11月14日月曜夜10時から、フジテレビ・関西テレビ系列でドラマ『エルピスー希望、あるいは災い-』4話が放送されました。
4話「視聴率と再審請求」ネタバレ感想を書いていきます。
- 『エルピスー希望、あるいは災い-』物語の概要(公式HPより)
- おもな登場人物
- 4話のあらすじ
- 意外な反応
- 下着を売るために山に行く?
- 村井の見る目が変わってきた
- 浅川はよくわからんし、斎藤が嫌いになってきた
- チェリーさん心配
前回、3話の感想はこちら。↓↓↓↓
『エルピスー希望、あるいは災い-』物語の概要(公式HPより)
あるスキャンダルがもとで、落ち目となったアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)。
バラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)たちと共に、10代女性が連続して殺された事件の真相を追っていくストーリー。
すでに、死刑が確定している事件の冤罪疑惑を追っていくなかで、一度は失った"自分の価値"を取り戻そうとする姿を描くーー。
脚本は、朝ドラ『カーネーション』の脚本家で、民放連ドラ初の渡辺あや。
監督は、映画『モテキ』の大根仁。社会派エンターテインメントです。
おもな登場人物
- 浅川恵那(長澤まさみ)…好感度抜群だったところから、スキャンダルで転落したアナウンサー。女子中学生連続殺人事件ですでに死刑が確定している松本良夫の冤罪疑惑の真相を、ディレクター・岸本と追っていく。
- 岸本拓朗(眞栄田郷敦)…バラエティー番組の若手ディレクター。裕福な家庭で育ちち、名門大卒。制作部に配属される。女性タレントを口説いたことをネタに、チェリーさんから冤罪疑惑の真相を追うよう依頼され、浅川に協力をお願いする。
- 斎藤正一(鈴木亮平)…報道局のエース記者。官邸キャップ。新人だった拓朗の指導を担当。浅川のスキャンダルの相手。元彼氏。
- 滝川雄大(三浦貴大)…恵那と同期の記者。常に忙しくしている。
- 村井喬一(岡部たかし)…緩さで10年続く深夜情報番組『フライデーボンボン』のチーフプロデューサー。報道で邪魔者扱いされバラエティーに。ひと昔前の業界人で口が悪い。岸本と浅川が出してきた冤罪疑惑を追う企画に強く反対。
- 名越公平(近藤公園)…『フライデーボンボン』のディレクター。不倫で飛ばされた元スポーツ局ディレクター。
- 海老田天丼(梶原善)…『フライデーボンボン』の司会者。
- 大山さくら(三浦透子)…ヘヤメーク担当。通称:チェリー。情報通。死刑囚松本良夫の無実を信じ、岸本と浅川に調べるよう依頼。松本逮捕のきっかけとなってしまった松本宅にいた家出少女。
- 岸本睦子(筒井真理子)…拓郎の母。年収1億円の弁護士。正義感が強く早く死んでしまった夫のようにならないよう、息子には楽に生きて欲しいと願ってる。
- 松本良夫(片岡正二郎)…2006年に10代女性連続殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受けている。刑事に自白に追い込まれたと言い、裁判で無実を主張。
- 木村卓(六角精児)…弁護士。松本の控訴審から弁護を担当。松本を無実と信じている。松本をロリコンと騒ぎ立てたマスコミを嫌う。
- 笹岡まゆみ(池津祥子)…『首都新聞』の記者。松本氏の事件と最近起きた事件に関連があると見て、浅川に情報を提供してくれている。
4話のあらすじ
2018年9月。
浅川(長澤)が冤罪事件特集のゲリラ放送を行ったことで、証言してくれた被害者の姉・井川純夏(木竜麻生)から電話があった。
被害者の親友だった子から実家に電話があり「自分も晴美は絶対下着を売るような子じゃないって思ってた。12年間ずっと悔しく思ってたけど、今夜やっと晴らされたことが晴美のために本当にうれしい。」と言って泣いてくれたという。
ゲリラ放送したことで、何も知らされてなかった岸本(眞栄田郷敦)からも責められ、針のムシロ状態になっていた浅川だったが、純夏の電話に涙するのだった。
放送の反響は好意的な反応が多く、続編を望む声も出た上、高視聴率をとってしまう。
単純に喜ぶ岸本。
一方で局の上層部の反対押し切って放送し、高視聴率まで取ってしまった浅川。
「おじさんのメンツとプライドは地雷なの。死んでも踏まないように歩かなきゃいけないんだよ。」と、次の手をどうするか?と焦る。
が、放送に反対していたはずの局長(春海四方)が「第2回やるんでしょ?なるべく早くやった方がいい。」と続編を後押ししてくれた。
浅川は、名越(近藤公園)が局長に話を通さず、反対していたと嘘をついていたと気づく。
それを表立って責めるのではなく、局長から直々に応援していただいたと言って第2弾をやると宣言した。
特集を見た『首都新聞』の記者・笹岡(池津祥子)から、最近殺された女子中学生・中村優香の事件を神奈川県警がほとんど捜査せずに終わらせようとしていると聞かされた浅川と岸本。
