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大河ドラマ 青天を衝け 第11回「横濱焼き討ち計画」を見た感想とネタバレあらすじ

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NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。4月25日に第11回が放送されました。www.nhk.or.jp

前回、第10回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 渋沢栄一:吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して商売の面白さを知り意欲的に働く一方で、百姓が武家に虐げられる社会の仕組みに疑問を持ち、世の中を変えたいと考えだす。長七郎から聞く江戸の話を聞いているうち、尊王攘夷の考えに目覚めていく。喜作も江戸に行った時かされたところで自分も江戸に行きたいと父に願い出て、江戸に出る。江戸で出会った志士たちに影響を受け、攘夷志士となっていく。

渋沢家・中の家

  • 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。栄一が幕府批判し出したことを何度も叱る。
  • 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
  • 渋沢千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一の妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
  • 吉岡なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。同じ村の人に嫁ぐ。
  • 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。

渋沢家に関わる人たち

  • 伝蔵:萩原護さ

 

渋沢家・新屋敷

  • 渋沢喜作:高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。千代との結婚を望んでいたが、千代と栄一が思い合ってると知り身を引き、自分はよしと結婚。江戸に出て尊王攘夷の考えに触れ攘夷志士となる。
  • 渋沢よし:成海璃子さん…けんかの仲裁をした喜作に一目惚れし、自ら結婚を申し出る。結婚後は喜作を尻に敷き、栄一と喜作が上京してからは千代を支え夫の留守を守る。

渋沢家:東の家

  • 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
  • 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。いつも一言多いが根はいい人。

尾高家

  • 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。水戸の斉昭の尊王攘夷の考えに傾倒。各地から来る若者らを受け入れて尊王攘夷の考えを広めている。老中安藤を討つ計画に走ろうとしていた弟・長七郎を引き留め、自分の計画に参加するよう説得した。
  • 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
  • 尾高長七郎:満島真之介さん…栄一の従兄。神道無念流の剣豪として名をはせるようになっていく。剣術修業しに来た真田に誘われ江戸に行き、尊王攘夷を掲げる若者たちと交流する。志士の河野と共に坂下門外の変に加わるつもりだったが、惇忠の説得により断念。上州の逃れたのち京へ逃れる。
  • 尾高平九郎:岡田健史さん…栄一の従弟。
  • 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
  • 尾高勇:和田葵さん…惇忠の娘。

栄一に影響を与える人たち

  • 高島秋帆:玉木宏さん…砲術家。陰謀により投獄され、栄一がいる武蔵国へ移されてくる。栄一たちが「鬼」と呼び牢にこっそり会いに行く。のち罪が許され放免された。
  • 真田範之助:板橋駿谷さん…北辰一刀流、千葉道場で腕を磨いた剣豪。各地で武者修行をしている。長七郎を江戸に連れて行く。
  • 利根吉春:酒向芳さん…血洗島村を治める岡部藩の代官。
  • 大橋訥庵:山崎銀之丞さん…江戸の儒学者。思誠塾を開き尊王攘夷を唱える。剣術の腕のある長七郎に期待。志士たちをあおり幕吏を襲うよう仕向ける。
  • 河野顕三:福山翔大さん浪士。桜田門外の変で井伊大老を襲った一人。目を負傷。江戸に出てきた栄一を百姓だと馬鹿にする。坂下門外の変で安藤を襲ったが、護衛によって殺された。

 

  • 横川勇太郎:本多遼さん…志士。
  • 梅田慎之介:渡辺徹さん…武具商人。
  • 中村三平:木村達成さん…志士。

 

一橋家

  • 徳川慶喜:草彅剛さん…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切るが、いざ家茂が将軍となると寂しさを感じる。井伊直弼から隠居を言い渡され邸内の一室に籠る。謹慎中に父斉昭が亡くなり、親不孝をしたと泣いた。井伊大老が亡くなったことで政界復帰。将軍後見職に就き京に入ったが、攘夷ばかり口にする公家や天皇をどう説得すればよい分からない。自分を政界復帰に推してくれた島津久光とは合わない。
  • 美賀君:川栄李奈さん…慶喜の正室。気性が激しい一面がある。
  • 徳信院:美村里江さん…一橋家当主・徳川慶寿の正室となるが死別。徳信院と名乗る。慶寿の後継が亡くなり、養子に来た慶喜にとっては養祖母となる。
  • 中根長十郎:長谷川公彦さん慶喜の側用人。
  • 平岡円四郎:堤真一さん…慶喜の側近。安政の大獄で甲府にやられたのち、一橋家に戻りたいと懇願。慶喜のもとに戻る。
  • 平岡やす:木村佳乃さん…円四郎の妻。
  • 川村恵十郎:波岡一喜さん

