漫画『凪のお暇』9巻が2021年12月16日に発売されました。この漫画は、2019年黒木華さん主演でドラマ化もされてます。
9巻のネタバレ感想を書いていきます。
凪にプロポーズしたゴン
前の巻・8巻では、凪への恋心に気付いたゴンさんが北海道まで追いかけて来てくれて「凪ちゃんて、俺と結婚してくれたりとかってする」とプロポーズし、凪も突然のことに言葉を失う…。
…というところで終わっていました。
散々振り回されてやっとゴンさんを諦めた凪にとって、嬉しいはずのゴンさんの言葉。
北海道に着いてから凪に会うまで大変な思いをしたゴンさんを見てきた私にとっては、凪にすんなりとゴンさんの気持ちを受け入れて欲しい…!と思いましたがーー??
8巻の感想はこちら。↓
9巻の初めは、ゴンさんの真剣な凪への恋心の告白に嬉しいと思いつつも凪は「私が今恋してるのはお母さんなんです。」と正直な気持ちを伝えます。
ゴンさんも「2番目で全然いいよ。」と一度は言いつつも、一番にでいたい欲求があるために受け入れられない自分に「恋って苦しいね。」と初めての恋の感情に戸惑っていました。
体の関係もあって、好き同士の二人なのに恋の感情を真剣に語り合う大人の二人に笑えました。
なんでも真剣に受け止めて悩んでしまう凪の性格がよく出てて、難儀なやっちゃな~~と思いました。
素直にゴンさんの気持ちを受け入れればいいのに!!
でも、お母さんのことばかりを気にする凪は、まずお母さんのことを乗り越えなければゴンさんと恋も出来ないのです。
うーん。
ゴンさんへの答えは「ごめんなさい。」と言ってるのでNO??
でもゴンさんは諦めてないみたいです。
母娘3代わたって好きなタイプが同じ
凪がゴンさんのプロポーズに大いに戸惑っていた時、凪のおばあちゃんが救急車で運ばれたとの連絡が入ります。
急いで家に戻った凪。
近所の人達の噂ではお母さんとおばあちゃんが親子喧嘩して、おばあちゃんが窒息状態になったとのこと。
もしかして母がおばあちゃんを…??と、凪は不安を抱えながら病院に運んでもらって処置をしてもらい、幸い大事には至りませんでした。
おばあちゃんが助かったことで、お母さんはどんな親子喧嘩をしたのか凪とゴンさんに話してくれました。
そこで出てきたのが凪のおじいちゃん、お母さんの父親の写真。
その男性がまたゴンさんにそっくり!!!
おばあちゃんもお母さんを妊娠して、男の人に捨てられていたのです。
おばあちゃんはその事をお母さんに隠していましたが、狭い田舎の町でおばあちゃんの話は知れ渡っていて、お母さんは知っていました。
これが面白かったです。
お母さんがゴンさんを異常に拒否反応を示していたのは、お父さんとそっくりだから。までは理解できたんですが、まさかのおじいちゃんまでゴンさんそっくりだったとは!!
しかも、おばあちゃんも赤ちゃんが出来て捨てられていたとは!!!
祖母と母、二人とも同じ境遇だったのです。
そんな偶然、出来過ぎです!!
話を戻すと…。
凪が東京でもがきながらなんとか生きていこうとしてるのをバカにしたおばあちゃんの言動にとうとう切れてしまったお母さんは、おばあちゃんを追い詰めます。
怒ったおばあちゃんは、新しいものを受け入れられるとタピオカを一気飲みして喉を詰まらせ窒息状態になった。ということでした。
母を東京に逃がす凪
お母さんは、自分も気づけばおばあちゃんと同じで凪を縛り付けていたことに気付き、「呪いはここで打ちどめ。」と凪とゴンさんを逃がそうとしてくれます。
そして「なまらごめん凪。こんな家に帰ってきてくれてありがとうね。」と言ってくれました。
この漫画が始まってずーっと引っかかっていた母との関係。
まさか急にこんな形で解決?
お母さんの態度が変わって戸惑いました。
お母さんもおばあちゃんに縛られていた。
逃がそうとしてくれたからって、簡単にお母さんを許していいの?凪。
ーーー
おばあちゃんも無事退院し、近所の人の手前笑顔で仲の良いふりをする祖母と母を見て二人を置いて行くことに不安を感じた凪。
お母さんが渡してくれた通帳をお母さんに戻し、凪が借りている東京のアパートでしばら暮らすよう提案しました。
凪はお母さんの北海道での仕事を代わりにやり、お母さんは東京暮らしを満喫。
凪は、お母さんに「今いる世界だけが全部じゃないって。」と教えてあげたいという優しい気持ちで提案したことでした。
が、雑務に長けた凪は、北海道の母の職場でも仕事の能力を発揮!
母の職場でなくてはならない立場になっていき、北海道に縛られるような環境に自らを持って行ってしまいます。
ーー何をやってるんでしょうね!凪は。
でもまぁ、お母さんの仕事を代わりにやってお母さん以上に出来てしまう凪ってスゴイですよね!!
東京か?北海道か?の2択じゃなくて、本当はどこに行っても生きていける人なんじゃない?
何でも出来る人は生きる選択肢が多くて、迷ってしまうのかな??
空気読み過ぎて苦しくなってお暇をいただいた凪ですが、実はなんでも出来るってことに気付いてないのでは??
自分に自信持っていいのになぁ…。
もったいない。
お母さんとゴンさんが急接近!
東京の凪のアパートに住みだしたお母さん。ってことはお隣はゴンさん。
お母さんに機嫌を取って気に入られたいゴンさんは、お母さんを色々と連れて行きます。
距離感の近いゴンさんに、凪のお父さんを思い出すお母さん。
ゴンさんとお母さんの密着ぶりに、同じアパートのみすずさんは危険なものを感じてしまうーーーというのが描かれてました。
もう!
ゴンさん凪への恋心を自覚して凪一筋だと思っていたのに、自然に女性との距離感が近くなってます。
お母さんがゴンさんに恋しなければいいけど…。ややこし過ぎる!!
みすずさんの勘が外れて欲しいです。
円にしてやられる慎二
9巻では、凪にフラれた慎二のその後も描かれていました。
都合のいい女として後輩の市川円と付き合っていた慎二。
自分の理想とかフィーリングがピッタリと合う円に、いつの間にかどっぷりとハマっていきます。
都合よく付き合っていたつもりが、結婚まで考えるようになる慎二。
しかし、ここに大どんでん返しがやってきますーー!!!
円のことを、かわいいだけでとんとん拍子に出世したと勝手に思い込んでいた慎二。
しかし円は実は……。
慎二は自分が出来る男だからって、女性をバカにするところがありましたからね!!
この展開にはスカッとしました。
慎二って頭のいい人なんじゃなかったっけ??
計算じゃなく、狙いもなく天然で男を翻弄する市川円!!
9巻のなかで一番面白かったです。
どんなことをされたのか??
ぜひ9巻を読んで確かめてください!!!
最後に
祖母と母を一時的に離してあげようと東京に母を逃がした凪。
けれど、その優しさが仇になって今度は凪がじわじわと北海道に縛られていくーー!!
まさかのお母さんとゴンさんも怪しくなってたし。
ご近所のサッカー少年マサルくんも、凪と同じく時分が予期せぬ方向に行くかも…?という流れがありました。
この先どうなる?って感じの9巻でした。
いや~~。9巻も面白かったです。
以上、『凪のお暇』9巻を読んだ感想でした。
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次の10巻のネタバレ感想はこちら↓
これまでの『凪のお暇』の感想です。↓