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大河ドラマ 青天を衝け 第20回「篤太夫、青天の霹靂」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。6月27日に第20回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第19回の感想はこちら。↓

 

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一(篤太夫):吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚め、喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために喜作と旅立ち、以前知り合った一橋家家臣の平岡のおかげで無事京に入り長七郎に文を送って呼び寄せる。が、長七郎が上京途中で殺人事件を起こして捕らわれ、幕府に攘夷の思いを書いた文が幕府に渡ってしまう。栄一と喜作が上京の際に、平岡の家臣として上京したため幕府から一橋に問い合わせが来て、平岡から改めて一橋に仕官するかどうか?の決断を迫られる。長七郎を助ける手立てが見つかるかもしれないと思い、一橋家の仕官することになった。成一郎と関東へ出張し一橋の兵を集めて来る間に恩人の平岡が水戸浪士に殺害される。同じ頃筑波山で挙兵した水戸天狗党が上洛するという知らせを聞き、征討する慶喜に集めた兵と一緒に随行。成一郎が慶喜の密書を武田耕雲斎に届けたことで天狗党は降伏。征討せずに済む。攘夷運動の終わりを見た成一郎が武士として一橋と慶喜を守ると決断したのとは別に、篤太夫は自分の長所を生かして一橋家の勘定を任せてほしいと慶喜に提言し、受け入れられた。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。栄一が家を出る時に認めてくれた。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。
  • 渋沢うた:三井絢月さん…栄一の娘。

渋沢家・新屋敷

  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

渋沢家:東の家

  • 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
  • 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。一言多いが根はいい人。

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。その後、逆に長七郎に自分の計画を命がけで止められる。上京の途中で殺人事件を起こした長七郎を救おうと動いてる。水戸の騒乱に関わりがあると疑われ、岡谷の陣屋に捕らえられる。村の人たちの訴えのおかげで放免された。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
  • 尾高長七郎:満島真之介さん…栄一の従兄。神道無念流の剣豪として名をはせるようになっていく。剣術修業しに来た真田に誘われ江戸に行き、尊王攘夷を掲げる若者たちと交流する。志士の河野と共に坂下門外の変に加わるつもりだったが、惇忠の説得により断念。上州に逃れたのち京へ逃れていたが故郷に帰ってきて惇忠らが立てた横濱焼き討ち計画を知り、命がけで中止させた。以後、情緒が安定しない様子。上京した栄一からの文で上京する際、気の迷いから人を斬ってしまい、幕府に捕らえられる。
  • 尾高平九郎:岡田健史さん…栄一の従弟。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:和田葵さん…惇忠の娘。 

 

一橋家

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。栄一と出会ったことで徳川を守ると覚悟を決め、薩摩の政治介入を阻止しようと、中川宮の前で久光、春嶽、伊達を「天下の大愚物」と言って朝議参与を解散させてしまう。
  • 美賀君:川栄李奈さん…慶喜の正室。気性が激しい一面がある。
  • 徳信院:美村里江さん…一橋家当主・徳川慶寿の正室となるが死別。徳信院と名乗る。慶寿の後継が亡くなり、養子に来た慶喜にとっては養祖母となる。
  • 中根長十郎:長谷川公彦さん慶喜の側用人。
  • 平岡円四郎:堤真一さん…慶喜の側近。安政の大獄で甲府にやられたのち、一橋家に戻りたいと懇願。慶喜のもとに戻る。その後、川村が見つけてきた栄一と喜作を一橋家の家臣にスカウト。一度は断られたが、長七郎の事件をきっかけに再び誘い、一橋家に仕官させた。黒川と共に政で慶喜が有利になるよう働く。池田屋事件をきっかけに尊攘派弾圧をする慶喜をたぶらかす存在と恨まれ、水戸浪士に命を奪われる。
  • 平岡やす:木村佳乃さん…円四郎の妻。
  • よね:高野渚さん平岡家で働く女性。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん…一橋家の家臣。
  • 猪飼勝三郎:遠山俊也さん…代々続く一橋家家臣。
  • 黒川嘉兵衛:みのすけさん…慶喜の側近。平岡と一緒に慶喜が公家たちに動く。
  • 原市之進:尾上寛之さん…慶喜の側近。
  • 渋沢喜作(成一郎):高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。惇忠が立てた横濱焼き討ち計画を長七郎に命がけで止められ中止。八州廻りから逃れるために栄一と京へ旅立つ。栄一共に一橋家に仕官する。上洛しようとする水戸天狗党に慶喜の密書を届けに越前に行った時に、天狗党の軍が疲弊しているのを目の当たりして攘夷運動の成れの果てを見たとショックを受け、これからは一橋と慶喜を守るために生きると決断する。
  • 伝蔵(須永虎之助):萩原護さん…中の家の作男で、栄一らと共に勉学や武芸を学ぶ仲。のちに一橋家の家臣となった栄一と喜作に呼ばれ、一橋家家臣となる

