BSプレミアム『にっぽん縦断こころ旅』2022年秋。放送中です。
『にっぽん縦断こころ旅』は、俳優の火野正平さんが視聴者の方のこころの風景を自転車でめぐる旅番組。
12月12日~12月16日は熊本県の旅です。
- 1148日目、熊本県1日目は、荒尾市への旅
- お手紙の内容
- 2013年春の福岡の旅で立ち寄った場所
- ランチはとんかつ
- 万田炭鉱を見る
- 荒尾の町の風景
- こころの風景
- 熊本県の旅でめぐる町
- 『こころ旅』の放送時間は?
- 再放送は?
先週、佐賀県の旅4日目佐賀市大和町の旅を見た感想はこちら。↓
熊本県・月曜朝版の感想はこちら。↓↓↓
1148日目、熊本県1日目は、荒尾市への旅
12月13日放送分熊本県1日目は、熊本県荒尾市の岩本橋でオープニングでした。
正平さんは「熊本といえば石の橋。」と紹介していました。
---2019年の大分の旅で、熊本の石工さんの話をしていた正平さん。
その時は「石橋正次、石橋蓮司、石橋凌」と思いつく限りの”石橋”を言っていましたが、今回は言ってませんでした。
ちなみにその時の旅の感想です。↓↓↓↓
お手紙の内容
今回のお手紙は、青森県八戸市の76歳女性から。
こころの風景は、荒尾駅です。
熊本県北部に「万田炭鉱」という、かつて石炭で栄えた町・荒尾があります。
石炭が斜陽産業になる前の7~80年前、人口は5~6万人いた、たいそう活気のある町。
その町の駅が荒尾駅です。
鹿児島本線の福岡県との県境にあり、今も駅の造りは70年前の姿。
昔に比べると利用客は何十分の一。
ひっそり感はぬぐえませんが、2本の長いホームと跨線橋。ホームへ渡るのに途中で一休みしたくなるような長い階段の上り下りは、今も変わらず。
お手紙の方が嫁いだ先が青森県八戸市。
年に一度の里帰りを終えて八戸に帰る時、荒尾駅から列車に乗って博多へ。そこから飛行機で東京。上野から八戸へと列車を乗り継ぎ長い時間をかけて帰ったそう。
実家を発つ朝。90歳を過ぎたお父さんが、杖をつきながらいつも荒尾駅まで見送ってくれたといいます。
毎年の里帰りだったが、会うたびにお父さんの姿と顔に老いが濃くなっていき、来年もまた会えるだろうか…もしかしたらこれが最後かも。と思うと涙があふれそうになるお手紙の方。
そんな姿を見られたくなくて横を向きながら「また来年帰って来るけんね。」と言うのが精いっぱい。
お父さんは「そうか。そうか。俺は大丈夫やけん心配せんでよかばい。」と。
駅員さんから切符にはさみを入れてもらいながら、ちょっとでも後ろを振り向けば涙がボロボロこぼれてしまう。
我慢して我慢して5~6m進んだところで振り返ると、改札口の手すりから乗り出すようにしてお父さんが手を振ってくれていたそう。
我慢できなくてあらん限りの声で叫んだ。
「元気でねぇ!」
それから2年後。93歳でお父さんは亡くなりました。
荒尾駅は、父との辛い別れが沁み込んだ駅です。
…というお手紙でした。
お手紙には、ベンチに座っているお父さんの写真が同封されていました。
ちょっと~!朝のお手紙の時点で泣いてしまったんですが…。
とうちゃこ見たら、ボロ泣きしそう。
2013年春の福岡の旅で立ち寄った場所
出発地の岩本橋は、9年前の2013年福岡の旅で立ち寄った場所。
近くに物産館でお弁当を買って川のそばで食べたとか。
その時は春で、鯉のぼりが泳いでたそう。
その時の旅のルートが公式ホームページに載っていました。↓↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/kokorotabi/route_nclub/20130416/
正平さんは、その時にお弁当を買った物産店へ。
正平さんはすっかり忘れてしまっていましたが、店員の女性たちは当時もいて、ちゃんと川の下で食べたところまで覚えてらっしゃいました。
正平さんは「ありがとう!覚えててくれて。おら忘れとったよ。」と正直に伝えます。
店員さんは「えー!忘れんでください。」とおっしゃってました。
忘れられるのはショックですよねー。
覚えててほしい!
