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さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~第8楽章(8話)のあらすじと感想

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2024年3月3日日曜から、TBS系列でドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』第8楽章(8話)が放送されました。

www.tbs.co.jp

前回、第7楽章(7話)の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 夏目俊平(西島秀俊)…20代の頃から海外のオーケストラで活躍してきた元指揮者。大好きな音楽に対して、アパッシオナート(情熱的)だが、音楽以外はポンコツ。5年前のできごとをきっかけに家族の前から姿を消し、音楽の世界からも離れる。が、数十年ぶりに帰国。晴見フィルハーモニーで指揮をすることになる。
  • (芦田愛菜)…俊平と志帆の娘。晴見市役所の総務課で働く実家暮らしの20歳。5年前の出来事で父親と決別。父と違い音楽を嫌い音楽のない人生を送る。突然の父の帰国で、気まずさを抱えながら同居することに。職場では、総務課から応援で文化振興課に異動。晴見フィルの活動拠点のあおぞらホールで、廃団が決まった晴見フィルの後片付けを命じられる。
  • 志帆(石田ゆり子)…響と海の母。率直な物言いをする性格。俊平と結婚後は画家になる夢を捨てポンコツな俊平の世話をしていたが、5年前のできごとをきっかけに子どもたちを連れて夫の元を去る。実家の晴見市で暮らし俊平と連絡を断っていたが、晴見フィルハーモニーの指揮者として、団長の古谷に俊平を推薦。自分がいなくなることで俊平と響が交わることを期待し、フランスまで仕事に行くと嘘をついて俊平を帰国させ、強引に子供たちと同居するように持って行く。本当は日本にいて、古谷だけが居場所を知ってる。ということだったが…。
  • (大西利空)…俊平と志帆の息子。フランスからの帰国子女で高校2年生。コミュニケーション能力が高く、父と姉のあいだに立ってフォローする役割をしてくれる。フランスに行ったはずの母らしき人物を近所のスーパーで目撃する。

<<晴見フィルハーモニー>>

  • 古谷悟史(玉山鉄二)…晴見市役所観光課職員。晴見フィルハーモニーの団長。ファゴット担当。誠実で心優しい。楽団の廃団を阻止するために俊平を指揮者として迎えようと奮闘。志帆がフランスに行かず日本にいることを俊平に秘密にしている。
  • 森大輝(宮沢氷魚)…晴見市役所観光課職員。晴見フィルハーモニーではトラペットを担当。小学生の時から吹奏楽をやり、持ち前のポジティブさで人一倍練習熱心。だが、感情が表に出てしまい音程が安定せず。同僚の響とは職場仲間で、次第に関係を深める。
  • 近藤益夫(津田寛治)…建設会社社長。晴見フィルハーモニーコンサートマスター。バイオリオン担当。クラシックが大好きで、指揮者になるのが夢。楽団ではボスだが、家族には相手にされていない。
  • 谷崎天音(當真あみ)…高校2年生。クラシックに憧れ、音楽経験ゼロで晴見フィルハーモニーに入団。楽天的で楽器演奏を甘く見ているところがある。しかし明るさの裏に秘密あり。
  • 内村菜々(久間田琳加)…大学生。プレッシャーに弱いティンパニー担当。真面目で練習熱心。高校時代にトラウマがあり、自信が持てていない。欠員が出ているチェリストに、自信が推している羽野蓮を俊平に紹介する。
  • 羽野蓮(佐藤緋美)…工場勤務をする寡黙でクールな青年。幼い頃からの才能に恵まれていたチェリスト。かつてCDデビューまでして活躍していたが、儲け重視でやりたい音楽ができなくなったことと、自分が音楽をやることで父の会社のお金を母が使い込み、不仲になったこともきっかけで音楽活動を辞めていた。俊平と出会い、晴見フィルハーモニーに誘われる。
  • 倉科瑠李(新木優子)…プロのオーケストラを渡り歩いてきたフルート奏者。恋愛絡みで問題を起こし、数々のオケをクビになって来た過去がある。狙った獲物は逃がさない"カルメン"。晴見フィルからの誘いを何度も断っている。が、また恋愛沙で問題を起こし、所属していた楽団を試用期間のあいだに解雇されてしまう。古谷のスカウトで、廃団が決まった晴見フィルに次の楽団が決まるまでと決め入団する。次は俊平を狙っている。

