NHKで放送中の吉沢亮さん主演の大河ドラマ『青天を衝け』。3月7日に第4回が放送されました。www.nhk.or.jp
前回、第3回の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 渋沢栄一:吉沢亮さん…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。成長して父の商売を手伝うようになる。
渋沢家・中の家
- 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。
- 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
- 渋沢なか:村川絵梨さん…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。
- 渋沢てい:藤野涼子さん…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。
渋沢家に関わる人たち
- 伝蔵:萩原護さん…
- 権兵衛:永野宗典さん…
- 朔兵衛:小久保寿人さん…
- 角兵衛:渡辺哲さん
- 三太:笠松伴助さん…
- 利吉:小手山雅さん…
- 吉五郎:所広之さん…
- おうめ:三輪和音さん…
- おたか:葛西里美さん…
- おはる:梶原みなみさん…
渋沢家・新屋敷
- 渋沢喜作:高良健吾さん…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。
渋沢家:東の家
- 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
- 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。
尾高家
- 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。
- 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
- 尾高長七郎:満島真之介さん…栄一の従兄。神道無念流の剣豪として名をはせるようになっていく。
- 尾高千代:橋本愛さん…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一ののちの妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
- 尾高平九郎:岡田健史さん…栄一の従弟。
- 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
栄一に影響を与える人たち
- 高島秋帆:玉木宏さん…砲術家。陰謀により投獄され、栄一がいる武蔵国へ移されてくる。栄一たちが「鬼」と呼び牢にこっそり会いに行く。
- 真田範之助:板橋駿谷さん…北辰一刀流、千葉道場で腕を磨いた剣豪。各地で武者修行をしている。
- 利根吉春:酒向芳さん…血洗島村を治める岡部藩の代官。
- 大橋訥庵:山崎銀之丞さん…江戸の儒学者。思誠塾を開き尊王攘夷を唱える。
一橋家
- 徳川慶喜:草彅剛さん(幼少期七郎麻呂:笠松基生さん)…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。刑部卿となった自分を政界に復帰した父・斉昭が頼ってくるが将軍になる望みはないと言い切る。
- 美賀君:川栄李奈さん…慶喜の正室となる人物。
- 徳信院:美村里江さん…一橋家当主・徳川慶寿の正室となるが死別。徳信院と名乗る。慶寿の後継が亡くなり、養子に来た慶喜にとっては養祖母となる。
- 中根長十郎:長谷川公彦さん…慶喜の側用人。
- 平岡円四郎:堤真一さん…慶喜の側近。
- 平岡やす:木村佳乃さん…円四郎の妻。
水戸藩
- 徳川斉昭:竹中直人さん…水戸徳川家第9代藩主。栄一の主君となる慶喜の父。烈公と呼ばれ敵が多い。慶喜に期待を寄せ熱心に教育した。謹慎を言い渡され蟄居していたが、海防参与に任命され政界に復帰。慶喜を将軍にさせようと思うが、慶喜に拒否される。
