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大河ドラマ 麒麟がくる 第37回「信長公と蘭奢待」の感想とネタバレあらすじ

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NHK総合で放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』。12月20日に第37回が放送されました。

 

第36回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 明智光秀(十兵衛):長谷川博己さん…美濃の国境にある明智家に生まれる。鉄砲を知り、堺で松永久秀、京で三淵藤英・細川藤孝兄弟と出会い誼を通じる。道三から家督を譲り受けた高政に同調する態度を取っていたが、高政が正室の子である弟の孫四郎と喜平次を殺害。十兵衛と光安は長良川の対決で道三側についたが、道三は討死。明智城で光安に家督と明智家の旗印を託され、左馬助、牧、煕子とともに落ち延びる。伊呂波太夫の導きで越前の朝倉義景に謁見。越前で匿ってもらった。義景の使いで京の義輝に謁見。将軍の頼りなさを目の当たりにし、道三に買われていた信長という人物に徐々に引かれていく。今川義元が尾張侵攻の先鋒に松平元康を据えると知り、左馬助を通じて、帰蝶に元康の母・於大の方と伯父の水野を使って戦をやめさせる作戦を伝えた。桶狭間の戦い直後の信長に会い、大きな可能性を感じる。越前に藤孝が来て将軍・義輝に会って欲しいと頼んできて京へ行ったが、力になれず越前に戻る。義輝討死の知らせを受け大和にいた久秀を責めた。細川と三淵から次の将軍と推されている覚慶を、将軍の器でないと判断。義景に報告。国の中がまとまっていない義景に見切りをつけて、信長に義昭を奉じて上洛するよう説得。応じた信長と武装なしで義昭を上洛させた。15代将軍となった義昭につき、幕臣となる。政所の摂津晴門に悩まされる。織田の朝倉攻めに従軍したが、浅井長政から挟み撃ちにあい、藤吉郎と共に殿を務めて信長を京へ逃がした。比叡山を味方につけた朝倉・浅井を倒すために覚恕に会って、対策を考え、帝に和睦の勅命をもらうよう信長の助言して成功。姉川の戦いで朝倉・浅井軍に勝利したのち、比叡山の僧兵たちや幕府を倒そうと考える。比叡山を焼討ちにした信長のやり方に疑問を持ち、自分の軍だけ女子供を逃がした。信長からは近江志賀の地を与えられ、坂本に城の築城。武田信玄をはじめ、朝倉浅井に上洛を促し信長討伐を目論む義昭に、信長から離れろと命じられ訣別した。

<<明智家>>

  • 牧:石川さゆりさん…光秀の母。家族より先に美濃に戻った。家族が京に行っても美濃に留まる。

  • 明智左馬助(秀満)間宮祥太朗さん…光安の息子。第12回から登場父と一緒に道三に味方するために鶴山へ行ったが、父とともに敗走。明智城に戻り父の遺志を継ぎ十兵衛らと共に落ち延び越前へ。美濃へ行った後、十兵衛のいる京へ上った。

  • 岸:平尾菜々花さん…光秀の長女。
  • たま竹野谷咲さん…光秀の二女。
  • 煕子:木村文乃さん…光秀の正室。十兵衛のやることに全て付いてきてくれる。いい嫁御寮。
  • 常:生越千晴さん…明智家の侍女。
  • 木助:水野智則さん…明智家の家来。
  • 藤田伝吾:徳重聡さん…明智家の家臣。十兵衛らが越前に逃れる前、美濃に留まるという牧を説得。明智の里を守ってくれていた。煕子と岸、たまと一緒に京の屋敷へくる。

