毎週月曜夜9時から放送中の「ラジエーションハウス~放射線科の診断リポート~」。5月6日に第5話が放送されました。
第5話は、亡くなった方の死因を探る為に行う「Ai(オートプシー・イメージング)」(死亡時画像診断)のお話でした。
第4話で出た気胸の話です。↓
初めて知った言葉
今回出てきた「死亡時画像診断」という言葉。初めて知りました。
今まで、亡くなった方の死亡した理由を探るのは「法医学」のドラマで解剖とか鑑識とかで探るのは見てきました。
しかし解剖するにしても、この画像診断を先にして、死亡理由と思われる場所を特定しておけば、そこだけ解剖すればいいから、よりご遺体を傷付けずに済む。というものなんだそうです。
今まで、身元不明の遺体が誰かを知る為に、遺体の歯のレントゲン写真を見て治療痕で誰かを特定するって話は聞いたことがありましたが、体全体をレントゲンで撮って、死因を探る。というのは初めて知りました。
そんな方法があるなら、画像診断をまずやって欲しいと思いました。
何故広まっていないのか?遺族の了承がないと出来ないから。
確かに、自分の大事な人が突然亡くなって、色々調べられるより早く帰して欲しいと思います。
遺族の為のもの
第5話は、どうしてAiをするのか?Aiをする必要性は何か?という目線で、話が貫かれていていました。
残された遺族が亡くなった人に対して、「こうすればよかった。ああすればよかった。」とあとで後悔しないように、納得する為に行うものだという話でした。
私も身内を亡くしてます。だから原因が分かっていても、自分に出来ることはなかったのか?と残された遺族は思うものだと知ってます。
第5話では、死亡時画像診断されたのが少年で、死因が分かってからの遺族の涙は身に詰まされました。
このドラマは、事実は事実としてごまかさず、しっかりと描くけど、それを受け止め前に進む姿に毎度救われます。
画像診断が広がって欲しい
この画像診断が広がればいいのにと心から思いました。画像診断すれば、解剖もそこだけで済むというのがもっと知られていれば、画像診断を希望する遺族が増えるような気がします。
大事な人を亡くして、色々決めないといけない事が多い時に、画像診断するのか?と聞かれてもなかなか受け入れがたいとは思いますが、今回の技師さんみたいにゆっくりと教えてくれれば、頼む事が出来ると思います。
現実の世界にも、こんなに寄り添ってくれる唯織(窪田正孝さん)みたいな人がいたらいいのに。
今回の話もまた、考えさせられるお話でした。
ラジエーションハウス 05 /集英社/横幕智裕 | ||||
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