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大河ドラマ 麒麟がくる 第44回(最終回)「本能寺の変」の感想とネタバレあらすじ

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NHK総合で放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』。2月7日に第44回(最終回)が放送されました。

 

前回・第43回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 明智光秀(十兵衛):長谷川博己さん…美濃の国境にある明智家に生まれる。鉄砲を知り、堺で松永久秀、京で三淵藤英・細川藤孝兄弟と出会い誼を通じる。道三から家督を譲り受けた高政に同調する態度を取っていたが、高政が正室の子である弟の孫四郎と喜平次を殺害。十兵衛と光安は長良川の対決で道三側についたが、道三は討死。明智城で光安に家督と明智家の旗印を託され、左馬助、牧、煕子とともに落ち延びる。伊呂波太夫の導きで越前の朝倉義景に謁見。越前で匿ってもらった。義景の使いで京の義輝に謁見。将軍の頼りなさを目の当たりにし、道三に買われていた信長という人物に徐々に引かれていく。今川義元が尾張侵攻の先鋒に松平元康を据えると知り、左馬助を通じて、帰蝶に元康の母・於大の方と伯父の水野を使って戦をやめさせる作戦を伝えた。桶狭間の戦い直後の信長に会い、大きな可能性を感じる。越前に藤孝が来て将軍・義輝に会って欲しいと頼んできて京へ行ったが、力になれず越前に戻る。義輝討死の知らせを受け大和にいた久秀を責めた。細川と三淵から次の将軍と推されている覚慶を、将軍の器でないと判断。義景に報告。国の中がまとまっていない義景に見切りをつけて、信長に義昭を奉じて上洛するよう説得。応じた信長と武装なしで義昭を上洛させた。15代将軍となった義昭につき、幕臣となる。政所の摂津晴門に悩まされる。織田の朝倉攻めに従軍したが、浅井長政から挟み撃ちにあい、藤吉郎と共に殿を務めて信長を京へ逃がした。比叡山を味方につけた朝倉・浅井を倒すために覚恕に会って、対策を考え、帝に和睦の勅命をもらうよう信長の助言して成功。姉川の戦いで朝倉・浅井軍に勝利したのち、比叡山の僧兵たちや幕府を倒そうと考える。比叡山を焼討ちにした信長のやり方に疑問を持ち、自分の軍だけ女子供を逃がした。信長からは近江志賀の地を与えられ、坂本に城の築城。武田信玄をはじめ、朝倉浅井に上洛を促し信長討伐を目論む義昭に、信長から離れろと命じられ訣別した。信長から丹波攻略を任されつつ、本願寺との戦いにも参陣し体調を崩し生死をさまよった。回復したのと入れ替わるように妻・煕子が胸の病で伏せるようになり、天正4年秋に亡くなった。丹波平定を成し遂げたのち、信長が本願寺攻めを終えた頃から帝の譲位を強引に推し進め出したころから、信長との仲に溝ができ始める。増長した信長が道を間違えないよう見届けよと帝から言われ、それを信長に言えなかったことでますます仲が悪くなる。武田家滅亡後、家康を招いての戦勝祝いで饗応役をやったが小さなことで皆の前で信長から激しく叱責を受け恥をかかされたことで信長と衝突する。

    <<明智家>>

  • 牧:石川さゆりさん…光秀の母。家族より先に美濃に戻った。家族が京に行っても美濃に留まる。

  • 明智左馬助(秀満)間宮祥太朗さん…光安の息子。第12回から登場父と一緒に道三に味方するために鶴山へ行ったが、父とともに敗走。明智城に戻り父の遺志を継ぎ十兵衛らと共に落ち延び越前へ。美濃へ行った後、十兵衛のいる京へ上った。

  • 岸:天野菜月さん…光秀の長女。荒木村重の息子に嫁いでいたが離縁され明智家に戻る。
  • たま芦田愛菜…光秀の二女。駒から薬の調合を習っていた。信長のすすめで細川忠興に嫁いだ。
  • 十五郎:石塚陸翔さん…光秀の嫡男。
  • 煕子:木村文乃さん…光秀の正室。十兵衛のやることに全て付いてきてくれたが、病で亡くなる。
  • 常:生越千晴さん…明智家の侍女。
  • 木助:水野智則さん…明智家の家来。
  • 藤田伝吾:徳重聡さん…明智家の家臣。
  • 斎藤利三:須賀貴匡さん…元稲葉一鉄の家臣。逃げてきて十兵衛の家臣となる。

