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大河ドラマ 麒麟がくる 第35回「義昭、まよいの中で」の感想とネタバレあらすじ

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NHK総合で放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』。12月6日に第35回が放送されました。

 

第34回の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 明智光秀(十兵衛):長谷川博己さん…美濃の国境にある明智家に生まれる。鉄砲を知り、堺で松永久秀、京で三淵藤英・細川藤孝兄弟と出会い誼を通じる。道三から家督を譲り受けた高政に同調する態度を取っていたが、高政が正室の子である弟の孫四郎と喜平次を殺害。十兵衛と光安は長良川の対決で道三側についたが、道三は討死。明智城で光安に家督と明智家の旗印を託され、左馬助、牧、煕子とともに落ち延びる。伊呂波太夫の導きで越前の朝倉義景に謁見。越前で匿ってもらった。義景の使いで京の義輝に謁見。将軍の頼りなさを目の当たりにし、道三に買われていた信長という人物に徐々に引かれていく。今川義元が尾張侵攻の先鋒に松平元康を据えると知り、左馬助を通じて、帰蝶に元康の母・於大の方と伯父の水野を使って戦をやめさせる作戦を伝えた。桶狭間の戦い直後の信長に会い、大きな可能性を感じる。越前に藤孝が来て将軍・義輝に会って欲しいと頼んできて京へ行ったが、力になれず越前に戻る。義輝討死の知らせを受け大和にいた久秀を責めた。細川と三淵から次の将軍と推されている覚慶を、将軍の器でないと判断。義景に報告。国の中がまとまっていない義景に見切りをつけて、信長に義昭を奉じて上洛するよう説得。応じた信長と武装なしで義昭を上洛させた。15代将軍となった義昭につき、幕臣となる。政所の摂津晴門に悩まされる。織田の朝倉攻めに従軍したが、浅井長政から挟み撃ちにあい、藤吉郎と共に殿を務めて信長を京へ逃がした。比叡山を味方につけた朝倉・浅井を倒すために覚恕に会って、対策を考え、帝に和睦の勅命をもらうよう信長の助言して成功。姉川の戦いで朝倉・浅井軍に勝利したのち、比叡山の僧兵たちや幕府を倒そうと考える。比叡山を焼討ちにした信長のやり方に疑問を持ち、自分の軍だけ女子供を逃がした。信長からは近江志賀の地を与えられ、坂本に城の築城を始める。

<<明智家>>

  • 牧:石川さゆりさん…光秀の母。家族より先に美濃に戻った。家族が京に行っても美濃に留まる。

  • 明智左馬助(秀満)間宮祥太朗さん…光安の息子。第12回から登場父と一緒に道三に味方するために鶴山へ行ったが、父とともに敗走。明智城に戻り父の遺志を継ぎ十兵衛らと共に落ち延び越前へ。美濃へ行った後、十兵衛のいる京へ上った。

  • 岸:平尾菜々花さん…光秀の長女。
  • たま竹野谷咲さん…光秀の二女。
  • 煕子:木村文乃さん…光秀の正室。十兵衛のやることに全て付いてきてくれる。いい嫁御寮。
  • 常:生越千晴さん…明智家の侍女。
  • 木助:水野智則さん…明智家の家来。
  • 藤田伝吾:徳重聡さん…明智家の家臣。十兵衛らが越前に逃れる前、美濃に留まるという牧を説得。明智の里を守ってくれていた。煕子と岸、たまと一緒に京の屋敷へくる。