水戸藩

  • 徳川斉昭:竹中直人さん…水戸徳川家第9代藩主。栄一の主君となる慶喜の父。烈公と呼ばれ敵が多い。慶喜に期待を寄せ熱心に教育した。謹慎を言い渡され蟄居していたが、海防参与に任命され政界に復帰。慶喜を将軍にさせようと思うが慶喜に拒否される。東湖の死で荒れ、慶篤と慶喜に公務から引退するようすすめられているが拒否している。井伊大老から水戸に永蟄居を命じられ、のちに井伊が桜田門外で水戸浪士に殺されたと聞いたのち、水戸を憂いながら亡くなった。
  • 吉子(登美宮):原日出子さん…斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
  • 藤田東湖:渡辺いっけいさん…斉昭の側近。斉昭の蟄居謹慎と共に蟄居後、復帰。安政大地震で圧死。
  • 徳川慶篤:中島歩さん…斉昭の跡を継いだ水戸藩藩主。慶喜の兄。
  • 武田耕雲斎:津田寛治さん…斉昭の側近。尊王攘夷派の水戸藩士。
  • 藤田小四郎:藤原季節さん…東湖の息子。のちに天狗党の乱を起こす。

江戸幕府

  • 徳川家慶:吉幾三さん…第12代将軍。一橋家の養子を斉昭の息子から選ぶ際、七郎麻呂だったら許すと言った。実子の家祥より慶喜に徳川を託したいと言い残し亡くなる。
  • 徳川家定:渡辺大知さん…家慶の子。人との交流が苦手。歌橋だけに心開く。父・家慶の急逝で13代将軍となる。自分をないがしろにする斉昭や慶永を嫌い、それらが推す慶喜をも嫌う。次期将軍を自分と血筋が近い慶福に決めるため、井伊を大老にする。
  • 徳川家茂(慶福):磯村勇斗さん…紀州藩主。家定が次期将軍にと決めた。14代将軍。
  • 篤君(天璋院):上白石萌音さん…家定の正室。薩摩藩主島津斉彬の養女として慶喜を将軍後継にする密命を持っていた。家定の急逝で天璋院と名乗る。
  • 歌橋:峯村リエさん…家定の乳母。家定から信頼が厚く、慶喜を後継にするのを反対し、紀州藩の慶福を推す。
  • 井伊直弼:岸谷五朗さん…彦根藩の藩主から江戸幕府大老となる。安政の大獄で一橋派の人間を多く弾圧したことで恨みを買い、桜田門外の変で亡くなる。
  • 阿部正弘:大谷亮平さん…25歳で老中となったエリート。慶喜を一橋家の後継に推薦する。ペリー来航に対抗するために水戸藩主・徳川斉昭を海防参与に採用。激務に倒れ亡くなる。
  • 堀田正睦:佐戸井けん太さん佐倉藩主。開国派。阿部が亡くなったあと老中首座となる。
  • 徳川慶恕:竹森千人さん…尾張徳川家14代・17代当主。斉昭、慶永と共に日米修好通商条約に抗議する。
  • 森山栄之助:安部康二郎さん…通詞。
  • 内藤信親:唐沢龍之介さん
  • 久世広周:佐瀬弘幸さん
  • 川路聖謨:平田満さん…勘定奉行。師と慕う人の息子・平岡円四郎を慶喜の側近に推薦する。将軍継嗣問題で敗れ、西丸留守居役を命じられる。
  • 永井尚志:中村靖日さん…ペリー来航後海防掛となる。海防参与となった徳川斉昭の過激さに振り回される。将軍継嗣問題で処分される。
  • 安藤信正:岩瀬亮さん…若年寄から老中。井伊大老亡きあと、公武一和をすすめたことで襲われ坂下門外の変で負傷する。
  • 岩瀬忠震:川口覚さん…外国奉行。安政の大獄で蟄居し、そのまま病死。
  • 脇坂安宅:仗桐安さん
  • 水野忠精:松村武さん

 