<<織田家>>

  • 織田信長:染谷将太さん…信秀の嫡男。尾張に戦をしかけようとしていた三河の松平広忠を山中で暗殺。両親特に母からあまり好かれていないことに気づいていて、寂しさを抱えていたが、帰蝶から父・信秀の真意を聞いて笑顔を取り戻す。聖徳寺の会見で道三に気に入られ、良好な関係。道三の援軍を受け、今川軍を村木砦の戦いで破る。帰蝶の働きで、守護の斯波義統を殺した織田彦五郎を叔父の信光に殺させるよう仕向け、頼ってきた斯波義銀を擁して清須城に入り、さらに周辺の城も従わせる。信長の勢いは各地に伝わる。道三が高政と戦うと知り援軍に駆けつけたが、高政軍に阻まれ尾張へ帰る。信勝の重臣・柴田勝家から信勝の謀反の兆しを告げられ帰蝶の助言で直接会う。が、信勝が毒入りの水を自分に飲ませようとした事を知り激高。信勝に飲むよう迫り、結果殺すことになった。上洛して将軍・義輝に謁見し、尾張平定を報告。今川の尾張侵攻を阻止して欲しいと義輝に頼んだが、官位を授けるぐらいで何もしてくれない義輝にがっかりする。桶狭間で今川義元を討つ。後ろ盾になって上洛して欲しいという義輝の願いを聞き入れなかった。美濃から斎藤龍興を追い出し稲葉山城に入り岐阜城と名前を改めた。十兵衛の話に乗り義昭を奉じて上洛することにし、美濃へ招き入れる。義昭の頼りなさに不安を覚えたものの、十兵衛の言う通りに義昭を奉じて上洛を果たす。二条城普請で将軍の力を実感する。帝から若狭の武藤を討てという勅命をいただく。実際は越前朝倉を攻めに行ったが、浅井に挟み撃ちにされ、京に逃げ負ける。のちに朝倉・浅井に姉川の戦いで勝つ。朝倉・浅井に味方した比叡山を焼討ちにした。武田信玄の死で援軍が来なくなった義昭を捕らえて幕府を終わらせ、朝倉・浅井も滅ぼす。朝廷から権大納言右大将の位を授けられた。本願寺との戦いで苛立ちを募らせ、家臣との距離が出来始める。大和の守護に筒井順慶を据えたことで松永久秀に謀反を起こされ、狙っていた久秀所持の平蜘蛛の茶釜が十兵衛の手に渡っていることを秀吉から聞かされる。10年余りの本能寺攻めが終わり、武田家を滅亡させたのち、帝を譲位させようと春宮を二条に移すなど武家としての越権行為が目立ち、十兵衛とのいさかいが絶えない。

  • 帰蝶(濃姫):川口春奈さん…道三の娘。光秀のいとこ。信長の正室。以前十兵衛が好きだった。信長を裏でプロデュースしている。信長の子・奇妙丸を清須で9年育て、その奇妙丸と共に美濃の岐阜城に入った。信長の元を去る。
  • 土田御前:檀れいさん…信長、信勝の母。かわいがっていた信勝を殺した信長を恨む。
  • 織田信忠(奇妙丸):井上瑞稀さん…側室吉乃が産んだ信長の嫡男。桶狭間に向かう信長が突然帰蝶に預けた。帰蝶と岐阜城にいる。信長に家督を譲られる。
  • 柴田権六勝家:安藤政信さん…信勝の重臣だったが、美濃の高政、駿河の今川義元と通じる信勝が信長へ謀反の兆しがあるのを見逃せず、信長に報告。今は忠実な織田家の家臣。農民出身の藤吉郎を武将と認めていない。
  • 丹羽長秀:松田賢二さん…織田家の家臣。
  • 前田利家:入江甚儀さん…信長の家臣。
  • 佐々成政:菅裕輔さん…信長の家臣
  • 佐久間右衛門尉信盛:金子ノブアキさん…織田家譜代の家臣。第21回から登場。
  • 羽柴秀吉(木下藤吉郎):佐々木蔵之介さん…尾張の最下層農民だった。第13回から登場。三河と遠江の国境で文字を学びながら足止めをされていたところ、東庵と駒に会う。駿河で駒と再会し字を習いたいと懇願。信長の噂を聞いて今川に仕官するのをやめて尾張へ行った。信長の家臣となり、いまや百人組の頭。信長の命に従い京で三好勢に情報で混乱させる。金ヶ崎の戦いでは、十兵衛と共に殿を務めた。その後数々の戦で活躍。出世して羽柴秀吉と名を変える。十兵衛が自害した松永久秀から平蜘蛛の茶釜を預かったことを忍びから聞き、信長に報告。播磨表の総大将を任される。次に毛利攻めをしている。
  • 細川藤孝:眞島秀和さん…幕臣として十兵衛と一緒に働いていたが、義昭不利と見て信長に味方する。
  • 細川忠興:望月歩さん…細川藤孝の嫡男。
  • 森蘭丸:板垣瑞生さん…信長の小姓。

