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大河ドラマ 麒麟がくる 第38回「丹波攻略命令」の感想とネタバレあらすじ

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NHK総合で放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』。12月27日に第38回が放送されました。

 

第37回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 明智光秀(十兵衛):長谷川博己さん…美濃の国境にある明智家に生まれる。鉄砲を知り、堺で松永久秀、京で三淵藤英・細川藤孝兄弟と出会い誼を通じる。道三から家督を譲り受けた高政に同調する態度を取っていたが、高政が正室の子である弟の孫四郎と喜平次を殺害。十兵衛と光安は長良川の対決で道三側についたが、道三は討死。明智城で光安に家督と明智家の旗印を託され、左馬助、牧、煕子とともに落ち延びる。伊呂波太夫の導きで越前の朝倉義景に謁見。越前で匿ってもらった。義景の使いで京の義輝に謁見。将軍の頼りなさを目の当たりにし、道三に買われていた信長という人物に徐々に引かれていく。今川義元が尾張侵攻の先鋒に松平元康を据えると知り、左馬助を通じて、帰蝶に元康の母・於大の方と伯父の水野を使って戦をやめさせる作戦を伝えた。桶狭間の戦い直後の信長に会い、大きな可能性を感じる。越前に藤孝が来て将軍・義輝に会って欲しいと頼んできて京へ行ったが、力になれず越前に戻る。義輝討死の知らせを受け大和にいた久秀を責めた。細川と三淵から次の将軍と推されている覚慶を、将軍の器でないと判断。義景に報告。国の中がまとまっていない義景に見切りをつけて、信長に義昭を奉じて上洛するよう説得。応じた信長と武装なしで義昭を上洛させた。15代将軍となった義昭につき、幕臣となる。政所の摂津晴門に悩まされる。織田の朝倉攻めに従軍したが、浅井長政から挟み撃ちにあい、藤吉郎と共に殿を務めて信長を京へ逃がした。比叡山を味方につけた朝倉・浅井を倒すために覚恕に会って、対策を考え、帝に和睦の勅命をもらうよう信長の助言して成功。姉川の戦いで朝倉・浅井軍に勝利したのち、比叡山の僧兵たちや幕府を倒そうと考える。比叡山を焼討ちにした信長のやり方に疑問を持ち、自分の軍だけ女子供を逃がした。信長からは近江志賀の地を与えられ、坂本に城の築城。武田信玄をはじめ、朝倉浅井に上洛を促し信長討伐を目論む義昭に、信長から離れろと命じられ訣別した。

<<明智家>>

  • 牧:石川さゆりさん…光秀の母。家族より先に美濃に戻った。家族が京に行っても美濃に留まる。

  • 明智左馬助(秀満)間宮祥太朗さん…光安の息子。第12回から登場父と一緒に道三に味方するために鶴山へ行ったが、父とともに敗走。明智城に戻り父の遺志を継ぎ十兵衛らと共に落ち延び越前へ。美濃へ行った後、十兵衛のいる京へ上った。

  • 岸:天野菜月さん…光秀の長女。
  • たま芦田愛菜…光秀の二女。
  • 煕子:木村文乃さん…光秀の正室。十兵衛のやることに全て付いてきてくれる。いい嫁御寮。
  • 常:生越千晴さん…明智家の侍女。
  • 木助:水野智則さん…明智家の家来。
  • 藤田伝吾:徳重聡さん…明智家の家臣。
  • 斎藤利三:須賀貴匡さん…元稲葉一鉄の家臣。逃げてきて十兵衛の家臣となる。

