毎週木曜夜10時から放送中のドラマ『ルパンの娘』。9月12日に第9話が放送されました。
前回の第8話で、恋人の桜庭和馬(瀬戸康史さん)に手錠をかけられ、三雲華(深田恭子さん)が逮捕されたところで終わってました。
第8話の感想はこちら。↓
あらすじ
和馬に手錠をかけられ、制服を着た警察官3人にパトカーに乗せられていった華。パトカーは途中で停まり、華を降ろしてくれた。
なんと!パトカーを運転していたのは円城寺輝(大貫勇輔さん)で、あとの二人は円城寺に雇われた人間だった。
円城寺は、“Lの一族”の捜査中の和馬と出会い、手助けをするから華を守ってくれ欲しい。と頼まれていたのだ。
華は、円城寺が用意した家に身を隠すことが出来た。
一方の和馬は、“Lの一族”の華を逮捕した功績で希望通り、捜査一課に異動出来た。
和馬は、“Lの一族”を逮捕したのに取り逃がしている自分が、なぜ希望通りの部署に異動できたのか分からず、橋元エミリ(岸井ゆきのさん)に、おじいさんの元警視総監に理由を聞いて欲しいと頼むが、気軽に話せないと言って、断られた。
エミリは、和馬と交際したいと願っていたが、もう人を愛する事はない。と和馬に断られていた。
1年後。
和馬はエミリとの婚約し、捜査一課に異動して3人組の男に連続して女性が拉致される事件を担当していた。
一方、華と家族みんなは元のアジトに戻っていた。
華と円城寺は度々デートする仲となっており、また円城寺がイスタンブールに行くことになり、一度行ったら1~2年戻ってこれないから、華に一緒に来て欲しいとプロポーズ。
今すぐ結婚は考えられないが、それでもいいなら一緒に行くと答える華。
円城寺が待つ空港に向かうため、一人で歩いていた華は2人組の男(戸口秋彦:イジリー岡田さん、三枝夏彦:福沢重文さん)が華を拉致された。
渉(栗原類さん)が、密かにてんとう虫3号を華に付けていたおかげで、尊(渡部篤郎さん)と悦子(小沢真珠さん)はすぐに異変に気付くが、てんとう虫3号が犯人たちに踏みつぶされたため手掛かりを失ってしまった。
同じ頃、エミリとデートしていた和馬は、女性拉致事件の捜査で犯人たちを映した防犯カメラで観ていた手首に刺青をしている男(やべけんじさん)とすれ違った。
和馬はエミリを残し、男の後を追い、男が入って行った建物のなかで、女性が監禁されていると思われる部屋にはかぎが掛かっており、ドアをたたいた。
部屋の中には、一酸化炭素ガスが放たれており、華が手足を縛られ閉じ込められており、二人はドア越しに話をする。
声だけでかつての恋人だと気づく二人。
話しているうちに意識を失った華は、犯人たちを確保して部屋の鍵を奪った和馬に救出された。
華が目を覚ますと、家に戻っていて、テレビから犯人たちの逮捕とある男が河川敷で焼死体として発見されたというニュースが流れていた。
「親父が死んだんだ。殺されたんだ。」
ニュースを見た尊がつぶやいた。
…というお話でした。
色んなドラマを思わせるシーンがあった
前回の第8話も、映画『幸福の黄色いハンカチ』のパロディーがありましたが、今回も色々細かく色んなドラマを思わせるシーンががありました。
冬彦さんに似たキャラ
まず、分かりやすい所で言うと、華を拉致した犯人の1人が1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』の冬彦さんに似ていました。似てるというか、役名も冬彦だったんですけど…。やべけんじさんという方らしいのですが。
華が戸籍を買い取った「鈴木花」という人物が、過去に地面師や結婚詐欺師をしていたらしく、復讐のために拉致されて命まで狙われた…ようです。
今までの『ルパンの娘』と違って、最初から殺す目的で拉致するところがちょっと怖かったです!これが捜査一課の扱う事件ってことでしょうか?
冬彦さんのキャラまねは、口を歪めて話すところとか、子供っぽい話し方とか、女性に執着して「一生僕のそばにいるんだ。」っていうあたりとか…。
『ずっとあなたが好きだった』でよく取り上げてる冬彦さんそのものでした。
かなり頑張って佐野史郎さんに寄せてましたよ!
101回目のプロポーズに似せた?
もう一つ、私がパロディーじゃないのかな?と思ったのは、円城寺が華にプロポーズする時に言った「華の心の中にまだ、彼がいることは分かってる。きっとこの先もずっと彼の事を忘れないだろう。だから僕は、彼を思い続ける華ごと受け止めるよ。」という言葉!