<その他>

  • 伊呂波太夫:尾野真千子さん…旅芸人一座の女座長。東は常陸、西は薩摩へと芸を披露しながら旅して回り、京へ5年ぶりに戻って来た。松永久秀から十兵衛の話を聞いたり、尾張の信秀からは東庵に双六で勝ったとことを聞いたりしていて顔が広い。駒が武家の人に火事から救われ、母である先代の伊呂波太夫のもとへ連れられてきた時のことを覚えていた。織田信秀とも生前関わりがあり、尾張に弔い興行で滞在。帰蝶から金を積まれ傭兵を世話した。帰蝶から頼まれ、道三のために越前までの逃げ道を用意したが断られた。帰蝶の命令で明智家を越前へ連れて行き、朝倉義景に匿って欲しいと頼んでくれた。義景との会話から、近衛家の血縁の者で、関白の近衛前久とはおむつの世話をしていたこともあり仲が良い。有力な大名から公家まで顔が広く、お金次第で人と人とを結びつける役をしている。

 

美濃

  • 稲葉良通(一鉄):村田雄浩さん…美濃三人衆の一人。高政の死後息子の龍興に見切りをつけ、信長に従っている。

大和

  • 松永久秀:吉田鋼太郎さん…三好長慶の元家臣。覚慶が大和から脱出する手助けをする。三好の息子らと大和でぶつかったことが認められ、信長に受け入れられた筒井順慶と対立。筒井に味方する幕府から出て行き信長からも離れたが、多聞山城明け渡し信長に許され戻ってきた後は、本願寺攻めにも参陣。しかし信長が新しい大和の守護に筒井順慶を据えると決めたことで本願寺攻めから離反。信貴山城で自害した。
  • 筒井順慶:駿河太郎さん…大和土着の豪族。元興福寺の衆徒。松永久秀と対立。信長から新しい大和の守護を任されることになる。

 

  • 望月東庵:堺正章さん…医者。かつて名医と呼ばれ、大名家にも駆けつけていた。光秀に連れられ道三の妻・小見の方を診るため美濃に入る。尾張の織田信秀とも通じている。小見の方の症状が落ち着き、駒と共に帰京。その後、織田信秀に呼び出され尾張へ向かったが、死に目に間に合わなかった。一時期駿河で太原雪斎を診ていたが、雪斎が他界したことで臨済寺に軟禁されしばらく駿河に滞在。現在は京に戻っている。伊呂波太夫に銭を見せられ、駒が作る丸薬の商売を了承する。正親町天皇や藤吉郎の母・なかも診ている。本願寺攻めで生死をさまよった十兵衛を救った。
  • 駒:門脇麦さん…望月東庵の助手。3歳の時に戦に巻き込まれ家が火事となり、大きな手の武家の人に助け出され麒麟の話を聞く。東庵と駿河にいた時、十兵衛が戦に巻き込まれてると知り、菊丸に三河と美濃の国境まで連れて行ってほしいと頼み美濃へ。越前までの逃亡に同行する途中、自分を助けた人が十兵衛の父と知る。京に戻り、かつて駿河で芳仁(ベンガルさん)に教えてもらった丸薬を作っている。伊呂波大夫について行った大和で覚慶(のちの足利義昭)と出会う。伊呂波大夫の仲介で、寺に丸薬を売る商売をはじめ、堺の商人・今井宗久にも、三好勢への手助けをしないことと、義昭と信長に武装させずに上洛させることを条件に取引をはじめた。将軍となった義昭と親しく会うようになり、義昭が建てようとしている貧しい人たちや病気の人たちを救う施設の資金を稼ぐため、丸薬づくりに一層取り組んでいる。義昭にとっての癒しの存在。今でも密かに十兵衛を助けている。義昭が京を追放されたのに伴い離れた。薬草のことを偶に教えている。