<<織田家>>

  • 織田信長:染谷将太さん…信秀の嫡男。尾張に戦をしかけようとしていた三河の松平広忠を山中で暗殺。両親特に母からあまり好かれていないことに気づいていて、寂しさを抱えていたが、帰蝶から父・信秀の真意を聞いて笑顔を取り戻す。聖徳寺の会見で道三に気に入られ、良好な関係。道三の援軍を受け、今川軍を村木砦の戦いで破る。帰蝶の働きで、守護の斯波義統を殺した織田彦五郎を叔父の信光に殺させるよう仕向け、頼ってきた斯波義銀を擁して清須城に入り、さらに周辺の城も従わせる。信長の勢いは各地に伝わる。道三が高政と戦うと知り援軍に駆けつけたが、高政軍に阻まれ尾張へ帰る。信勝の重臣・柴田勝家から信勝の謀反の兆しを告げられ帰蝶の助言で直接会う。が、信勝が毒入りの水を自分に飲ませようとした事を知り激高。信勝に飲むよう迫り、結果殺すことになった。上洛して将軍・義輝に謁見し、尾張平定を報告。今川の尾張侵攻を阻止して欲しいと義輝に頼んだが、官位を授けるぐらいで何もしてくれない義輝にがっかりする。桶狭間で今川義元を討つ。後ろ盾になって上洛して欲しいという義輝の願いを聞き入れなかった。美濃から斎藤龍興を追い出し稲葉山城に入り岐阜城と名前を改めた。十兵衛の話に乗り義昭を奉じて上洛することにし、美濃へ招き入れる。義昭の頼りなさに不安を覚えたものの、十兵衛の言う通りに義昭を奉じて上洛を果たす。二条城普請で将軍の力を実感する。帝から若狭の武藤を討てという勅命をいただく。実際は越前朝倉を攻めに行ったが、浅井に挟み撃ちにされ、京に逃げ負ける。のちに朝倉・浅井に姉川の戦いで勝つ。朝倉・浅井に味方した比叡山を焼討ちにした。武田信玄の死で援軍が来なくなった義昭を捕らえて幕府を終わらせ、朝倉・浅井も滅ぼした。

  • 帰蝶(濃姫):川口春奈さん…道三の娘。光秀のいとこ。信長の正室。以前十兵衛が好きだった。信長を裏でプロデュースしている。信長の子・奇妙丸を清須で9年育て、その奇妙丸と共に美濃の岐阜城に入った。
  • 土田御前:檀れいさん…信長、信勝の母。かわいがっていた信勝を殺した信長を恨む。
  • 奇妙丸(信忠):加藤矢紘さん…側室吉乃が産んだ信長の嫡男。桶狭間に向かう信長が突然帰蝶に預けた。帰蝶と岐阜城にいる。
  • 柴田権六勝家:安藤政信さん…信勝の重臣だったが、美濃の高政、駿河の今川義元と通じる信勝が信長へ謀反の兆しがあるのを見逃せず、信長に報告。今は忠実な織田家の家臣。農民出身の藤吉郎を武将と認めていない。
  • 前田利家:入江甚儀さん…信長の家臣。
  • 佐々成政:菅裕輔さん…信長の家臣。
  • 佐久間右衛門尉信盛:金子ノブアキさん…織田家の家臣。第21回から登場。
  • 木下藤吉郎(のち秀吉):佐々木蔵之介さん…尾張の最下層農民。第13回から登場。三河と遠江の国境で文字を学びながら足止めをされていたところ、東庵と駒に会う。駿河で駒と再会し字を習いたいと懇願。信長の噂を聞いて今川に仕官するのをやめて尾張へ行った。信長の家臣となり、いまや百人組の頭。信長の命に従い京で三好勢に情報で混乱させる。金ヶ崎の戦いでは、十兵衛と共に殿を務めた。

 