忘れないように何回も来てほしい。と思うと思う。
約7kmのルートで荒尾駅を目指して出発。
途中、地元の方に声をかけられながら、川沿いの道を進みました。
川の向こうは福岡県大牟田市。福岡県にちょこッと入りながら、川沿いの道を左折。
熊本県に戻りました。
住宅街を走り、石垣が見えるドン突きを左折。
お手紙に書かれていた万田炭鉱近くを走りました。
万田炭鉱を見るところは、『とうちゃこ版』で放送です。
月曜朝版で、施設を見ていたところがダイジェスト放送されていました。
ランチはとんかつ
万田坑ステーションと書かれた看板の前を通過。
予約していたトンカツのお店でお昼ごはんです。
奥の席に通され、運ばれてきたのはトンカツのセット。
ソースをたくさんつけてしまって「わー、つけすぎ!」と言う正平さん。
「トンカツってうまいよな。食い物として。トンカツって高くないもんな。ねえ。こんなうまくて。」と言いつつ美味しそうに頬張ります。
スタッフさんに「白ご飯に合いますか?」と聞かれ「合いますねー!」と答える正平さん。
お腹空いている時に見たので、本当羨ましかったです。
次に、味変を求めて、レモンをトンカツに絞ります。
すると汁で指が滑って、レモンが白いご飯が入ったお茶碗にナイスイン!
スタッフさんが「おー!うまい!」と言って大笑い。
「YouTube動画に出てきそうな。」と盛り上がります。
その後、スローモーションでレモンが茶わんに乗った瞬間をリプレイ。
正平さんの驚いた表情が面白かったです。
トンカツは美味しそうだったし、ハプニングもあって面白かったです。
…とここまでが『朝版』です。
万田炭鉱を見る
『とうちゃこ版』では、オープニングのところで『朝版』では話していなかった肥後の石工さんについて「全国に行ったらしいよ。求められて。石橋を造るのに。」と話していました。
2019年の大分の旅の時のように、やっぱり肥後の石工さんの話が、正平さんのなかで強烈に話したい話として残っているようです。
そして『朝版』ででも訪れていた「万田炭鉱」。
『とうちゃこ版』では、チャリオから降りて建物を見るところが放送されていました。
洋風のレンガの建物と、白い鉄骨。
「わーなんとも。いい感じですね!」と言って近づく正平さん。
塀が高くて遠くから眺めました。
万田坑案内図を見ると、重要文化財と書かれていました。
「炭鉱といえば煙突。」と言う正平さんは、煙突をさがしに歩きます。
建物を見るために敷地内に入ってすぐに見えた、橋脚のような建物が煙突か?と戻って近づいてみて見ると、煙突と説明書きが近くにありました。
展示されていたままの大きさではなく、本来はもっと高かったもよう。説明書きにあった写真を見ると、とても高い煙突が4本立っていました。
その上の部分が展示されていたのです。
一番大きい煙突は49メートル。
その風貌から赤煙突と呼ばれ、万田坑のシンボル的な存在だったそう。
上の部分だけでも橋脚みたいに大きくて、穴も大きかったです。
それが実際はもっと高さがあったのだから、ものすごい頑丈に出来ていたのだと想像できます。
大きな煙突で、たくさんの石炭を製造したんだろうな。
たくさん働く人がいて、駅にもたくさん人がいた。
活気ある時代の迫力を、大きな煙突の先で感じたような気がします。
荒尾の町の風景
万田坑を出て、上り坂になっている大きなトンネルを通過。
下り坂に差し掛かると、荒尾の町が見下ろせました。
「あー、でっかい町や。荒尾。初めて知った。」坂から見える町を見て感嘆の声をあげる正平さん。
大きな町の風景。たくさんの建物が建っていて、栄えていた記憶が残っていました。