<<織田家>>

  • 織田信長:染谷将太さん…信秀の嫡男。尾張に戦をしかけようとしていた三河の松平広忠を山中で暗殺。両親特に母からあまり好かれていないことに気づいていて、寂しさを抱えていたが、帰蝶から父・信秀の真意を聞いて笑顔を取り戻す。聖徳寺の会見で道三に気に入られ、良好な関係。道三の援軍を受け、今川軍を村木砦の戦いで破る。帰蝶の働きで、守護の斯波義統を殺した織田彦五郎を叔父の信光に殺させるよう仕向け、頼ってきた斯波義銀を擁して清須城に入り、さらに周辺の城も従わせる。信長の勢いは各地に伝わる。道三が高政と戦うと知り援軍に駆けつけたが、高政軍に阻まれ尾張へ帰る。信勝の重臣・柴田勝家から信勝の謀反の兆しを告げられ帰蝶の助言で直接会う。が、信勝が毒入りの水を自分に飲ませようとした事を知り激高。信勝に飲むよう迫り、結果殺すことになった。上洛して将軍・義輝に謁見し、尾張平定を報告。今川の尾張侵攻を阻止して欲しいと義輝に頼んだが、官位を授けるぐらいで何もしてくれない義輝にがっかりする。桶狭間で今川義元を討つ。後ろ盾になって上洛して欲しいという義輝の願いを聞き入れなかった。美濃から斎藤龍興を追い出し稲葉山城に入り岐阜城と名前を改めた。十兵衛の話に乗り義昭を奉じて上洛することにし、美濃へ招き入れる。義昭の頼りなさに不安を覚えたものの、十兵衛の言う通りに義昭を奉じて上洛を果たす。二条城普請で将軍の力を実感する。帝から若狭の武藤を討てという勅命をいただく。実際は越前朝倉を攻めに行ったが、浅井に挟み撃ちにされ、京に逃げ負ける。のちに朝倉・浅井に姉川の戦いで勝つ。朝倉・浅井に味方した比叡山を焼討ちにした。

  • 帰蝶(濃姫):川口春奈さん…道三の娘。光秀のいとこ。信長の正室。以前十兵衛が好きだった。信長を裏でプロデュースしている。信長の子・奇妙丸を清須で9年育て、その奇妙丸と共に美濃の岐阜城に入った。
  • 土田御前:檀れいさん…信長、信勝の母。かわいがっていた信勝を殺した信長を恨む。
  • 奇妙丸(信忠):加藤矢紘さん…側室吉乃が産んだ信長の嫡男。桶狭間に向かう信長が突然帰蝶に預けた。帰蝶と岐阜城にいる。
  • 柴田権六勝家:安藤政信さん…信勝の重臣だったが、美濃の高政、駿河の今川義元と通じる信勝が信長へ謀反の兆しがあるのを見逃せず、信長に報告。今は忠実な織田家の家臣。農民出身の藤吉郎を武将と認めていない。
  • 前田利家:入江甚儀さん…信長の家臣。
  • 佐々成政:菅裕輔さん…信長の家臣。
  • 佐久間右衛門尉信盛:金子ノブアキさん…織田家の家臣。第21回から登場。
  • 木下藤吉郎(のち秀吉):佐々木蔵之介さん…尾張の最下層農民。第13回から登場。三河と遠江の国境で文字を学びながら足止めをされていたところ、東庵と駒に会う。駿河で駒と再会し字を習いたいと懇願。信長の噂を聞いて今川に仕官するのをやめて尾張へ行った。信長の家臣となり、いまや百人組の頭。信長の命に従い京で三好勢に情報で混乱させる。金ヶ崎の戦いでは、十兵衛と共に殿を務めた。

 

越前

  • 朝倉義景:ユースケ・サンタマリアさん…越前の領主。伊呂波大夫から十兵衛らを匿うように頼まれる。争いに巻き込まれるのが嫌い。十兵衛の京行きを情報を逐一知らせることを条件に許可した。越前に帰ってきた十兵衛に、野心を持たぬよう諭す。義昭の烏帽子親となり、上洛相としたが嫡男の阿君丸が暗殺され断念した。三好、六角と組み、越前に迫る織田勢を浅井と挟み撃ちにした。比叡山を味方につけ、和睦を果たし越前に戻った。のちに姉川の戦いで織田勢に負ける。

  • 山崎吉家:榎木孝明さん朝倉家の家臣。
  • 阿君丸:森優理斗さん…義景の嫡男。義景から溺愛されていていたが、何者かに暗殺された。
  • 朝倉景鏡:手塚とおるさん…朝倉一門。義景のいとこ。義景の上洛に反対。三淵に協力する。

 

