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大河ドラマ 青天を衝け 第25回「篤太夫、帰国する」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。8月22日に第25回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第24回の感想はこちら。↓

 

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一(篤太夫):吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。一橋家での自分の進む道が見えはじめた時、将軍家茂が逝去。慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、篤太夫は成一郎、伝蔵と共に幕臣となり自暴自棄となる。が、パリ万博へ行くことになった慶喜の弟・昭武に随行することになった。パリでヨーロッパの最新技術に触れ篤太夫は嫌いだった異国から多くを学ぼうとする。大政奉還も2か月遅れて知らせが来て、日本の状況が分からないまま昭武に留学を続けてもらえるかどうか不安を感じながら過ごしていたが、水戸藩主・慶篤の急逝により昭武に水戸藩主の相続の命が下り帰国命令が出たことで帰国することになった。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。栄一が家を出る時に認めてくれた。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。
  • 渋沢うた:山崎千聖さん…栄一の娘。
  • 渋沢(尾高)平九郎:岡田健史さん…栄一の従弟。惇忠の弟。栄一のパリ行きに伴い、栄一の見立て養子として江戸に向かう。

渋沢家・新屋敷

  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

渋沢家:東の家

  • 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
  • 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。一言多いが根はいい人。

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。篤太夫と成一郎が一橋家家臣から幕臣となったことに理解を示し、篤太夫がパリに行くための見立て養子として弟・平九郎を立てたいと申し出てきたことを受け入れた。鳥羽伏見に始まった幕末の戦いを見て、自身も江戸に出て戦に加わる。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。篤太夫が平九郎を見立て養子に立てたいと言ってきたことを受け入れ、養子に出してくれた。
  • 尾高長七郎:満島真之介さん…栄一の従兄。神道無念流の剣豪として名をはせるようになっていく。剣術修業しに来た真田に誘われ江戸に行き、尊王攘夷を掲げる若者たちと交流する。志士の河野と共に坂下門外の変に加わるつもりだったが、惇忠の説得により断念。上州に逃れたのち京へ逃れていたが故郷に帰ってきて惇忠らが立てた横濱焼き討ち計画を知り、命がけで中止させた。以後、情緒が安定しない様子。上京した栄一からの文で上京する際、気の迷いから人を斬ってしまい、幕府に捕らえられる。政が新政府に移ったことで放免される。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:和田葵さん…惇忠の娘。 

 

一橋家

  • 美賀君:川栄李奈さん…慶喜の正室。気性が激しい一面がある。
  • 徳信院:美村里江さん…一橋家当主・徳川慶寿の正室となるが死別。徳信院と名乗る。慶寿の後継が亡くなり、養子に来た慶喜にとっては養祖母となる。
  • 中根長十郎:長谷川公彦さん慶喜の側用人。
  • 平岡円四郎:堤真一さん…慶喜の側近だったが、池田屋事件をきっかけに尊攘派弾圧をする慶喜をたぶらかす存在と恨まれ、水戸浪士に命を奪われる。
  • 平岡やす:木村佳乃さん…円四郎の妻。
  • よね:高野渚さん平岡家で働く女性。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…代々続く一橋家家臣。
  • 黒川嘉兵衛:みのすけさん…慶喜の側近。平岡と一緒に慶喜が公家たちに動く。

水戸藩

  • 吉子(登美宮):原日出子さん…水戸藩の元藩主・斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
  • 徳川慶篤:中島歩さん…斉昭の跡を継いだ水戸藩藩主。慶喜の兄。

