11月28日月曜夜10時15分から、フジテレビ・関西テレビ系列でドラマ『エルピスｰ希望、あるいは災い-』6話が放送されました。
6話「退職届と異動辞令」ネタバレ感想を書いていきます。
前回、5話の感想はこちら。↓↓↓↓
『エルピスｰ希望、あるいは災い-』物語の概要(公式HPより)
あるスキャンダルがもとで、落ち目となったアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)。
バラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)たちと共に、10代女性が連続して殺された事件の真相を追っていくストーリー。
すでに、死刑が確定している事件の冤罪疑惑を追っていくなかで、一度は失った"自分の価値"を取り戻そうとする姿を描くーー。
脚本は、朝ドラ『カーネーション』の脚本家で、民放連ドラ初の渡辺あや。
監督は、映画『モテキ』の大根仁。社会派エンターテインメントです。
おもな登場人物
- 浅川恵那(長澤まさみ)…好感度抜群だったところから、スキャンダルで転落したアナウンサー。女子中学生連続殺人事件ですでに死刑が確定している松本良夫の冤罪疑惑の真相を、ディレクター・岸本と追っていく。
- 岸本拓朗(眞栄田郷敦)…バラエティー番組の若手ディレクター。名門大卒。女性タレントを口説いたことをネタに、チェリーさんから冤罪疑惑の真相を追うよう依頼され、浅川に協力をお願いする。浅川が事件の真相追及を諦めようとしていた一方で、一人で取材を続け、松本氏逮捕のきっかけとなった目撃証言が嘘だったする目撃者の元妻のインタビューを撮った。
- 斎藤正一(鈴木亮平)…報道局のエース記者。官邸キャップ。新人だった拓朗の指導を担当。浅川のスキャンダルの相手。浅川にダイヤモンドの指輪を贈るが、はっきりしたことを言わない。副総理の大門とつながりがある。
- 滝川雄大(三浦貴大)…恵那と同期の記者。常に忙しくしている。
- 村井喬一(岡部たかし)…緩さで10年続く深夜情報番組『フライデーボンボン』のチーフプロデューサー。報道で邪魔者扱いされバラエティーに。ひと昔前の業界人で口が悪い。岸本と浅川が出してきた冤罪疑惑を追う企画に強く反対していたが、岸本がとってきたインタビュー映像で態度を一変させる。
- 名越公平(近藤公園)…『フライデーボンボン』のディレクター。不倫で飛ばされた元スポーツ局ディレクター。冤罪疑惑の特集には、一貫して放送反対の姿勢をとる。
- 海老田天丼(梶原善)…『フライデーボンボン』の司会者。浅川のゲリラ放送で唯一相談されていた。
- 大山さくら(三浦透子)…ヘヤメイク担当。通称:チェリー。死刑囚松本良夫の無実を信じ、岸本と浅川に調べるよう依頼。松本逮捕のきっかけとなってしまった松本宅にいた家出少女。松本さんの再審が棄却されたことに責任を感じ自殺を図る。
- 岸本睦子(筒井真理子)…拓郎の母。年収1億円の弁護士。正義感が強く早く死んでしまった夫のようにならないよう、息子には楽に生きて欲しいと願ってる。
- 松本良夫(片岡正二郎)…2006年に10代女性連続殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受けている。刑事に自白に追い込まれたと言い、裁判で無実を主張。
- 木村卓(六角精児)…弁護士。松本の控訴審から弁護を担当。再審請求をしている。松本をロリコンと騒ぎ立てたマスコミを嫌う。『フライデーボンボン』が冤罪疑惑特集を放送したことで、松本氏の再審が棄却されたことに静かに憤っている。
- 笹岡まゆみ(池津祥子)…『首都新聞』の記者。松本氏の事件と最近起きた事件に関連があると見て、浅川に情報を提供してくれている。
- 大門雄二(山路和弘)…副総理。元警察庁長官。八飛市出身。斎藤をかわいがる。
6話のあらすじ
2018年12月。
岸本(眞栄田郷敦)がゲリラ放送しようとしていた、西澤正(世志男)の目撃証言は嘘。という元妻のインタビュー映像。
村井(岡部たかし)は、『フライデーボンボン』で特集を組んで、これまでの取材分と合わせて放送するという。
浅川(長澤まさみ)と名越(近藤公園)が「報道に任せた方がいい。」と言ったが、村井は強引に意見を通した。
放送後。想像以上の反響があり、番組に問い合わせが殺到。
松本氏の冤罪を信じる世間の声が高まり、ほぼすべての媒体が後追い取材を始めた。
どこで調べたのか、西澤の子どもたちへの取材に来るマスコミまで現れ、証言をした元妻は激しく動揺。
嘘の目撃証言をした西澤自身にもマスコミが殺到。どこかに身を隠してしまった。
