2023年3月8日水曜夜10時から、日本テレビ系列でドラマ『リバーサルオーケストラ』9話が放送されました。www.ntv.co.jp
前回、8話のネタバレ感想はこちら。↓↓↓
おもな登場人物
- 谷岡初音(門脇麦)…10年前、公園前に妹の奏奈が心臓の病で倒れたことがきっかけで表舞台を去った元天才ヴァイオリニスト。現在は西さいたま市役所勤務。ドイツ帰りの強引なマエストロ常葉朝陽に、児玉交響楽団(玉響)の改造に巻き込まれていく。朝陽に玉響のコンマスのみならず、メンバーの問題処理を任されるうち、自分自身のトラウマにもぶつかる。無茶ぶりばかりで困ると思っていた朝陽が、自分を守ってくれていると気づき、惹かれる。蒼からの告白を断ったあと、三島との熱愛が報じられ、誤解されたくないと必死になり朝陽に告白してしまう。
- 常葉朝陽(田中圭)…玉響のマエストロ。西さいたま市長である父・修介のもとクラシック音楽の英才教育を受け、ドイツを中心に活躍する新進気鋭のマエストロとなる。父に強引に帰国させられ玉響の立て直しを命じられるが、ポンコツオケに苛立つ。初音と玉響の問題を解決していくうち、不愛想だったのが時々笑えるようになる。玉響解散の危機を回避しようと頑張っている。
<児玉交響楽団>
- 小野田隼(岡部たかし)…玉響の事務局長。常葉酒造の番頭の息子。幼い頃からの朝陽を知るお目付け役。朝陽に意見が言える存在。
- 佐々木玲緒(瀧内公美)…チェロ首席。惚れやすい恋多き人。現在、有名オケのトロンボーン奏者と交際していたがフラれた。次のターゲットは朝陽。バレンタイン・ガラの公演を前に姿を消したが、初音のような天才にも悩みがあると知り、戻って来る。8話で藤谷と電撃婚していたことが分かる。
- 庄司蒼(坂東龍汰)…フルート首席。入団1年目。音大時代の奨学金返済と家賃を払うためのバイトをする遅刻常習犯だった。しかし玉響メンバーの協力でオンラインレッスンで報酬が得られるように。さらに初音の家に下宿することで家賃を節約。借金返済に動く。初音に告白したがフラれた。
- 穂刈良明(平田満)…オーボエ首席。オケの最年長で、穏やかに皆を見守る。長年一流オケS響で首席をしていた実力を持つ。愛妻家。認知症の妻の面倒を一人で見てきて退団も考えたが、限界を感じ妻を施設に任せ、音楽も続けることに。
- 桃井みどり(濱田マリ)…ヴィオラ(トップサイド)。子育て後に玉響に入団した主婦。明るい性格で、空気を読むのが上手。
- 土井琢郎(前野朋哉)…セカンドヴァイオリン首席。クラシックオタク。早口。初音と小学生時代同世代でコンクールに出ていた。玉響解散後に高階に入ることを条件に、玉響の情報を本宮と高階藍子に流していた。
- 松本弓香(行平あい佳)…ファーストヴァイオリン(トップサイド)。演奏が安定している。
- ヨーゼフ(ロイック・ガルニエ)…トランペット首席。オーストリア・ウィーン出身。楽天家のムードメーカー。
- 藤谷耀司(渋川清彦)…ティンパニ担当。前任がスカウトされていなくなっため急遽朝陽の命令で初音がスカウト。元S響所属。初音が7歳のデビュー時にS響にいた。8話で玲緒と電撃婚。
<高階フィル>
- 高階藍子(原日出子)…大手ゼネコン・高階組の会長で、高階フィルのオーナー。本業である建設会社の資金を元に一流奏者を呼ぶ手腕がある。
<西さいたま市議会>
- 常葉修介(生瀬勝久)…西さいたま市長で、朝陽の父。"音楽のまちプロジェクト"を掲げ、シンフォニーホールを建設中。児玉交響楽団をお客さんの呼べるオケにしたいと朝陽を強引に帰国させる。お調子者。
- 本宮雄一(津田健次郎)…修介と対立する西さいたま市議会議員。イケボで女性に人気。次の市長を狙い、玉響を潰しにかかる。高階藍子に近づく。
<その他>
- 三島彰一郎(永山絢斗)…初音の1つ上の幼馴染。現在国内外で活躍する人気ヴァイオリニスト。世界的な指揮者の父と有名ヴァイオリニストの母の超エリート。ストイックな努力家。多忙な両親に代わって、幼少時に祖父母のいる西さいたま市で育つ。母の恩師のヴァイオリン教室に通っていた頃、3歳の初音と出会う。学年別のコンクール以外は全部初音が優勝していた。ずっと初音に苛立ち抱えていたが、一緒にテレビ出演し初音の演奏を聞いて和解。心を開くようになった。