江戸幕府

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。その後禁裏御守衛総督となる。家茂逝去で徳川宗家を継ぎ、家茂に代わり長州征伐をしたが敗戦の色が濃くなると退却。孝明天皇の強い願いに応え、征夷大将軍となる。パリ万博に派遣する弟の昭武の一行に篤太夫(栄一)を加えた。大政奉還をして朝廷に政権を返上。朝敵のみなされ大坂城を出て江戸に戻り上野の寛永寺で謹慎する。
  • 徳川昭武(民部公子):板垣李光人さん…斉昭の十一男。慶喜の異母弟。清水家の養子となり徳川昭武となる。将軍となった慶喜の代わりにパリ万博へ行き、随行する栄一と特別な絆を結ぶことになる。明治になると慶篤の急逝で水戸藩主になる。
  • 天璋院:上白石萌音さん…第13代将軍・家定の正室。薩摩藩主島津斉彬の養女として慶喜を将軍後継にする密命を持っていた。家定の急逝で天璋院と名乗る。
  • 和宮(静寛院宮):深川麻衣さん…公武合体の政策で14代将軍家茂に嫁いだ。
  • 川路聖謨:平田満さん…勘定奉行。師と慕う人の息子・平岡円四郎を慶喜の側近に推薦する。将軍継嗣問題で敗れ、西丸留守居役を命じられる。その後また外国奉行に復帰。
  • 永井尚志:中村靖日さん…ペリー来航後海防掛となる。海防参与となった徳川斉昭の過激さに振り回される。将軍継嗣問題で処分される。その後大目付となり慶喜を支える立場となる。
  • 土方歳三:町田啓太さん新撰組副長。栄一とはある任務で一緒になり、同じ百姓出身と言うこともあり意気投合。鳥羽伏見の戦いで敗れた後、各地へ転戦したのち、榎本武揚や喜作と共に箱館に渡り五稜郭を占領。新政府軍と戦って壮絶な戦死をする。
  • 渋沢喜作(成一郎):高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。朝敵とされた慶喜の汚名を雪ぐため戦うことに。京から大坂、江戸武蔵、箱館へと転戦していく。
  • 伝蔵(須永虎之助):萩原護さん…中の家の作男で、栄一らと共に勉学や武芸を学ぶ仲。のちに一橋家の家臣となった栄一と喜作に呼ばれ、一橋家家臣となる。慶喜が徳川宗家を継ぐのに伴って幕臣となる。
  • 原市之進:尾上寛之さん…慶喜の側近。幕府の者に殺されてしまう。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣。
  • 栗本鋤雲:池内万作さん…奥医師から蝦夷地へ左選され、箱館奉行組頭となり功績が認められ目付となり、さらに外国奉行になる。向山、田辺に代わってパリに渡りヨーロッパでの幕府の信用回復に努める。
  • 阿部正外:眼鏡太郎さん…老中。
  • 小栗忠順:武田真治さん…勘定奉行。幕府の戦力増強を図る。フランスとコンパニー設立を目指す。
  • 柴田剛中:江端英久さん…旗本。外国奉行。
  • 板倉勝静:永井秀樹さん…老中首座。
  • 松平乗謨:西海健二郎さん老中
  • 福地源一郎:犬飼貴丈さん…外国奉行支配。
  • 田辺太一:山中聡さん…外国奉行支配組頭。外交官。フランスに行った経験があることから昭武のパリ派遣に随行。幕府とは別に薩摩が独立して万博に出品しようしたことに猛抗議する。
  • 福沢諭吉:中村萬太郎さん…
  • 向山一履:岡森諦さん…幕臣。漢詩人。外国奉行。
  • 杉浦愛蔵(譲):志尊淳さん…外国奉行支配調役。徳川昭武のパリ派遣随行員の一人。栄一と親交を深めて維新後は静岡に行き、のちに栄一が明治政府で栄一が立ち上げた民部省改正掛の一員となる。
  • 山髙信雄:山本浩司さん…徳川昭武の傅役でパリへ随行。その後のヨーロッパ諸国の訪問にも同行。
  • 高松凌雲:細田善彦さん…一橋家軍制所の医師だったが、慶喜が将軍となったことで奥医師に。徳川昭武のパリ派遣に随行し、留学生となってフランスで医学を学び帰国。箱館の戦いでは敵味方関係なく治療に当たった。
  • 山内文次郎:渋谷謙人さん…通訳。パリの昭武一行の随行員。武士の為篤太夫が値切り交渉を拒む。
  • 山内六三郎:松永拓野さん…通訳。文次郎が拒む値切り交渉を代わりにやってくれた。
  • 菊池平八郎:町田悠宇さん…水戸藩士。昭武の護衛。
  • 井坂泉太郎:林雄大さん…水戸藩士。昭武の護衛。
  • 保科俊太郎:後藤田しゅんすけさん…通訳。
  • 加治権三郎:尾関伸次さん
  • 三輪端蔵:川端康太さん
  • 服部潤次郎:石川啓介さん