  • 細川藤孝:眞島秀和さん…幕臣として十兵衛と一緒に働いていたが、義昭不利と見て信長に味方する。

<その他>

  • 伊呂波太夫:尾野真千子さん…旅芸人一座の女座長。東は常陸、西は薩摩へと芸を披露しながら旅して回り、京へ5年ぶりに戻って来た。松永久秀から十兵衛の話を聞いたり、尾張の信秀からは東庵に双六で勝ったとことを聞いたりしていて顔が広い。駒が武家の人に火事から救われ、母である先代の伊呂波太夫のもとへ連れられてきた時のことを覚えていた。織田信秀とも生前関わりがあり、尾張に弔い興行で滞在。帰蝶から金を積まれ傭兵を世話した。帰蝶から頼まれ、道三のために越前までの逃げ道を用意したが断られた。帰蝶の命令で明智家を越前へ連れて行き、朝倉義景に匿って欲しいと頼んでくれた。義景との会話から、近衛家の血縁の者で、関白の近衛前久とはおむつの世話をしていたこともあり仲が良い。有力な大名から公家まで顔が広く、お金次第で人と人とを結びつける役をしている。

 

美濃

  • 稲葉良通(一鉄):村田雄浩さん…美濃三人衆の一人。高政の死後息子の龍興に見切りをつけ、信長に従っている。

 大和

  • 松永久秀:吉田鋼太郎さん…三好長慶の元家臣。堺の辻屋で十兵衛と会い、一緒に酒を飲む。商人には凄んだ物言いをするが、十兵衛には穏やかに話をしてくれた。十兵衛が鉄砲を手に入れられるよう計らった。伊平次を探しに来た十兵衛と三淵を通じて再会。三好長慶を襲撃する計画を知った十兵衛、藤孝、藤英に主君ともども救われる。十兵衛に救われたお礼の手紙を利政に送っていた。 現在は京で将軍よりも力を持っている。義景の使いで上洛した十兵衛と再会し、道三が信長に目をかけていたことを聞かされる。直接信長と会ってつかみきれない人柄に引かれていく。京を治めていた三好長慶に大和を任されていた。息子と三好義継が義輝を討つのを止められなかった。覚慶が大和から脱出する手助けをする。三好の息子らと大和でぶつかったことが認められ、信長に受け入れられた筒井順慶と対立。筒井に味方する幕府から出て行った。
  • 筒井順慶:駿河太郎さん…大和土着の豪族。元興福寺の衆徒。松永久秀と対立。

 

  • 望月東庵:堺正章さん…医者。かつて名医と呼ばれ、大名家にも駆けつけていた。光秀に連れられ道三の妻・小見の方を診るため美濃に入る。尾張の織田信秀とも通じている。小見の方の症状が落ち着き、駒と共に帰京。その後、織田信秀に呼び出され尾張へ向かったが、死に目に間に合わなかった。一時期駿河で太原雪斎を診ていたが、雪斎が他界したことで臨済寺に軟禁されしばらく駿河に滞在。現在は京に戻っている。伊呂波太夫に銭を見せられ、駒が作る丸薬の商売を了承する。正親町天皇や藤吉郎の母・なかも診ている。
  • 駒:門脇麦さん…望月東庵の助手。3歳の時に戦に巻き込まれ家が火事となり、大きな手の武家の人に助け出され麒麟の話を聞く。東庵と駿河にいた時、十兵衛が戦に巻き込まれてると知り、菊丸に三河と美濃の国境まで連れて行ってほしいと頼み美濃へ。越前までの逃亡に同行する途中、自分を助けた人が十兵衛の父と知る。京に戻り、かつて駿河で芳仁(ベンガルさん)に教えてもらった丸薬を作っている。伊呂波大夫について行った大和で覚慶(のちの足利義昭)と出会う。伊呂波大夫の仲介で、寺に丸薬を売る商売をはじめ、堺の商人・今井宗久にも、三好勢への手助けをしないことと、義昭と信長に武装させずに上洛させることを条件に取引をはじめた。将軍となった義昭と親しく会うようになり、義昭が建てようとしている貧しい人たちや病気の人たちを救う施設の資金を稼ぐため、丸薬づくりに一層取り組んでいる。義昭にとっての癒しの存在。今でも密かに十兵衛を助けている。