<その他>

  • 伊呂波太夫:尾野真千子さん…旅芸人一座の女座長。東は常陸、西は薩摩へと芸を披露しながら旅して回り、京へ5年ぶりに戻って来た。松永久秀から十兵衛の話を聞いたり、尾張の信秀からは東庵に双六で勝ったとことを聞いたりしていて顔が広い。駒が武家の人に火事から救われ、母である先代の伊呂波太夫のもとへ連れられてきた時のことを覚えていた。織田信秀とも生前関わりがあり、尾張に弔い興行で滞在。帰蝶から金を積まれ傭兵を世話した。帰蝶から頼まれ、道三のために越前までの逃げ道を用意したが断られた。帰蝶の命令で明智家を越前へ連れて行き、朝倉義景に匿って欲しいと頼んでくれた。義景との会話から、近衛家の血縁の者で、関白の近衛前久とはおむつの世話をしていたこともあり仲が良い。有力な大名から公家まで顔が広く、お金次第で人と人とを結びつける役をしている。

 

美濃

  • 稲葉良通(一鉄):村田雄浩さん…美濃三人衆の一人。高政の死後息子の龍興に見切りをつけ、信長に従っている。

 

 

大和

  • 松永久秀:吉田鋼太郎さん…三好長慶の元家臣。堺の辻屋で十兵衛と会い、一緒に酒を飲む。商人には凄んだ物言いをするが、十兵衛には穏やかに話をしてくれた。十兵衛が鉄砲を手に入れられるよう計らった。伊平次を探しに来た十兵衛と三淵を通じて再会。三好長慶を襲撃する計画を知った十兵衛、藤孝、藤英に主君ともども救われる。十兵衛に救われたお礼の手紙を利政に送っていた。 現在は京で将軍よりも力を持っている。義景の使いで上洛した十兵衛と再会し、道三が信長に目をかけていたことを聞かされる。直接信長と会ってつかみきれない人柄に引かれていく。京を治めていた三好長慶に大和を任されていた。息子と三好義継が義輝を討つのを止められなかった。覚慶が大和から脱出する手助けをする。三好の息子らと大和でぶつかったことが認められ、信長に受け入れられた筒井順慶と対立。筒井に味方する幕府から出て行った。
  • 筒井順慶:駿河太郎さん…大和土着の豪族。元興福寺の衆徒。松永久秀と対立。

 

  • 望月東庵:堺正章さん…医者。かつて名医と呼ばれ、大名家にも駆けつけていた。光秀に連れられ道三の妻・小見の方を診るため美濃に入る。尾張の織田信秀とも通じている。小見の方の症状が落ち着き、駒と共に帰京。その後、織田信秀に呼び出され尾張へ向かったが、死に目に間に合わなかった。一時期駿河で太原雪斎を診ていたが、雪斎が他界したことで臨済寺に軟禁されしばらく駿河に滞在。現在は京に戻っている。伊呂波太夫に銭を見せられ、駒が作る丸薬の商売を了承する。正親町天皇や藤吉郎の母・なかも診ている。
  • 駒:門脇麦さん…望月東庵の助手。3歳の時に戦に巻き込まれ家が火事となり、大きな手の武家の人に助け出され麒麟の話を聞く。東庵と駿河にいた時、十兵衛が戦に巻き込まれてると知り、菊丸に三河と美濃の国境まで連れて行ってほしいと頼み美濃へ。越前までの逃亡に同行する途中、自分を助けた人が十兵衛の父と知る。京に戻り、かつて駿河で芳仁(ベンガルさん)に教えてもらった丸薬を作っている。伊呂波大夫について行った大和で覚慶(のちの足利義昭)と出会う。伊呂波大夫の仲介で、寺に丸薬を売る商売をはじめ、堺の商人・今井宗久にも、三好勢への手助けをしないことと、義昭と信長に武装させずに上洛させることを条件に取引をはじめた。将軍となった義昭と親しく会うようになり、義昭が建てようとしている貧しい人たちや病気の人たちを救う施設の資金を稼ぐため、丸薬づくりに一層取り組んでいる。義昭にとっての癒しの存在。今でも密かに十兵衛を助けている。

<<朝廷>>

  • 正親町天皇:坂東玉三郎さん…第106代天皇。
  • 近衛前久:本郷奏多さん…関白だった。近衛家で一緒に暮らしたことのある伊呂波大夫と仲が良い。義栄を将軍に推挙したことで追われる身に。十兵衛に幕府が本来の役目である帝を守ることもせず私利私欲に走ってると苦言を呈する。
  • 二条晴良:小藪千豊さん…関白。二条家の当主。