特別捜査チームはつくられているものの、退職間近の人ばかりで形ばかりというのは明らか。
さらに、最近の事件で発見された遺体の特徴と、12年前の事件の遺体の特徴が全く同じであるという。
どちらも、暴行された形跡があるのに着衣に乱れなし。遺体は腹部の上で両手が組まれていて棺に入れられたように真っすぐな体勢。そして右足の靴だけがなかった。
笹岡は、素人でも同一犯による犯行ではないかと思うのに、警察が思わないわけがない。県警は中村優香事件を捜査したがらないのは、自分たちの間違いを認めたくないからでは?と言うのだった。
12年前の事件では遺体発見時、前日からの雨で遺体が水に浸かった状態。検出された体液はごく微量。かつ状態が悪かったため当時の技術ではDNA鑑定が出来なかった。
分かったのは、犯人の血液型がA型という情報。
笹岡の指摘を受け、遺体発見現場に足を運んだ浅川と岸本。
現場の映像を交えながら、当初有力視されていた、若いロン毛の男と被害者が一緒にいたという証言と、逮捕の決め手となった、40~50代の作業着の男が山から慌てて下りてきた。という証言の矛盾点を衝く放送をした。
初回放送の視聴率が6.5%だったのが、この第2回で7.1%まで上がった。
ネットでも話題となり世間に広がった。
高視聴率に局長もゴキゲン。ずっと放送を反対していた名越ディレクターも手のひら返し。第3回の放送時間延長されることが決定した。
そんななか、木村弁護士(六角精児)から松本氏の再審請求が棄却されたと聞かされた浅川。
自分が強引に番組を放送したせいではないか?と不安になり、もうやめると言い出す。そして、前に話があると言って自宅にやって来て、何も話さなかった斎藤(鈴木亮平)を呼び出した。
冤罪特集をやめさせようとしてたのでは?という浅川の問いに、そうだと言いつつ、理由を言わない斎藤。
それよりもベッドを買っていた浅川の弱い部分を指摘して、そのまま抱いた。
そのあいだ、会社に一人残っていた岸本は、12年前の被害者の彼氏だと名乗る人間から情報提供を受けていた。
連絡がつかない浅川に、直接伝えようとマンションにやってきて、玄関で斎藤と会った岸本。
金銭を要求してきた情報提供者。
斎藤から、その情報がガセだと聞かされた岸本は、ショック受けそのまま浅川に会わずに帰って行った。
その足で、プロデューサー村井(岡部たかし)と飲みに行った岸本。
ガセを掴まされた悔しさと冤罪事件を追うのと続けたいを話しているうちに、自分は母から人生の勝ち組だと言い聞かされて育ったと話し出す。
何にも勝てていない。
「僕とママは、より負けてきたんじゃないかんないかって。自分たちは勝ち組なんだって思い込むために、必要以上に負けてきただけじゃないかって。なんか最近そんな気がしてしょうがない。」とつぶやく。
岸本の思わぬ告白に、村井は、あるビルの屋上へ岸本を連れていく。
その屋上からは、岸本の母校・明王中学が見えた。
村井は、2007年にいじめを苦に自殺した2年生の子の話を取材していた。
当時、何を考えてきたのか?同級生が自殺した時にどのポジションだったのか?と岸本に追及する村井。
記憶がないと逃げる岸本に「逃げんな!向き合えよ。自分が何に負けてきたのかちゃんと向き合え。それが出来ねえ限り、お前は一生負け続けて終わるぞ。」と迫った。
岸本は、助けを求めてきた同級生を裏切って見殺しにした。
いじめの主犯が有力者の息子だったから。岸本からいじめを打ち明けられた母も、学校に何も言わなかった。
自分と母親は負けた。一番嫌っている人間にこびへつらっているのは、勝ち組に居させてもらい続けるため。
岸本は「なんだよ、勝ち組って。どう勝ってんだよ!」と、自分の負けを向き合った。
その日から様子が変わっていった岸本に、浅川は何も気づいていなかった。
岸本は、食べ物を受け付けられなくなっていた。
そんな岸本に、浅川は、先日浅川のマンションから斎藤が出て行ったのを誰にも言わないでほしいと懇願。
一瞥しただけで何も答えなかった岸本。
浅川は、岸本のその態度に、自分の弱さ愚かさを見抜かれたと思い込む。
浅川と岸本が自分の負けと向き合う一方で、松本氏の再審請求が棄却されたと聞かされたチェリーさん(三浦透子)が自宅マンションベランダから飛び降りたのだったーーー。
…というお話でした。
意外な反応
先週の終わりだけを見ていると、ゲリラ放送をして浅川が辞めさせられる流れになるのでは?と思ってました。
でも、批判よりも好意的な意見が多く、続編まで期待された。
という話の流れになったのはドラマを見ていたこちらからも意外でした。
被害者のお姉さんも、顔を出したことでもしかしたら追い込まれるのだと思っていました。
が、被害者の親友も被害者が下着を売るような子じゃないと信じていた。と言ってきてくれたと聞いて、ホッとしました。
お姉さんがありがとうって言って泣いてくれた時には、こちらもつられて泣きました。
下着を売るために山に行く?