<<朝廷>>

  • 正親町天皇:坂東玉三郎さん…第106代天皇。
  • 誠仁親王:加藤清史郎さん…正親町天皇が譲位しようとしている東宮。信長を信頼している。
  • 近衛前久:本郷奏多さん…関白だった。近衛家で一緒に暮らしたことのある伊呂波大夫と仲が良い。義栄を将軍に推挙したことで追われる身に。十兵衛に幕府が本来の役目である帝を守ることもせず私利私欲に走ってると苦言を呈する。丹波にいる。
  • 三条西実澄:石橋蓮司さん…大納言。伊呂波太夫から頼まれ、正親町天皇と十兵衛を引き合わせる。
  • 二条晴良:小藪千豊さん…関白。二条家の当主。幕府が倒れ力を失いかけ、帝の譲位を早めて生き残りにかける。

 

 

  • 今井宗久:陣内孝則さん…堺の商人。駒の要求に応じ、信長に武装せずに上洛する事を条件を出し、三好から手を引いた。十兵衛と畿内の大名との引き合わせをしてくれる。

三河

<<徳川家>>

  • 徳川家康(竹千代):風間俊介さん…のちに徳川幕府を開く。幼少期(岩田琉聖くん)。竹千代。人質として尾張の熱田に幽閉されていた。自分を生んですぐ母・於大の方を離縁して刈屋に戻した父・広忠のことを嫌っていた。信長に自ら駿河へ人質に行くと申し出て、信長の兄・信広と人質交換された。桶狭間の戦いでは今川軍に従軍していたが、今川軍の扱いに憤慨。動かなかった。金ヶ崎の戦いでは織田勢として戦に参加。その後織田から援軍を受け三方ヶ原で武田信玄と戦し、大敗する。

 

  • 菊丸:岡村隆史さん…三河の忍び。かつて美濃にいたこともあり、駒たちと十兵衛を助けたこともあった。のち、今川に人質に行った家康について駿河にも潜伏していたこともあり、明智家が越前に逃げ延びるのを駒と共に手助けをした。三河周りの情報を十兵衛に知らせてくれる。

 

第38回のあらすじ

天正2年3月。

東大寺正倉院に納められている蘭奢待の拝見を希望した信長は、正親町天皇から許しを得て、実際に拝見した上に2片切り取った。

夏。

居城を追い出され、坂本城預かりとなっていた三淵藤英(谷原章介さん)に、信長から自害命令が下り、十兵衛に見届けるよう言い渡された。

三淵に、十兵衛は信長に直訴して考え直してもらうと言ったが、三淵は信長からの自害命令を静かに受け入れ、十兵衛に庭先を借りて自ら命を絶ったのだった。

 

天正2年秋。

明智十兵衛、佐久間信盛、細川藤孝の軍は河内の国へ乗り込み、三好の一党と一向一揆に連合軍を畿内から駆逐する戦をした。

城は落としたものの三好康長を討ち漏らし、また出直しとなった。

 

戦から戻ってきた十兵衛を、稲葉一鉄の家臣だった斎藤利三が待っていた。

利三は、主君の稲葉と馬を譲る譲らないで争いとなり、断ると草履を投げつけてきたと声を震わせながら訴えてきてきた。

逃げてきた理由はそれだけでなく、元々土岐頼芸の家臣だった稲葉が、道三につき、道三がダメとなれば高政につき、高政病死後はその子・龍興。その次は信長と次々と乗り換えていったことを挙げる。

主君に誇りが持てないと戦で命をなげうつことはできない。

十兵衛の所へ来たのは、比叡山の戦いで信長の命令に背き、女子供を助けたことを挙げ、信長家臣団の中でそんなことが出来るのは明智様だけ。「明智様がご主君なら、いかなる戦にも身をなげうつことが出来る。」と思ったからだと訴えた。

 