水戸藩

  • 吉子(登美宮):原日出子さん…水戸藩の元藩主・斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
  • 徳川慶篤:中島歩さん…斉昭の跡を継いだ水戸藩藩主。慶喜の兄。
  • 松平昭徳:板垣李光人さん…斉昭の十一男。慶喜の異母弟。将軍となった慶喜の代わりにパリ万博へ行き、随行する栄一と特別な絆を結ぶことになる。明治になると慶篤の急逝で水戸藩主になる。

江戸幕府

  • 徳川家茂(慶福):磯村勇斗さん…家定が次期将軍にと決めた14代将軍。
  • 天璋院:上白石萌音さん…家定の正室。薩摩藩主島津斉彬の養女として慶喜を将軍後継にする密命を持っていた。家定の急逝で天璋院と名乗る。
  • 歌橋:峯村リエさん…家定の乳母。家定から信頼が厚く、慶喜を後継にするのを反対し、紀州藩の慶福を推す。
  • 和宮:深川麻衣さん…公武合体の政策で14代将軍家茂に嫁いだ。
  • 川路聖謨:平田満さん…勘定奉行。師と慕う人の息子・平岡円四郎を慶喜の側近に推薦する。将軍継嗣問題で敗れ、西丸留守居役を命じられる。その後また外国奉行に復帰。
  • 永井尚志:中村靖日さん…ペリー来航後海防掛となる。海防参与となった徳川斉昭の過激さに振り回される。将軍継嗣問題で処分される。その後大目付となり慶喜を支える立場となる。
  • 土方歳三:町田啓太さん新撰組副長。栄一とはある任務で一緒になり、同じ百姓出身と言うこともあり意気投合。鳥羽伏見の戦いで敗れた後、各地へ転戦したのち、榎本武揚や喜作と共に箱館に渡り五稜郭を占領。新政府軍と戦って壮絶な戦死をする。
  • 栗本鋤雲:池内万作さん…奥医師から蝦夷地へ左選され、箱館奉行組頭となり功績が認められ目付となり、さらに外国奉行になる。
  • 阿部正外:眼鏡太郎さん…老中。
  • 小栗忠順:武田真治さん…勘定奉行。幕府の戦力増強を図る。フランスとコンパニー設立を目指す。
  • 柴田剛中:江端英久さん…旗本。外国奉行。
  • 板倉勝静:永井秀樹さん…老中首座。
  • 松平乗謨:西海健二郎さん老中
  • 田辺太一:山中聡さん…幕臣。外交官。
  • 向山一履:岡森諦さん…幕臣。漢詩人。
  • 溝口勝如:鼓太郎さん…陸軍奉行。
  • 大沢源次郎:成田瑛基さん…武器を集めていた為、謀反を疑われる。
  • 森新十郎:森一生さん

 

朝廷

  • 孝明天皇:尾上右近さん…幕府より攘夷を訴える水戸を頼りにする。和宮を嫁がせる事で幕府に攘夷を要求する。
  • 中川宮:奥田洋平さん
  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。政争に負け浪人生活。
  • トメ:梅沢昌代さん…岩倉の家で働く女性。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。
  • 二条斉敬:森敬一朗さん
  • 正親町三条実愛:置鮎龍太郎さん…薩摩寄りの公家。
  • 准后夙子:辻本みず希さん
  • 祐宮:柴崎涼吏さん

長州藩

  • 井上聞多(馨):福士誠治さん…尊王攘夷派の長州藩士だったが、伊藤俊輔らとロンドンに渡り開国派に。維新後は大蔵省に入り、栄一はその右腕となる。
  • 伊藤俊輔(博文):山崎育三郎さん長州藩士。

 

