テレビ好きぴえーるの日記

テレビ好きの主婦によるドラマ、バラエティ、旅番組、入院生活などの雑記ブログ。

天国からのお客さま を観た感想とネタバレ④人生相談後半

スポンサーリンク

スポンサーリンク

BSプレミアムで10月20日土曜日夜8時~10時まで放送されたドキュメンタリー、スーパープレミアム「天国からのお客さま」を観ました。

www.nhk.or.jp

この番組は、ロボット工学の世界的権威である大阪大学石黒浩教授の全面協力のもと、死者が現世に蘇った。という設定のドキュメンタリーでした。

蘇ったのは、1997年に亡くなった勝新太郎さん、2011年に亡くなった立川談志さん。そして1916年に亡くなった夏目漱石さんでした。

この番組は2時間あったので、分けて感想を書いています。

以前書いた物です。↓

 

www.lovetv.site

 

 

www.lovetv.site

 

 

www.lovetv.site

 もくじ

 

仲がいい勝さんと玉緒さん

勝新太郎と故立川談志に、お悩み相談するというコーナーがありました。前に書いた記事では、このコーナーの前半部分を描きましたので、今回は後半の、女性2人が相談した内容を書いていこうと思います。

勝新太郎立川談志が生きていた頃そのままの姿そっくりに作られた精巧すぎる人形と、勝新太郎さんの妻、中村玉緒さんも登場。南海キャンディーズ山里亮太さんが司会をして、芸能関係の仕事をする現世の人たちのお悩み相談をしました。

 

相談の前に、玉緒さんが生前の勝さんとの事を、話し始めました。

「私は今日、お金がないから、舞台出た後に言おうとしました。でも、素晴らしい勝新太郎を見て、我慢したのをパパ、知ってますか?」と人形の勝さんを睨みながら言いました。

(これ以降人形扱いせず、勝さん、談志さんと書いていきます。)

勝さんは答えに詰まり「…いや。人から預かってたお金を返してくれたそうで…。」と苦し紛れに答えます。

玉緒さんは「スーッと行きました。前を。」と当時の状況について語っていました。ホントにこれは夫婦の話なんで、蘇った勝さんには分からない話だったんでしょう。

「玉緒には感謝しかありません。」と降参したように言う勝さんです。「いえいえ。へへへへへ。」と言って玉緒さんは、両手で口を覆って嬉しそうに笑いました。

司会の山里さんも「なんかちょっとあまりにもお二人が仲いいんで私、照れちゃうぐらいの感じの…。」と言って、戸惑っていました。

 

玉緒さんが本当に嬉しそうに勝さんの隣に座って勝さんを見ていて、テレビで観ているこっちも照れて、混乱するほどでした。

 

勝新太郎の親孝行

お悩みの方は45歳の女性。相談内容は「天国の父に親孝行するには?」でした。

今年の3月にお父さんを亡くした相談者の方。三人姉妹の三女だが、姉妹の誰も嫁に行ってません。お父さんは「やりたいことをやりなさい。」と言ってくれた人で、相談者の方は俳優をやり、好きなことに打ち込んで、この年になっていたと言います。

お父さんがホスピスに入ると決まった時、お芝居でよくある、偽の婚約者を連れて行く…というのをしたら喜ぶかな?と考えたりしていたそうです。

けれど結局そんなこともしないまま、急に亡くなってしまって悔いが残っているという事を涙ながらに語られました。

山里さんが勝さんに「親孝行の方法で言うと、勝先生。結構変わった親孝行の方法をされてますよね?」と話を振りました。玉緒さんも「びっくりしたんですけど。」と言います。

「俺はね、玉緒に2回怒られちゃったよ。お母ちゃんとお父ちゃんのお骨をね…食べちゃった。体に入れちゃった。」と言うと玉緒さんも横でずっと笑ってます。相談者の方もビックリされてました。