- 吉子(登美宮):原日出子さん…斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
- 藤田東湖:渡辺いっけいさん…斉昭の側近。斉昭の蟄居謹慎と共に蟄居後、復帰。
- 武田耕雲斎:津田寛治さん…斉昭の側近。尊王攘夷派の水戸藩士。
- 藤田小四郎:藤原季節さん…東湖の息子。のちに天狗党の乱を起こす。
江戸幕府
- 徳川家慶:吉幾三さん…第12代将軍。一橋家の養子を斉昭の息子から選ぶ際、七郎麻呂だったら許すと言った。実子の家祥より慶喜に徳川を託したいと言い残し亡くなる。
- 徳川家定:渡辺大知さん…家慶の子。人との交流が苦手。歌橋だけに心開く。父・家慶の急逝で13代将軍となる。
- 篤君(天璋院):上白石萌音さん…家定の正室。薩摩藩主島津斉彬の養女として慶喜を将軍後継にする密命を持っていたが、家定の急逝で天璋院と名乗る。
- 歌橋:峯村リエさん…家定の乳母。家定から信頼が厚く、慶喜を後継にするのを反対し、紀州藩の慶福を推す。
- 井伊直弼:岸谷五朗さん…彦根藩の藩主から江戸幕府大老となる。
- 阿部正弘:大谷亮平さん…25歳で老中となったエリート。慶喜を一橋家の後継に推薦する。ペリー来航に対抗するために水戸藩主・徳川斉昭を海防参与に採用。
- 堀田正睦:佐戸井けん太さん…佐倉藩主。
- 森山栄之助:安部康二郎さん…通詞。
- 内藤信親:唐沢龍之介さん…
- 久世広周:佐瀬弘幸さん…
- 川路聖謨:平田満さん…勘定奉行。師と慕う人の息子・平岡円四郎を慶喜の側近に推薦する。
- 永井尚志:中村靖日さん…ペリー来航後海防掛となる。海防参与となった徳川斉昭の過激さに振り回される。
福井藩
- 松平慶永(春嶽):要潤さん…福井藩主。慶喜の優秀さを見抜き、将軍後継に推すために奔走する。
- 橋本左内:小池徹平さん…福井藩士。藩医から慶永の側近へ。慶喜を将軍後継に推す運動をするため、慶喜の側近の平岡円四郎を巻き込む。のちに安政の大獄で亡くなる。
海外
- マシュー・ペリー:モーリー・ロバートソンさん…米軍海軍軍人。黒船で浦賀に来航。日本に開港させるために幕府に国書を渡す。
第4回のあらすじ
藍葉の不作から血洗島を救った栄一は、一人で藍の買い付けをするようになって忙しくなり、惇忠のところへ読書になかなか行けないでいた。
そんなある日、惇忠から浜田弥兵衛の本を手に入れたと聞いた栄一は、暇を見つけて尾高家へ本を読みに行く。
200年前の日本男児に心躍らせる栄一。本に影響されて、いとこの喜作とペルリのメリケンをひっぺがえしてやる!と二人ではしゃいだ。
浜田弥兵衛や山田長政ら、かつて多くの日本人が海外に行って商売をしていたことを知った栄一は、今現在の日本が国を閉ざしていることに疑問を感じ始める。
惇忠は、300年前に多くの偉人が日本に来て異国の神・バテレンを日本に広めて魂から乗っ取ろうとしたことがあると説明。
水戸藩の本に書かれているように、日本が本来持つ誇りや尊厳は決して奪われてはならぬ。と教える。
この惇忠の影響でどんどん知識を得ていく栄一。
夜通し語り合ってはそのまま尾高家で寝てしまい、惇忠の妹・千代に起こされることもあった。
尾高家で朝を迎えてしまった栄一は、既に農作業を始めていた父のもとに慌てて帰っていくのだった。
江戸城では、徳川家定が13代将軍となっていたが、実際政務を取り仕切っているのは老中首座の阿部正弘と海防参与となった徳川斉昭だった。
川路聖謨から説得された平岡円四郎は、妻のやすのすすめもあって渋々一橋家に行き、慶喜と会う。
慶喜は平岡に諍臣となって欲しいと言い「私に少しでもおごりや過ちがあれば、必ず諫めて欲しい。」と平岡に言う。意外なお願いに戸惑う平岡。
早速食事の給仕を頼まれたのだが、ご飯をよそおうやり方が雑で、もりもりに盛ってしまう平岡。
慶喜は本当に給仕の仕方を知らないのか、小姓になるのが不服でわざとやっているのかと平岡に聞く。
平岡は旗本の四男坊で、跡取りとは程遠い身分の自分がこんな邸にこもる役目に不服があると正直に答える。
すると慶喜は、丁寧にご飯をよそおうやり方を実際にやって見せて教える。
丁寧に接してくれる慶喜に惚れ、小姓として働き出した平岡は、髪の結い方も教えてもらった。