<<朝廷>>

  • 正親町天皇:坂東玉三郎さん…第106代天皇。信長に頼っていて官位を与えた。しかし東大寺正倉院の蘭奢待を信長が所望したことをきっかけに関係が崩れ始める。
  • 誠仁親王:加藤清史郎さん…正親町天皇が譲位しようとしている東宮。信長を信頼している。
  • 近衛前久:本郷奏多さん…関白だった。近衛家で一緒に暮らしたことのある伊呂波大夫と仲が良い。義栄を将軍に推挙したことで追われる身に。十兵衛に幕府が本来の役目である帝を守ることもせず私利私欲に走ってると苦言を呈する。丹波にいたが、信長の使いで九州に行ったりしている。
  • 三条西実澄:石橋蓮司さん…大納言。伊呂波太夫から頼まれ、正親町天皇と十兵衛を引き合わせる。
  • 二条晴良:小藪千豊さん…関白。二条家の当主。幕府が倒れ力を失いかけ、帝の譲位を早めて生き残りにかける。

  • 今井宗久:陣内孝則さん…堺の商人。駒の要求に応じ、信長に武装せずに上洛する事を条件を出し、三好から手を引いた。十兵衛と畿内の大名との引き合わせをしてくれる。

大坂

  • 本願寺顕如:武田幸三さん…本願寺宗主。本願寺の地を明け渡せという信長に門徒と共に抗う。

 

三河

<<徳川家>>

  • 徳川家康(竹千代):風間俊介さん…のちに徳川幕府を開く。幼少期(岩田琉聖くん)。竹千代。人質として尾張の熱田に幽閉されていた。自分を生んですぐ母・於大の方を離縁して刈屋に戻した父・広忠のことを嫌っていた。信長に自ら駿河へ人質に行くと申し出て、信長の兄・信広と人質交換された。桶狭間の戦いでは今川軍に従軍していたが、今川軍の扱いに憤慨。動かなかった。金ヶ崎の戦いでは織田勢として戦に参加。その後織田から援軍を受け三方ヶ原で武田信玄と戦し、大敗する。織田とは武田を倒すのに力を貸してもらっている。
  • 築山殿:小野ゆり子さん…家康の正室。

 

  • 菊丸:岡村隆史さん…三河の忍び。かつて美濃にいたこともあり、駒たちと十兵衛を助けたこともあった。のち、今川に人質に行った家康について駿河にも潜伏していたこともあり、明智家が越前に逃げ延びるのを駒と共に手助けをした。三河周りの情報を十兵衛に知らせてくれる。京に来て駒のもとで薬づくりをしていたが、秀吉の母の近くをうろついているのを秀吉に警戒され、三河に戻っていった。

 

第44回のあらすじ 

天正10年(1582年)5月。家康を招いた安土での戦勝祝いの宴当日。

宴が始まり、突然信長が一の膳を取り換えよと言い始め十兵衛を饗応役から解任された十兵衛は、あとで家康の反応を見たかっただけだと言われる。

そして、毛利攻めをしている秀吉の要請で、毛利攻めに積極的でない四国の長宗我部を討つという話を聞かされた。

長宗我部と付き合いのある十兵衛は、長宗我部が信長の意に反しているという秀吉の言いがかりを否定したが、信長は既に三男の信孝を讃岐に向かわせると決めていた。

十兵衛は自分に何の相談もなかったことを責めたが、信長は軽くあしらった上に、十兵衛に新たな命令を下す。備後の鞆にいる将軍・義昭を殺せというものだった。

 

出陣の準備のため、坂本城で4000の兵を伝吾に集めさせた十兵衛。

京の館に戻って左馬助に、安土で信長に義昭を討てと命じられたことを告げる。

そして京に蹴鞠の会で来ていた細川藤孝と会う段取りを左馬助にしてもらい、細川藤孝と息子の忠興、一緒に来ていた娘のたまと会った。

藤孝は十兵衛に会う前から、近衛前久から安土での信長と十兵衛のいざこざを耳にしており、十兵衛と会うのに心の準備をしていた。

十兵衛は安土で信長と話した時に、将軍を討てば戦が終わると言われていた。

信長は「二人で茶でも飲んで暮らさないか?夜もゆっくり眠りたい。明日の戦のことも考えず…。子供の頃のように長く眠ってみたい。」という願いを口にし、十兵衛は「私には将軍は討てませぬ。」と断っていた。