<<その他>>

  • 白石一生(淵上泰史)…晴見市長。前市長が建てた晴見市あおぞら文化ホールをお荷物だと考えており、音楽もお金にならないものだと言い、晴見フィルハーモニーの俊平と対立する。市議会で晴見フィルの助成金をの打ち切りと廃団が決議されたことで、晴見フィルへの圧力を強める。
  • 鏑木晃一(満島真之介)…謎の男。5年前の俊平の事件を知っている様子で晴見フィルハーモニーへ近づく。この男の存在が楽団に波紋を呼ぶ。俊平の元マネージャーということが分かる。
  • 小村二朗(西田敏行)…大輝の祖父。「うたカフェ二朗」と店主。晴見フィルハーモニーの最古参で、ほとんどすべての楽器を演奏した経験がある音楽好き。俊平の過去を知っているらしく、俊平の良き相談相手。

 

第8楽章(8話)のあらすじ

響(芦田愛菜)は海(大西利空)に天音の住所を聞き出し、大輝(宮沢氷魚)と一緒に会いに行くが、父親の白石市長(淵上泰史)に門前払いを喰らい、何も言えずに帰って来た。

普段、家の者には強気でいる姉のふがいなさにがっかりする海。

響が天音のためにヴァイオリンを教えたり、家にまで会いに行ったり。その行動力に感謝する俊平(西島秀俊)。素直に喜ばない響。

話変わって。

俊平は、母校である高松城西高校の100周年記念スピーチの依頼を受け、高3の時以来帰っていなかった実家に帰る決意をする。

話を聞きつけた志帆(石田ゆり子)が一緒に行くと言い出し、鏑木(満島真之介)も離婚前の家族4人の旅行を後押しした。

出発する日。

響は、あおぞらホールに天音(當真あみ)を呼び出し、預かっていたヴァイオリンを渡し、自分で二朗(西田敏行)に返しに行くように言い

「やめるならせめて自分の意志でやめて。」

と楽譜も一緒に返した。

 

響が駅で家族を待っていると、志帆から連絡があり。

晴見フィルのみんなと行く予定だったが、古谷(玉山鉄二)が、志帆から頼まれて俊平が実家に行けるよう時間をずらしてくれており、海と志帆は行かず。

響と俊平だけが高松に行くことになったと聞かされる。

わざと俊平と二人きりにされたと憤慨する響だったが、おとなしく高松に到着。

実家に到着し、今でも現役で野球部の監督をしている父・行彦(柄本明)と無言の再会。母・裕子(梅沢昌代)には歓迎されたが、父は機嫌を悪くし、家を出て行ってしまう。

裕子から、小さい時の俊平が野球しかできない少年だったと聞かされ驚く響。

俊平はエースで4番。甲子園でもエースになれると期待されていたらしい。

そんな俊平を見てきた裕子は、響が小さい時にヴァイオリンをやっていて今は市役所で働いていても、大して驚かず。人生どう転ぶか分からない。と笑う。

夜に晴見フィルのみんなと合流すると聞かされた裕子は、おもてなしをすると言い出し、響にも手伝わせておもてなしの準備を始める。

残された晴見フィルのコンマス・近藤(津田寛治)は、退院して一人うたカフェで呆然としていた二朗と合流。

哀れなおやじ同士飲んでグチを語り合った。

 

夜。

俊平の実家に、古谷、大輝、内村(久間田琳加)、羽野(佐藤緋美)、瑠李(新木優子)が到着。

そこへ、ヴァイオリンを持って家出してきた天音を連れた海が現れ大混乱。

俊平は、天音に父親の白石市長に連絡するよう促す。

そこへ市長から着信があり、俊平が自分が責任を持って明日送り届けると約束。

だが市長は、どんな責任が取れる?と言い、礼も言わず電話を切った。

 