 

朝廷

  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。
  • トメ:梅沢昌代さん…岩倉の家で働く女性。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。
  • 二条斉敬:森敬一朗さん
  • 正親町三条実愛:置鮎龍太郎さん…薩摩寄りの公家。
  • 明治天皇(睦仁親王):犬飼直紀さん
  • 中山忠能:堀内正美さん…明治天皇の外祖父。

長州藩

  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。

 

薩摩藩

  • 島津久光:池田成志さん薩摩藩の国父。公武合体を成すため軍を率いて上洛。雄藩による政治参画を実現するため「参与会議」を発足。慶喜とは横濱鎖港の件で対立する。政治の裏工作をことごとく一橋に潰され、次第に徳川打倒へと考えを変えていく。
  • 西郷吉之助(隆盛):博多華丸さん…薩摩藩士。公武合体実現のため、流罪を赦免されて藩政復帰。一橋
  • 家の命で大坂に来ていた栄一と出会う。策を巡らせ倒幕へと突き進む。
  • 大久保一蔵(利通):石丸幹二さん…久光の側近として公武合体のために上京。腹の内が読めない慶喜を警戒。明治の新政府では大蔵卿となり、部下となる栄一と意見が対立する。
  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。

諸藩

  • 松平春嶽:要潤さん…前福井藩主。慶喜の優秀さを見抜き、将軍後継に推すために奔走したが敗れ、井伊に隠居、謹慎を命じられたのち、政界復帰。
  • 伊達宗城:菅原大吉さん…第8代宇和島藩主。将軍継嗣問題で慶喜を推して隠居謹慎に処されたが、久光の公武合体運動で政界復帰。朝議参与に任命される。久光や春嶽と共に開国を唱え、慶喜と対立。
  • 山内容堂:水上竜士さん…第15代土佐藩主。将軍継嗣問題で慶喜を推して隠居謹慎に処されたが、のちに朝議参与に任命される。慶喜に大政奉還を建白する。
  • 松平容保:小日向星一さん…会津藩主。幕府から命じられて攘夷派が多くいる京の治安維持のため、病をおして上京。京都守護職に就く。市中警護のため浪士隊「新選組」は容保のもとで活躍。
  • 松平定敬:小日向春平さん…桑名藩主。同い年だった家茂からの信頼され、家元と共に上洛。京都所司代となり、兄・容保共に京の警護にあたる。
  • 徳川慶勝:稲荷卓央さん…元尾張藩主。

 

海外

  • アーネスト・サトウ:カイル・カードさん…イギリスの通訳。
  • ハリー・パークス:イアン・ムーアさん…イギリス公使。
  • レオン・ロッシュ:ディディエ・ケアロックさん…フランスの外交官。
  • アレクサンダー・シーボルト:アレキサンダー・サガラさん…フォン・シーボルトの息子。イギリス側の人間で、昭武の一行に通訳として怪しまれずに入り込む。薩摩と通じている様子。
  • カション神父:ド・ランクザン望さん…フランス政府からの正式な通訳。シーボルトが昭武一行に加わってるのを見て警戒する。
  • モンブラン伯爵:ジェフリー・ロウさん…薩摩が幕府とは別に博覧会で展示物を出すことに協力。
  • フリュリ・エラール:グレッグ・デールさん…フランスの日本総領事。
  • ヴィレット:サンシモンさん…フランスでの昭武の師。軍人。

 