- 谷岡奏奈(恒松祐里)…初音の妹。初音と二人暮らしする大学3年生。社交的で明るいしっかり者。料理が上手。ミーハー。10年前、姉の公演前に心臓の病気で倒れた。それをきっかけに表舞台から姿を消した姉に演奏に戻って欲しいと思っている。蒼を思っている様子。
9話のあらすじ
初音(門脇麦)は、三島(永山絢斗)との仲を誤解されたくなくて朝陽(田中圭)に告白。
しかし「やめておいた方がいい。僕は君が思っているような人間じゃない。」とすぐに断られた。
失恋のショックに荒れる初音。慰めに玲緒(瀧内公美)が家に訪ねてくるも落ち着かず。
三島が熱愛記事の件で事務所
の連絡先を伝えに電話をかけてきたが、失恋に荒れる初音では相手できず。代わりに玲緒が対応。
次の定期演奏会で満席にできなければ玉響解散。という状況も伝えた。
初めて聞くことに驚いた三島は、高階フィルが関わっていると考え高階藍子(原日出子)に確認。
4月の高階フィルと玉響のコンペで、三島の父・光太郎(加藤雅也)が指揮者として出るのは、相手の玉響と初音人興味があったから。
玉響が解散してしまえば、光太郎は降りるかもしれない。とチラつかせる。
しかし高階は、西さいたま市で決めたこと。と突き放した。
翌朝。
失恋に納得できない初音は、朝陽に「常葉さんがどんな人間か教えてください。」と迫ったものの「練習してください。」とあしらわれた。
練習場では、玉響団員たちがチケットを売るための集客作戦会議を行っていた。
ここ数年にない売れ行きだが満席には至っていない。
初音は、公式SNSでの告知をリツイートしてくれた人に抽選でグッズプレゼントする案を出す。
さらに、常葉市長(生瀬勝久)と妻・康子(石野真子)が常葉酒造で出しているハンドクリームを来場者プレゼントして提供してくれるとのこと。
小野田(岡部たかし)は、玉響のキャラ・たまちゃんの着ぐるみを自作。帰宅ラッシュの駅でチラシ配り。
「楽器は弾けませんけど、玉響にできることならなんでもやります。」
小野田の気持ちを知り、一緒にチラシ配りをする蒼(坂東龍汰)と玲緒と初音。
初音は、三島の演奏会の会場にチラシを置いてもらった。
そこへ久々に父・光太郎が見に来てくれ、喜ぶ三島。
光太郎は初音に会うと、4月のコンペで『エロイカ』を演奏すると教えてくれた。
玉響はまだコンペの曲は決まっていなかった。
団員たちや小野田の宣伝の効果もあって、チケットは全席完売。
しかし本宮議員(津田健次郎)は、高階に「満席になることはありえない。」と報告。
高階はその言葉の意味に疑問を持ちつつも「玉響に関しては本宮さんの好きにして。」と返す。
そんな本宮に土井が接触していたのだった。
定期演奏会の前日。
チケットの印字ミスが発覚。
5時の開演時間が1時間遅い6時と印字されていたのだ。
正しい時間はどっちなのか?と問い合わせが来て分かった。
話を聞いて土井が「そんなはずはないですよ!その策略は僕がきっちり阻止しています。」と言う。
土井は、1か月前に本宮から高階フィルに移籍しないか?と声をかけられた。給料は玉響の3倍。
3人の子持ちで、一番上が小学校に上がるタイミングで教育費がかかるだろうと言われたのだ。
報酬に心揺れたが移籍の意思はない。
が、本宮が移籍の条件に玉響の情報を流して欲しいと言ってきたことで、本宮が妨害してくるに違いないと判断。
あえて話に乗ったフリをし、向こうの情報を得て、玉響を守ろうとしたという。
ある時、本宮議員から定期演奏会のチケットを売る会社について調べるように言われた。
その情報を流して信用させると同時に、先回りしてチケット会社の担当者に連絡。
不審なことがあれば知らせてほしいと言い、予想通り玉響スタッフを名乗る人物から電話が来て開始時間を変更するよう指示があったらしい。