「何も言わずに家でなんて絶対しちゃダメでしょ。」

と言う俊平だったが、俊平自身も高3の時に父を大ゲンカして家出した過去が明かされる。

父・行彦が監督を務める城西高校でピッチャーをし、甲子園を期待されていた俊平。

羽野から高校球児から指揮者になった経緯を聞かれ、嫌々ながら話し出す。

強豪校の監督していた父の影響で物心ついた時からボールを握っていた俊平少年。親子二人三脚で甲子園に出て、プロになるのを夢見ていたという。

高2の冬。

隣の家に引っ越してきた住人・シュナイダー(マンフレッド・W)が弾くヴァイオリンの音に魅せられる。

毎朝毎晩聞こえる美しい音色が気になり、ある日シュナイダーに弾いている曲はなにか?と聞くと、「新世界より」第2楽章ラルゴ、「家路」だと聞かされる。

しかしドイツ語だったため、何を言ってるのか分からず。

初めてオーケストラの音をレコードで聞かせてもらい、衝撃を受けた俊平は、その日を境にすっかり音楽の虜となる。

音楽のことを何も知らない俊平に、シュナイダーは惜しみなく音楽のことを教えてくれた。

どんどんのめり込んでいく俊平。

野球の試合のあいだにも腕を振って指揮のまねごとをするようになる。

高3の夏。

甲子園の地方予選3回戦の日に、シュナイダーから東京で開催されるコンサートに招待された俊平。

どうしても行きたかった俊平は、家を飛び出し東京へ。

コンサート会場でチケットをなくしていることに気付き、絶望していたところに、通りかかりの男性にチケットを譲ってもらって中に入ることが出来た。

初めて生のオーケストラの演奏に触れた俊平は、指揮者になりたいと決意。

家に帰ると、怒り狂った父がシュナイダーの家に怒鳴り込む。

ヴァイオリンを破壊しようとした父を止めに入った俊平が、父を殴ってしまう。

「出ていけ!もうお前はわしの息子でない!」

と言われショックを受けながらも、父よりシュナイダーのヴァイオリンを気にする俊平。

シュナイダーは、俊平に

「きっと君のこれからの時間を豊かなものにしてくれる。」

「大丈夫。君の心の中の"アパッシオナート"さえ忘れなければ。」

「オオカミの口に飛び込んでおいで。」

 

と言い、懐中時計をプレゼント。

次の日本当に家出した俊平。それ以来、父と一度も話していない。

俊平の話を聞き、俊平が18歳の時に初めて聞いたノイエシュタット交響楽団の常任指揮者に、シュナイダーから推薦されたことが運命だと感じた響だった。

 

一方。

二朗カフェでは、二朗が昔東京で高校生にチケットを買ってやった話を近藤に話す。

俊平とノイエシュタット交響楽団の演奏を結びつけたのは、二朗だった。

そんなことはお互い知る由もない。

 

翌日。

父が監督を引退する試合の日と重なり、一足先にグラウンドの整備に出かけ、俊平と顔を合わすことはなし。

グラウンドで練習を見守る父の姿を見てから、100周年のスピーチをする俊平。

高校生たちに、夢を持った時に無理だ、できないという人の言葉に耳を貸すなと言う。

「心にともった情熱があるなら、それに従って生きてほしい。」

「あなたの情熱をあなた自身が信じてあげてください。」

「自分の心が本当に欲するものに従った夢中で生きた日々は、あなたの人生のかけがいのない宝物になります。」

 

と高校生たちに呼び掛けた。

俊平の言葉に聞き入る天音。

 

その後、オーケストラ部の指導をあたる晴見フィル。

指導のあと、ドヴォルザーク交響曲第9番』「家路」を演奏する高校生たち。

 

演奏はグラウンドまで響き、母、響、父の耳にまで届いた。

 

引退試合が終わり。

グラウンドに一礼した父と面と向かう俊平。

長年の労をねぎらい、父の望む息子になれなかったことを詫びる。そして

「自分の選んだ道で精いっぱい頑張るけん、見よって。」

と頭を下げた。

すると父は

「何言い寄る。誰が見るか!もう帰って来るな!」

「帰って来んでええけんしっかりやれ!」

 