 

 <<足利将軍家>>

  • 足利義昭(覚慶):滝藤賢一さん…室町幕府最後の将軍となる。興福寺の僧で、時々町に出ては民衆に食べ物を配って声をかけている。町の人気者。兄の将軍・義輝が三好一派に討たれ、命を狙われる立場になり、藤孝らに連れられて大和から逃れる。甲賀に身を置いたのち、越前敦賀で朝倉義景に半年待ち、一乗谷で朝倉の義景を烏帽子親に元服。美濃に移動し信長と一緒に上洛。15代将軍となる。信長に絶大な信頼を置いていたが、徐々に考えの違いがはっきりし、武田信玄、朝倉浅井に信長討伐を命じる。十兵衛に信長から離れよと言われ、離反される。
  • 三淵藤英:谷原章介さん…将軍奉公衆。義輝亡き後覚慶を次期将軍として推し、一緒に甲賀へ逃れる。その後義還俗した義昭と共に敦賀へ。一乗谷で義景を烏帽子親とし義昭を元服させ、信長と上洛を果たすため美濃に入る。義昭と一緒に上洛。幕府側の人間として織田に意見を出す。幕府の政所・摂津とは距離を置いており、義昭に命じられ摂津を捕らえた。

  • 細川藤孝:眞島秀和さん…将軍奉公衆。三淵藤英の弟。義輝亡き後、次期将軍として覚慶を支え甲賀に逃れる。その後還俗した覚慶こと義昭と共に敦賀へ。三淵と共に義昭を護り、美濃に入る。義昭と共に上洛し、幕臣として十兵衛と一緒に働く。山城に城を持つ。

  • 一色藤長:上杉柊平さん…義輝のお側衆だったが、藤孝と一緒に次の将軍と見据えられた義昭の警護にあたる。義昭と一緒の上洛し、幕臣として働く。
  • 細川藤賢:島英臣さん…十兵衛と義昭の警護に当たる。
  • 摂津晴門:片岡鶴太郎さん…義輝の代から幕府の政所頭人を務め、義昭のもとでも引き続き働く。みんなの前で恥をかかせた信長に何やら企んでいる様子。十兵衛殺害を目論み、逆に幕府から追い出される。

近江

  • 浅井長政:金井浩人さん…北近江の戦国大名。信長の義弟。二条城の普請にも協力した。金ヶ崎の戦いでは朝倉に味方し、織田勢を攻める。姉川の戦いで織田勢に負け小谷城にこもる。
  • 市:井本彩花さん…信長の妹。浅井長政に嫁ぐ。

<<比叡山延暦寺>>

  • 覚恕:春風亭小朝さん…天台座主。正親町天皇の弟。醜い為に都の外に出されたと思っている。比叡山の焼討ちに遭い、甲斐へ落ち延び信玄に助けを請うた。

 

  • 今井宗久:陣内孝則さん…堺の商人。駒の要求に応じ、信長に武装せずに上洛する事を条件を出し、三好から手を引いた。十兵衛と畿内の大名との引き合わせをしてくれる。

三河

<<徳川家>>

  • 徳川家康(竹千代):風間俊介さん…のちに徳川幕府を開く。幼少期(岩田琉聖くん)。竹千代。人質として尾張の熱田に幽閉されていた。自分を生んですぐ母・於大の方を離縁して刈屋に戻した父・広忠のことを嫌っていた。信長に自ら駿河へ人質に行くと申し出て、信長の兄・信広と人質交換された。桶狭間の戦いでは今川軍に従軍していたが、今川軍の扱いに憤慨。動かなかった。金ヶ崎の戦いでは織田勢として戦に参加。その後織田から援軍を受け三方ヶ原で武田信玄と戦し、大敗する。

 

  • 菊丸:岡村隆史さん…三河の忍び。かつて美濃にいたこともあり、駒たちと十兵衛を助けたこともあった。のち、今川に人質に行った家康について駿河にも潜伏していたこともあり、明智家が越前に逃げ延びるのを駒と共に手助けをした。三河周りの情報を十兵衛に知らせてくれる。

 

第37回のあらすじ

元亀3年(1573年)3月。

義昭は畿内の大名を集め、信長に挙兵。

徳川に三方ヶ原で勝利した武田信玄(石橋凌さん)の上洛を待っていたが、三河侵攻中、突如兵を引き返した。

 