朝廷

  • 孝明天皇:尾上右近さん…幕府より攘夷を訴える水戸を頼りにする。和宮を嫁がせる事で幕府に攘夷を要求する。
  • 和宮:深川麻衣さん…公武合体の政策で14代将軍家茂に嫁いだ。
  • 岩倉具視:山内圭哉さん…公武合体のメリットを孝明天皇に説く。
  • 三条実美:金井勇太さん…攘夷志士たちに押され、幕府に攘夷せよと言う。

福井藩

  • 松平慶永(春嶽):要潤さん…福井藩主。慶喜の優秀さを見抜き、将軍後継に推すために奔走したが敗れ、井伊に隠居、謹慎を命じられたのち、政界復帰。
  • 橋本左内:小池徹平さん…福井藩士。藩医から慶永の側近へ。慶喜を将軍後継に推す運動をするため、慶喜の側近の平岡円四郎を巻き込む。安政の大獄で亡くなる。

海外

  • マシュー・ペリー:モーリー・ロバートソンさん…米軍海軍軍人。黒船で浦賀に来航。日本に開港させるために幕府に国書を渡す。
  • ハリス:チャールズ・グラバーさん…米国外交官。下田玉泉寺に滞在。日米修好通商条約を結ぶ。
  • ヒュースケン:レネ・ブデグさん…アメリカ総領事館の通訳。

薩摩

  • 島津久光:池田成志さん…薩摩藩の国父。斉彬の弟。慶喜の政界復帰を推す。

 

第11回のあらすじ

 

上州に逃れたはずの長七郎が江戸に出ようとしていると聞いた栄一は、深谷の定宿を出ようとしていた長七郎を見つけた。

そして老中・安藤を討とうとした河野が逆に討たれたと告げ、江戸に出るなと引き留めた。

長七郎は自分が加わっていれば…と、後悔。友である河野の死に涙。追っ手を避けるために一旦京へ逃れることにした。

 

一か月後。

栄一の子供・市太郎が誕生。みんなで駆け付けて大喜び。市郎右衛門は、市太郎の誕生で攘夷とは言わなくなると一安心していた。

しかし栄一は、父の思いとは裏腹に、商いのもうけの一部を自分の懐に入れ、攘夷の活動に使っていた。

惇忠が、異人の商館がある横濱を焼き討ちする計画を栄一たちに明かしていたのだ。目的は攘夷遂行と封建打破。

「幕府を根本から正し、国を一家のように家が国。国が家であるようにして初めて攘夷がなる。そのためには天下の耳目を驚かす大騒動を起こし、世間を目覚めさせなくてはならねえ。」と語る。

惇忠は『神託』という文書を作成し、計画を一緒にやってくれる者たちを募った。

内容は「神の兵が天から下りてきて、天子様を悩ませていた異人たちを残らず殺すだろう。この計画に反対する者は斬ってしまって構わない。」という過激なものだった。

 

文久2年(1862)7月。

江戸では、慶喜が将軍後見職に就き、政界に復帰していた。

薩摩から島津久光(池田成志さん)が兵を率いて江戸に来て、慶喜を将軍の後見にせよと強引に迫ってきたからだ。

将軍家茂からの任命の儀式が終わり一橋家に戻ってきた慶喜は、家臣を集め、身分の上下に関わらず、意見があれば言って欲しいと呼びかけた。

 

江戸の薩摩藩邸に春嶽と慶喜が訪ねた。

政事総裁職となった春嶽は、政界復帰を後押ししてくれた久光に礼を言った。

自分達で幕府を動かし攘夷を実行しようと言う久光に、慶喜は「攘夷攘夷とおっしゃるが、攘夷が可能だと本気で思われているのか?」と言う。

久光はそもそも攘夷を言い出したのは水戸の斉昭。と言い返すと「攘夷などもはや詭弁。父が攘夷攘夷と申したのも、ひとえに国が辱められるのを恐れたためだ。未だ兵備とて足りず、異国に攻められればひとたまりもない。」と、空虚な妄想をしてるとまで言い放った。

 

一橋邸に戻った慶喜は、妻の美賀だけに、将軍後見職とは名ばかり。島津久光が自分と春嶽を利用して覇権を示そうと企んでいる。幕府も朝廷へのご機嫌取りに自分の名前を利用してるだけ。だとこぼしたのだった。

 

血洗島では、千代と市太郎が麻疹(はしか)に相次いで感染。介抱の甲斐なく、市太郎が亡くなってしまった。

悲しみに暮れる中の家。栄一は市太郎を抱いて泣いた。

千代も後日、市太郎の墓に手を合わせて泣いた。そんな千代にゑいが寄り添い、自分も栄一の前に二人子供を亡くした時の苦しみを明かした。

そしてこういう時は忙しいのが救いだと言って慰めた。

 