京・妙覚寺の信長に呼び出された十兵衛。

信長は十兵衛に、稲葉一鉄が斎藤利三を返して欲しいと訴えてきているから返せと言う。

稲葉は美濃の国衆をうまくまとめてくれているから、事を穏やかに収めたいというのだ。

稲葉の気性では、返せば利三を殺しかねないと言い断る十兵衛。

美濃を穏やかに収めるには一人の命を犠牲にするのもやむを得ないという信長に、一人の命を大事にすると分かった方が、国衆は穏やかになると反論する十兵衛。

信長は一人の命を大事にしているからこそ、義昭を殺さずに助け、丁重に若江城に移ってもらったという。

しかし実際は、信長の指図を受けたという藤吉郎が、義昭を城から引きずり出して宇治から河内の若江城まで裸足で歩かせ道行く人に嘲りを受けさせた。

武家の棟梁への扱いとは思えない仕打ちだったと責める十兵衛。「戦に勝ってもあれでは諸国の大名を心服させることはできませぬ。」と言い切った。

さらに三淵への仕打ちにまで話を及ばせ、人への扱いについて苦言を言い続ける十兵衛の話を遮る信長。

喧嘩別れのように一度は帰ろうとした十兵衛を呼び戻し、佐久間や細川らと共に河内から三好一党を追い出したことをまず褒めた。

そして自らも伊勢長島一向一揆を収めたことを話す。

つまり、摂津一向衆総本山・本願寺を除けば南の敵はほぼ抑えたことになる。

手つかずで残っているのは西隣の丹波。丹波は義昭の息のかかった者が多い難しい国。

与力として細川藤孝をつけるから、十兵衛に何年かかってでも丹波を押さえ込めと命じた。

その代わり、斎藤利三のことは稲葉にうまく言っておくと言うのだった。

 

十兵衛は伊呂波太夫に会い、丹波にいる元関白・近衛前久と引き合わせて欲しいと頼んだ。

丹波に自分で行って、丹波という国を実際に見て確かめたいのだ。

伊呂波太夫は、近衛前久が京に戻れるよう信長に頼んで欲しいというが、難しいと答える十兵衛。

それでも懇願してくる伊呂波太夫に、前久様に会って相談しようと返す。

丹波の園部まで来てくれれば会わせようという太夫。園部までの道案内は、駒のところにいる菊丸に頼むことになった。

 

東庵の屋敷で菊丸と再会し喜ぶ十兵衛。

駒からの指示でメモを取る菊丸の字を見て、信玄病死を知らせてくれた謎のメモ書きの字と同じと気づいた。

丹波は反信長勢力の国衆が多く、園部はその中心だった。

菊丸に園部まで案内してもらった十兵衛は、別れ際に丹波で話を聞いてくれそうな国衆の名を聞くと、船井の小畠永明なら…と答える菊丸。

丹波の事情にも詳しい菊丸に、何かを感じ取る十兵衛だった。

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約束通り、伊呂波太夫に近衛前久に会わせてもらった十兵衛。

前久に本願寺か信長、どちらにつくのか?と質問。信長につくと答える前久。何でも手伝うと言う。

まずは船井の小畠に会わせて欲しいとお願いした。

丹波に今何に困り、何を望んでいるか?治水はどうなっているのか?政治的なことを聞きたがった。

しかし、前久は丹波は京とのつながりが深く、利害関係でつながっている。丹波に入るには、一に戦。二に戦。戦をしないと始まらないと答えた。

 

天正3年(1575年)夏。

丹波の国衆は信長に従わず、十兵衛は丹波攻略に踏み出し、戦が始まった。

 

…というお話でした。

 

三淵の最期

今回は冒頭に谷原章介さん演じる三淵藤英の自害のシーンがありました。

 

信長から自害を命じられても動じることなく、考え直してもらうよう直訴するという十兵衛の申し出も「いわれなき情けをおかけ頂くことは武士の恥。」と断っていたのが潔かったです。

朝倉義景の嫡男を毒殺した時、最悪だ!と思ったことはありましたが、三好長慶が襲撃されると聞いて十兵衛が助けを呼びに行った時は義輝の命令で助命に動いてくれたし、何より、摂津に命を狙われた時は助けてくれました。