 

藤孝と二人になって、義昭を討てと言われ断ったことを明かし、まず毛利を倒してから次を考えればよい。と話す十兵衛。信長を説得し納得してもらうと言うのだ。

藤孝は、信長の気性を考えてうまくいかないのでは?と言う。

十兵衛は以前、信長の行き過ぎを止める時は、藤孝も一緒に言ってくれる覚悟があると言ってくれたことを持ち出したが、藤孝はその「覚悟」という言葉がどれほどのものかを逆に尋ねる。

すると十兵衛は「覚悟には果てはありませぬ。」と答えるのだった。

 

十兵衛の言葉に危機感を感じた藤孝は、明智の館を出てすぐに使いのものに秀吉に「何も起こらぬことを願うが、あるかもしれぬ。」と伝えるよう命じた。

藤孝の様子を菊丸が通行人を装って聞いていた。

 

十兵衛は帝に信長が道を間違えないよう見届けよと言われたことを思い出し苦悩していた。

そこへ帰ってきていたたまが夫の忠興がよく歌っている歌を歌い、忠興とのちょっとしたやり取りの話をする。

結婚する前は父が戦でもし死んだら自分も死のうと考えていたが、結婚した今は忠興と共に生き、死ぬのだと考えるようになり、命が2つあればいいのにと話すたま。

しかし十兵衛は「命は1つでよい。そなたは忠興殿と長く生きよ。そのためにわしは戦うてみせる。」と諭すのだった。

 

一方。帝のもとに近衛前久が来て、織田と明智の仲が悪化していることを伝え、もしそれぞれ味方して欲しいと申し出てきたら、どちらを選ぶのか?と帝に質問。

帝は「己の行くべきところへ行く者をただただ見守るだけぞ。」とだけ答えた。

 

十兵衛は愛宕山で苦悩のなか。安土で信長と話したことを思い出していた。

十兵衛は、信長に対して帝の譲位、家臣たちの扱いなどいくつかの間違いを指摘した。

初めて会った頃は魚をとってきて浜辺で安く売って人々を喜ばせ、名もなき若者を家臣として大事に育てていて、心優しい人だと思っていたのに…と。

「しかし殿は変わられた。戦の度に変わってゆかれた。」と訴えた。

それに信長は「わしを変えたのは戦か?違う。乱れた世を変え大きな世を作れとわしの背中を押したのは誰じゃ。そなたであろう。そなたがわしを変えたのじゃ。今さらわしは引かぬ。そなたが将軍を討たぬというのなら、わしがやる。わしが一人で大きな国を作り、世を平らかにし帝さえもひれ伏す万乗の主となる。」と言っていた。

 

十兵衛は帰蝶が言っていた「万つくった者がその始末をなす他あるまい。違うか。」と言葉を思い出し、何度も夢に見た闇に光る樹を思い出した。

 

5月29日。

信長はわずなな手勢と共に京の本能寺へ入った。

 

丹波亀山城では、左馬助、伝吾、斎藤利三に十兵衛が「我が敵は本能寺にあり。その名は織田信長と申す。信長様を討ち、心ある者と手を携え世を平らかにしてゆく。」と告げていた。

三人は誰も反対せず十兵衛と行動を共にすると決めた。

 

本能寺では島井宗室たちと碁を打ち、和やかな時間を過ごしていた。

 

亀山城の十兵衛のもとに、出陣の騒ぎに紛れて菊丸が参上。

堺にいる家康にお側付きを解かれて、これからは十兵衛の警護するよう命じられてやってきた。

しかし十兵衛は今から行う戦は一人で行う戦と思っていると話す。

「戦に勝った後、何としても家康殿のお力添えを頂き共に天下を治めたい。」「戦に敗れても後を頼みたい。」という伝言を菊丸に頼んだ。

そして堺にいるのは危うい。急いで三河に戻るよう助言までするのだった。

菊丸にはすぐに戻るよう命じ「新しき世になった折、また会おうぞ。」と約束して別れたのだった。

 

6月1日夜。亀山城を出発した明智勢。

備中の羽柴秀吉の陣には、細川藤孝から明智が信長を刃向かうかもしれないという連絡が入っていた。

「やればよいのじゃ。明智様が上様を。やれば面白い。明智様が天下をグルリと回してくれるわい。」と言う秀吉。黒田官兵衛(濱田岳さん)に命じ、毛利攻めを早く終わらせ、戻る準備を整えるよう命じたのだった。