宇治・槙島城に陣を構え、武田、朝倉、浅井の援軍を待っていた義昭だったが、誰も来ず。信長に命じられやってきた木下藤吉郎によって捕らえられた。

武家の棟梁として崇められた将軍を捕らえた藤吉郎は、十兵衛に「これからは我らの世でござる。」と言う。

十兵衛は捕らえられた義昭を膝をついて見送った。

義昭と共に戦った三淵藤英も投降。義昭が枇杷庄へ移され命が助けられると聞き安堵した。

しかし弟・細川藤孝が早々に織田側につき、幕府の情報を織田側に流していたことに激怒。

藤孝は冷静に「政を行うには時の流れを見ることが肝要だと。この世には大きな時の流れがある。それを見誤れば政はよどみ、滞り腐る。」と言う。

弟の主張に涙する三淵。

信長は、岩成友通が籠城している淀城を藤孝と三淵で落とせと命じたが、すぐには聞き入れられなかった。

十兵衛は力を貸して欲しいと三淵に頭を下げたのだった。

 

その頃。武田軍が撤退する様子を目撃していた菊丸が、信玄が病死したと推測。使いをやって密かに十兵衛に知らせた。

菊丸は京に来たその足で駒に会いに行ったが、枇杷庄にいた義昭に会いに行っていて留守。

駒は義昭からもらった虫かごを返却。

朝倉に浅井、毛利へ信長討伐の書状を送り続けている義昭に、まだ僧侶だった義昭と出会った頃のことを語り、将軍をやめてくださいと言った。

戦を終わらせるには戦をするしかない。と主張する義昭。結果として駒を欺いてしまったと涙するのだった。

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信長はそれまで将軍がしていた改元の言上を代わりにし、朝廷から送られてきたいくつかの候補の中から『天正』を選択していた。

武田の動きを気にして朝倉・浅井を攻められないでいる信長に、確かではない情報として、十兵衛は信玄病死を伝えた。

天正元年8月。浅井家の重臣が寝返り、すぐさま近江に出陣した信長。

朝倉義景も越前から出陣。織田軍の奇襲で朝倉家家老・山崎吉家が討ち死にし、信長は一乗谷へ進軍。火をかけた。

織田軍に寝返っていた朝倉景鏡(手塚とおるさん)は義景に自害するよう進言。朝倉宗家は滅亡した。

信長は小谷城も攻め落とし、近江浅井家も滅亡。

そして240年続いた室町幕府も倒れ、信長による新しい時代を迎えようとしていた。

今井宗久を呼んで、召し取った宝物の数々を品定めさせる信長。

その信長が新たに所望したのが、東大寺正倉院に納められている伽羅の香木『蘭奢待』だった。

今井宗久が「代々続く世の中で、大きなことを成し遂げた者しか見る事叶いませぬ。」と言う代物。

将軍を京から追い出し、朝倉・浅井を倒して京の周りに敵がいなくなり、1つの山の頂点に立った信長だからこそ、見たい景色があるのでは?と推測する宗久だったが、十兵衛はまだまだ頂には立っていないと冷静に見ていたのだった。

 

帝から従五位下の位を授かった信長。

帝は天下静謐のための働きの褒美をやってもよいと思っていたが『蘭奢待』を所望してきたと三条西実澄(石橋蓮司さん)に話す。

本来なら、ちゃんとした手順を踏んで拝観、そして切り取りの許しを得るもの。実澄はあまりの急な申し出だと驚くとともに、不遜だというのだった。

帝は『蘭奢待』の拝観、切り取りを許可した。

 

天正2年3月28日。

東大寺正倉院から110年振りに『蘭奢待』が運び出され、松永久秀が許しを請うために明け渡してきた多聞山城で、信長以下家臣たちが見守るなか披露された。

室町幕府3代将軍義満、6代将軍・義教、8代将軍・義政が切り取った跡を眺める信長。

新たに信長のためにも切り取られた。

悦に入る信長だった。

 

2つの木片のうち、1つを正親町天皇に献上した信長。毛利輝元も所望していた。

正親町天皇は織田と毛利がと対立していることなど「朕のあずかり知らぬこと」として、贈ってやれ。と言う。

そして「織田信長、よくよくの変わり者のよう。」と静かに言うのだった。

 