その他

  • 三野村利左衛門:イッセー尾形さん…三井の番頭。

 

第25回のあらすじ

 

明治元年(1868)10月。昭武一行は横浜に帰ってきた。

一行を出迎えた杉浦愛蔵(志尊淳さん)は、昭武が新政府の者から無礼な扱いを受けないように、小舟に乗り換え神奈川に行き品川の宿へ移って欲しいと案内。菊池(町田悠宇さん)らが怒りを露にしたが、昭武は素直に応じた。

残った篤太夫は、新政府の役人たちの身体検査を経て横浜の宿に入った。

 

宿では田辺太一(山中聡さん)と福地源一郎(犬飼貴丈さん)が迎えてくれ、杉浦と一緒にフランスに行っていた間の日本の動きについて話してくれた。

正月を過ぎてしばらくたった時、突然慶喜が大坂から戻ってきた。薩長軍が錦の御旗を掲げ進軍してきたため、朝敵となるのを恐れたためだと推測された。

慶喜は前の天皇の妹である静寛院宮(深川麻衣さん)に拝謁を願ったが叶わず、天璋院(上白石萌音さん)のみが慶喜と会ってくれた。

天璋院は大坂から逃げてきた慶喜を非難。

慶喜は朝廷には刃向かっていない伝えて欲しいと言ったが、天璋院はかつて父の斉彬から慶喜を将軍へ推すよう密命を受けて嫁いできたことを明かし、皆が推す人物だからどんな立派かと思っていたのに。と失望した気持ちを慶喜にぶつけた。

そして「潔くお腹を召されませ。」と切腹をすすめた。

静寛院宮と天璋院は、岩倉具視と西郷吉之助にそれぞれ徳川家の存続を願う文を送り、慶喜は上野の寛永寺で謹慎。江戸城は戦もなく薩長軍に明け渡された。

罷免された小栗上野介(武田真治さん)は官軍総督府を名乗る者たちに群馬・水沼河原で斬首された。小栗はアメリカから持ち帰った釘を口に含めて亡くなった。

川路聖謨(平田満さん)は、江戸城に新政府軍が入るその日に銃で自ら命を断った。

 

成一郎、平九郎、そして惇忠のその後については川村(波岡一喜さん)と虎之助(萩原護さん)から聞いた。

成一郎は伏見の戦で肩を負傷。兵を退き大坂城に戻ったが既に慶喜はおらず城は燃えていた。そこで残った兵を世話をしてから2月に江戸に出た。

浅草本願寺に着いた成一郎に、虎之助ら残った家臣たちが立ち上がりたいと言い、その頭取になって欲しいと懇願。

惇忠も平九郎と共に合流してきて、成一郎は主君・慶喜の無念を晴らすと言い『彰義隊』の頭取となった。

しかし当の本人の慶喜は、江戸を離れ水戸に移っていった。

慶喜が江戸を発つ日。成一郎が「上様の御無念は必ず我らが晴らしまする!」と慶喜の尊王の気持ちを世に示すと声をかけたが、慶喜は一瞥しただけで何も言わなかった。

 

その後彰義隊は分裂。

成一郎たちは振武軍と名乗り秩父の山に移った。新政府軍から攻撃され懸命に戦うが負けた。惇忠と成一郎が軍を引っ張ってくれていたが、途中で平九郎がはぐれた。

平九郎は一人、亡くなった仲間たちの死を悼んでいたところを新政府軍に囲まれた。負傷しながらも一度は追っ手から逃れ、民家で傷の手当てを受けた。

その民家に迷惑がかかると早々に立ち去った平九郎は、中山道を進み故郷を目指した。

しかし山を下る途中で新政府軍に見つかり激しい銃撃を受け、おていからもらったお守りを握りしめ死を覚悟。

最後は刀を振り上げ「御旗本渋沢篤太夫が嫡男、渋沢平九郎。」と名乗り自決した。

 

