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イチケイのカラス 第11話(最終話)のネタバレ感想とあらすじ 夜間の自転車事故と秘密の工事が巨額脱税とつながる…?!

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毎週月曜夜9時からフジテレビ系列で放送中の月9ドラマ『イチケイのカラス』。

6月14日に第11話(最終話)が放送されました。

www.fujitv.co.jp

前回、第10話の感想はこちら。↓

 

 

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おもな登場人物

  • 入間みちお:竹野内豊さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の裁判官。職権発動で周りを振り回しつつも、傍聴マニアから人気がある。弁護士だった頃の裁判で、日高と因縁がある様子。
  • 坂間千鶴:黒木華さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)に赴任してきた特例判事補。赤字続きのイチケイを立て直すためにやってきた。入間の時間をかけた裁判のやり方を改善して欲しいと思っている。
  • 石倉文太:新田真剣佑さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。元傍聴マニアで、みちおファン。一番いい席で裁判が見れる書記官を天職だと思っている。人との距離を縮めて壁をつくらないようにするのがポリシー。
  • 浜谷澪:桜井ユキさん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。子持ちでみちおのせいで帰るのが遅くなることにイライラしながらも、慣れてしまっている。
  • 一ノ瀬糸子:水谷果穂さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の新人事務官。みちおを顔はいいのに残念だと思っている。
  • 川添博司:中村梅雀さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の主任書記官。
  • 駒沢義男:小日向文世さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の部長裁判官。12年前にある裁判で弁護士を辞めようとしていたみちおを裁判官にスカウトした。
  • 日高亜紀:草刈民代さん…最高裁事務総局判事。坂間の司法修習生時代の教官で、イチケイの赤字状態を立て直すよう坂間に期待をかける。
  • 城島怜治:升毅さん…主任検事。駒沢の同期でライバル。
  • 井出伊織:山崎育三郎さん…城島の後輩検事。

 

第11話のあらすじ

弁護士時代に同僚だった入間と青山(板谷由夏さん)弁護士。少年事件で得た情報を入間が青山に伝え、民事訴訟で多額の利益を青山弁護士が得たと雑誌が書き立てた。

しかも再審公判で二人の親密な関係から青山が弁護人を務めて、一等地のビルに新事務所を作る道筋を与えた。

さらに二人が癒着して無罪判決を出しているなど書かれたが、嘘の中にも巧妙に真実が書かれている。

記事を見てネットが炎上。入間の写真入りで叩かれた。

報道を見た駒沢部長は、何か目的があって入間を狙っていたのでは?と推測。
そんな時、元最高裁事務局判事だった日高に呼び出された入間は「地裁の裁判官の任期は10年。任期満了後ほとんどの裁判官は再任される。問題のある裁判官を除いては。」と告げられた。

坂間は入間が日高に呼び出され何を告げられたのかを聞いたが、カレー屋を始めると聞いたことだけ伝える入間だった。

それだけでないことは分っていた坂間は日高に直接聞き、入間の任期が迫っていてゴシップ記事のせいで裁判官をクビになる可能性があると知った。

翌日出勤した入間に、イチケイのみんながどうして話してくれなかったのか?と問いただす。

再任に基準は最低限の仕事が出来ているか。組織人として最低限の役割を果たしているか。組織人としてはクビが妥当。

再任を決めるのは最高裁裁判官会議の指名で内閣が任命する。

駒沢部長は政治が絡んでいると考えた。最高裁の事務総長は、かつて息子の香田隆久(馬場徹さん)の差し戻し審で因縁のある香田健一郎(石丸謙二郎さん)。ゴシップ記事は何か大きな力が働いていると坂間も同調した。

駒沢部長は入間に深くかかわらせたくない案件があるのでは?と推測。

現在入間が職権発動している事件は、大学生・笹岡庸介(菅原健さん)が起こした自転車事故。

自転車競技部に所属している笹岡は、大会に向け深夜自主練習をしている途中、坂道でスピードが出ていたところを左側通行を守らず角を曲がったところ、旅行帰りに家族連れの帰宅していたところに衝突。