それまで笑顔を見せてこなかった慶喜だが、平岡の前では笑顔を見せるのだった。
一橋家に斉昭と吉子夫妻が訪問。
母を嬉しそうに迎える慶喜を見て「年相応だな。」と笑う平岡。だが斉昭に直接「我が息子をよろしく頼むぞ。」と言われ、恐縮する。
次に藤田東湖が「一橋様が将軍におなりあそばせば、外夷に乱れ始めたこの国をきっと立て直すことが出来る。心して勤めよ。」と、慶喜を将軍にする為に働けと吹き込むのだった。
一方。福井藩主の松平慶永は、他の徳川に比べて斉昭が頼りになると思っており、その息子の慶喜に将軍になってくれたら喜んで身を捧げるのに…という考えを家臣の橋本左内に話していた。
一番藍が不作だったものの、藍玉がよく売れた渋沢家。
宗助と市郎右衛門が、暮れに得意先の百姓さんたちを呼んでご馳走を振舞うことになり、その寄合を仕切らせて欲しいと申し出る栄一に、任せることになった。
血洗島では藍農家をねぎらう宴会の日。
栄一は宴会にやって来た農家さんたちに席を指定する栄一と喜作。
一番年上の角兵衛さんがいつも上座なのに、違う席を指定されて不満顔。
それでも栄一はそのまま席の指定をやめなかった。
宴会は宗助のねぎらい言葉から始まった。
栄一が口をはさみ、一番上座に座らせた権兵衛さんの藍葉が一番よかったと絶賛し始める。
褒められた権兵衛さんは、どうやって育てたのか?と栄一に聞かれ、市郎右衛門が言う通りに肥料をけちらずに与えて育てたと答える。
栄一はその権兵衛さんを"大関"の席に座ってもらい、席順は相撲の番付にちなんで、藍葉が良かった順に名前を付けて並んで座ってもらっていると説明。
喜作が作った番付表も見せた。
そして栄一は、市郎右衛門がこの土地の武州藍を日本一にしたいと思っていることを発表。みんなで武州藍を盛り上げていきたいと語り、農家の人たちにお願いしますと頭を下げた。
前頭の席に座らされていた一番年上の角兵衛さんが、番付表を持って権兵衛に近づき、緊張した空気が流れる。
しかし角兵衛さんから出てきた言葉は「どこで〆粕買ったか教えやがれ。来年こそはわしが一層よい藍を作って、番付の大関になってみせるんべぇ!」と言って盛り上げてくれた。
栄一の作戦は面白い!と大好評を得た。
栄一はますます商売が面白いとのめり込んでいく。
しかし、いとこの喜作は商いより剣術がいいと思うようになっていく。
喜作は、村で一番儲けている宗助の家、2番目の栄一の家、その次の3番目の家だが、将来は立派になって、岡部の殿様が頭を下げるようなお金持ちになると、思いを寄せる千代に夢を語り「待ってろよ!」と言うのだった。
嘉永7年(1854年)。
ペリーが条約を結ぶため、黒船7隻で再びやって来た。
ペリーは前に来た時には無かった砲台が数か月で出来ているを見て、開国を拒むのかと警戒。
老中首座の阿部正弘に、佐倉藩主の堀田正睦と井伊直弼は開国を迫るが、徳川斉昭はあり得ないと反対する。
黒船が何発も大砲が打ち、動揺する幕府内。
阿部が、大統領の誕生日を祝うために打たれた礼砲で、事前に知らせも来ていると説明しても、井伊は戦になると怯え、戦になるよりは開国した方がマシと阿部に迫る。
しかし斉昭は打ち払えと迫る。
阿部は迷った末に日米和親条約を締結。
開港することになったというニュースは血洗島の惇忠にも届く。
惇忠は、弟の長七郎に「我ら百姓とて決してこのままじゃなんねえ。水戸の教えを学び、何が出来るか思案するのじゃ。」と今までにない険しい表情で語るのだった。
宗助と市郎右衛門は岡部の陣屋から呼び出しを受けていた。
商売に忙しい市郎右衛門に代わり、栄一が宗助と一緒に陣屋に話を聞きに行くことになった。
陣屋では代官の利根吉春が御用金を出せと言ってきた。
宗助の1千両をはじめ、他の農家も何百両と要求され、市郎右衛門は500両出せと言われた。
宗助や他の家の人たちは「承知いたしました。」とすぐに頭を下げたが、栄一は納得がいかず宗助に促されてようやく下げた。
しかし父の名代で来たから、一度持ち帰って父に伝えてから返事をすると言い出す栄一。
素直に殿様に従えば世間にも認めらえる大人になれると言う利根は、「今すぐに承知したと申せ!」と迫ってくる。
