BSプレミアムで放送中の『にっぽん縦断こころ旅』。
『にっぽん縦断こころ旅』は、俳優の火野正平さんが視聴者の方のこころの風景を自転車でめぐる旅番組です。
12月9日~12月13日は宮崎県です。
893日目、宮崎県2日目は美郷町の旅
12月11日放送分、宮崎県2日目は、美郷町のながされ番所でオープニングでした。小丸川の川原で川を眺め、キセキレイが飛び立つ瞬間が見れました。
お手紙の内容
今回のお手紙は、日向市の53歳女性から。
こころの風景は「鬼神野(きじの)」地区です。
長女さんが小学校に入学する春、夫さんが言いました。
「次の赴任先は鬼の神の野原と書いて鬼神野(きじの)ていう僻地だって。」
それを聞いたお手紙の方の頭に浮かんだ風景は、寒々としたススキの原に立つ鬼の面をかぶったM太郎侍。
入学を控えた長女とまだ1歳だった二女を守るのは私しかいない。そんな思いを抱え引っ越した日。小学校下の住宅で待っていたのは、引っ越しを手伝うために集まってくれた地域の方々の笑顔だったそうです。
それからは、ただただ地域の方たちに支えられた4年間だったといいます。
春夏秋冬たくさんの思い出。特に小学校の運動会は思い出深いというお手紙の方。
児童数が少ないので、地域の老若男女全員参加。お手紙の方は体格を買われ、毎年綱引きだったそうです。
放送マイクを握るのは、地元の芝居一座の座長さん。
各家庭の細かい情報を盛り込んだ放送に、会場は笑顔が溢れたといいます。
今までに経験したことがないくらい楽しい運動会だったそうです。
思い出深い鬼神野小学校。数年前に廃校になったそうですが、今でも地域の運動会は行われているとのこと。
正平さんに、チャリオくんを坂の下に置いて学校の坂道を上って欲しい。というお手紙でした。
イノシシを見学
とてもいいお天気のなか、小丸川沿いを走り、鬼神野地区を目指しスタートしました。
番所跡と、「ながされ」バス停の前を通過して進んでいきました。山の中の道です。
Bカメさんが、山の上の高いところから正平さんたちを撮影していました。
監督さんに教えてもらって、Bカメさんをさがす正平さんたち。
いったん止まってBカメさんに「手振って!」と要求する正平さん。
声が山びこのように響いていました。
山の下の方にある民家の檻の中に、イノシシが捕らえられているとBカメさんに教えてもらった正平さんたち。
住民の方にお願いして、イノシシを見せてもらうことになりました。
民家に近づいていくと、数匹の犬が、正平さんたちに向かってワンワンと大きな声で吠えていました。
「あれ猟犬だ。強そうな犬がおるぞ。」と、茶色の毛の立派な犬たちを見て言う正平さん。犬たちは太い声で鳴きながらも、ずっと尻尾を振っていました。
鳴きやまない犬たちに「はいはいはい。よしよしよし。」となだめるように言いながら近づく正平さん。
3匹の犬が見えました。3匹のうちの1匹は、立ちながら後ろ足で前足をかいていて、長い脚の犬だなぁと思ました。
長い脚の犬って、立ちながらお腹らへんをかけるんですね!家で飼ってた犬は、座ってじゃないとお腹かけてなかったと記憶してます。
住民の方が出て来られて、ワンちゃんたちが鳴きやみました。
イノシシが捕らわれている檻を見せてもらいました。
「結構いるなぁ。」と驚く正平さん。1つの檻に1頭。2頭のイノシシがいました。お正月に食べるそうです。
近くに罠もありました。
いや~。食べるんですね~。ジビエだ!
イノシシの肉は食べたことないですけど、美味しいんでしょうか?
ドラマ『グランメゾン東京』では鹿肉出てきていましたが、宮崎のこの地区はイノシシなんですね!
最近ジビエという名前も浸透してきました。
正平さんたちは、住民の方にイノシシを見せてくれたお礼をして、再び走り出しました。
…と、ここまでが「朝版」でした。
お昼はそば
「とうちゃこ版」では、川沿いの道を走っていた途中の右側にあったおそば屋さんでお昼となりました。
正平さんが撮影許可をお願いしにお店に入ってすぐ、お店の方が正平さんと気づいた様子で「田舎そばといって、地鶏とごぼうのたれのそばなんですよ。」と説明してくれていました。
「いや~。サインしてもらお。」と言って、快くOKしてくださいました。
お店に入ると、先にいらした作業服姿の若い男性のお客さんが、嬉しそうに立ち上がり「火野さん?へえ!2週間前観てました。」と歓迎してくれました。
お店の女性はおそばの準備をしながら「ここの坂大変だったでしょう?」と正平さんを気遣ってくださってました。
「かわいいおばあちゃんだ。」と嬉しそうにつぶやく正平さん。
運ばれてきたのは、説明のあった田舎そば。ごぼうと鶏が入っていました。いなりずしが添えられていました。
太めの麺のそばでした。
お店の方は、味噌田楽も出してくださいました。このこんにゃくが薄くて柔らかそうで、とても美味しそうでした!!