<<織田家>>

  • 織田信長:染谷将太さん…信秀の嫡男。尾張に戦をしかけようとしていた三河の松平広忠を山中で暗殺。両親特に母からあまり好かれていないことに気づいていて、寂しさを抱えていたが、帰蝶から父・信秀の真意を聞いて笑顔を取り戻す。聖徳寺の会見で道三に気に入られ、良好な関係。道三の援軍を受け、今川軍を村木砦の戦いで破る。帰蝶の働きで、守護の斯波義統を殺した織田彦五郎を叔父の信光に殺させるよう仕向け、頼ってきた斯波義銀を擁して清須城に入り、さらに周辺の城も従わせる。信長の勢いは各地に伝わる。道三が高政と戦うと知り援軍に駆けつけたが、高政軍に阻まれ尾張へ帰る。信勝の重臣・柴田勝家から信勝の謀反の兆しを告げられ帰蝶の助言で直接会う。が、信勝が毒入りの水を自分に飲ませようとした事を知り激高。信勝に飲むよう迫り、結果殺すことになった。上洛して将軍・義輝に謁見し、尾張平定を報告。今川の尾張侵攻を阻止して欲しいと義輝に頼んだが、官位を授けるぐらいで何もしてくれない義輝にがっかりする。桶狭間で今川義元を討つ。後ろ盾になって上洛して欲しいという義輝の願いを聞き入れなかった。美濃から斎藤龍興を追い出し稲葉山城に入り岐阜城と名前を改めた。十兵衛の話に乗り義昭を奉じて上洛することにし、美濃へ招き入れる。義昭の頼りなさに不安を覚えたものの、十兵衛の言う通りに義昭を奉じて上洛を果たす。二条城普請で将軍の力を実感する。帝から若狭の武藤を討てという勅命をいただく。実際は越前朝倉を攻めに行ったが、浅井に挟み撃ちにされ、京に逃げ負ける。のちに朝倉・浅井に姉川の戦いで勝つ。朝倉・浅井に味方した比叡山を焼討ちにした。

  • 帰蝶(濃姫):川口春奈さん…道三の娘。光秀のいとこ。信長の正室。以前十兵衛が好きだった。信長を裏でプロデュースしている。信長の子・奇妙丸を清須で9年育て、その奇妙丸と共に美濃の岐阜城に入った。
  • 土田御前:檀れいさん…信長、信勝の母。かわいがっていた信勝を殺した信長を恨む。
  • 奇妙丸(信忠):加藤矢紘さん…側室吉乃が産んだ信長の嫡男。桶狭間に向かう信長が突然帰蝶に預けた。帰蝶と岐阜城にいる。
  • 柴田権六勝家:安藤政信さん…信勝の重臣だったが、美濃の高政、駿河の今川義元と通じる信勝が信長へ謀反の兆しがあるのを見逃せず、信長に報告。今は忠実な織田家の家臣。農民出身の藤吉郎を武将と認めていない。
  • 前田利家:入江甚儀さん…信長の家臣。
  • 佐々成政:菅裕輔さん…信長の家臣。
  • 佐久間右衛門尉信盛:金子ノブアキさん…織田家の家臣。第21回から登場。
  • 木下藤吉郎(のち秀吉):佐々木蔵之介さん…尾張の最下層農民。第13回から登場。三河と遠江の国境で文字を学びながら足止めをされていたところ、東庵と駒に会う。駿河で駒と再会し字を習いたいと懇願。信長の噂を聞いて今川に仕官するのをやめて尾張へ行った。信長の家臣となり、いまや百人組の頭。信長の命に従い京で三好勢に情報で混乱させる。金ヶ崎の戦いでは、十兵衛と共に殿を務めた。

 

越前

  • 朝倉義景:ユースケ・サンタマリアさん…越前の領主。伊呂波大夫から十兵衛らを匿うように頼まれる。争いに巻き込まれるのが嫌い。十兵衛の京行きを情報を逐一知らせることを条件に許可した。越前に帰ってきた十兵衛に、野心を持たぬよう諭す。義昭の烏帽子親となり、上洛相としたが嫡男の阿君丸が暗殺され断念した。三好、六角と組み、越前に迫る織田勢を浅井と挟み撃ちにした。比叡山を味方につけ、和睦を果たし越前に戻った。のちに姉川の戦いで織田勢に負ける。

  • 山崎吉家:榎木孝明さん朝倉家の家臣。
  • 阿君丸:森優理斗さん…義景の嫡男。義景から溺愛されていていたが、何者かに暗殺された。
  • 朝倉景鏡:手塚とおるさん…朝倉一門。義景のいとこ。義景の上洛に反対。三淵に協力する。

 

<その他>

  • 伊呂波太夫:尾野真千子さん…旅芸人一座の女座長。東は常陸、西は薩摩へと芸を披露しながら旅して回り、京へ5年ぶりに戻って来た。松永久秀から十兵衛の話を聞いたり、尾張の信秀からは東庵に双六で勝ったとことを聞いたりしていて顔が広い。駒が武家の人に火事から救われ、母である先代の伊呂波太夫のもとへ連れられてきた時のことを覚えていた。織田信秀とも生前関わりがあり、尾張に弔い興行で滞在。帰蝶から金を積まれ傭兵を世話した。帰蝶から頼まれ、道三のために越前までの逃げ道を用意したが断られた。帰蝶の命令で明智家を越前へ連れて行き、朝倉義景に匿って欲しいと頼んでくれた。義景との会話から、近衛家の血縁の者で、関白の近衛前久とはおむつの世話をしていたこともあり仲が良い。有力な大名から公家まで顔が広く、お金次第で人と人とを結びつける役をしている。

