12月19日月曜夜10時から、フジテレビ・関西テレビ系列でドラマ『エルピスｰ希望、あるいは災い-』9話が放送されました。
9話「善玉と悪玉」のネタバレ感想を書いていきます。
前回、8話の感想はこちら。↓↓↓↓
『エルピスｰ希望、あるいは災い-』物語の概要(公式HPより)
あるスキャンダルがもとで、落ち目となったアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)。
バラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)たちと共に、10代女性が連続して殺された事件の真相を追っていくストーリー。
すでに、死刑が確定している事件の冤罪疑惑を追っていくなかで、一度は失った"自分の価値"を取り戻そうとする姿を描くーー。
脚本は、朝ドラ『カーネーション』の脚本家で、民放連ドラ初の渡辺あや。
監督は、映画『モテキ』の大根仁。社会派エンターテインメントです。
おもな登場人物
- 浅川恵那(長澤まさみ)…スキャンダルで転落したアナウンサー。岸本と追っていた松本氏の冤罪疑惑を上司の許可なくバラエティー番組で放送。逆に松本氏の再審請求が棄却されショックを受け一度は諦めてしまう。が、岸本が撮ってきた松本氏逮捕のきっかけの目撃証言が嘘。という証言者の元妻のインタビュー映像を見て気持ちを取り戻す。映像は村井によって放送され、社会を巻き込む大騒動となる。岸本と村井が粛正されるなか、浅川は報道番組『ニュース8』のキャスターに復帰。岸本が掴んだ本城総一郎の長男・彰の情報に揺れる。
- 岸本拓朗(眞栄田郷敦)…浅川と一緒に松本氏の冤罪疑惑を調べ、松本氏逮捕のきっかけとなった目撃証言が嘘だったする目撃者の元妻のインタビューを撮った。村井が報道の許可なくインタビュー映像を放送。社会を騒がせた責任として経理部に異動させられた後も八頭尾山の取材を続け、八飛市の有力者・本城総一郎の長男・彰の情報を掴んだあと、解雇された。
- 斎藤正一(鈴木亮平)…大洋テレビの報道局の元エース記者。副総理の大門とつながりがある。政治家としての自分の素質に気付き、6話で浅川に別れを告げ大洋テレビを退職。フリージャーナリストして活動。他局の番組に出演。
- 滝川雄大(三浦貴大)…恵那と同期の記者。
- 村井喬一(岡部たかし)…バラエティー番組の元チーフプロデューサー。岸本と浅川が冤罪疑惑を追うことを最初は反対していたが、岸本が撮ってきたインタビュー映像を見て態度を一変。情報を報道に渡さず自分の番組で放送。制作から外され関連子会社に左遷させられたあとも、浅川と岸本の取材を気にする。岸本のバカさ加減を見て、かつての自分を思い出しバカさがなくなった自分に涙する。
- 名越公平(近藤公園)…不倫で飛ばされた元スポーツ局ディレクター。冤罪疑惑の特集には一貫して放送反対の姿勢だった。異動した村井の代わりに新しい番組のプロデューサーに昇格。
- 海老田天丼(梶原善)…『フライデーボンボン』の司会者。新番組でも司会を続投。
- 大山さくら(三浦透子)…ヘヤメイク担当。通称:チェリー。松本逮捕のきっかけとなってしまった松本宅にいた家出少女。松本さんの再審が棄却されたことに責任を感じ自殺を図る。
- 岸本陸子(筒井真理子)…拓郎の母。年収1億円の弁護士。正義感が強く早く死んでしまった夫のようにならないよう、息子には楽に生きて欲しいと願ってる。岸本から中学時代にイジメの相談を受けていたが、主犯格が有力者の息子だったため何もしてやれず。そのことで岸本から遅れた反抗期を受けている。
- 松本良夫(片岡正二郎)…2006年に10代女性連続殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受けている。刑事に自白に追い込まれたと言い、裁判で無実を主張。
- 木村卓(六角精児)…弁護士。松本の控訴審から弁護を担当。再審請求をしている。マスコミ嫌い。松本氏のDNA再鑑定がなされたことが奇跡と言う。
