと王権復古を遂げ、そのまま新政府に入る。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。明治以降は新政府に入る。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。のち初代首相となる。
  • 西郷吉之助(隆盛):博多華丸さん…薩摩藩士。公武合体実現のため、流罪を赦免されて藩政復帰。一橋
  • 家の命で大坂に来ていた栄一と出会う。策を巡らせ倒幕へと突き進む。
  • 大久保一蔵(利通):石丸幹二さん…久光の側近として公武合体のために上京。腹の内が読めない慶喜を警戒。明治の新政府では大蔵卿となり、部下となる栄一と意見が対立する。
  • 大隈重信:大倉孝二さん…佐賀藩士族。明治2年新政府で大蔵省の実質トップに就任。栄一を新政府に誘う。
  • 大隈綾子:朝倉あきさん…大隈重信の妻。

 

商人

  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。
  • 三野村利左衛門:イッセー尾形さん…三井の番頭。

 

第27回のあらすじ

駿府で勘定組頭の命を受けた篤太夫は、水戸で待つ民部公子(板垣李光人さん)へ慶喜の返書を届けると言って拒否。

しかし中老の大久保一翁(木場勝己さん)から、水戸に戻って民部公子に重用されることで平岡円四郎のように妬まれ命を狙われるかもしれない、という慶喜の計らいだと明かされ「上様にはかないませぬ。」と駿府に残ることは受け入れた。

しかし勘定組頭として仕官することは辞退。各地から押し寄せてきている元幕臣たちへの禄で逼迫した駿府から、禄はもらえない。

一時でも幕臣としてもらった『百姓の矜持』として禄はもらわず、この地で百姓か商いをして心穏やかに過ごしたい。と言った。

 

大久保から篤太夫の話を聞いた慶喜は「やはりおかしろき男だ。」と微笑む。

穏やかな表情を浮かべる慶喜を見た大久保は、篤太夫という人物に興味を持つのだった。

一方。篤太夫から事の次第を文で知らされた民部公子は「やはり兄と渋沢との仲はスペシアルなのだな。」と寂しそうにつぶやく。

そしてかつて全国を巻き込む尊王攘夷思想を広めた水戸が、現在は新政府の蚊帳の外であることに悔しさをにじませる。

しかし「我らにもまだ出来ることがありましょう。」と登美宮(原日出子さん)に話し、前を向いて歩まねばと決意を新たにしていた。

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駿府にいた篤太夫は、駿府が新政府から受けていた太政官札を既に半分使っていると知り、さらに駿府に返すあてがないと知る。

駿府を救うため動き出した篤太夫は、武士と商人関係なく人を集め、パリで学んだコンパニーの仕組みを説明。

人々から金を集めて大きな事業をする。利益が出れば新政府からの借金を返し、お金を出した人に利が出た分の配当金を支払う。

商人と一緒に働くと聞いて反発した武士たち。商人たちもお金がないと反発した。

篤太夫は旧幕臣や商人らに説得を続け銀行と商社を兼ね備えた『商法會所』を設立。従来から扱っていた品物だけでなく、時節に見合った新しい商いをする者たちにも積極的にお金を貸し出す。

しかし藩からは太政官札しか出せないと知り、篤太夫は伝蔵らを連れて東京へ向かった。

 

東京の三井組事務所を訪れて、太政官札を正金に換えて欲しいと交渉。

番頭の三野村(イッセー尾形さん)は、太政官札の額面の2割安いお金でしか換えてくれなかった。

もう少し多くと粘る篤太夫に、三野村は「いつか商売敵になるやしれませぬから。」と言って突っぱねた。

正金を手に入れた篤太夫は、良い茶を作るための肥料を買うために市場に行った。

篤太夫から指示を受けた伝蔵たちが手分けして買い付けに走るなか、買い付ける肥料を細かく指示していた篤太夫に話しかけてくる人物がいた。

薩摩の五代才助(ディーン・フジオカさん)だった。

五代は稲作に使う肥料について篤太夫に質問。大阪の商人に頼まれて買い付けに来ていたのだ。

五代は髷を落としていた篤太夫に、荒っぽい官軍崩れがいる東京に長くいない方がいいと助言。

篤太夫は五代の名を聞いて、パリで幕府の借款話がなくなった際に聞いていた五代だと気づき追いかけたが、捕まえることが出来なかった。

 