冤罪を晴らす唯一の手掛かりが身を隠したことで、松本氏の弁護を担当している木村弁護士(六角精児)は、重要な参考人を1人失ったと浅川を非難。
「なんで事前に相談してくれへんかったんですか！」と憤った。
大洋テレビでは、村井と名越を呼び出し緊急幹部会議が開かれ、浅川が、報道番組『ニュース8』に事件を追っていた記者としての出演が決まる。
『ニュース8』出演を前に、村井は、斎藤(鈴木亮平)を心配する。
斎藤は、副総理・大門(山路和弘)から圧力をかけられていた。だからこそ村井は、報道に情報を渡さず『フライデーボンボン』で流した。
浅川は、権力の犬になってしまった斎藤に失望。かといって斎藤への思いを断ち切れず複雑な感情を持つ。
斎藤は報道じゃなく政治の世界への素質があり過ぎる。いずれ報道を離れるだろう。
あふれる才能は自分で止められない。何か大事なものを人生から押し流してしまうこともある。と、村井は語る。
そして浅川に、『ニュース8』に記者として出演してしまえば、アナウンサーではなくなる。
企画も話す内容も、村井と岸本が書いていたことにすれば、原稿を読まされただけのアナウンサーでいられるが、どうするか？と聞いてきた。
浅川が記者として出演してしまえば、斎藤が大門に対して言い訳が立たなくなり、微妙なものになる。
斎藤が、大門か浅川かどちらを選ぶか？という問題にまでなってしまう。
しかし浅川は「この仕事は私です。丸ごと今の私自身なんです。それが斎藤さんの人生から押し流されるものだとしたら、遅かれ早かれ受け止めないといけないことなんです。」と出演を決めた。
浅川は、決意が揺らがぬよう、斎藤からの連絡を見ないようにスマホを村井に預けて『ニュース8』に出演。事件取材の経緯を語った。
放送後。斎藤からの連投メールを確認した浅川。
斎藤は、自分と浅川は相克の関係にある。生半可な情理などでそれは埋められない。近い将来、浅川が自分を憎むことになる。と予想。
浅川は、斎藤からの別れのメールを号泣して受け入れ、斎藤は大門との関係を深くしていくのだった。
『ニュース8』が事件を取り上げたことで、事件に対する局の対応がはっきりした。が、局として世間を騒がせた責任を取らないとならない。番組改編期だったこともあり『フライデーボンボン』は打ち切りが決定された。
司会者の海老田天丼(梶原善)は、新番組『ウイークリーポンポン』で司会を続投。多くのスタッフもそのまま残留。
だが、アシスタントアナウンサーは交代。女性タレントボンボンガールは新しくポンポンガールと入れ替えられる。
村井さんは制作の現場から外され、関係子会社に異動。代わりに名越がチーフプロデューサーとなった。
そして岸本は経理部に異動という、あからさまな粛正がなされたのだった。
異動先がなかなか決まらなかった浅川。
世間では、落ち目のアナウンサーだと思われていた浅川が、冤罪疑惑を追いかけていたことでイメージが一新。好きなアナウンサーランキングで上位に入る。
世間の声を受け、浅川は『ニュース8』のキャスターに復帰。
早々に『ニュース8』プロデューサー佐々木(神尾佑)から「俺の下で余計なことは死んでもさせない。」とくぎを刺されるも「余計なことはしませんけど、必要だと思うことはやります。」と宣言する浅川。
「真実を伝えられないなら、キャスターなんてただのうそつき人形です。」と降板覚悟だということをプロデューサーに伝えるのだった。
『ニュース8』のキャスターとなった浅川は、毎日がオンエアを中心とした忙しい生活となった。
平成が令和となり、八頭尾山殺人事件を追う時間がなくなっていっていた。
岸本だけは、一人自転車に乗って八頭尾山へ取材。
取材帰りにいつも寄る喫茶店で、商店街にある、変な店についての情報を聞く。
気まぐれに店を開けたり閉めたり殿様商売だったのが、ついに潰れたらしい。
喫茶店に来ていた年配のお客さんによると、ぬぼーッとした薄気味悪い男がやっていたお店。
喫茶店のマスター(小野了)が、その男は本城建託の息子さん。だという。
女性から見るとイケメンだったという男。
男について語っていたお客さんは「大門が副総理となり、八飛がますます本城建託の天下だ。」と笑う
マスターは、「商店街もみんな本城さんの土地。」とお客さんの話に同意。大門を応援しているという。
話を聞いた岸本は、喫茶店を出て商店街の写真を撮る。
そして以前、浅川が一人で入った、あやしい男の店の前に立つ。
店は閉店しており、シャッターが閉まり『貸店舗』のチラシが貼り付けられていた。
チラシと、チラシの横に貼られていた顔写真入りのポスターを撮影する岸本。
一方。大洋テレビでは、斎藤が退職願を提出。佐々木が慰留しても聞かず。