その事故で7歳の女の子が大怪我をし、現在も意識不明の重体となっている事件だ。

被告人・笹岡が最初は左側通行を守っていたのに、工事用のフェンスがあって右側を走るしかなく曲がったと主張。しかし検察によると一切工事の記録がないとのことで、入間は職権を発動していた。

駒沢が香田事務総長と会い、話を聞いたところ政治がらみだと感じたと聞いた坂間は、自転車事故の現場検証を手伝うことにした。

この裁判が最後になろうともいつも通りにやる。と言う入間だった。

 

弁護人・曽根山裕(松本誠さん)も交えての事故現場での検証が始まった。曲がったところに人がいると分かって走っても危ないと分かる。

検証途中、周辺で地下鉄と大型複合施設『東京スクランブルシティー』建設の工事をやっていると知った坂間。自分が担当している案件と自転車事故の案件はつながりあるかもしれないと気づいた。

『東京スクランブルシティー』は、大型複合施設と地下鉄、ホテル観光ビジネス、日本最大のコンベンションセンターも設置。

坂間が川添書記官と担当している案件は、その地下鉄の工事で起きた事故。業務上過失致死傷を争う裁判。

事故の背景には、地盤が軟弱で計画が大幅に崩れ工事費が大幅にかさんだことが関係し、崩落事故が起きて多数の作業員にケガ人が出て、下請けのイバタ工業の現場監督・本庄昭(大西ユースケさん)が死亡。

その亡くなった本庄と、元請けの鷹和建設の現場監督・青柳健作(岡田優さん)の二人に責任があるとされたが、本当に業務上の過失があったのか?が問題となっていた。

亡くなった本庄昭は、シングルファーザーで5歳の息子と母親と一緒に暮らしていた。

母親の証言では、本庄は会社の命令で納期に間に合わせるよう違法な過重労働をやらされていたというのだ。

自転車事故が起きた場所でも秘密の地下鉄工事をしていたかもしれない。秘密なら記録がなくて当然。

そしてプロジェクトリーダーは衆議院議員の安斎高臣(佐々木蔵之介さん)。父親も代議士の二世議員だ。工事の元請けは巨額脱税をしていた鷹和建設。

政治絡みの線が濃厚となり、入間のみならずイチケイみんなのクビが飛ぶかもしれない案件だ。

自転車事故と業務上過失の件の2つを併合審理することになった。

 

併合審理1日目。

弁護人には、自転車事故を担当している曽根山弁護士の他に、業務上過失の件では江原諭弁護士(橋本さとしさん)が担当。関東弁護士会の理事長という大物だ。

被告人は自転車事故の笹岡、業務上過失の鷹和建設の現場監督・青柳。検察は井出検事が担当した。

自転車事故を担当する曽根山弁護士は、先日の検証の映像を見せながら、事故現場が地下鉄工事の機材を搬入する地点で、深夜1時で何かしらの搬入を行っていたとしたら、事故は避けられなかった可能性が高いと主張。

続いて井出検事から、工事に関わっていた青柳被告人に、亡くなった本庄の母親が過重労働をしていたという証言をぶつける。

違法労働はなかったと言う青柳。納期を間に合わせるためには人手を増やさなければいけない。そのために本来しないといけない地盤の補強工事をやめようと本庄が言っていたと話し、改めて過重労働はないと答えた。

江原弁護士が、労働の記録、人員補充の記録が全て残っていると補足した。

入間は、下請けのイバタ工業の現場作業員全員を呼んで話を聞きたいと言い、書記官の川添もOKを出した。

公判後、江原弁護士が裁判官再任の件を持ち出し、裁判官辞めて弁護士に戻るにも世間を騒がせたのだからそれもないと見え見えの圧力をかけてきた。

圧力をかけないといけない何かがある?と駒沢が聞くと、江原は「私には私の正義にのっとっている。」と言い残し去って行った。

 