「あの、お骨を持ってね、温泉にも行った。湯河原の温泉に連れてって。」という驚きの告白も!「あ~、よく覚えてますね~。」と相槌をうつ玉緒さん。本当らしいです。

「ある種、狂気ですけどね。その親を持って一緒にお風呂に行くって…。一緒にお風呂に入ったんですか?」と聞く山里さん。「いや、あれなんなんでしょう?」と玉緒さんは否定。相談者の方も「どこまで?」と気になってる様子でした。

「一緒にいたかったんだな。」と勝さんは言っていました。

 

努力はバカに与えた夢である

次に山里さんは談志さんに「お子さまから親孝行してもらってるなって感じた事はあったりするんですか?」と話を振りました。

「いやあの、娘の方は手が付けられなくてね。分かりやすく言うと不良だったんだね。言う事聞かないからね、警察連れっててね、俺の娘だけど、捕まえてくれ。って言ったことあったね。」と言うと山里さんも相談者の方も驚いて笑いました。

しかしすぐに「いやいや今はちゃんとしてるけどね。せがれの方はね、仕事もしないしね。で、落語で与太郎っていうのがいて、どうやって飯食うんだって聞かれたら、「箸と茶碗で食う」って言う…。働かなくても食えるんだったら、別に働かなくてもいいっていう、その見本が俺のせがれでね。立派な大人になったしね。談志役場っていうの作って、まあ社長やったりして。」というフォローも欠かしませんでした。

「ダメな時に、頭ごなしにしっかりしろっていう風に怒ったりする人じゃないんですかね。」と山里さんが聞くと、談志さんは「よく努力しろって言うけどね、努力すりゃ夢が叶うなんて言うけど、あの、俺に言わせりゃね、努力っていうのは、バカに与えた夢だからね。」と言います。

山里さんはのけ反ってその言葉を受け止めました。

「ダメな奴はダメなんだよ。それを認めるのが落語っていう。いい悪いじゃなくてな。」と言う談志さんです。

 

気持ちがあれば十分

「あなたの場合、どうやって死んだお父さんに親孝行できるかって。その気持ちがあれば十分ですよ。花嫁衣裳をね、見せたいっていう気持ちは分かる。だけどあの、嘘の婚約者を連れてっていうのはね、それはお父さん分かるよ。それはやんない方がよかったね。」と談志さんが言うと「それはよかった。やんない方がいいな。」と同意する勝さん。

自分の可愛い娘が、自分の夢を追いかけてやってるのを見せて、それだけでももう親孝行じゃないのかな。あんたもう十分親孝行してるよ。」と勝さんは続けました。

相談者の方は「何か、背中を押して、多分欲しかったんだと思うので、頑張れそうです。」とおっしゃって相談は終わりました。

 

結婚の本質?

続いては27歳女性。「結婚っていいものですか?」というご相談でした。

周りの身内、友達がもう結構離婚してる人が多いという相談者。家庭像が想像できないと言います。

「なるほどそれならぴったりでございます。談志師匠。結婚っていいものですよね?」と山里さんは談志さんに話を振りました。

「結婚の本質をズバリ言うとね、結婚って言うのは長期売春契約だからね。」と言い、集まってた他の人たちも笑います。

「それは置いといてね、今、結婚したくないなら無理してね、することはないしね。自分がしたいと思った時にすりゃそれで十分じゃないかね。」と言います。

 

次に勝さんに話を振る山里さん。

「私ね、一つだけ今だからこそいえる話があるんです。」と玉緒さんが話し始めました。

「子育てが終わって女優を始めた時に、うちへ入る前に私の付き人は帰らせたの。主婦になりたかったんですね。これは自分の考えなんです。それは今、パパに初めて言うんです。知らなかったでしょ?」と勝さんの顔を見る玉緒さん。

「そういう気配り。それは分かってましたよ。」と勝さんが言います。

 