とげきを飛ばすのだった。

 

晴見に戻った晴見フィル。

そこで待っていたのは、白石市長。

娘の天音ちゃんを全く信じない市長に、天音ちゃんはヴァイオリンを弾き始める。

海が編曲してくれた『きらきら星』。

響が初心者には難しいと言っていた和音を見事に弾きこなした。

始めて2カ月の天音の演奏に驚く市長。

父が褒めてくれないから、自分で自分を褒めると言う天音。

「お父さんが反対しようと悲しもうと、私は絶対に音楽を諦めない。」

「だって、私は絶対指揮者になる。」

 

と宣言したのだったーーー。

 

…というお話でした。

 

俊平が実家に帰れない理由

俊平が実家に帰れない理由が8話で明かされました。

ずっと野球をやっていて、プロになることを父から期待されていた俊平。

しかしシュナイダーが弾くヴァイオリンの演奏を聴いたことで、世界は一変。

野球漬けだった日々が、音楽漬けの日々に入れ替わる。

父の期待を裏切ったことに、罪悪感を持っていたんですね。

 

あと、お父さんよりシュナイダー先生をかばって、殴ってしまったのはまずかったなと思います。

そりゃ、帰れないはずだ。

殴ってしまったんなら、まぁそうなるわな。と納得。

何十年も話せないのも分かる!

ポンコツキャラの俊平が、父に刃向かう時は何と強い!

ギャップに驚きました。

 

柄本明さんを見て柄本佑さんをダブらせた

柄本明さん演じるお父さんも何十年も根に持って、息子に強い態度を取り続けたのもスゴイですよね。

それだけ自慢の息子だったのかな?

「家路」を聞いて、何とも言えない表情をしていたのが切なかったです。

『さよならマエストロ』を見る前に、大河ドラマ『光る君へ』で、息子の柄本佑さんが同じように悲しい顔をしてる演技をしてました。

その表情、柄本親子の顔がとっても似てて、かなり強く引き込まれました。

 

ちなみに、柄本佑さんは以前、生田斗真さん主演のドラマ『遅咲きのヒマワリ』で、高校球児として活躍した過去の栄光に苦しむ役をしていたから、どうも色々ごっちゃにして見てしまった8話でした。

 

天音ちゃんがスゴイ!

ちょっと前までギーギーという音しか出てなかった天音ちゃん。

今回は、和音まで弾けるほど上達していました。

単音だけならまだ弾けるようになるのかな?と思いますが、和音まで弾けて、しかも美しかった!

2カ月でそんな上達できます??

情熱があればできる!!??

天音ちゃんの情熱にもビックリしました。

 

ところで。

天音ちゃんの場合、お父さんを傷つけてはいないと思います。

これまで色んなものを途中で投げ出してきた過去があるから、信じてもらえなかっただけで。

お父さんなりに、天音ちゃんの将来を考えて勉強させようとしてたわけだし。

ちゃんと音楽の道に進みたい。と宣言出来てよかったです。

 

ノイエシュタット交響楽団の話はまだ有効?

前回の7話で俊平が断っていたノイエシュタット交響楽団の常任指揮者の話。

あっさり断ったように見えていましたが、8話でどれだけ強い思いでノイエシュタット交響楽団の指揮者になりたいと思っていたのかが分かりました。

響は、俊平にこの話を受けて欲しいと思ってるみたいですが。

でも、もう断ってしまったんですよね?

ほかにも若くて才能のある人たちはたくさんいるって、鏑木も言ってたし。

俊平本人より、響の方が気にしてるのが変な感じ。

せっかく音楽の才能があるのに、もったいないって?

うーん。

よく分からない展開になってきました!!!

 

さよならマエストロ、タイトルは何を意味してる??

また海外に指揮者として戻るからさよなら??

事の成り行きを見守っていきたいと思います。

 

以上、『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』第8楽章(8話)のあらすじと感想でした。

 

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