坂間は日高に会って、以前言っていた政治の上の方の力と言っていたのは、安斎孝臣のことか?と聞く。すると日高は「これからは政治と司法の戦いになる。司法は時として政治の下にある。」とだけ答え、圧倒的不利な戦いになると言った。

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併合審理2日目。

イバタ工業の現場作業員全員が出廷し、違法な労働はなかったと口を揃えた。

元請けの鷹和建設の社長・的場(金井良信さん)が傍聴席に座っており、プレッシャーをかけているように見えた。

次に本庄昭の母・由美子(三谷悦代さん)が出廷。本庄が上から指示をされて過重労働をしていたと証言。朝5時に出て夜中0時に帰ってくる日が続いていた。事故の当日には頭痛と耳鳴りを訴えていたと主張。

江原弁護士は、本庄の家庭の経済状態を指摘。過重労働を主張して金銭を奪い取ろうとしているのでは?と、本庄をおとしめる発言をして止められた。

江原は、次にイバタ工業の現場作業員が違法労働はないと言っていることを持ち出し、証拠もない。違法労働があったと言ってるのは本庄の母の証言だけだと主張。

入間は十分検討に値する証言だと言い、自転車事故の証言もあるが根拠が足りない。

争点は違法労働があったのかなかったのか?

入間は職権を発動し、裁判所主導で改めて捜査をすると宣言した。

 

まずは労働基準監督署 過重労働撲滅特別対策班、通称カトクへ出向いた駒沢と井出検事と江原弁護士と川添書記官。

地下鉄拡張工事の過重労働で匿名の告発はあって調べたが、カトク管理官・戸田(山崎画大さん)は、違法労働はないと判断したと言う。

江原は、告発メールを送ったのは本庄昭だろうと言い、嫌がらせと言って違法労働はなかったするのが国の判断だと言い切った。

 

入間と坂間と石倉書記官は、東京スクランブルシティーの事務局に話を聞きに行った。

工事の遅れでスタートを先延ばしにするかと議論になったが、遅れた場合に大きな損失となるのが分かったのだという。

急ピッチで工事を進めるよう指示したのは安斎高臣代議士。

安斎の秘書・田之上幸三(篠井英介さん)が話に入ってきてそう答え、法廷に証人として安斎を出向かせてもいいと自ら言ってきた。

しかし田之上は安斎を呼んでおいて何もなかったでは済まさない。「あなたが相手にしてるのは国だ。」と裁判官の任期の件もちらつかせながら脅してきた。

入間がいつもの強気な態度を取らないのでイラつく坂間だった。

 

イチケイのみんなが石倉のそば屋に集まって、それぞれ聞いてきた話を報告し合う。

カトクの戸田は安斎の父康雄と出身大学が同じの同じボート部の後輩。仮に違法労働があったとしてもなかったことにされたのでは?と推測。

安斎高臣を法廷に呼び出して話を聞くしか方法はなかった。

しかし入間はやる気がない様子。イチケイのみんなを巻き込んで失職させてしまうんじゃないか?と思って突き進めなくなってしまっていたのだ。

坂間は「ずいぶんとなめられたもんですね。覚悟ぐらいとっくに出来てます。いらない。そんな保身。受け取りません。」と他のみんなも同意した。

入間の任期満了まであと10日。決着をつけようとみんなで決意を固めた。

 

まずは雲隠れしている元請けの鷹和建設人事部長の原口(米村亮太朗さん)をさがし出すこと。

元請けの人事部長なら、下請けが違法労働をしていた事実を把握している可能性が高いはずだ。

書記官チームは原口の娘から原口と会うと聞き出し、それが最後の公判の日だと分かった。

 

一方、入間と坂間は亡くなった本庄の家に行き、本庄の息子・歩(有山実俊さん)と対面。歩は無口な子で、かなり利口な子だった。

歩の存在が、公判を大きく動かしていくーーー!!!

 

違法労働はあったのか?