薩摩藩

  • 島津久光:池田成志さん薩摩藩の国父。公武合体を成すため軍を率いて上洛。雄藩による政治参画を実現するため「参与会議」を発足。慶喜とは横濱鎖港の件で対立する。政治の裏工作をことごとく一橋に潰され、次第に徳川打倒へと考えを変えていく。
  • 西郷吉之助(隆盛):博多華丸さん…薩摩藩士。公武合体実現のため、流罪を赦免されて藩政復帰。一橋家の命で大坂に来ていた栄一と出会う。
  • 大久保一蔵(利通):石丸幹二さん…久光の側近として公武合体のために上京。腹の内が読めない慶喜を警戒。明治の新政府では大蔵卿となり、部下となる栄一と意見が対立する。
  • 五代才助(友厚):ディーン・フジオカさん…薩摩藩士。長崎遊学の経験から世界情勢に精通。貿易による富国強兵を唱えてイギリスに留学中、フランス万博の情報をいち早く得て薩摩藩として参加を実現。幕府の威信を落とす。この時幕府側として参加していた栄一とは、のちに「西の五代、東の渋沢」と呼ばれる実業家となる。
  • 川村純義:日向丈さん…
  • 新納刑部:藤井宏之さん…薩摩藩士。

諸藩

  • 松平春嶽:要潤さん…前福井藩主。慶喜の優秀さを見抜き、将軍後継に推すために奔走したが敗れ、井伊に隠居、謹慎を命じられたのち、政界復帰。
  • 伊達宗城:菅原大吉さん…第8代宇和島藩主。将軍継嗣問題で慶喜を推して隠居謹慎に処されたが、久光の公武合体運動で政界復帰。朝議参与に任命される。久光や春嶽と共に開国を唱え、慶喜と対立。
  • 山内容堂:水上竜士さん…第15代土佐藩主。将軍継嗣問題で慶喜を推して隠居謹慎に処されたが、のちに朝議参与に任命される。慶喜に大政奉還を建白する。
  • 松平容保:小日向星一さん…会津藩主。幕府から命じられて攘夷派が多くいる京の治安維持のため、病をおして上京。京都守護職に就く。市中警護のため浪士隊「新選組」は容保のもとで活躍。
  • 松平定敬:小日向春平さん…桑名藩主。同い年だった家茂からの信頼され、家元と共に上洛。京都所司代となり、兄・容保共に京の警護にあたる。

 

海外

  • アーネスト・サトウ:カイル・カードさん…イギリスの通訳。
  • ハリー・パークス:イアン・ムーアさん…イギリス公使。

 

第20回のあらすじ

将軍・徳川家茂が大坂城で倒れたという知らせを聞き、慶喜が駆けつけた。

しかし家茂の病状は重く「私はまだ死ねぬ。」と言い、今の徳川残して死んでは、前の上様、命を懸けて自分を立ててくれた井伊に面目が立たない。天皇の妹君と結婚しておきながら攘夷も果たせなかった。せめて天皇が憎む長州だけは倒さなければならない。と、苦しい胸の内を慶喜に明かす家茂。

慶喜は家茂を抱きかかえ「先の上様や掃部頭殿のお目は確かであった。」と、必ず回復して徳川を守ってくださいと励ます。

家茂は「私はずっと、あなたとこうして腹を割って話してみたかった。」と慶喜と話せたことを喜んだが、体調が悪化。3日後、家茂は亡くなった。

 

京の一橋邸に将軍・家茂が亡くなった知らせが入り、篤太夫は猪飼に、世継ぎがいない家茂の跡を誰が継ぐのか?と尋ねる。

猪飼が「我が殿が将軍になるやもしれぬ。」と言ったことで、幕府を倒そうとしていた自分が幕臣となってしまうかもしれないことに、激しく動揺する篤太夫。

慶喜が一橋邸に一時戻っていたところを押しかけ「今の公儀は、いくら賢明な殿が一二の修繕を加えようが倒壊を免れることはできませぬ。そしてそうなれば非難は必ずや殿のご一身に集まりましょう。」と将軍家を継がず一橋に残るよう建言。

慶喜は特にこれといった言葉を返さなかった。

 

江戸城では、多くの老中が一橋慶喜を世継ぎにと推すなか天璋院が反対。

天璋院は、出陣前の家茂から直接世継ぎは田安の亀之助にして欲しいと頼まれていたと、老中の松平乗謨に伝えた。

家茂の正室・和宮は、天璋院とは違い次の将軍は慶喜がいいと言っていた。

和宮は夫・家茂の亡骸と共に帰ってきた唐織を見て、将軍にさえならなければ夫が苦しむことはなかったと嘆いており「次は慶喜が苦しめばいいのです。」と考えていた。

 