 

美濃

  • 稲葉良通(一鉄):村田雄浩さん…美濃三人衆の一人。高政の死後息子の龍興に見切りをつけ、信長に従っている。

 

 

大和

  • 松永久秀:吉田鋼太郎さん…三好長慶の元家臣。堺の辻屋で十兵衛と会い、一緒に酒を飲む。商人には凄んだ物言いをするが、十兵衛には穏やかに話をしてくれた。十兵衛が鉄砲を手に入れられるよう計らった。伊平次を探しに来た十兵衛と三淵を通じて再会。三好長慶を襲撃する計画を知った十兵衛、藤孝、藤英に主君ともども救われる。十兵衛に救われたお礼の手紙を利政に送っていた。 現在は京で将軍よりも力を持っている。義景の使いで上洛した十兵衛と再会し、道三が信長に目をかけていたことを聞かされる。直接信長と会ってつかみきれない人柄に引かれていく。京を治めていた三好長慶に大和を任されていた。息子と三好義継が義輝を討つのを止められなかった。覚慶が大和から脱出する手助けをする。三好の息子らと大和でぶつかったことが認められ、信長に受け入れられた筒井順慶と対立。筒井に味方する幕府から出て行った。
  • 筒井順慶:駿河太郎さん…大和土着の豪族。元興福寺の衆徒。松永久秀と対立。

 

  • 望月東庵:堺正章さん…医者。かつて名医と呼ばれ、大名家にも駆けつけていた。光秀に連れられ道三の妻・小見の方を診るため美濃に入る。尾張の織田信秀とも通じている。小見の方の症状が落ち着き、駒と共に帰京。その後、織田信秀に呼び出され尾張へ向かったが、死に目に間に合わなかった。一時期駿河で太原雪斎を診ていたが、雪斎が他界したことで臨済寺に軟禁されしばらく駿河に滞在。現在は京に戻っている。伊呂波太夫に銭を見せられ、駒が作る丸薬の商売を了承する。
  • 駒:門脇麦さん…望月東庵の助手。3歳の時に戦に巻き込まれ家が火事となり、大きな手の武家の人に助け出され麒麟の話を聞く。東庵と駿河にいた時、十兵衛が戦に巻き込まれてると知り、菊丸に三河と美濃の国境まで連れて行ってほしいと頼み美濃へ。越前までの逃亡に同行する途中、自分を助けた人が十兵衛の父と知る。京に戻り、かつて駿河で芳仁(ベンガルさん)に教えてもらった丸薬を作っている。伊呂波大夫について行った大和で覚慶(のちの足利義昭)と出会う。伊呂波大夫の仲介で、寺に丸薬を売る商売をはじめ、堺の商人・今井宗久にも、三好勢への手助けをしないことと、義昭と信長に武装させずに上洛させることを条件に取引をはじめた。将軍となった義昭と親しく会うようになり、義昭が建てようとしている貧しい人たちや病気の人たちを救う施設の資金を稼ぐため、丸薬づくりに一層取り組んでいる。義昭にとっての癒しの存在。今でも密かに十兵衛を助けている。

<<朝廷>>

  • 正親町天皇:坂東玉三郎さん…第106代天皇。
  • 近衛前久:本郷奏多さん…関白だった。近衛家で一緒に暮らしたことのある伊呂波大夫と仲が良い。義栄を将軍に推挙したことで追われる身に。十兵衛に幕府が本来の役目である帝を守ることもせず私利私欲に走ってると苦言を呈する。
  • 二条晴良:小藪千豊さん…関白。二条家の当主。

 

 <<足利将軍家>>

  • 足利義昭(覚慶):滝藤賢一さん…室町幕府最後の将軍となる。興福寺の僧で、時々町に出ては民衆に食べ物を配って声をかけている。町の人気者。兄の将軍・義輝が三好一派に討たれ、命を狙われる立場になり、藤孝らに連れられて大和から逃れる。甲賀に身を置いたのち、越前敦賀で朝倉義景に半年待ち、一乗谷で朝倉の義景を烏帽子親に元服。美濃に移動し信長と一緒に上洛。15代将軍となる。信長に絶大な信頼を置いていたが、徐々に考えの違いがはっきりしてきた。
  • 三淵藤英:谷原章介さん…将軍奉公衆。義輝亡き後覚慶を次期将軍として推し、一緒に甲賀へ逃れる。その後義還俗した義昭と共に敦賀へ。一乗谷で義景を烏帽子親とし義昭を元服させ、信長と上洛を果たすため美濃に入る。義昭と一緒に上洛。幕府側の人間として織田に意見を出す。幕府の政所・摂津とは距離を置いている。