 

天正10年(1582年)6月2日早暁。

京の本能寺に到着した明智の軍勢は、一斉に攻撃を仕掛け始めた。

水色桔梗の旗印である明智の軍勢の矢が左肩を射られた信長は「十兵衛…そなたが。そうか。であれば是非もなし。」と涙を浮かべながら笑い、武器を持って打って出る。

本能寺の外で待つ十兵衛。

信長は蘭丸らと共に槍と弓で応戦。

鉄砲で次々に倒れていく小姓たち。自分自身も腕に被弾する信長。

槍の柄が明智の兵の兜に当たり折れるのを見て信長は、奥の部屋に移動をする。

そして自害すると告げ「わしの首は誰にも渡さぬ!火をつけよ!わしを焼き尽くせ。」と命じ、果てたのだった。

 

燃え盛る本能寺を見ながら、信長と出会ってから話てきたことを思い出す十兵衛だった。

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一方で京の町では、伊呂波太夫が東庵宅に出向き、本能寺にいる信長を十兵衛が討ったと話しに行っていた。

驚く東庵と駒。ただじっとしているしかなかった。


寺は燃え尽くし、信長が自害したと思われる場所に入った十兵衛。

土を掘り返してまで信長の遺骸を見つけることはせず、引き揚げることにした。

 

馬に乗り寺を出て行こうとしたところに、伊呂波太夫が駆けつけて「きっとこうなると思っていましたよ。帝もきっとお喜びでしょう。明智様なら美しい都を取り戻してくださると。」と言う。

「美しい都。それは約束する。駒殿に伝えてもらえるか。必ず麒麟がくる世にして見せると。」と伝言を残し去って行った。

 

信長が十兵衛に討たれたことは織田の主な家臣に伝えられたが、動ける者は少なかった。

細川、筒井順慶といった明智の味方と思われていた武将たちは一斉に沈黙。徳川家康は次の事態に備えて伊賀の山中を三河を目指して走っていた。

6月13日。

驚異的な速さで羽柴秀吉が戻ってきて、明智は敗れた。

 

世の動きは一気に早まり、本能寺の変から3年後の天正13年(1585年)。

羽柴秀吉は関白となり、世を制していた。

相変わらず東庵は帝と双六をして楽しみ、帝は「世は平らかになるのはいつのことであろう。」と案じていた。

駒は備後の鞆で義昭と再会。義昭も釣りをする日々は変わっていなかった。

駒は小早川との茶会に参加して、丸薬の商いを続けていた。

駒は十兵衛が生きて丹波の山奥で潜みいつかまた立ち上がる日に備えているという噂を義昭に伝え、義昭は笑い飛ばした。

 

駒は商いで栄えた町に出て歩き、ふと振り返ると十兵衛に似た男を見かけ追いかけた。

しかし人ごみに紛れて消え、見つけ出すことが出来なかった。

 

その男は馬に乗り、道を駆け抜けていったのだったーーー。

 

…というお話でした。

 

信長を変えたのは十兵衛

信長を担ぎ上げたのは、道三と十兵衛と帰蝶。

前回、そのことで十兵衛と帰蝶の意見が一致していました。

 

それじゃあ、信長自身はどう思っていたのか?いつも信長がどう思っているかは分からず、ヒドイ仕打ちをしたりするシーンが後半目立ってました。

十兵衛が意見すれば殴る蹴る。意見聞いてくれなければ力でねじ伏せる。

十兵衛もどうして自分の意見を押し付けるだけで、じゃあどうして信長はそう思うのか?は聞いてなかったような気がします。

どっちもお互いを理解しようとしない。

十兵衛はただ命令を聞くふりするだけだし、信長は暴れて聞かないし。

最終回で「二人で茶でも飲んで暮らさないか?夜もゆっくり眠りたい。明日の戦のことも考えず…。子供の頃のように長く眠ってみたい。」とやっと本音を信長が言ったような気がします。

将軍を殺せと言う命令ばかりに気を取られて、信長の気持ちを汲まない十兵衛。

もう一緒に死ぬしかなかったのかな?と思います。

「変わってしまった!」と信長を責める十兵衛。「変えたのはそなたじゃ。」と言い返す信長。

なんか夫婦喧嘩みたいだな。と思いました。

自分がけしかけて天下を取るよう仕向けたのに、その信長が一人歩きし出したら違う!とか何様なのかな?と思います。

信長は最初から、自分の思い込みで家康のお父さん殺したりする残虐なところはありましたよ。

優しいところがありつつの残酷さ。

別の主君に仕えて外から見ていた時の信長は、いいところしか見えなかったのかな?