当の本人の慶喜には、松平定敬(小日向春平さん)、松平容保(小日向星一さん)が福井の松平春嶽が「紀州公水戸公では頼りなく、田安公では幼すぎ。一橋様の他にはおらぬ。」と言っていることを伝えていた。

慶喜が「徳川の世は、もはや滅亡するよりないのかもしれぬ。」と言い、ショックを受ける定敬と容保。

永井尚志が、家茂が生前政務を一橋に委任して病の養生に専念したいと言っていたことを持ち出し「相続は先の上様の御遺命でございまする。」と言った。

永井の言うことは事実だと老中の板倉も認めた。

慶喜は「私はこの先、徳川に大鉈を振るうやもしれぬが、それで構わぬのだな?」と念を押し、徳川宗家を継ぐことになり、次の将軍となることが事実上決まった。

孝明天皇は慶喜に刀を与え、家茂に代わり長州を討つよう勅命を出し、慶喜もそれを受けた。

 

慶喜が徳川宗家を継ぐことになり、京の一橋邸では家臣たちが直参の侍になれると大喜び。

須永虎之助と名を改めていた伝蔵も一緒になって喜んでいると、成一郎が「幕吏幕吏と言っていた俺たちが直臣とは…。」と押さえる。

そんな中、家茂に代わり長州へ出陣することになった慶喜と一緒に一橋の兵も出陣することになり、出陣の軍勢と部署、誰が配属されるかが発表された。

虎之助と成一郎は、俗事役という戦う兵を助ける部署に。篤太夫は、川村と一緒に御用人手附という慶喜がいる本営に配されることに。

勘定の仕事があるのに、とショックを受ける篤太夫。

妻の千代に長州征伐に加わることになったと文で伝え、形見のつもりと懐剣を送った。父の市郎右衛門は、栄一は侍になったから死ぬ覚悟だと言い、母のゑいは送り出すのではなかったと後悔。千代は娘のうたの前で静かに涙を流した。

 

しかし北九州で勝っていた幕府軍が、小倉城を奪われて逃げ出す事態となり、幕府の敗北は決定的となった。

戦況を冷静に見た慶喜は撤退を決断。松平定敬と松平容保が天皇に節刀を賜って兵を出さぬとは…と言って止めたが、天皇以外この戦を望んでいないとバッサリ。

原市之進に、和睦の勅命をもらうため関白にとりなしを頼むよう指示。板倉には長州に密使を送るよう指示し、軍艦奉行の勝麟太郎に向かわせることになった。

慶喜の素早い行動に驚く松平兄弟だった。

 

鎖国も叶わず長州も倒せない孝明天皇は失望する。そんななか思い出したのは岩倉具視。岩倉は朝廷を思うまことの心があったと振り返っていた。

当の本人の岩倉は、和宮を将軍に嫁がせた賊臣として追いやられた生活を送っており、ひたすら王政復古がどうやったら叶うかを考えていた。

かつては幕府を味方にして踏み台にして、財力を兵力を天皇につけさせようと考えていたが叶わなかった。

訪ねてきた薩摩の大久保一蔵が岩倉の考えを聞き、薩摩と長州が幕府に見切りをつけ、天皇を戴く世を作りたいと考えていると伝えると、岩倉は大喜びするのだった。

 

一方。

京の一橋家では、慶喜が徳川宗家を継いだことで一部の一橋家の家臣が将軍家に召し抱えることになり、成一郎と篤太夫は幕臣となることに。

今まで関わってきた勘定の仕事を他の人に引き継ぐことになった篤太夫。江戸の一橋家に戻ることになった猪飼とは別れることになった。

篤太夫は仕官してからの事を振り返り、やっと一橋の役に立とうとしていた矢先の事態にショックを受け、先の希望が見いだせずに泣いてしまった。

 

江戸の一橋家では、慶喜の妻・美賀君が幕府の都合で一橋家に残ることになり、徳信院がホッとしていた。

美賀君自身も大奥の女性たちを束ねることが出来ないと考えていて、さらに、慶喜が江戸に戻って来ず一緒に暮らせないことを寂しく感じていた。

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篤太夫と成一郎は京の一橋家を離れ、大坂の幕府陸軍奉行所の書記官となった。