  • 細川藤孝:眞島秀和さん…将軍奉公衆。三淵藤英の弟。義輝亡き後、次期将軍として覚慶を支え甲賀に逃れる。その後還俗した覚慶こと義昭と共に敦賀へ。三淵と共に義昭を護り、美濃に入る。義昭と共に上洛し、幕臣として十兵衛と一緒に働く。

  • 一色藤長:上杉柊平さん…義輝のお側衆だったが、藤孝と一緒に次の将軍と見据えられた義昭の警護にあたる。義昭と一緒の上洛し、幕臣として働く。
  • 細川藤賢:島英臣さん…十兵衛と義昭の警護に当たる。
  • 摂津晴門:片岡鶴太郎さん…義輝の代から幕府の政所頭人を務め、義昭のもとでも引き続き働く。みんなの前で恥をかかせた信長に何やら企んでいる様子。

近江

  • 浅井長政:金井浩人さん…北近江の戦国大名。信長の義弟。二条城の普請にも協力した。金ヶ崎の戦いでは朝倉に味方し、織田勢を攻める。姉川の戦いで織田勢に負け小谷城にこもる。
  • 市:井本彩花さん…信長の妹。浅井長政に嫁ぐ。

<<比叡山延暦寺>>

  • 覚恕:春風亭小朝さん…天台座主。正親町天皇の弟。醜い為に都の外に出されたと思っている。

 

  • 今井宗久:陣内孝則さん…堺の商人。駒の要求に応じ、信長に武装せずに上洛する事を条件を出し、三好から手を引いた。

三河

<<徳川家>>

  • 徳川家康(竹千代):風間俊介さん…のちに徳川幕府を開く。幼少期(岩田琉聖くん)。竹千代。人質として尾張の熱田に幽閉されていた。自分を生んですぐ母・於大の方を離縁して刈屋に戻した父・広忠のことを嫌っていた。信長に自ら駿河へ人質に行くと申し出て、信長の兄・信広と人質交換された。桶狭間の戦いでは今川軍に従軍していたが、今川軍の扱いに憤慨。動かなかった。金ヶ崎の戦いでは織田勢として戦に参加。武田信玄との戦いに備える。

 

  • 菊丸:岡村隆史さん…三河の忍び。かつて美濃にいたこともあり、駒たちと十兵衛を助けたこともあった。のち、今川に人質に行った家康について駿河にも潜伏していたこともあり、明智家が越前に逃げ延びるのを駒と共に手助けをした。

 

第35回のあらすじ

元亀二年(1571年)秋。

比叡山の戦いで一番の手柄を上げた十兵衛は、信長から近江の志賀の地を与えられた。

琵琶湖のほとりの坂本に新しく城を建てようとしていた。

城の絵図を描き、娘の岸とたまは、城が完成して自分たちが移る日を楽しみにしていた。

しかし十兵衛の顔が晴れないのを妻の煕子が気にしていた。

煕子は、たまの額の怪我を診てもらいに東庵の館に出向き、駒と再会を喜び合った。そしてさらに、藤吉郎の母・なか(銀粉蝶さん)と初めて出会う。

なかは、一通り息子の出世自慢をしたあと、もっと出世して周りの嫉妬を買っている人物がいると話す。十兵衛だ。

十兵衛は公方様にいつか裏切るかもしれないと警戒され、坂本の城が完成しても、妻子を人質として京に残せと命じられているという。

自分が十兵衛の妻と明かさぬままじっと話を聞いていた煕子は、十兵衛が城づくりをよろこんでいない理由が分かったのだった。

 

なかに自慢されていた当の本人の藤吉郎は、いち早く城持ちとなった十兵衛を褒めそやす。

藤吉郎は信長から預かった命令書を十兵衛に渡した。

信長は、帝を支える公家衆が貧乏暮らしをしているので何とか助けたい。なので、藤吉郎と十兵衛で知恵を絞れという指示をしてきていた。

内容は、洛中洛外の田畑の税をとり、寺や富裕に貸し付けてその利息を公家衆に与えよ。とか、幕府が奪っている帝の妹の御料地を奉公衆から取り返し、幕府の者を処罰せよ。というもの。