そもそも、被害者が下着を売ってたって、どこから来た話なんでしょう?
先週、瑛太さんが出てきた廃墟のようなシャッター街に、下着を売るような店でもあるのかと思いましたが、走って行った少女たちの姿はなく瑛太さんだけ店にいた。
松本氏をロリコンに仕立て上げるには、家出少女だったチェリーさんがいたってことが根拠だったんでしょうけど、被害者が下着を売るような子だったという根拠がどこから来たのか分からない。
検察が言っていた、被害者が下着を売るために山に入るって話もおかしな話ですよね。
だいたい、いくら中学生といえども男と2人で山に入るなんて危険だと分かるはず。
付き合ってるとか、片思いしてる相手と入るならまだしも。
急に下着を売れと言ってきた人と山に入る??
前から関係性がないと成り立たない話だと思うですけどねー。
村井の見る目が変わってきた
初回から、浅川や岸本にパワハラ、セクハラ発言を繰り返してきた村井プロデューサー。
今回、岸本に母校を見せて「逃げんな!向き合えよ。自分が何に負けてきたのかちゃんと向き合え。」と迫った時は驚きました。
冤罪特集をさせまいと強く言ってきてたし、ただただめんどくさいから逃げてるのだと思ってました。
が、自分が何に負けてきたのかちゃんと向き合え!って岸本に言うからには、村井さんも何かに負けたんだろうな~と推測できます。
だからこそ、部下にそれをさせたくなかったから、強く止めていたのかも。
私は、初回からただただパワハラする嫌な上司だと思ってました。
が、岸本が苦しんでる原因を吐きださせようとするなんて、実はいい上司なんじゃないか?と見る目が変わりました。
相変わらず、言葉は強いし口は悪いけど、今回の「ちゃんと向き合え!」には愛を感じました。
浅川のゲリラ放送も、強制的に止めようとすれば何かしらできたでしょうに、止めずに流したし。
実は、冤罪証明したい!と真剣に訴えれば、一緒にやってくれるいい上司なのかもしれない。
ただ、本当に難しいし、生半可な気持ちでやってはいけないのも事実だから、やって欲しくないってのも本音なんだろうな。と思います。
今回は、岸本の変化が大きく扱われてましたけど、村井さんも変化してきてますよね。
これからの村井さんの変化、期待します!
浅川はよくわからんし、斎藤が嫌いになってきた
浅川さん、最初はご飯が食べられなくて吐いていたキャラ。
負けない!と言う割に、視聴率がいいとおじさんたちのメンツを潰したとすぐに弱気になる。
よくわからんキャラです。
前回も、放送できないと嘆いたあとに斎藤に抱かれて。今回なんてわざわざベッドを新調して場所を用意してまで抱かれてました。
前回のベッドシーンが良かったという声もあったらしいですが、私はただただ嫌な気持ちになりました。
斎藤が浅川を黙らせるために自分の体を使ってるように見えました。
今回のベッドシーンでは、斎藤が守られてるような気がしてしまう…らしい。
ちょーっと何?
私が女心の機微が理解できないだけ??
またまた斎藤の口止めに、まんまと乗る女にしか見えなかったけど!
今回で斎藤が嫌いになってきた。
再審請求棄却されたのは自分のせいだと考える浅川も、斎藤の言う通り確かに、全部自分のせいと考えるのは自分中心な考えをする人だなと思いました。
が、それにつけこむ斎藤も斎藤だな!!!
本来なら、キャッと喜ぶベッドシーンなんでしょうけど、なんだか嫌悪感抱いちゃったよ。私は。
斎藤はお偉いさんとつながってるみたいだし、こんな調子じゃまた浅川やられますよ。
先が思いやられます。
チェリーさん心配
4話のチェリーさん。
証言する姿以外、表情だけで話してなかった気がします。
松本さんの再審請求が棄却されたのを聞いて、何とも言えない表情をしていて、心配でした。
それで最後に飛び降りだなんて。
チェリーさん。助かりますよね。
再審請求が棄却されたらもうだめなんですか?
岸本じゃないけど、また請求すればいいって思うのは私だけ?
でも、答えをのばすだけのばして棄却とかもあるって、岸本ママが言ってましたね。
でも、請求すれば望みはあるって言うか。
甘い考えですね。
まずは!
チェリーさんが助かって欲しい。
生きていれば、松本さんが出てくる日が見られるかもしれないのに!
自分が調査するよう、岸本と浅川に仕向けたことに責任感じちゃったのかな?
とにかくチェリーさんには助かってほしい。
今はそれだけ!
以上、『エルピスー希望、あるいは災いー』4話を見たネタバレ感想でした。