主君になった途端うまくいかなくなるなんて、まさに結婚してうまくいかなくなった夫婦みたい。

近くなると憎くなる。

二人の愛憎が激しくぶつかった最終回でした!

もう二人して果てるしかなかったんでしょう!激しい愛!!

周りにいた人はエライ迷惑ですよ~~~!!!

 

スゴイもん見させてもらいました。

 

最初は拍子抜けしたが…

次に本能寺の変のシーン。

見た直後は、信長の自害のシーンにあまりドラマティックな演出があったわけでもなく、いつのまにか自害が終わってて拍子抜けしました。

しかし見直してみると、信長が十兵衛が戦を仕掛けてきたと分かった時の何とも言えない表情が、怒りと取れずむしろ安心した表情に見えて切なかったです。

もう本能寺の変に至るまでのやり取りでドラマの頂点に達してて、実際に自害するシーンがあまり重要な取り扱いじゃなかったですね。

 

秀吉が明智が信長を討てば面白いとか、外野の考えもチラッと出てきたりして、ドラマの作り方が本能寺の変をクライマックスにしてないのがこれまでと違うなと思いました。

『秀吉』だったら、渡哲也さんの信長が自分で首を切るのが頂点でスゴイ!って感じだったのに、そこじゃない『麒麟がくる』。

自害はあっさり流して、そのあとの秀吉に敗れるのもナレーション。

まさかの3年後でドラマが終わる。

なんて展開だ!!と最初はついていけませんでしたが、二度目を見て、信長の涙と切なさに気づいてあとで納得しました。

菊丸の結末

そこまですっ飛ばすなら、家康が天下を取ったところまでやって欲しかったです!

菊丸が駒ちゃんと仲良く暮らすとかもあればよかったな~。

家康が菊丸をお側付きから放して十兵衛につかせようとするなんて、家康も菊丸が十兵衛や駒ちゃんと一緒にいたいと思ってたのが分かってたからかな?

優しですよね。せっかくの家康の配慮を返してしまう十兵衛。

菊丸も本当は十兵衛と一緒に死にたかったかもしれない。

でも、十兵衛の最後の願いを家康に届けるために旅立つ。

あー、切なかったですね!いい場面だった!!

 

こんな秀吉見たことない

黒田官兵衛が最終回に出ると聞いて、最終回の放送を楽しみにしてました。

でも、官兵衛役は岡田准一さんではなく濱田岳さん。

濱田岳さんが「好機がまいりましたな。」ってカッコいいこと言うの?と思ってたら、今回の佐々木蔵之介さんの秀吉は「やればよいのじゃ。明智様が上様を。やれば面白い。」なんておおよそ信長を慕ってるようには思えない言動をしていました。

濱田さんの官兵衛はただ返事するのみ。

秀吉さん、最後までブラックなキャラでした。

面白いなんて言う秀吉初めて見ましたよ!

だいたい、御屋形様~~!!!って泣いてるのが決まりでしたが、コワイ秀吉も面白かったです!!
むしろこっちの方が真実かも?

でないと、あんな早く京に戻れる?冷静過ぎますもんね。

この『麒麟がくる』の秀吉さん、気に入りました。

 

クセの強いキャラが面白かった

『麒麟がくる』が無事最終回まで放送されて本当によかったです。

帰蝶の代役さがしから始まってコロナで中断。どうなるかと思いましたけど、本当に面白かったです。

本木さんの道三、伊藤英明さんの高政、佐々木蔵之介さんの秀吉、今までの武将たちのイメージない人たちが面白いキャラで飽きなかったです。

鶴太郎さんの摂津、ユースケ・サンタマリアさんの朝倉義景も強烈でした。

 

来週から放送がないのかと思うと寂しいですが、面白いものを見せてもらって感謝です。

ありがとうございました!!!

 

 

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本ページの情報は2021年2月時点のものです。 

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以上、『麒麟がくる』第44回(最終回)を観た感想でした。

 

各話の感想

各話の感想の一覧はこちら。↓

https://www.lovetv.site/entry/kirikuru-kansou1#各話の感想