次に、みやじま幼稚園前を通った正平さん。
掛け声とともに聞こえてきた鳴り物。
正平さんは「ほら!保育園でも炭鉱の歌だよ!ほらー月が出た出ただよ!保育園でもやってやんの。」と言います。
漏れ聞こえてきた音楽は、炭坑節でした。
この炭鉱節の歌詞に「あんまり煙突が高いので」って出てるから、さっき万田坑で正平さんが高い煙突を見たがったんですね。
正平さんの行動の謎が解けた!納得。
人の行動の謎が解けると、嬉しいもんですね~。
こころの風景
街なかを通り、踏切を渡る前に左を見た正平さん。
「ジュン、見えた!跨線橋も見えた。ありゃ長いな。跨線橋は。」と言います。
ジュンさんがカメラで跨線橋を映してくれました。大きな屋根付きの長い跨線橋です。
回り込んで駅にとうちゃこ。
駅のロータリーには、バス停もありモニュメントも立っていました。
跨線橋に上る階段で振り返り、改札にいるお父さんに手を振る再現をしようと計画する監督さん。
正平さんの提案で、一番おじいちゃんに見えるスタッフ・しんちゃんを呼び出し。
荒尾駅は、世界文化遺産万田坑駅。と書いてありました。
正平さんは、改札を通ってホームに入ると、まずはじっくりと下から跨線橋を眺めました。
跨線橋を渡ると、大牟田方面。
お手紙の方が帰っていった方向です。
跨線橋に上る階段の手前で振り返り、改札で手を振るスタッフ・しんちゃんを見た正平さんでしたが「涙出ないよ。」と言います。
「いってきまーす!エキストラの方。ありがとうございます。」としんちゃんに頭を下げて笑う正平さん。
「オッケー!」と言って跨線橋に上る階段を上がりました。
階段を上り「ほんまや。しんどいわ。」とお手紙の方が書かれてあった通りだと言う正平さん。
70年前から変わらない風景。
利用者の人たちが下りてきてすれ違いました。
ゆっくりと跨線橋を歩く正平さん。
ホームで待つカッコいい電車を見て「おしゃれなんだよね、九州の電車は。」と言います。
ゆっくりと電車を眺めていると、電車のドアが閉まりました。
赤いドアでした。
「乗って、そして博多から飛行機乗った。でまた電車に乗って。」とお手紙の方の道筋を確認する正平さん。
荒尾駅の長いホームをじっくりと眺め「いっぱい長い電車きたんだよな。」と言って、お手紙の方の思い出に寄り添います。
さっきのスタッフさんの見送りにはグッときませんでしたが、正平さんの「長い電車きたんだよな。」にはグッときました。
かつて栄えた駅。お父さんとの思い出が沁みた駅。
正平さんはホームのベンチに座り、お手紙を読みました。
お手紙の内容を聞きながら実際の改札の風景を見ると、私の思い出でもないのに涙が出ました。
お父さんとの思い出か。いいな。思い出があって。
荒尾駅のいい風景を見させてもらいました。
ありがとうございました。
熊本県の旅でめぐる町
熊本県の旅でめぐる町は、NHKのホームページの番組表によると…
- 12月13日…荒尾市
- 12月14日…玉名市
- 12月15日…八代市
- 12月16日…八代市日奈久
の放送予定です。
『こころ旅』の放送時間は?
朝版は、月~金の朝7時45分から15分。月曜はその週のダイジェスト。本番の旅は火~金に放送です。
とうちゃこ版は、夜7時から30分。火~金の放送です。
月曜のとうちゃこ版の時間は、これまでの旅のリクエスト版。クラシックの放送です。
再放送は?
朝版の再放送は、同じ日の朝11時45分から。
とうちゃこ版は、土日の朝11時から2日分ずつ放送。
土日の再放送の時間は、変更されることがあるのでご注意ください。