成一郎と惇忠は横手村へ落ちて逃げ延び、その後成一郎は箱館に渡り戦っている。

箱館には、永井尚志(中村靖日さん)、老中だった板倉勝静(永井秀樹さん)、新選組の土方歳三(町田啓太さん)もおり、集まった幕臣たちと蝦夷の地を徳川の新天地とするために戦っていた。

篤太夫が帰る2日前に土方隊が箱館府兵を破り五稜郭を攻め落とした。

虎之助が篤太夫も箱館に行くかと聞いたが、篤太夫は「俺は行かねえ!」と拒否した。

慶喜は水戸から駿府に移り謹慎しているということだった。

 

篤太夫は、箱館にいる成一郎に「主もなく残された烏合の衆がいくら集まろうと勝てるわけがない。」と生きて会えないだろうと「潔く死を遂げろ。」と文を送った。

そして武蔵国血洗島の実家には、8月にフランスを発ち10月に横浜に着いたと知らせ、用事が済んだら村に帰ると文を送った。

篤太夫の帰国に妻の千代をはじめ中の家の家族たちは喜んだが、ていだけは暗い表情を浮かべていた。

惇忠と長七郎が戻っていた尾高家にも千代から知らせた。

千代は、長七郎のおかげで栄一が命を捨てるのを踏みとどまったと礼を言ったが、長七郎自身は「俺は死に損なったのみ。このまま生きても母様や兄ぃに迷惑をかけるだけだ。」とつぶやく。

惇忠は長七郎が帰ってきただけで救われたと否定したが、長七郎は「俺たちは何のために生まれてきただんべな。」と悲しそうに言うのだった。

 

篤太夫は、小石川の水戸藩邸にいる昭武に会いに行くのに、水戸へのお土産にとスナイドル銃を持参した。

昭武は、先日天皇に拝謁した際、水戸に戻り次第箱館の榎本軍との戦いに兵を出せと朝廷から命を受けたと話す。

篤太夫は、元幕府の忠臣を成敗せよという朝廷の命令に言葉を失う。

昭武は改めて篤太夫にこの先も水戸で支えて欲しいと頼んだが、篤太夫は主君に聞いてから。と答える。

昭武も慶喜と会いたいと思っていたが、朝敵となってしまった慶喜に会うことはできない。昭武は篤太夫に慶喜への文を届けるよう頼み、返事を必ず自分に届けて欲しいと頼んだ。

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篤太夫は数か月かけて旅の残務整理をした。

その際に篤太夫は商人が持っていた紙幣に興味を示す。

そばにいた三井組の番頭・三野村利左衛門(イッセー尾形さん)が「新政府様が出した太政官札でございますよ。」と答える。

太政官札は三井や小野、嶋田が為替方として扱っているが信用がない。大坂では鴻池や加島屋がひどい目に遭ってる。紙幣を出すのは勘定奉行だった小栗の悲願だったと語る三野村。

三野村は「まことの戦はこれからざんす。わしら商人の戦いは。」と不敵な笑みを浮かべた。

 

箱館の成一郎から篤太夫へ返事が来た。

「俺は今、己の全てをかけて戦っている。命に代えて徳川と上様をお守りする所存だ。お前は上様の本当の心根を分かっておらぬ。徳川の家臣として朝敵の汚名を雪ぐことなくこの先どうして生きていけよう。俺は俺の道を行く。もう会うこともなかろう。さらばだ篤太夫。」

 

篤太夫は虎之助と共に6年ぶりに故郷血洗島に向かっていたーーーー。

 

…というお話でした。

 

篤太夫の養子になったばかりに…

前回チラッと映っていた平九郎たちの戦いの様子が今回描かれました。

兄の惇忠も江戸に出てきて一緒に彰義隊として上野で戦い、その後彰義隊が分裂して振武軍として武蔵国に移動。

平九郎は一人はぐれてしまって、新政府軍に追い込まれ壮絶な死を遂げていました。

傷の手当てをしてくれた夫婦に迷惑をかけるからと、早く出て行こうと気遣う平九郎の姿は泣けました。

元は一橋領で200年の恩があるからと「もう少しいてください。」と引き留める奥さんの言葉も切なかったです。

助けてくれた民家で飼われていたお蚕様を愛おしそうに眺める平九郎。

一人戦うしんどい状況でも、故郷に思いをはせる平九郎を丁寧に描いていました。

武士になったことを後悔したのか?戻りたいと思ったのか?

