テレビ好きぴえーるの日記

テレビ好きの主婦によるドラマ、バラエティ、旅番組、入院生活などの雑記ブログ。

2/6放送の ねほりんぱほりん プロになれなかった元奨励会員の話の感想

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毎週水曜夜11時からEテレで放送中の「ねほりんぱほりん」。2月6日は、「勝負の厳しい世界、将棋の奨励会で夢破れた男たちの人生」が放送されました。

この番組は、司会がモグラの人形ねほりん(声:山里亮太さん)とぱほりん(声:YOUさん)で、毎回違うテーマでゲストに話を聞く、トークバラエティーです。

ゲストもブタの人形が話すので画面はモグラとブタの人形が話している映像です。モグラの山里さんとYOUさんの音声はそのままですが、ゲストのブタさんは音声が変えられていますし、名前も仮名なので、完全にプライバシーは守られています。

実際はどんな感じで話してるかは分かりませんが、ソファや背景の家具も丁寧に人形と合わせて作られているので、本当にモグラとブタが話してるかのような錯覚を覚えます。

 

私がこの番組を知ったのは2016年頃で、芸能スクープ記者の話を観て、あまりの赤裸々な話に引き付けられて以来、気になる回はちょこちょこ観ていました。

特に「養子」の回では、育ての親の深い愛情や、実の親への本音、養子に迎えられた時の気持ちなど、ゲストの方が話してらして、とても心に残っています。

母親の手紙が読まれた時、同じ母としてYOUさんが泣かれていて、子供と親、両方の話を聞けて観てる私も泣きました。

 

www4.nhk.or.jp

奨励会とは?

2月6日放送回のゲストは、プロになれなかった元奨励会員のお二人。名前も仮名で、年齢も明かされていませんでした。

1人の方は、プロになる年齢制限の26歳になる前に二段で奨励会を辞められたケンタロウさん(仮名)。もう1人の方は、26歳になるまで頑張って三段で辞めたエイキチさん(仮名)でした。プロになれる4段までお二人ともかなり近づいていらっしゃったわけです。

 

現在奨励会には、約180人の方が所属されているそうです。そのなかでプロになれるのは年間で4人。全国から実力者が受験し、入会試験に合格するのは毎年20~30人。

さらに奨励会は26歳までにプロになれなければ退会。という厳しいルールがあるそうです。

四段に上がる三段リーグは、あの藤井聡太さんですら13勝5敗。それだけ昇段してプロになると言う事が厳しい世界なのだと語られていました。

 

奨励会員は月に2回、将棋会館に集まり会員同士で対局。この対局で勝ち星を重ねると、昇級昇段するという仕組み。対局がない日は、学校へ通ったり、将棋の勉強するなど自由。また、プロの対局の記録係やイベントの手伝いをするなどして、生計を立てる人もいるそうです。

 

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私は、「3月のライオン」とか、昔の朝ドラ「ふたりっ子」でプロ棋士になる話を観たり読んだりして、分かったつもりにはなっていました。しかし、本物の人の話を聞いたのは初めてだったので、本当に厳しい世界なんだと実感しました。

今回出演されていたケンタロウさんは、学校が終わる時間に親御さんが迎えに来て、大人相手に夜まで将棋を指していた幼少期を送ったと話されていました。

 

ケンタロウさんの話を聞いて、私は、スポーツででも親御さんが迎えに来て練習してた、って話と一緒だなぁと思いました。

小さい時から友達と遊ばず、ひたすら鍛錬の日々。テレビを観ないので世間知らずにもなっていたらしいです。

 

かたやエイキチさんは、中学になるまで普通の学生で、中学生の大会で優勝したことがきっかけで奨励会に入ることになったそうです。

同じ奨励会員でも、入るまでの人生はそれぞれなんですね~。

 

学生生活

学校生活についても話されていたんですが、ケンタロウさんは、将棋で培った盤面を記憶するという能力が役立って、学校のテストも、教科書の内容を写真の様に映像として記憶出来たので、成績もいい方だったと言います。

ただ、地方に住んでたので、大会がある時は3日ぐらい学校を休まなければいけないこともあったり、修学旅行は、将棋のことを考える時間が取られると考えて、行かなかったりしたそうです。

 

全て将棋の為に生きて来たなんて、ますますオリンピックでメダル取るような人と同じだなぁと思いました。

 

勝負強い人がプロになれる

エイキチさんは、中学生の大会で優勝してそこから奨励会に入って、大変な世界に入ったと気づき、高校も中退してプロを目指したそうです。

そうまでして入った将棋の世界でしたが、昇段出来るチャンスの対局で弱気が出て、負けてしまったそうです。

1手の間違いがプロになれるかなれないかを決めてしまう。

「これ勝ったら昇段できる。」と見えてくると、焦ったり平常心で考えられなくなることが奨励会ではよく起こるそうで、ここぞのという局面でしっかり勝てるのがプロになって活躍してる人。辞めた人はそこを勝てなかった、とケンタロウさんは分析していました。

 

「この一番絶対に勝たないといけない。注目されればされるほどパワーが出る人っていうのはプロになれますし、追い込んだりされた時に力だ出せなくなる人っていうのは、辞めていったりする。」とケンタロウさんはおっしゃっていました。

 

本当に厳しい世界です。

 