幕府の仕事にやりがいを感じず、遠い存在となってしまった慶喜とも会えない。

篤太夫は辞めてしまおうかとも考えていたが、成一郎は臣下として慶喜を守りたい気持ちは変わらない。もう少しここで何が出来るか考えると言った。

すっかり武士になっている成一郎をからかい、成一郎は口ばかりが達者な篤太夫が武士には向いてないと返した。喧嘩になる二人。険悪な雰囲気になるのだった。

 

そんな時、篤太夫がいた陸軍奉行所に、京都町奉行からの問い合わせが来た。

京にいる陸軍支配の大沢源次郎(成田瑛基さん)が、兵器鉄砲をたくさん集めていて謀反の疑いをかけられているとのこと。

奉行の溝口勝如(鼓太郎さん)が、自分の代わりの捕縛せよと部下に命じるが、危ないと言って誰も名乗り出ない。

そこで気性の荒い元攘夷の浪人だった篤太夫に白羽の矢が立った。

篤太夫は、新選組の副長・土方歳三(町田啓太さん)と新選組隊士数名に護衛についてもらい、大沢を捕縛しに行くことになった。

土方は自分達が大沢を捜して捕らえるから、その上で篤太夫の使命を果たして欲しいと伝える。

が、篤太夫は自分が先に奉行の命を伝えるのが筋。まだ罪があるかどうかわからないものを有無を言わさず縛り上げるのは道理に外れていると断った。

 

夜。大沢が滞在していた宿坊に着いた篤太夫と新選組。

土方は「ご油断なく。」と言って去り、本当に篤太夫一人で踏み込ませた。

堂々と正面から大沢に面会したいと伝える篤太夫。

大沢が出てきたところに「ご不審の筋があるゆえ、陸軍奉行・溝口伊勢守に名代をもって捕縛し糾問いたす。」と告げると大沢が逃げ、男たちに囲まれ斬りかかられた篤太夫。

追い詰められたところに、土方が登場。男たちを次々と斬っていき、押し入れに隠れていた大沢を捕らえた。

 

結局護衛の仕事をしたと嫌みを言う土方。もっと早く踏み込んでくれると思ったと言う篤太夫。

自分を守れなければ天下の新選組の面目が潰れると返す篤太夫に少し呆れる土方だったが、篤太夫の覚悟には心服したと褒める。

土方は篤太夫の功だから褒美をもらって欲しいと言ったが、篤太夫は、奉行が直に会って腹割って真偽を問いただせば済んだ話をその名代を務めるなどバカらしいと言った。

そして、幕臣は旧弊を引きずって風通しが悪いと批判。自分もその中に入ってしまったと嘆き、しまいには「亡国の臣となる。」とまで言った。

直参のくせにと怒る土方に、明日には辞めておるやもしれぬと笑う篤太夫。

元は武州の百姓である事を明かし、攘夷の志士から一橋家に仕官してやっと役に立てる仕事が出来たと思ったら嫌いだった幕臣になっていたと悔しそうに語る。

すると土方は、篤太夫の話し方がずっと気になっていて、百姓出身と聞いて合点がいったと笑った。

そして自分も武州多摩の百姓だったと言い、畑を耕し行商する生活に満足せず武士となって国のために働きたいと今の道を選んだのだと言う。

土方は後悔は一つもなく「日の本のために潔く命を捨てるその日までひたすら前を向くのみだ。」と言った。

命を捨てるという言葉に引っかかった篤太夫だったが、国のために働きたいという気持ちは同じ。それだけは俺も曲げないと言った。

土方と話したことで武州の風を思い出し、かつての自分の気持ちを思い出した篤太夫。「いつかまた会った時に恥じぬよう、俺もなるたけ前を向いて生きてみることにすんべえ。」と土方に告げた。

土方も「生きる。」という言葉に何かを感じ、再会を誓って別れた。

 

大沢を江戸まで連れて行く役目を任されたのは成一郎だった。またも「渋沢」の名前を聞いた土方は笑うのだった。

 

幕府の勘定奉行・小栗忠順は、慶喜がいずれ将軍になることを受け入れる覚悟をし、幕府を守るのみだと言っていた。

フランスのロッシュから、パリ万博に幕府からは誰を送るのかの返事をして欲しいと催促されいて、小栗は次の将軍となるかもしれない慶喜に相談することにした。

 

小栗からパリ万博について相談された慶喜は、原市之進に「渋沢はどうしておる?」と篤太夫のことを気にかけてくれていたのだった。

 