信長に加勢していた三淵藤英が急遽、坂本城に預けられた。

三淵には山城一乗寺静原山の城攻めをはじめ、何度も協力してくれていた三淵の居城を突然取り壊した信長の考えることが分からないとこぼす十兵衛。

三淵は「主とはそういうもの。その時にこそどう付き従うか、そこが家臣の器。」と言うのだった。

 

…というお話でした。

 

髑髏の杯なかった

前回、義昭との訣別の話をたっぷりやったんで、今回の義昭追放はあっさりしてました。

朝倉・浅井を倒すのはなかなかドラマティックな話だと思うんですが、ナレーションと共にサラッと朝倉義景だけがカッコよく家臣たちの前で最後の言葉を言うのが流れて終わってしまい、浅井長政にいたっては登場もしませんでした。

当然、朝倉、浅井父子3人の髑髏の杯の話もありませんでした。

髑髏の杯自体、本当の話か分からないからかな?

 

1996年の大河ドラマ『秀吉』ではかなり時間を割いて描いていたように思うんですけど、主役が変われば描き方も変わりますね!!

今回藤吉郎が出てきたのは、義昭追放の時のみ!

十兵衛がずっと信じてきた、武家の棟梁の哀れなところを見せつけるという嫌な役どころになっていました。

 

十兵衛は最後まで義昭を敬った感じで見送ってましたけど、十兵衛自身、恨みとかは本当になかったのかな?

妻子を人質に取ったり、上洛を助けてくれた信長を倒そうしたり、十兵衛の嫌がることをしまくってたのに!

最後までちゃんと主君として敬っていたのが不思議な感じでした。

 

帝の心の移り変わり

東大寺正倉院の『蘭奢待』の話があとに控えていて、帝をはじめ朝廷が戸惑ってる様子が丁寧に描かれていました。

それまで、信長のことを変わったことを言う人物として見ていて、話を合わせてあげてる的な言動をしていた正親町天皇。

しかし!!

これまでのしきたりを無視して突っ走ってくる信長に、明らかに不快感を示していました。

でも表面上は話を合わせて『蘭奢待』が欲しいなら褒美としてくれてやってもいい。という態度を取る正親町天皇。

怖い~~!!!

朝廷からも反感を買い始めた信長。

義昭とも最初は関係が良好だったのに…。仲良くなってくるとなんでも許してくれるだろうと勘違いして調子乗ってくるのが信長の悪いところです。

今度は天皇まで敵に回しそう…。

天皇は御所の塀も直してくれて、財産も取り返してくれた信長にこれから逆らっていくんでしょうか?

これまでの大河ドラマなら、これから信長の勢いが増してくるいい流れのところなのに、嫌な空気を感じました。

 

 

時の流れを見る藤孝

信長に挙兵した義昭に付き従った兄・三淵藤英に対して、信長に寝返った弟・細川藤孝。

「政を行うには時の流れを見ることが肝要だと。この世には大きな時の流れがある。」

と三淵に対して言ってました。

この言葉、後に本能寺の変で光秀に従わないフラグが立っているようでした。

時勢を見て、苦労を共にした友でさえも助けない。

怖い!!!!

摂津から狙われた時は必死になって助けてくれたのに!!!

 

藤孝が究極の時にどういう態度に出る人なのか、よく分かるエピソードでした。

 

楽しそうな十兵衛も見たい

『麒麟がくる』は、信長の成功の裏にすぐに落とし穴が潜んでいるのをしっかりと描いていますね。

しかも、それをしっかりと十兵衛は分かっているという描き方。

でも信長に今は言ってません。

今はまだ頂を見ていないと思っていても言わない。

最後は本当の頂点が見えかけた時点で本能寺で殺しちゃうんだから、一番怖いのは十兵衛?!

 

京に来て、幕府の滅亡まで十兵衛の苦しい顔ばかり見てきたので、これからの10年は嬉しそうな楽しそうな場面も見たいです。

幕臣でよかったのは、最初の本国寺で義昭を助けた時ぐらいしかなかったですし。

上り調子の勢いがある十兵衛を見たいです。

 

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以上、『麒麟がくる』第37回を観た感想でした。

次回・第38回は「丹波攻略命令」です。

 

 

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