土井は、その指示を無視するよう伝え、敵の策略を阻止。移籍の話も断ったとのこと。
だがチケットは、チケット会社からだけでなく、玉響公式サイトでも売っていた。
公式サイトから購入したチケットは、市役所が契約する「西たま印刷」という会社で印刷している。
その「西たま印刷」に、玉響スタッフを名乗る渋い低音ボイスの人から時間変更指示があった。とのことだった。
スパイのフリまでして、詰めが甘かった。と反省する土井に、朝陽は「今僕たちがやることは音楽に真摯に向き合うこと。それ以外ないんです。」と一喝。
音楽を政治に利用しようとする人間と、同じレベルに成り下がってしまったことについて反省するよう促した。
子どもたちから「ヴァイオリンを弾いている時のパパが一番カッコいい。」と言ってくれていたのに。と反省した土井は、みんなに頭を下げて謝った。
次に朝陽は、定期演奏会でやる『運命』の座席変更を告げる。
土井が担当するセカンドヴァイオリンを、初音たちの対面に変更。ベートーヴェンの時代の配置だという。
対向配置は、ファーストヴァイオリンがセカンドヴァイオリンと対等になる配置。
セカンド首席の土井が信頼されている証拠。土井に気合が入った。
そして、演奏会の正しい時間の告知を知らせる対応策については、元公務員の初音がテキパキと小野田と朝陽に伝えた。
さらに町のいたるところでポスターで正しい時間を呼び掛ける。
演奏会当日。
駅前で告知をし、開演1時間前の4時では、公演前にお客さんがよく寄ると言われるカフェでの告知をすることに。
みどりの娘・亜美(凛美)と友達も、ヨーゼフ(ロイック・ガルニエ)の恋人・レイちゃんと友達も協力をしてくれた。
開場するも、出足はいまひとつ。
当日券も販売するが、30分前で客入りは5割程度。
蒼が工事現場で一緒に働いていた貫井(春海四方)は、席が余ってると知り、人を連れて来てくれた。
同じように、亜美、レイちゃん、常葉酒造の杜氏たち。
人が人を呼んでたくさん連れて来てくれた。
開演時間の正しい時間の告知に協力してくれた、雑誌『フェルマータ』編集長・後藤かおり(相武紗季)、蒼が音楽の世界に入るきっかけとなったフルーティスト・日地谷更紗(鈴木絢音)も駆けつけてくれた。
市長辞任を迫りに来た本宮も、修介と康子に挟まれて着席させられる。
しかし開演時間の5分前には、まだ全席埋まらず。
舞台袖で、出番を待つ玉響団員たち。
指揮者の朝陽に続いて、コンマス・初音が団員のみんなに挨拶。
「私が10年振りに舞台に復帰できたのは、皆さんと出会えたおかげです。
玉響のことが大好きです。それから、ステージと客席が一つになる瞬間も大好き。
私たちとお客様、今このホールにいる全員で最高の音楽を作りたい。
今日はみんなで思いっきり音楽を楽しみましょう!!」
観客席から拍手がおこる。朝陽が近くにあるマイクをON。声を客席に流していた。
そして公演が始まった。
まずはチャイコン。
初音がソロを弾き終え、続いて団員みんなの演奏。
大いに盛り上がり、休憩に入った。
15分の休憩のあいだに、空いていた席が埋まっていく。
驚愕する本宮。
休憩が明け、対面配置で『運命』の演奏が始まった。
玉響の演奏は、観客を魅了。
演奏が終わり、総立ちになって拍手する観客のなか、本宮だけは恐怖に似た表情で席を立たず。
オケとお客さんが1つになった瞬間だった。
お客さんたちを見送り、来客数の結果発表。
座席数1029席のうち、お客様の数は1024人だった。
玉響解散決定。
初音の家で打ち上げをする団員たち。
しみじみとこれまでの数か月の思い出を語り合った。
修介と小野田は練習場に二人でいた。
「酒屋のオヤジに戻ることより、玉響がなくなることの方がきついんだよな。」と言う修介。
小野田は「私の力が及ばず。本当に申し訳ありません。」と言う。
「玉響がここまでこられたのは、小野田がいたからだ。」と修介の言葉に、小野田は顔をクシャクシャにして泣くのだった。
翌日。
練習場の撤去作業に追われる団員たち。