話変わって、「ただね、マッサージが大好きで、ここを上へ乗ってくれって言うわけです。」と玉緒さんは勝さんの腰辺りを手で示します。

「一番腹立ってる時が、一番上手だって言われたんです。もうこの野郎、早く寝ろと思って…。」と夫婦のエピソードを語ります。

「力入るんだな。ずばりの所にかかとが来るんだよ。グッと。」と笑いながら言う勝さんです。

「でもね、結婚というものは、世の中男と女二人ですから、一回なさって。」と夫婦仲の危ない時のことを話しながらも、結婚をすすめる玉緒さん。

「とにかく男の人ってのは思ったよりかわいい人なの。子どもよりかわいいと思う。年下を選ぶんじゃないんですよ。」と言います。

山里さんが「どんな時に勝先生を可愛いと思いました?」と聞くと「すぐに映画行こうって言った時にね、私普段着だったの。そうしたら「なんぼでも待つから着替えなさい。」って。やっぱりそんなこと言ってもらえるには、旦那さんじゃないと。」と言います。

相談者はそういうこと言ってもらった事はないと言います。玉緒さんは「ただ、一遍結婚して。明日ほんとに離婚してもいいから。」と結婚をすすめます。

「玉緒、好きだね。その話。ただね、喋って欲しい事が一つある。俺と結婚して良かったのかってね。」

「私は勝新太郎の妻で良かったということ。これが私の言葉です。」と玉緒さんは答えました。

「俺も一緒になってよかったよ。」勝さんも言ってコーナーは終わりました。

 

中村玉緒さんが素晴らしかった

今回の相談コーナーは、玉緒さんあってこそだったと思いました。玉緒さんが嬉しそうに勝さんの隣で話してくれたから、このドキュメンタリーが成り立ったと思います。

 

生前の勝さんが、ハワイの空港で下着にクスリを隠していたという事件があってから、玉緒さんがバラエティーに出ることが多くなり、勝さんが作った借金を返しているという話をよく聞いた記憶があります。

勝さんが亡くなってからも多額の借金があって、「もう返せない。」と明るく玉緒さんが言っていたことを覚えてます。でも返していくしかないと。

これが遊んで出来た借金なら、返そうとしなかったかもしれないけれど、勝さんが映画を作る為に作った借金だと分かってるから、返していくんだといったようなことをおっしゃってたと記憶してます。

勝さんが好きで、勝さんが作る芝居が好きで、その為に作った借金だから頑張れる。と言ってた玉緒さん。

この番組で人形の勝さんが、玉緒さんが借金を返したと何度か言ってたので、返せたんだ!と驚きました。

 

勝さんが亡くなる前、亡くなった後も、玉緒さんはドラマ、バラエティーと数多く出演されていました。

玉緒さんが、鶴見辰吾さんと親子役をされていた2時間ドラマで、関西人だけれど今は関東にいる女性役をされていて、その絶妙ななまりに驚いた覚えがあります。

関西人は、別の地方の人が関西弁を話すことにとても敏感なんですが、玉緒さんはそんなひっかかるなまりをそのドラマでされていました。

玉緒さんも長く関東にいて、変な言葉になってるなぁと思ってたら、関東にいるけど関西弁が出てしまうという演技だったと分かり、驚きました。

玉緒さんってこんなに演技の上手い人だったんだ!と思いました。

 

だから、今回のドキュメンタリーで見せた勝さんとの絡みも、二人でいる姿はまさに勝さんが生きていた時そのものでしたが、玉緒さんの演技の上手さをその鶴見さんとのドラマで観た事のある私は、もしかしたら演技だったのかもしれない、とも思ってしまいました。

 

そうだとしても、いいものを見せてもらったと思います。亡くなった大好きな人と会えるなんて夢のような話です。その話に玉緒さんが思いっきり乗ってくれただけかもしれません。けれど、そんな夢がテレビを通して観れて、私も楽しかったです。

 

今回、突拍子もない番組でしたけど、いい番組だったと思いました。

 

次回は、故、夏目漱石の授業の感想を書きたいと思います。