血洗島では、篤太夫がいる駿府に千代とうたが引っ越す準備をしていた。

そんな千代のもとに、成一郎の妻のよし(成海璃子さん)が来て「なんであの人はまだ戦ってる?」と帰ってこない夫を嘆いた。

 

駿府に着き、篤太夫から働く職場と住まいに案内された千代とうた。

篤太夫は一緒に暮らすことを喜んでいたが、うたは部屋の狭さにショックを受けた。

 

後日。

うたと千代は、武士と商人の人両方にお願いをしていた篤太夫を目の当たりにした。

腰に刀を差したまま働こうとする武士たちには、武士も商人も上も下もない「刀を捨て算盤勘定を。」と言い、商人たちには、金儲けだけ考えて道理に背くことがあってはならぬと「この駿府の一端を担うという矜持を持っていただきたい。」とお願いしていた。

茶問屋の萩原四郎兵衛(田中要次さん)が「合本がええ塩梅に転がればきっと日本中が真似することになる。おもろい。」と言って率先して協力すると申し出た。

すると今度は、武士たちの中でずっと篤太夫を見ていた川村(波岡一喜さん)が、刀を抜いて篤太夫に渡し「何から始めればよいのか教えよ。」と進んで机に座り、商人の教えを請うた。

川村に続き他の武士たちも机に着いてくれた。

川村と萩原のおかげで場がまとまり、篤太夫は「我ら駿府が新しき商いの先駆けとなりましょう!」と皆に声をかけた。

こうして商法會所は軌道に乗り、順調に利益を出すようになっていった。

 

箱館では、土方(町田啓太さん)が少年の市村鉄之助に自分が写った写真と束ねた髪を渡し、故郷の日野に届けるよう指示を出していた。

そんな土方に五稜郭に戻るように言う成一郎。しかし負けを悟った土方は拒否。潔く散ると言う。

ついて来ようとする成一郎に、土方は「お主の友は生きると言ったぞ。」と篤太夫の言葉を伝える。

そして「お主も俺とは違う。生のにおいがする。お主は生きろ。生きて日の本の行く末を見届けろ。ひょっとするとその方がよほどつらいかもしれぬ。」と言って成一郎を逃がした。

 

敗走する道中、次々に撃たれていく仲間たちを見て天狗党の小四郎や、かつて攘夷運動で共に活動した真田、飯能の戦で死んだ平九郎の姿を重ねる成一郎。

しかし栄一の「生きる。」という言葉を思い出し、そのはざまで泣きながら駆け抜けていくのだった。

 

数日後。

五稜郭開城。全ての徳川の戦いが終わった。

 

五稜郭の一件を聞いた篤太夫は、宝台院の慶喜に会いに行ったが面会を拒否され、次に商法會所で一人作業する川村に、箱館が降伏したことを話した。

安否の分からない成一郎を思う篤太夫に、川村は「最後まで忠義を貫いたのであれば本望であろう。」という。

そして「俺は平岡様の命も守れず、戦でも死にぞこない、徳川に捧げられなかった命を持て余してここに来た。皆そうだ。ただ禄が欲しくて流れてきたのではない。徳川のために何かできぬかと。」と静かに言った。

川村と篤太夫は二人並んで算盤をはじき続けた。

 