関東では、この年の暮れまでに麻疹とコレラで20万人が亡くなった。

栄一は農作業に没頭し、市太郎を失った悲しみに耐えていた。

 

栄一たちは、普段通りに働く一方で計画実行に密かに動いていた。

まずは上野の高崎城を乗っ取って武器弾薬を奪い、鎌倉街道を南下して横濱にいる異人たちを商館の建物ごと焼き払うという計画だ。

焼き払いには火が早く回る時節を選び、冬至の11月12日を決行日と決めた。

命をかけ、帰るつもりのない栄一たち。

惇忠は自分がいなくなったあと、家の跡を継ぐよう平九郎に言い渡し、平九郎も承知した。

 

文久3年(1863)の年が明けた。

京では、過激な志士たちが「天誅」の名のもと、和宮降嫁に力を貸した者、開国に賛成する者たちを次々と危害が加えられていった。

そして京の東本願寺にいた慶喜に、天誅で斬られた者の首を送りつけられたりしていた。

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京の攘夷運動の先頭に立っていたのは、長州の志士とその志士たちに持ち上げられた公家の三条実美。

三条は慶喜と春嶽を呼びつけ、攘夷の期限を決めよ。そうでないと京の浪士が暴発する。と迫ってきた。

慶喜と春嶽は、浪士たちの暴発は守護職も所司代が押さえるし、攘夷決行は口で言うほどたやすくない。と言い切った。

 

邸に戻った慶喜は、イギリスが軍艦を率いて攘夷事件の賠償金を求めてくる一方で、朝廷からは相変わらず譲位せよと迫ってくる。

「攘夷が詭弁だと何故わからぬ!」と天皇自身が今日本で起こってることすべてを把握して攘夷と言ってるとは思えないと漏らしていた。

そこへ、平岡円四郎が、勘定所への出仕を断り一橋家に戻りたいと懇願して、慶喜のもとに戻ってきた。

円四郎の帰還に喜ぶ慶喜だった。

 

栄一と喜作と仲間たちは、武器の調達に江戸に出ていた。

栄一と喜作は、武具商人・梅田慎之介(渡辺徹さん)のもとに行き、刀を買いたいと申し出た。

武家でない栄一たちに最初は警戒していた梅田だったが、栄一の「今すっかりよどんで沈みかけちまってるこの国に、一石を投じる。」という熱い思いを受け、武具売ってくれた。

そして密かに武具を血洗島の惇忠のもとに運んだ。

惇忠のもとには、血洗島やその周辺から計画に参加したいという者が続々と集まっていた。

 

江戸にいた栄一と喜作は、飲み屋で真田範之助、中村三平らと計画について話していた。

そこへ、藤田東湖の息子の藤田小四郎が話に割って入ってきて、栄一たちに酒をたかってきた。

藤田東湖の息子と知った栄一と喜作は、東湖の本を読んで育ったと興奮したが、小四郎は栄一たちを田舎者だと馬鹿にして笑った。

小四郎の態度に憤慨した栄一は「代々勤皇を唱え、大義名分の明かなる水戸の武士ともあろうものが、世を正そうともせずこんなところでただ酒を乞うて何をしておる!」と一喝。東湖先生に恥ずかしいとは思わないのか?と迫った。

緊張が走ったが、小四郎は「お主の言うとおりだ。」と泣き出し戸惑う栄一たち。

小四郎も父を超える大義を成す。と言い出し、「頼もしい。」と栄一たちを喜ばせた。

そんな話を密かに聞いている男がいることに、栄一たちは気づいていなかった。

 

栄一たちが焼き討ち計画に夢中になっている間、薩摩と長州がそれぞれイギリスをはじめとした外国と戦って敗れ、攘夷が無謀であると分かってきた。

京では、過激な攘夷を唱える公家や志士たちが突然追放され、事態は混沌として行く。

そんななか、栄一と千代の間に新しい命が誕生。うたというかわいい女の子だった。

子供の顔を見た栄一は、抱き上げることもせず一人考え込む。

 

そしてその夜、栄一は「勘当してください。」と父に言い、家を出て天下のために働きたい。天下のために働くのに、この家に迷惑をかけるかもしれない。ていに婿養子を取って家を継がせて欲しいと頭を下げた。