任期満了が迫った入間みちおは裁判官を続けられるのかーーー?

 

…というお話でした。

 

工事ってそんな大変なの?

今回の裁判は、違法労働があったのかなかったのか?を国を相手に脅されながらも入間みちおとイチケイのみんな、自転車事故の弁護人、井出検事が挑んでました。

みんなカッコよかったです!!

違法労働の件、人が死ななければバレなかったと考えると怖いです。

人が死なないと変われないもんなのかな~?

町でもよく見かけますけど、工事ってドラマみたいにこんなギリギリでやってるんでしょうか?

疲れ果ててケガするぐらいまで働いて、納期納期と責められて手抜いてるわけじゃないんだろうに、辛いなと思いました。

 

工事が、そんな大変なことを乗り越えてやってるのだと思うと、うるさいとか道路ふさいで…!とか、文句言うのも申し訳ないなという気持ちになりました。

 

巨額脱税企業と政治家

みちおが弁護士時代に救えなかった殺人事件の被告人。真犯人が巨額脱税を見逃す税理士でした。

巨額脱税をする税理士の殺人の罪を、他人になすりつける判決を日高に出させるぐらいの上の人物。

ずっと誰なのか?どうも政治家が絡んでるみたいだと、匂わされ続けていました。

7話でいちよ殺人事件の真実が解明されたのに、お金の流れは明らかにされずじまいでおかしいと思ってました。

6話で、バカリズムさんが演じてた泥棒・岸田が、会計士の志摩の家から盗み出したのは2億円。しかも金庫にあったものを盗んでました。

そんな大金を現金のままにして個人が独り占めするわけないし、誰かに配ってるんじゃないか?と思ってました。

それがやっと、最終回になって判明。

巨額脱税で得たお金が、安斎高臣の父康雄の政治資金団体に流れていることが分かりました。

やっと解決しました。

でも。当の本人は父が秘書の田之上さんに命じてやっていただけで、安斎高臣は知らんふり。全く悪びれることもなく、捕まりもしませんでした。

そんなん出来るんですか?って感じです。

 

でもまぁ、とりあえず初回から続いていたみちおの因縁はここに終結!

一番悪い安斎高臣が捕まってないので、完全にスッキリは出来てませんが、お金が政治家にまで流れていたことを証明できたのは大きな成果だったんじゃないでしょうか?

東京地検特捜部に行った城島検事がカッコよかったです!

 

入間と坂間に恋愛は…??

青山弁護士とみちおの仲を気にする場面が何度かあった坂間さん。

最終回に向けて恋に進展はないのかな?と思ってましたが、特にこれと言った進展は最後までありませんでした。

みちおが熊本の地裁に異動になって、坂間のふるさとが長崎。「定期的に視察に行きますからね。」と言う坂間に、ちょっとだけ愛を感じました。

坂間は入間みちおを監視していくらしいです。

違う地裁に行って離れても、坂間千鶴とみちおはつながっていく様子。石倉くんはまだまだ振り向いてもらえなさそうです…。

 

最終回の終わり方は、まだ先も続きそうな感じだったので、続編があるんじゃないかと思ってます。

毎回真実が明らかになっていくのは見ててスカッとしたり。怖くなったり…。

12年間の因縁があったのに、再審がすんなり通るとか、一番的だと思っていた日高さんが寝返ってくれたりとか、とんとん拍子に行くのが拍子抜けしたりもしましたが、変に長続きせず1話で完結するのは見やすかったです。

 

検事とか弁護士のドラマはあっても、裁判官のドラマは珍しく、裁判所主導で捜査が出来る「職権発動」と言う言葉、このドラマで初めて知りました。

裁判所が捜査する時は、弁護士も検察も一緒に捜査することも初めて知り、新鮮で面白かったです。

 

もし続編をやる時は、駒沢さんはもう定年でいないのかな??

 

面白いドラマでした。

 

以上、『イチケイのカラス』第11話(最終話)を見た感想でした。

 

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