いい人だったんだけど。義昭側についちゃったから…。

負け惜しみかもしれぬが、捨てられる花にも一度は咲いてみせたという誇りがあるように見える。気のせいかな?」と微笑む姿が美しかったです。

風が強く吹く中、一人自害して果ててしまいました。怖くて寂しい最期でした。

 

味方に付いてくれれば頼もしい存在だったのに。

もったいないなぁ。

十兵衛が三淵を自害させたことをあとで信長を責めてたのが、切なかったです。

「1年後2年後我らの思いをお伝えし、幕府で培われた力をお借りして、共に世を治めて頂けたやもしれませぬ。そのお方を何故斬ってしまわれたのか!」と責めてました。

十兵衛の言うとおりですからね。信長も耳が痛いですよね。

 

2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』でも、官兵衛が有岡城から戻ってこなくて寝返ったと思い込んだ信長が、秀吉に人質として預けていた官兵衛の嫡男・松寿丸を斬れ!と命じていました。

この時は、斬ったと嘘をついて実は匿っていた竹中半兵衛のおかげで殺さずに済みました。この時に本当に斬っていたら取り返しのつかないことをしていたことになっていました。

三淵だって生かしておけば、あとで役に立ったかもしれない。

この時、殺さずに匿った竹中半兵衛役が谷原章介さんで、今回『麒麟がくる』で自害してしまった三淵藤英役も谷原章介さん。

どちらも信長の命令に翻弄されるという、不思議なつながりを感じました。

今回の三淵のケースも助けられたらよかったのに…。

残念に思いました。

 

たま役に芦田愛菜さん

前回まで別の子役さんが十兵衛の二女・たま役を演じられていましたが、今回から芦田愛菜さんに変わりました。

自害した三淵に生け花を教わったり、十兵衛が信長からもらった南蛮人の服を着ているのを見て楽しそうに笑ったり、とても明るい女性でした。

長女の岸と共にとても楽しそうで、その場がパーッと明るくなった感じがしました。

男くさい『麒麟がくる』ですけど、坂本城のシーンだけ急に華やかになりました!!

 

回想シーンで懐かしい顔

美濃の稲葉一鉄のもとから逃げてきた斎藤利三。

稲葉が乗り換えてきた主君たちのダイジェストで、久々に道三様が見れました。

尾美としのりさんの土岐頼芸も見れて嬉しかったです。

最後まで感情移入出来なかった高政も登場して、年内最後の放送で美濃のオールスター出演に興奮しました。

NHKさん、ありがとうございます!!

 

菊丸の正体

菊丸が忍びだったのは、テレビの前の私たちには随分前に分かっていたことでした。

でも今回の反応を見ると、十兵衛は知らなかったんですね!!

駒ちゃんと東庵先生が駿河の太原雪斎の寺で軟禁されていた時に、一緒に軟禁されていた家康の元に通う菊丸と会ってたから、十兵衛も知ってるものだと思ってました。

よく考えたら、十兵衛が菊丸に会ったのは、越前に逃げる時に駒ちゃんと一緒に来てくれた時ぐらいしかなかったですもんね…。

そりゃ知らないのも当然だ!!

 

菊丸は駒ちゃんのもとで働いてるみたいだし、しばらくは京にいてくれるはず。

これから十兵衛は、伊呂波太夫だけじゃなく菊丸にもお願い事をするようになるのかもしれない!

駒ちゃんは義昭の側室的な位置も終わったみたいだし、菊丸とうまくいくこともあり得るかな?

このところ幕府や京の話ばかりでしたけど、ここにきてまた最初の美濃時代の人物が出てきてくれて嬉しかったです。

 

丹波攻略はじまる

次週から丹波攻略が始まります!!

あんまり光秀の丹波攻略のことはこれまでドラマで描かれてきたことがない話なので、とても興味があります。

早く先が見たいです。

 

 

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以上、『麒麟がくる』第38回を観た感想でした。

次回・第39回は「本願寺を叩け」です。

 

 

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