- 笹岡まゆみ(池津祥子)…『首都新聞』の政治部記者。松本氏の事件と最近起きた事件に関連があると見て、浅川に情報を提供してくれている。
- 大門雄二(山路和弘)…副総理。元警察庁長官。八飛市出身。斎藤をかわいがる。八飛市の有力者・本城総一郎とは幼馴染。
- 本城総一郎(相馬未知雄)…本城建託社長。八飛市の土地を多く所有している地元の有力者。大門とは同級生。
- 本城彰(永山瑛太)…本城総一郎の長男。八飛市のシャッター商店街の店を開けたり閉めたりしていた気まぐれな店主。最近完全に閉店した。
- 大門亨(迫田孝也)…大門副総理の娘婿。大門の秘書。2017年に大門派の議員の強姦事件のもみ消しを大門から依頼されたことを村井を通じて告発しようとしたことがある。
9話のあらすじ
浅川(長澤まさみ)は、中村優香の報道のタイミングが、本城彰スクープを出す前になることに強く抵抗したが受け入れられず。ニュースを読むしかなかった。
権力に屈した自分のふがいなさを岸本(眞栄田郷敦)にあえて言い訳しないでいたら、岸本がいつの間にかやめていた。
浅川は、岸本の現況を元ボンボンガールのあさみ(華村あすか)に聞くも、岸本の解雇をきっかけに二人は別れていて、連絡も取っていないという。
チェリーさん(三浦透子)や滝川(三浦貴大)によると、岸本は、八飛署の平川刑事(安井順平)にお金を渡して得た証言を録音。脅迫したのが解雇された理由らしい。
浅川は、平川の話の矛盾に気付き、平川の告発内容は嘘だと感じる。
が、岸本本人とは『ニュース8』の中村優香の報道前から連絡を取っておらず、結局真相はわからずじまい。
表向きはキャスターに復帰し順調そうに見えていた浅川だが、また体調を崩し始め、薬が手放せない日々に戻る。
一方。
実家に戻り引きこもり生活を送っていた岸本は、本城彰のスクープを出そうとした雑誌『潮流』編集長佐伯(マキタスポーツ)からスカウトされる。
佐伯は、スクープを出さなかったがタイミングが悪かっただけでボツにする気はない。今だ！と思える時が来るまで待つという。
佐伯は、岸本の中にある正義感を見込み、経験を積めばいいと熱心に誘うのだった。
後日。
岸本は、村井(岡部たかし)に、大門副総理(山路和弘)の娘婿で大門の秘書でもある、大門亨(迫田孝也)と引き合わされる。
大門亨は、政治家には合わない真面目で正義感の強い人物。
2017年に大門に指示され、大門派の議員が起こした強姦事件のもみ消しをしたことがあり、その被害者が自殺していた。
自分がしたことを悔やんだ大門亨は、告発しようと報道にいた村井に話していた。
インタビューも撮り、放送直前で大門が副総理になったことで大洋テレビがビビり、放送を取りやめた。
大門亨自身も、妻子のことを考えると告発を迷ってしまい、証言を取り下げてしまった。
そのことがきっかけで村井は『フライデーボンボン』に異動。色々あって今に至る。
村井は、大事に保管していたインタビュー映像を岸本に渡した。
浅川は、別れて半年以上経っても斎藤(鈴木亮平)の動向を気にしていた。
斎藤が、野心のために政界に行こうとしているわけではないと、どこかで信じていたから。
公正で自由な社会を実現しようと一人孤独に頑張っているのじゃないか？と。
孤独なのは岸本も同じ。
正義のために一人で頑張ってはいたが、寂しさを感じていた。
が、自分の心を奮い立たせ、大門亨と接触。
大門亨は既に別居していた妻に離婚届を送っていた。
前回、証言を取り下げたのは、証言後に自分と大門が捕まったら誰が妻子を守るのか？と迷ったから。
しかし村井に、今なら大門に目をかけられた斎藤がいる。斎藤が大門の地盤を引き継ぐために、娘と孫を守ってくれるだろう。と言われ、やっと決心がついたという。
自分が加害者である議員を守ったことで、自殺した女性のことを忘れて生きることができない大門亨。
岸本も、自殺した友達のことを思って仕事をしていると言う。
岸本の話を聞いた大門亨は、自分の証言を岸本に預けることにホッとする。
そして「真っ暗闇の中に一筋、細い光が差したような気持ちです。」と言うのだった。