浅川の姿を見かけても声もかけず、会社を去っていった。
斎藤が去っていたことに気付かなかった浅川は、岸本から送られてきた写真を見て釘付けになる。
シャッターに貼られていたのは、大門の選挙ポスター。
急いで大門のプロフィールを確認した浅川は、大門が八飛市出身だと知る。
浅川は『首都新聞』の記者・笹岡(池津祥子)に連絡を取り、大門の経歴、家族、交友関係全てについて調べるようお願いしたのだったーーーー。
…というお話でした。
村井さんカッコよかった
最初は嫌なセクハラおやじだと思っていたプロデューサー村井さん。
報道を通さず、『フライデーボンボン』で噓の目撃証言について放送したのはカッコよかった！
4話で岸本に「逃げんな！向き合えよ。自分が何に負けてきたのかちゃんと向き合え。それが出来ねえ限り、お前は一生負け続けて終わるぞ。」と言ってる時もカッコよかったですけど、今回はかなり熱くなってましたね！！
しかも、斎藤とのことで揺れてる浅川にも優しい言葉をかけていて感動しました。
浅川も、普段口悪い村井さんが、心から自分に気を使ってくれてるのが分かって、よけい自分を奮い立たせていたような気がします。
そんな村井さんも責任とらされて異動。
最後の『卒業』の替え歌は切なかったです。
村井さん、尾崎豊の歌声に似てましたね！！
意外に歌上手で聞き入ってしまいました。
『卒業』の替え歌の返歌の、浅川と岸本による『贈る言葉』もよかったです。
ずっとセクハラ発言ばっかりしてきた上司だったけど、最後の最後で戦友になれたって感じ。
お互い気持ちを伝えあってましたね！
6話のなかの、心温まるシーンでした。
浅川と斎藤が別れる
私は前回の5話を見て、浅川が、斎藤に口止めされるようによりを戻されたことに気づいたと思ってました。
浅川は、もう別れようと思っただろうと私は思ったんですが、普通に浅川の部屋に斎藤が来て眠ってて、まだ別れてないんだ？と驚きました。
まー、ずっと未練はあったみたいでしたしね。
喜んでより戻してたし、プラネタリウムも行って、ダイヤモンドの指輪ももらってましたし。
まぁ。そう簡単に別れられんか。
でも『ニュース8』に記者として出演することが決まり、そこで斎藤から別れを告げていました。
村井さんの言う通り、斎藤の人生から浅川は押し流されてしまった。ってことなんでしょう。
号泣して別れを受け入れていた浅川は、しんどそうでした。
しかし！
斎藤って、そんなすがるほどのいい男でした？
私は、ずっと最初から斎藤を嫌だなと思っていたので、何がいいのか分かりませんでした。
岸本にも浅川にもずっと偉そうだったし。
いや、偉いんだから仕方ないんですが。
もしうまくいってくっついたとしても、家でもずっと尋問のような会話になると思うな。
別れてホッとしました。
長澤まさみさんの別れの演技上手だった
ーー二人の関係の感想はここまでにして。
別れを受け入れられない！ってスマホから逃げてる浅川を演じる長澤まさみさん。
演技上手でした。
本当に好きだったんだなって分かる演技。
遅かれ早かれ受け止めないといけない。ってわかってても別れたくなかったんだね。
でも、指輪渡すだけで何も言わない斎藤のどこがええんじゃ？？
ああ！結局斎藤批判になるのでここでやめときます。
真犯人はやっぱり瑛太？
3話で出てきた永山瑛太さん演じるあやしい男。
単純に考えたら、真犯人じゃないか？って3話の感想でも書きました。
ちなみに私が書いた3話の感想はこちら。↓↓↓
6話になって、八飛市の有力者の息子だということが判明。
大門ともつながってるようです。
有力者の息子を守るために、松本さんを犯人に仕立て上げたのか？？
よくありがちな話になって来た。
被害者の女の子を流星群がある日に殺したり、遺体を足を伸ばした状態にして寝かせたり、なにやら儀式めいたことをしている真犯人。
暴行されているのに、着衣の乱れなし。
暴行も、儀式とか何とか思ってやっているのかもしれない。
もう、こういうサイコパス的な人の犯行に持って行く話にはちょっとうんざりします。
浅川がこの男と会った時も、「言語なんて目の粗い道具だけですくいきれるものではありませんよ。」とか難しいことをのたまっていたし。
嫌な感じの男です。
あと、嘘の目撃証言者に、毎月30万円の振り込み。
よく12年以上続くな～。
それだけ金持ちってこと？？
6話の終わりで浅川が記者さんに、大門の交友関係を調べるように頼んでたし、次回にはつながりが分かってくるはず！！
西澤が逃げたのは残念でしたけど、やっと事件の真相に近づいていけそうです。
次回も見逃せません！！
以上、『エルピスー希望、あるいは災いー』6話のネタバレ感想でした。