目的地が鬼神野だと聞いたお店の女性は、鬼神野出身だそうで、喜んでらっしゃいました。
芝居一座のお話もしてくれました。
鬼神野はここから4キロ。
鬼神野に連絡するとお店の方がおっしゃってましたが、連絡すると人がいっぱいくるからと断っていました。
引っ込み思案がいない鬼神野
いつもならお店の奥にいた男性もお店に出てきて、記念のこころ旅の手ぬぐいと一緒にお店の前で記念撮影。
とても嬉しそうでした。
とても気さくで明るい女性でしたが、出発前に正平さんが「鬼神野、ああいう人ばっかりだったらどうしよう。」と心配していました。
するとさっきの女性の旦那さんが「鬼神野は引っ込み思案の人はおりません。東京で県人会すれば代表は鬼神野。全部鬼神野。そういう嫁もらったから苦労してます。」とそっと教えてくれました。
そして、正平さんたちが出発するのを手を振って見送ってくれました。
鬼神野地区への旅。なんだか面白くなりそうです!!
お母さん、先回りして連絡してなければいいですが…。
いきなり鬼神野のスターと出会う
人がいない川沿いを走り、民家が見えてきました。犬の鳴き声も聞こえます。
そして、右側に緑色の看板で美郷町立鬼神野小学校という文字を発見。看板のところから上り坂が見えました。
お手紙にあった通り、ここでチャリオを降りてとうちゃこ。
近くの民家にいた男性に「鬼神野小学校って、どのくらい前に閉校になったかわかりますか?」と質問。
男性は家の奥にいた人に聞きましたが、分からない。と答えます。
男性の23歳の息子さんが卒業した、2年あとぐらいのことだったそうです。
男性自身は「(昭和)24年生まれ。」と言うと、正平さんが「一緒。」と手を出して握手をしました。男性と正平さんは同い年です。
男性はちょっと不審そうに「誰かね?あんた。火野正平?」と言うと正平さんは「近いものです。」と一度嘘をつきます。
「似とるわ~。」と返す男性。続けて美郷町の小学校の話をしてくれました。
そして、話してるうちにNHKの番組で来たことが分かり「火野正平ね?じゃあなぁ!」とピンと来た男性。やっと正平さんも火野正平だと認めました。
「こりゃ似とるわと思うた!」と笑顔で叫んでました。
正平さんが「鬼神野に引っ込み思案がいないって聞いたけど、本当だな。」と言うと、この男性こそがお手紙に書かれてあった劇団の長で、NHKにも出たことがあるという有名な方でした。
鬼神野のスターにいきなり会えて、喜ぶ正平さん。
対して、目の前にいるのが火野正平だと分かった男性の声のボリュームも、ますます上がっていき、方言もどんどんキツくなってきました。
劇団の長の男性は「ありがとうありがとう。」とお礼を言ってらっしゃいました。
男性の声は、その場を離れてからもしばらく聴こえていました。
面白い人です!!!
いい出会いじゃないですか~。最高です!!!
こんなに驚いてくれたってことは、おそば屋さんの女性が先回りして連絡はしてなかったんでしょう!
こころの風景
鬼神野のスターと別れ、上り坂をのぼり、小学校の校庭に着いた正平さん。
草は生えていましたが、大きな木も植わっている立派な校庭でした。遊具も残っていました。
正平さんは木の葉のジュータンの上に座り、お手紙を読みました。
宮崎県2日目。鬼神野の旅!
めちゃくちゃ面白かったです!おそば屋さんも鬼神野のスターも!!
面白過ぎました!!
景色も最高で、青い空に映える木の緑と、校庭に落ちている木の葉は、茶色も赤もありました。
そして校庭に生えていた芝?雑草?も絵を見ているような美しさでした。
お手紙の方が書かれていた運動会が目に浮かぶようでした。
これぞ『こころ旅』!
お手紙の方のこころの風景、有名な観光地じゃない素敵な場所を教えてくれました。
本当に明るくて楽しい、いい旅でした!
明日は宮崎市です。
『こころ旅』の放送時間は?
朝版は、月~金の朝7時45分から15分。月曜はその週のダイジェスト。本番の旅は火~金に放送です。
とうちゃこ版は、夜7時から30分。火~金の放送です。
再放送は?
朝版の再放送は、同じ日の朝11時45分から。
とうちゃこ版は、土日の朝11時から2日分ずつ放送。
土日の再放送の時間は、変更されることがあるのでご注意ください。