なおも御用を伺いに来ただけだと言い返す栄一に利根は激高し「承知と言わぬか!言わぬとただではおかぬぞ。」と刀まで構える。
それでも引かぬ栄一に、宗助は無理矢理頭を下げさせた。
宗助が「私めが厳しく言い渡します!」と間には言ってくれたことで事なきを得て、家に帰ることが出来た栄一。
だが家に帰って、市郎右衛門にも「なぜすぐに払うと言わなかった?」と問われる。
栄一は、500両というお金が、簡単にできるお金ではないのに、安易にお代官に言われたことに腹を立てていた。
百姓が守ってくれている武家に尽くす道理は分かっているが、岡部の殿様は年貢を取り立てた上に、人を見下して貸したものを取り返すようにひっきりなしに御用金を出せと命じてくる。
立派だと思えない武家への不満が止まらない栄一に、市郎右衛門は「いかに道理を尽くそうがしかたのないこと。それがすなわち泣く子と地頭だ。」と言い、明日すぐに払って来いと言うのだった。
大雨が降るなか、陣屋にお金を払いに行った栄一。
簡単に出来たお金ではないことを訴えようとしたが、頭を上げた時にはもう利根はいなかったのだったーーー。
…というお話でした。
世の中の仕組みに疑問
大人になるにしたがって、世の中の仕組みに疑問を持ち始めた栄一を描いた回でした。
お殿様に御用金を要求され、素直に従うことが出来なかった栄一。
宗助が必死に頭を下げさせようとする姿は、昨年のドラマ『半沢直樹』で、香川照之さん演じる大和田が、堺雅人さん演じる半沢に、無理やり頭を下げさせる動作にそっくりに見えました。
頭を下げておけばいいのに…と見てる方は思いますが、商売に関わるようになって、簡単に作れないお金を要求される理不尽さに栄一は耐えられなかったんでしょう!!
けど、お代官様がすぐに斬ろうとしたのが腹立ちました。
口じゃ勝てないから、斬ってしまえっていうもうなんて暴力的な…!
許せないですね!
でも、この時代がこれが当たり前。
この利根という人とこれからもやり合っていくのかな?
栄一、命だけは狙われないように気を付けないと!
見ててハラハラします。
慶喜の笑顔が見れた!
登場から全然笑っていなかった慶喜さん。
プライド高そうで、嫌な感じを受けていたのですが、平岡円四郎のご飯のよそおい方に腹を立てるどころか、優しく指導をしてあげていて、いい人だなと思いました。
器用に仕事をこなせない円四郎。正直なことを言う円四郎に、心が和んだのか、初めて笑顔を見せてくれて、なんかホッとしました。
自分をコントロールしようとする大人には態度が悪いですけど、円四郎のように正直な人には安心するのかもしれないですね!!
先週見た時は、合わなさそうな組み合わせだと思っていた慶喜と円四郎。
全く人の言うことを聞いていなかった円四郎を、従わせていた慶喜もスゴイと思いました。
お互いがお互いのこと、一気に好きになったって感じです。
「惚れた」と円四郎も言ってましたし。
面白そうな組み合わせで、これからが楽しみです。
次期将軍を慶喜に
要潤さん演じる福井藩主の松平慶永と、家臣の橋本左内が入浴しているシーンがありました。
本音を言えるのがお風呂ぐらいしかなかったから、入浴シーンになったんだとは思うんですが、急な半裸シーンにドキッとしました。
松平慶永は慶喜を次期将軍にこれから推していくんですよね?
確かに、今回の慶喜さんは謙虚で家来への気遣いも、お母さんへの気遣いもあって、いい人でした。
推したい気持ちもわかります。
この慶喜さんがどう変わっていくんでしょうか?
そして、これから政治がなっていくのか?
政治が栄一の人生にどう絡んでくるのか?
渋沢栄一さんの人生をよく知らないので、これからドラマがどうなっていくのか楽しみです。
以上、『青天を衝け』第4回の感想でした。
このブログに度々コメントをくださる鷲谷さんのブログで、阿部正弘について詳しく解説をされていたのでご紹介させていただきます。↓
http://washiya.sapolog.com/e488951.html
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本ページの情報は2021年3月時点のものです。
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