これでは幕府に喧嘩を売る中身ばかりだと憤慨する十兵衛。

藤吉郎は「もはや殿は公方様や幕府なんぞはどうでもよいのです。朝廷と共に敵を討ち果たし、天下を治める。私などはそれで結構だと存じますが。」と全く気にも留めない様子。

しかし十兵衛は「公方様を頭に頂く幕府が諸国の武家を束ねてこそ世が治まる。」と、ずっと言ってきた考えを述べ、自分たちが幕府を正せばいいと言い放つ。

しかし藤吉郎は「正せますか?」と言い、100年以上内輪もめを続けている幕府を批判。

百姓の下働きや商売をしてきて、将軍や幕府がありがたいとは知らずに育った境遇から、かえって世の中がよく見えるという。

そして「幕府は、そろそろ見切り時では?」と結論を言うのだった。

 

二条城の政所では、摂津晴門が4日後に本国寺で開かれる茶会で、明智十兵衛を討つと部下たちに伝えていた。

幕臣でありながら、信長がすすめる朝廷よりの政を幕府の頭越しに行っている。まず明智を討ち、織田の力をそごうというのが摂津の狙いだった。

 

一方で、なかの話を聞いた駒は、義昭に十兵衛の妻子を人質に取ることを義昭に問いただす。十兵衛が刃向かうかもしれないと疑っているのか?と聞く。

信長が信用できない。十兵衛と信長は一体。摂津たちが放っておけないと騒ぎ出したからと言う。

身内を裂くようなことをすれば、本当に十兵衛が離れていくと助言する駒。

義昭は、幕府を動かしているのは摂津たち。所詮十兵衛はよそ者。

摂津が十兵衛を追い出したいと言えばやむをえない。十兵衛を斬りたいと言ってもそうかと言うしかない。と口を滑らした。

摂津は嫌いだが遠ざけることが出来ない。十兵衛は坂本へ城を造って離れていく。

何が大事で何が大事でないか迷う己が嫌で死にたくなる。優柔不断だと摂津に言われても言い返さない自分が口惜しいと涙ながらに駒に訴える義昭。

駒は義昭に話すのは諦めて、伊呂波太夫に大金を持って行って助けを求めた。

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本国寺の茶会当日。

伊呂波太夫に依頼された細川藤孝が十兵衛の前に登場。

摂津が十兵衛を斬ろうとしていると耳打ち。茶会に出席せずに帰るよう促す。

門には摂津の兵が固められ、誰も中に入れない状態。左馬助も入れなかった。

細川は門の外に兵を待たせており、これから到着する兄の三淵が、摂津と間をとっているから、説得してこちらにつけようと言う。

細川の助言をありがたく受けながらも、十兵衛は単身で奥で待つ義昭がいる部屋まで突進していく。

廊下を早足で歩く十兵衛の脇を狙って、たくさんの槍が飛び出してくる。

1本目の槍をなんとか避けた十兵衛だったが、2本目の槍が足に刺さってしまう。

懐刀で応戦し、敵をぎりぎりかわして奥で待つ義昭がいる部屋にたどり着く。

ものものしい雰囲気に恐れおののく義昭。

「何事じゃ!下がれ!」と追ってきた兵たちを追い出した。

部屋で二人きりになった義昭と十兵衛。

十兵衛は怪我をした足を押さえながら、義昭に笑いかける。3年前にも同じようなことがあったのを思い出したという。

その時は三好の一党に義昭が狙われ、十兵衛が穴蔵に義昭と一緒に避難して逃れた。

今回は自分が狙われて、この穴蔵に逃げてきた。事情が似てると笑う。

3年前は恐ろしかったが楽しかったと振り返る十兵衛。

都は穏やかでなくてはいけない。という義昭と、幼い頃に都室町は美しい所と教えられた十兵衛。花咲き誇る都に戻したいという思いで二人は一致していた。

何もかも新しかった3年前。

しかし3年経って「万事古くなった。思うことも見るものも。」と言う義昭。

十兵衛は、近江で初対面して3年。上洛して3年。「古きものを捨て去るよいくぎりではありませぬか?」と提案。

しかし義昭は、捨て去った後に信長が勝手気ままに都を治めるのを見とけと言うのか?と憤慨。十兵衛は「私がそうならぬよう努めます。」と訴える。

信長が道を外れれば坂本を捨て、二条城で公方様を守ると言う。越前を出る時に我ら武士は将軍をお守りせねば。と誓ったと語る。

義昭は茶会を中止すると決め、三淵に摂津に茶会を中止する事を三淵から伝えるよう指示。

抵抗されたらどうするか?と問う三淵に、政所の役を免じると宣言。

細川の兵たちが寺に入ってくるのを許可し、摂津と摂津の兵を捕らえたのだった

 