言葉のニュアンスが、1991年に大ヒットしたドラマ『101回目のプロポーズ』で、武田鉄矢さん演じる星野達郎が、浅野温子さん演じる、死んだ恋人を思い続ける薫さんに言ってた言葉と似てると思いました。
ーーー死んだ恋人・真壁さんのお墓の前に婚約の報告に行った二人。
お墓に報告している薫さんの背中越しに、達郎は「あなたはこの人のことをずっと思い続けるでしょう。そんなあなたごと僕は、抱きしめるつもりです。」と言ってたんです。
達郎さんは、ずっと薫さんの中にいる真壁さんに嫉妬し続けて、薫さんを愛する気持ちは、真壁さんに勝てないまでも負けない。そしてもっともっと薫さんを好きになれるよう努力するって言うんです。
私はこのシーンが大好きで、どうしても似たような表現があると『101回目のプロポーズ』だ!って思ってしまいました。
ちなみに、このブログには101回目のプロポーズについて書いた記事もあります。↓
『まんぷく』を忘れてなかった
和馬役の瀬戸康史さんと、エミリ役の岸井ゆきのさんは、朝ドラ『まんぷく』で夫婦役をしてました。
二人が結婚式場を見学しているシーンで、和馬がエミリに婚約指輪をはめてあげたシーンでエミリが「満たされる あなたといれば まんぷくだ」と五七五で心境を表現していました。
これは『まんぷく』ファンに向けた「忘れてないよ!」っていうサインのように思いました。
カップラーメンは出てこないんですかね~?
この二人が出てきて、しかも婚約までしたら『まんぷく』をいじらないわけにはいかなくなったんでしょう!
元警視総監がまだ出てこない
橋元エミリと和馬が結婚することになって、元上司の巻(加藤諒さん)が、エリート家系に入ることになる和馬を心配してました。
巻家は、東大卒のキャリアばかり。そこへノンキャリの巻は肩身の狭い思いをしてきたことを告白。和馬もその家系に入ることを気遣っていました。
しかし、特にエミリと和馬の結婚を元警視総監も反対している様子はなし。エミリは若いのに既に警部の地位で、和馬のいる桜庭家はどうしてもちょっと下な感じ。
元警視総監・巻英輔は、エミリの父・慶一(近江谷太朗さん)もとから和馬を知ってる感じで、喜んでいるという。
もともと二人はお見合いでしたから、反対されるわけがないんですけど、なんかずっと変な感じです。
前にエミリが「私は私の仕事をやります。」と誰かに電話で話してたし、どうも何か指示をされて結婚しようとしてるのがチラホラと垣間見えます。
橋元エミリは謎だらけです。
- 元警視総監は、一度も登場なし。
- エミリが、なんでそんなに和馬がいいのか分からない。
- Lの一族も捕まってないし、殺されてもないのに和馬が捜査一課に異動。
- 見えないとよく言ってるエミリが、桜庭家でレシピをメモする時、眼鏡なしだった。嘘ついてる可能性がある。(←近くが見えないのに眼鏡なしでノート取れるはずがない。)
第9話は謎が謎のまま放置されて、ほっとかれてる感じです。
何一つ答えがわからないまま終わってしまいました。
今回は10分ほど放送時間が延長されてたこともあってか、テンポもなかったし、話はなかなか進まないし、面白くなかったです。
もしかしたら、ダラダラとやってるように見えて、ヒント出されまくってたのかもしれませんが。
円城寺のミュージカルは、子供編もふくめて何度かあって、それはよかったんですけど、あまりに何を言いたいか分からない時間が長いと、観る気失います!
桜庭家と三雲家と、元警視総監の巻家が何かあると思うんですけど、第9話も、全く謎を解くヒントも与えてくれませんでした。
おじいちゃんが残した言葉
9話の終わりで、焼死体が発見されて華のおじいちゃん・巌(麿赤兒さん)が死んだってなってましたが、本当ですかねぇ?
もともとおじいちゃんは、写真だけの登場で死んだと思われてましたし!
「泥棒として生きる。そう決めた時から全てを失う覚悟が出来ている。この命すらもだ。」とは言ってましたけど、今度も死んだと思わせて生きてるってことはないでしょうか?
結納の回の時に、桜庭家の和馬と華が婚約まですることになったことを「お前はいつから知っていたんだ?彼があの桜庭家の人間だという事を。」と、おばあちゃんのマツ(どんぐりさん)に聞いてたのも気になります。
おじいちゃんが、桜庭家に何か引っかかってるのは間違いないと思うんですけどねぇ…。
やっぱおじいちゃん同士でなにかあったんじゃないか?と思います。
最後、おじいちゃんが姿を消す前に公衆電話で誰かに「ああそうだ。忘れるわけないだろ。」と話していました。
忘れるわけないなんて、絶対因縁があるに決まってますよね~??
以前から私は、おじいちゃんの代からの因縁があるのではないか?と予想してました。
予想していた記事はこちら。↓
早く謎が解けへんかな~?
予告をみる限り、まだ最終回じゃないみたいだし、まだまだ解決しないのかもしれません。
ああ~!!!ストレスたまる!
以上、『ルパンの娘』第9話を観た感想でした。