東京築地の大隈重信邸にも、箱館が陥落したと伊藤博文(山崎育三郎さん)が知らせに来ていた。これで自分たちが正当な日本政府だと胸を張れるという。

大隈(大倉孝二さん)は、自分が旧幕府が所有していたアメリカ船を買い取ったからだと自分の功績だと言った。

大隈邸にいた五代は、フランス政府から送られてきた民部公子の旅館の賃料の払い戻し金1万5000両についての手紙を受け取る。

大隈は新政府の国庫に入れようとしたが、一行の会計掛が「民部公子のために徳川が出した金ゆえ全部駿府藩に引き渡すのが筋。」と言い張っているという。

フランス語で書かれた手紙を読んだ五代は、手紙に書かれた「シブサワ」という名前に引っかかる。

さらに、駿府では商人と手を組んで商売を始めたという話を伊藤が聞いてきて「せっかく東京から徳川を追い出したのに、駿府で力を蓄えられては油断できない。」と木戸が言っていると言う。

駿府で活躍していたのが「渋沢篤太夫」。

フランスで民部公子に随行していたが、自分一個の才覚で4万両の利益を蓄え、この4万両を駿府藩内に配分したと報告を受けた。

フランス政府の手紙に書かれていた「シブサワ」と駿府の「渋沢」は同一人物か?

五代たちは渋沢の力に言葉を失うのだったーーー。

 

…というお話でした。

 

慶喜の配慮

栄一に水戸に来て自分を支えて欲しいと願っていた民部公子こと昭武さん。

しかし、民部公子の信頼を一身に受けるであろう栄一が妬みを受けて平岡のように命を狙われるかもしれないと駿府に残るよう命を下したのは、前の将軍・慶喜さんでした。

大政奉還の決断を一人で下した慶喜。

市之進が討たれた時に「なぜ私の大事なものを次々と奪う…。」と体調を崩していました。

今度は栄一まで奪われてしまったら…と考えたんでしょう……!!

 

将軍の時は、間に人が入り過ぎて守ることが出来なかった大事な家臣たち。

今度は昭武に重用されることでまた命を狙われるかもしれない。

慶喜さんの考えは深いですね!!

栄一への愛を感じました。

 

慶喜と栄一の仲はスペシアル

そしてそして…。

栄一を水戸に呼べなかった昭武さん。

やはり兄と渋沢との仲はスペシアルなのだな。」と言ってるのが切なかったです。

昭武さんもパリで自分のために動いてくれた栄一を心から信頼してました。

 

慶喜に言われれば、昭武の願いも断ってしまう栄一。

自分よりお兄さんを選ぶのね…って悔しがってる昭武さんがかわいかったです。

昭武さん、またフラれてしまいました。

会って返書を届けるぐらいはできたでしょうに…。

でもまぁ、直接会えなくても慶喜さんがいる駿府にいたかったのかな?栄一も。

やっぱり慶喜と栄一の仲はスペシアルなんだな…。と思いました。

 

成一郎の今後が気になる

成一郎も加わっていた箱館の戦争。なんでまだ戦ってるのか?と奥さんに思われながらも戦い続けていました。

もう勝ち目がないと分かって死を選ぶ土方に、「生のにおいがする。」「お主は生きろ。生きて日の本の行く末を見届けろ。ひょっとするとその方がよほどつらいかもしれぬ。」と言われ、逃げのびることにした成一郎。

天狗党の乱も武田耕雲斎に手紙を届けるために出向き、北関東の戦いも戦い抜き、次々に仲間を失っていった成一郎。

 

今度は死ぬつもりだったのに、土方に行けと言われてしまった。

死ぬつもりでも、栄一が「生きる。」と言ってるのも理解できたんでしょう。

泣きながら敗走する成一郎の姿に心打たれました。

ここまでやってきたのに!負けを認めないといけない。

慶喜さんを守り切れなかった。

あんなに泣き崩れてこの先どう生きていくのか、想像できない姿でした。

 

そんな成一郎に反して、新しい商売に進んでいる栄一。

そんな二人がまた血洗島にいた時のように一緒にやっていけるのでしょうか?

仕官してからの道があまりに違い過ぎた二人。

また交わることがあるのか?

成一郎の今後が気になる27回でした。

 

以上、『青天を衝け』第27回の感想でした。

 

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