大門亨のスクープを『潮流』の佐伯編集長に持ち込んだ岸本。
これで大門を潰して、本城彰の記事を『潮流』に載せて欲しいと迫った。
が、強姦事件の裏どりをきちんとしないとまた敵に全力で裏どりできないように潰されてしまう。と佐伯に言われてしまうのだった。
一方。
浅川は、滝川から本城彰のスクープを、YouTubeなどのネット系に流したいと提案される。
ネットだと信ぴょう性に疑問視されてしまうと難色を示す浅川。
滝川は、うわさレベルでも広く知られた方がいいと強くすすめてくる。
話しているうちに滝川が、金儲け目的で情報を流そうとしてることに気付く浅川。これは岸本のスクープだからと断固拒否した。
岸本は、強姦事件の被害者遺族に対して手紙を書こうと動き出し、大門亨は、大門の事務所を退職。
もう撤回はしない。岸本に全面的に任せると言ってくれた。
が、これからという時に、大門亨が突然亡くなる。
自殺ということだったが、家族の意向で病死だと報道された。
離婚したはずが、葬式は大門の娘婿として執り行われた。
詰めかけるマスコミに対応したのは、斎藤。
葬式会場で一人いた斎藤のもとに村井がやってきて、大門亨は他殺ではないか？と匂わせる。
明らかに動揺する斎藤に、村井は「引き返すなら今じゃないかな？じゃないとこの先はもう戻ってこれねえぞ。」と忠告。
後日。
『ニュース8』のスタジオに乗り込んだ村井は、椅子を振り回してセットを破壊。暴れまくるのだったーーーー。
…というお話でした。
村井さんカッコいい
関連子会社に異動になった村井さん。
岸本に大門亨を会わせたり、斎藤にチクッと言いに来たり。
いい動きを見せますよね！
とうとう9話に来て、報道番組のセットの破壊までしちゃってました。
人生をかけて取ったスクープの証言者を守れなかった自分がふがいなかったのかな？
ニュースを潰す自分の会社が嫌になったのかな？
次回、破壊行動の真意が分かると思います。
最初はセクハラおやじで最悪！と思ってましたけど、どんどんカッコよくなってきましたね！
最後までカッコいい村井さんでいて欲しいです。
やっぱり編集長があやしい
解雇された岸本をスカウトした、マキタスポーツさん演じる『潮流』の編集長・佐伯。
前回もこの人にスクープ持ち込んだ後に、中村優香の報道があったし、今回も大門亨のスクープを持ち込んだ後に、大門亨が死にました。
前回も怪しいと思いましたが、やっぱりこの人が警察とか大門に情報流してるんじゃないですか？
はやる岸本を待たせて、裏どりさせたのも時間稼ぎですよ！
本当、いくらもらって情報流してるんでしょう？？？
村井さんが佐伯に情報を渡さなかった理由がわかりますね！
ていうか、岸本が佐伯にスカウトされたこと、村井さんは知ってるんでしょうか？
佐伯が岸本スカウトしたのも、正義感を買ってのことじゃなくて、新情報を得る為ですよ！
岸本に望みをかける！
岸本も、斎藤に情報を渡さなかったみたいに、今度は佐伯に情報を渡さないでほしかったな～～！！
でも、次回の予告で浅川が岸本にハグして「もう最高！キミ最高！」って言ってるシーンがあったんで、多分岸本が何かやってくれますよ！
本当に大事なことを佐伯に渡さないんじゃないかな？
なんだかんだ言って、今動けるのは岸本しかいない。
岸本がシレっと最大最強の一撃で大門を倒せるスクープを取っておいてほしいな！
めっちゃくちゃ期待してます。
岸本頑張れ！！
斎藤と浅川
次回予告で『ニュース8』のスタジオに乗り込んでいた斎藤。
抗議なのか、逆に守ろうとしているのか？
セットに立つ浅川とみつめ合ってましたね。
にらみ合う？かな？
浅川がまたやらかす？
斎藤も政界に行くのを引き返して、報道に戻ればいいのに！！
浅川と斎藤がどうなるかも気になります。
証言者を失ってしまって、大門を潰すチャンスがなくなってしまいました。
次回は最終回。
どう決着をつけるつもりなんでしょう…。
真犯人も分かってるのに。
早く結末が知りたい！！！
以上、『エルピスー希望、あるいは災いー』9話のあらすじとネタバレ感想でした。