今の暮らしでも苦労はあるけど、いい暮らしだというゑいに、栄一は「みんなが幸せなのが一番なんだ。」国が間違ってる方向に行ってるのにそれを見ないふりして生きていくことが出来ない。「この世を変えることに命をかけたい。この村にいるだけでは決してできない大義のために生きてみてぇんだ。」と訴えた。

そんな栄一と一緒に頭を下げる千代。

「家のことに励むみてぇにこの日の本のために懸命に励みてぇって。一つだけじゃない。どっちもどっちもに栄一さんの道があるんです。」と訴えた。

市郎右衛門は、「剛情っぱりのお前のことだ。俺は何を言おうがしまいには思うようにうするだんべえ。」と、栄一という息子はいないものと思って、自分が10年若返って働くと受け入れてくれた。

「俺は政がどんなに悪かろうが、百姓の分は守り通す。それが俺の道だ。栄一、お前はお前の道を行け。」と言ったのだった。

 

…というお話でした。

 

 

冷静になれない栄一たち

坂下門外の変には、長七郎に無駄死にだと引き留めていた惇忠。

自分達の焼き討ち計画には、そういう冷静な目は持っていないのが不思議でした。

幕府の老中には勝てないが、地方の城なら落とせると思ってたんでしょうか?

しかも計画が里見八犬伝で見たやり方で、高崎城を落とすというもの。

本をよく読んで勉強しているのはいいけれど、同じように武家の人だって本を読んで勉強してるはず。同じやり方なら疑わるかもしれないとか思わないのかな?

強い気持ちで動いてるわりには、武道を専門にやってる武士の人たちを相手に、自分たちの剣術が敵うと思ってる。

もうちょっと冷静になれないのか?と不思議でした。

 

神様のせいにして突き進む思考

あと、思誠塾で神様が天罰を下してどうのこうのって話を信じてなかった栄一なのに、自分達を神の兵として、異人たちを焼き討ちする正当性を語ってる。

おかしな話だと思いました。

他の人が神様の天罰だと言ってるのは笑えても、自分達がやることには神様が望んでることだと言えてしまう。

自分達がやることを神様のせいにしてしまうのを、栄一は嫌がる人だと思ってたんでショックでした。

でもまぁ、焼き討ちをすることで幕府と異国との関係がまずくなって耐えられなくなり、結果幕府を転覆させることになるから、栄一が一番望んでた世の中を変える。という望みは叶うわけですよね。

手段は何でもよかったのかもしれない。

ちょうど神様がどうのこうのってするのがちょうどいい言い訳になるから、利用したってところでしょうか?

 

自分だけじゃなくてみんなを幸せにしたいって思ってるわりには、そのために異人が亡くなっても、犠牲を払ってもいいと思ってる自分勝手さ。

みんな幸せになってないじゃないか。

異人が死んでも犠牲とも思ってないのか。

それが攘夷運動?

怖いなと思いました。

 

正義だと思って動く人たち

 

確かに異人たちが入ってきて病気も流行って、ただただ悪いものを運んでくる思い込んでいたら、この状況は怖かったと思います。

そして清のように日本を支配するかもしれない異人たちが入ってくることは、ただただ迷惑だっただけ。って考えかな?

それで異人を本当に殺しちゃうんだから、怖すぎる!

 

去年の日本も、コロナにかかった人間を排除しようと、投石したり落書きしたり張り紙したり、そういう過激なことをする人間がいましたからね。

今も昔も、正義だと思い込んでる人間のやることは怖い!!

 

攘夷へのめり込む栄一

攘夷への思いが強すぎて、とうとう勘当して欲しいとまで言い出した栄一。

農民の暮らしを守り通す父の考えを暗に否定してましたね。

ちょっとお父さんがかわいそうでした。

 

栄一も子供が生まれて、このままの生活を続けようかという迷いもあった描写もありましたが、もう攘夷がしたくて、幕府を転覆させたくてどうしようもない。

止められないんだから仕方ない。

こんな恐ろしい計画を潰して諦めたところで、一橋家とのつながりが出来るんだから、人生分からないもんです。

 

次回は、このテロ計画がどう終わっていくのか?を描くようです。

前は栄一たちが長七郎を止めましたけど、今度は長七郎が栄一たちを必死に止める場面が描かれる予定。

今からどんな話し合いになるのか?楽しみです。

 

以上、『青天を衝け』第11回の感想でした。

 

 

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