奨励会に入る人は強いという点は、皆間違いなく強いんでしょうけど、この勝負強さ、追い込みに強い人という人がふるいにかけられてプロになるんですね。

今回話を聞いて、プロの人がどれだけすごい世界を勝ち上がって来たのか、知ることが出来ました。

ひふみんこと加藤一二三さんは、プロになった上に、さらに80歳近くになるまで続けてたなんて、ものすごいことなんだと改めて思い知りました。

よくひふみんが自分の事を自分で褒めたりしますけど、言うだけのことをしてきたんですよね…。強いからこそ残って、続けて来れたんですね。

 

年齢制限のプレッシャー

26歳という年齢制限が近づいてきて、エイキチさんは「プロにならなければ高校中退して全て打ち込んだものが全部なくなってしまうという。もう恐怖というか、将来のこと考えられなくなって…。」とその頃を振り返り、悪い方悪い方に考えが向かっていっていたそうです。

ケンタロウさんは「常に心に時限爆弾を抱えている感じ。」と例えて、何をしてても心の片隅にはずっと将棋の事があって、何をしていても楽しめなかったそうです。

番組では、他の元奨励会員の人にも話を聞いていて、負けた日は家族が寝た深夜に帰ったり、追い込まれ過ぎてストレスで救急外来に運ばれて即入院した、という話も紹介していました。

 

想像以上のプレッシャーのお話でした。入院するまで追い込まれるなんて、やはりプロになるには将棋だけが強くてもなれない職業なんですね。

ブラック企業とか言いますけど、将棋の場合、自分で自分を追い込んでるから、誰のせいでもない、どこにも訴えられない。逃げ場がないってのは苦しいです。

 

大変過ぎて、私なんか26歳までって制限があるからこそ頑張れるんじゃないかな?と思いました。終わりが見えるからこそやり切れるっていうか。

でも、奨励会員の人は将棋のことだけだから、これが終わったら何しようって他のことを考える余裕なんてない人生を送って来てしまってるから、本当に辛いですね…。

 

辞めてからの人生

辞める時が来て、エイキチさんは「今までの俺は何だったんだ!」と思い、将棋のことだけをやって来たので、どう人と接したらいいか、関わっていいかも分からなかったそうです。

「学歴、職歴、社会経験なしの26歳が世間に放り出されて、どうやって生きて行けばいいんだろう。」

 

エイキチさんがおっしゃった言葉で一番印象に残りました。

アスリートの人は、学校を辞めて打ち込んでる人っていうのは少ないですよね。むしろ学校に所属してるからこそスポーツを続けられる面もあるし。

私はずっと元奨励会員の人の話を、スポーツ選手と同じだと思って聞いてましたが、辞めた時の話が全然違いますね。

そのまま職業として棋士になれたら学歴なんていらないですが、辞めた途端、他の仕事に行こうと思ったら、急に学歴が必要になるんですもんね。

スポーツなら、高校を通いつつ続ける人が多いですし。スポーツ辞めても学歴は残ります。

ものすごく大変な世界だと思いました。

 

今回出演したケンタロウさんは、年齢制限の少し前に奨励会を辞めて、現在会社員。

エイキチさんは10年ほど飲食店で働き、店長まで上り詰めてから、現在は和菓子の職人の世界に入り、親方について修業中なんだそうです。

親方の技術を見て盗む世界。

「やればやっただけ上達するってところは自分の性に合ってるのかなって。ようやくまた自分が打ち込める世界に出会って、よかったなっていう…。将棋界で羽生さんとかが輝いて見えたのと一緒で、その和菓子の親方がすごいもうキラキラしてるというか、こういう人になりたいなっていうふうな、また世界、仕事に巡り会えた。」

ブタの人形だったんで、どういう表情でエイキチさんが話したかが分からなかったですが、とても嬉しそうに話されていたのが声だけでも伝わってきました。

(音声も変えられてはいましたが…。)

 

最後に、山里さんが「奨励会に入って後悔はないか?」と質問していました。

ケンタロウさんは「全く後悔はない。」と答えて、タイトル戦の記録係をやったという、普通に学校行ってただけでは出来ない体験が出来て、そこは強みとして持っていると語ってらっしゃいました。

対してエイキチさんは「後悔でしかない。」と言い、奨励会を辞めて10年近くは将棋のことを一切考えない生活を送ったのだとおっしゃってました。

まだ奨励会の対局の夢を見たりして、現実のものとして受け入れきれてない自分も認めてらっしゃいました。

しかし、「新たに打ち込める和菓子の世界でよかったと思える人生、後悔しないようにしたい。」と決意を込めておっしゃっていました。

 

ケンタロウさんは今でもやっぱり将棋が好きだと言ってて、なんだか救われたような感じがしました。

辛いこと、追い込まれた事もあったんでしょうけど、それでも好きで始めた将棋のはず。好きだと言えるまで消化できていて、安心しました。

エイキチさんも新たに打ち込める世界に入れてよかったと思います。

 

2人ともそれぞれ挫折を乗り越えて生きてらっしゃって、いい話を聞かせてもらったな、この番組観てよかったなと思いました。

打ち込めるものすら見つけられていない人なんていくらでもいると思います。

失ったものがある人の方が、何も失った事のない人より、気持ちが分かるだけ幸せなんだと聞いたことがあります。

失った直後は嘆きまくって、立ち止まって何も出来ないかもしれませんが、こうやって次の世界を見つけて進んでいる人がいるのだと思うと、励みになりました。

 

以上、ねほりんぱほりん「勝負の厳しい世界、将棋の奨励会で夢破れた男たちの人生」を観た感想でした。

 

 

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