この先、篤太夫に転機が待ち受けていたーーー。

 

…というお話でした。

 

 

慶喜しかいない

かつて将軍継嗣を争った相手の家茂が亡くなり、次の将軍は慶喜しかいない。ということで徳川宗家を継いだ慶喜。

相続をお願いするために松平定敬と松平容保が駆けつけるなか、かつて熱く慶喜を将軍にと推していた松平春嶽は意見を出すのみで、姿は現していませんでした。

紀州も水戸も頼りないし、田安の亀之助では幼すぎる。だから慶喜しかいない。ということでしたけど、前の将軍に推していた時のような熱さが感じられなかったです。

消去法で決まった感じで、お願いされる方もあんまりいい気はしないんじゃ?

自分しかいないって分かってるでしょ?って詰め方が見てて嫌でしたね。

 

慶喜は自分の思い通りにさせてくれるなら…と引き受けてました。

慶喜には敵が多いですからね。なんだか色んな方面から嫌われて、意見に反対してくる人も多かったし、そんな自分に本当に任せてもいいの?って試したくなる気持ちもわかりますね。

急にもてはやされても信じられないですよね。

 

あんたたちが承知して自分に継がせたんだからな!と念を押したかったんでしょう。

さぁ、徳川のトップになって、反対勢力の態度はどのようになっていくのか楽しみです。

協力はしてくれるのかな??

幕末のドラマって、幕府を倒す側からばっかりを見てきたから、この辺の幕府の細かい動きはよく知りません。

これからどう描かれるのか楽しみです。

 

篤太夫、泣く

一橋家に、百姓時代から変わらない勘定の仕事で殿に信頼された篤太夫。これから頑張って行こう!としてるところに、まさかの幕臣となってしまい、失望してました。

せっかく銀札も作って頑張ってきたのに、人に引き継がないといけないし、今まで一緒にいた猪飼とも離れないといけない。

猪飼と別れに涙する篤太夫は、つらそうでしたけどかわいかったです。

そんなにも一生懸命に務めを果たそうとしていた気持ちの強さを感じました。

 

そして、築き上げてきたものを手放さないといけないつらさ。

幕府を倒そうと今まで頑張ってきたのに、まさかの幕臣になってしまって、倒すことが出来なくなってしまった。

千代だって呼びたかったのに、長州征討にまで連れて行かれて死ぬかもしれない。

予定が狂った時の失望がよく伝わってきました。

 

土方との出会いと成一郎との距離

かつて草莽の志士として上京した時にチラッと見かけていた新選組の土方。

今回は護衛としてついてもらって、話す機会が出来ていました。

同じ武州の生まれの元百姓同士。嬉しそうに土地の話をしたがる篤太夫と違って、土方は土地のことをあまり覚えていませんでした。

でも、方言がちょこっと出てきて、意気投合。

篤太夫のおかげで、土方がほぐれていくのがよかったです。

 

同じ百姓の生まれでも武士になったことに後悔なく突き進んでいる土方は、見ててまぶしかったです。迷いがない。

篤太夫は自分が武士に向いてないと感じ、壁にぶち当たって迷っていたけど、迷いのない土方に出会って、武州の風を感じて少しは元気になっていた様子。

身近な成一郎も土方と同じく迷いなく突き進んでいるのに、成一郎が武士になるのはなんで認めないの?篤太夫は。

全く同じ環境で育ってきた人が前を進んでるのは嫌なのかな??

篤太夫はもっと成一郎の変化を認めてあげてもいいと思うけどな~~。

成一郎も変わらない篤太夫を認めてあげて欲しいな~~。

 

土方との出会いで篤太夫が何か変わってくれたらいいけどーー!!!

 

次回は新たな転機

徳川宗家を継いで、篤太夫の手に届かない存在となってしまった慶喜。パリ万博の件で、篤太夫のことを思い出してくれていました。

覚えてくれてるだけで嬉しいだろうな~~。

 

徳川を継がないでほしい!という建言を聞いてもらえなかった時点で、篤太夫がちょっと恨みに似た感情を慶喜に向けているんじゃ?と思うし、裏切られたとまではいかないまでも、切り離されたと思っていたとも思うし。

しんどい思いをしていたと思うんです。

それが、名前を出してくれただけで嬉しい!!となると思います。

 

次回からの話が楽しみです!!

 

以上、『青天を衝け』第20回の感想でした。

 

 

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