でも。新政府軍に囲まれてもうだめだと思った時に、尾高平九郎じゃなく「御旗本渋沢篤太夫が嫡男、渋沢平九郎。」と名乗って亡くなっていました。

栄一の養子になっていなければここで死ぬことも無かったろうに。と思うけれど、武士として死んでいった平九郎は、平九郎自身は納得して死んでいったんでしょう…。

でも、なんとか逃げ延びられなかったのかな??残念に思います。

油売りをしてて、商売をしてもうまくいってたと思うのに。

栄一が武士になってフランスに行きさえしなければ…と思ってしまいます。

 

おていちゃんと結婚して栄一に代わって中の家を継ぐのだとばかり思ってました。

栄一から帰って来るって手紙が来ておていちゃんだけが嬉しくなさそうでした。

次回の予告でも怒りをぶつけてたし、今後おていちゃんがどう立ち直っていくのかが気になります。

栄一の帰国を喜ぶ千代と暮らすのはしんどいだろうな…。

 

長七郎が帰っていた

栄一の帰国の知らせを受けた尾高家。

振武軍として従軍していた惇忠が帰って来ていて、放免された長七郎も帰ってきていました。

惇忠は平九郎が亡くなったのを機に帰ってきたのかな?長七郎が帰って来て救われたって言ってたし。

尾高家も男の子が多い分、それぞれ色んな立場に立ってしまって翻弄されていますね。

家族としてはどう声をかけていいか分からないだろうなと想像します。

明るかった長七郎が「死に損なった。」と暗くなっているのが見ててしんどいです。

死ぬことばかり考えていて心配になります。

 

次回の予告では髪も整えて髭も剃ってる顔が映ってたので、ちょっとは立ち直るのかな?

牢獄につながれて、長い時間辛い時間を過ごしたのだから立ち名乗るのも時間がかかるだろうな…。

 

主君は慶喜

前回も篤太夫についてきて欲しいとお願いしていた昭武さん。

今回も水戸に発つ前に「この先も水戸で支えて欲しい。」と頼んでいました。前回は何も答えなかった篤太夫ですが、「ご主君のご意志を伺わねばならぬと思っております。」と今回はちゃんと答えていました。

やっぱり篤太夫の主君は慶喜なんですね!

大坂城から出た行動が理解できないと怒ってて、もう呆れて離れてもおかしくないのに、今でも主君は慶喜なんだな…と思いました。

成一郎も慶喜が朝敵とされたままで生きていけないと箱館まで戦って、渋沢の二人は本当に慶喜という人を、主君として崇めるだけじゃなくて、本当に慶喜のという人が好きなんですね。

当の本人の慶喜は、成一郎が「無念を晴らす。」と言っても何もいってくれない。

それでも成一郎たちは戦っていて…。

気持ちが通じてるのか通じてないのか、成一郎たちのことが気の毒に思えました。

 

慶喜の気持ちが知りたいです。

次回の予告で篤太夫が慶喜と会うシーンが出ていましたけど、どんな話をしてくれるのでしょうか??

みんな徳川慶喜が何を思って大政奉還したか、大坂城から何故出て行ったのか?知りたいと思います。

逃げてきたと思ってる天璋院と静寛院宮にも一切言い訳せず。尊王の気持ちだけが変わりない事だけ話していた慶喜。

それだけの気持ちで動いて、幕臣たちを置いてきてしまったのか?

次回、少しでも気持ちが聞けるのか?

慶喜が何を話すのか早く知りたいです。

 

以上、『青天を衝け』第25回の感想でした。

 

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動画配信の紹介

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