そこへ、朝陽と小野田が来て撤収中止を告げ「明日から練習を再開します。」と言う小野田。
朝陽も、こけら落としに出演できることになり、チャイコフスキー交響曲第5番をやると言う。
定期演奏会が過去一番の盛り上がり。
SNSに高階との対決を楽しみにしている声であふれあがった。
一部の議員がその様子を見て「このまま解散するのは市のイメージダウンになる。」と言い出したのだ。
朝陽は「市民に認知さえされていなかった玉響が、市民のおかげで救われた。あなた方が魂を込めて音楽を届け続けた結果です。」だと言った。
こけら落とし公演でやる曲は『チャイコフスキー交響曲第5番』。
プレーヤー全員が主役になれる曲。
練習が始まった。
4月8日の高階との対決へ盛り上がるなか、朝陽は高階藍子と握手をしていたーーー。
…というお話でした。
土井さんスパイのフリ
ちょっと前ぐらいから、あやしい動きを見せていた前野朋哉さん演じる土井。
高階フィルに移籍する代わりに、玉響の情報を流すよう本宮に言われていたとのこと。
玉響を守るためにスパイのフリをしていたのが分かりました。
スパイだと前から分かっていたけれど、本宮と話している時に玉響グッズの巾着袋を持って行ってたので、どういうことかな?とは思っていたんですが、スパイのフリだったんですね!!!
でも…フリでもチケット会社の情報を流すのはやりすぎ!!
すぐにみんなに相談していれば、対策練れたかもしれないのに…。
朝陽は高階に行くのかな?
前回の終わり、高階に移籍するのは一人だけじゃない。
朝陽も一緒にって言われていた土井さん。
今回。朝陽に言われっ放しで、そのことをみんなにそのことを明かしてませんでしたけど、どういうことかな?
9話の終わりに、朝陽が高階藍子と握手してたし。
本当に朝陽は、高階に移籍するのかな?
あんなに玉響に熱い言葉をかけていた朝陽が?信じられないなぁ。
何を考えているんだろう?
朝陽も高階藍子も。
真意が分からん!!
泣いた泣いた
9話は何回も泣かされました。
土井さんが息子たちに「ヴァイオリンを弾くパパが一番カッコいい。」と言われ、どうしても玉響を守りたかった。と言ってみんなに謝るシーン。
定期演奏会で『運命』を演奏し、玉響とお客さんが1つになったシーン。
私、『運命』は最初の「ジャジャジャジャーン。」ぐらしか聞いたことなく、こんな抑揚がある、切ないメロディーも含んだ曲だったなんて、知りもしませんでした。
演奏しているシーンは、特に回想シーンもなく、みんなが演奏するのをいろんな角度から映しているだけでしたが、それだけで感動して泣いてしまった。
対面配置とか正直よくわかりませんが、ヴァイオリンがお互いを引き立て合ってる感じで、とってもカッコよかったです。
土井さん、面白担当でいつも笑わせてもらってましたが、9話の土井さんはカッコよかった!!
前半のスパイを告白するくだりで、ちょっとー!と思ってからの『運命』の演奏。
ギャップもあって、めちゃくちゃよかったです。
それから。
穂刈さんもソロ。ちゃんと演奏できてましたね!
本当にカッコよかった。
こりゃ、ステンディングオベーションになるわ!
あと泣いたのは、玉響解散が決まって常葉修介に謝る小野田さんのシーン。
自作のたまちゃん着ぐるみまで着て頑張ってくれてたのに。
眼鏡まで外して号泣。
本当に玉響を愛してるのが伝わり、感動しました。
1029席の1024って。
ほとんど満席じゃないの?
チケットが売れても、実際に足を運ぶとは限らないんですね。
確かに、私もチケットを買って行かなかったコンサートあります…。
あー!
とても感動的な演奏会だったのに、満席にできなかったのは残念でした。
こけら落としは出られる
解散が決まり、練習場の撤収作業まで入っていた玉響。
市民の声のおかげで、高階フィルとの対決まではなんとかつながりました。
今度こそ勝って、文句なしで継続して欲しい!!
ずーっと因縁のあった高階フィルと対決。
どんな結末になるのか?
見守りたいと思います。
以上、『リバーサルオーケストラ』9話あらすじとネタバレ感想でした。