十兵衛の命を救った義昭だったが「信長とはわしは性が合わぬ。会うた時からそう思うてきた。三淵やそなたが頼りじゃ。」と本音を言った。

 

本国寺から無事生還した十兵衛は、伊呂波太夫にお礼を言いに行った。そこで駒が助けを呼んでくれたことを聞かされた。

十兵衛は、太夫には美しい方と言われ、信長も足しげく通い、お褒め頂くのが何より嬉しいと言われる帝。

武士にとって将軍がそうであると思う十兵衛。信長は帝にそう思ってる。が、どうしてかからない。

太夫にとって、帝はどういうお方なのか?と質問する。

伊呂波太夫は、帝に覚えめでたい方がいると言い、ちょうど栗を持って行くからと十兵衛を一緒に連れて行ってくれた。

その人物は公家の三条西実澄。『古今和歌集』を極めた高名な三条西家の当主に、緊張して拝謁する十兵衛。

実澄は全く相手にしない。

帝の話をするようお願いする伊呂波太夫だが、何も話してくれない。

十兵衛は、目の前に積まれていた『万葉集』の話を始める。柿本人麻呂の歌が好きだとアピールした。

 

十兵衛が実澄に会いに行ったことは帝にも知られており、実澄は参内した時に帝から十兵衛のことを問われた。

「久しぶりに歯ごたえのある武士に会うたかなと…。」と感想を述べる実澄。

十兵衛が、帝がどんな方が聞きたいと言って訪ねてきたことも明かした。

実澄が十兵衛を気に入ったと見抜いた帝。「折を見て連れて参るがよい。」と命じたのだった。

 

…というお話でした。

 

やっと摂津を切れた

ことあるごとに邪魔をしてきた摂津晴門。

今回やっと義昭が決断して切ることが出来ました。

三淵が十兵衛寄りなのか、摂津寄りなのか最近は全然分からなかったですけど、今回は十兵衛の味方をしてくれて、やっと三淵の本音が見えて安心しました。

まぁ、弟の細川藤孝が説得してくれたのが大きかったのかもしれない。

もしかして情勢が変われば、やっぱり敵となるかもしれない。

三淵の動きが気になるところです。

 

摂津は捕まりましたけど、これで失脚でしょうか?

鶴太郎さんはもう出てこないのかな?

のちのち義昭が毛利のところへ行くはずですが、その時はついていくのかな?

京から出て都落ちする将軍についていかないか…。

摂津さん!お疲れ様でした!!

 

藤吉郎の言葉が重い

今回は、幕府に対する考えを十兵衛と藤吉郎が戦わせるシーンがありました。

幕府の人を変えればいいと言って現状を直視しない十兵衛と、現実をずっと生きてきた藤吉郎の差は歴然としてました。

十兵衛だって本当は分かってることを、藤吉郎が分かりやすく言葉にしてくれたと思います。

十兵衛だって、古いものは切り捨てないと!という考えなのに、それが幕府の全部だとは思っていない。

なんか中途半端なことをしてると、どうしても思ってしまいます。

今回は、圧倒的に藤吉郎の方がしっかりと世の中を見てると思いました。

いつまでも何を言ってるんだ?って表情がよかったです!!

前から怪しい雰囲気を醸し出してる藤吉郎でしたけど、今回の藤吉郎は本当に核心を突いていて、十兵衛は何も言い返せない!って感じでしたね!

もうこの時から既に藤吉郎に負けてるし!

頑張ってくれよ!十兵衛!

 

十兵衛も迷い出した回

今回のサブタイトルが『義昭、まよいの中で』って話でしたけど、本音は十兵衛も迷ってるんでは??

武士としてずっと将軍が頂点で、守るべき存在だと思ってきたけど、帝も?

十兵衛自身が、自分が信じてきたものが揺らぎ始めた瞬間の話だったのかな?

十兵衛の考えを根底からひっくり返す存在として、やっぱ信長と藤吉郎が大きいのかな?

 

他の織田の家臣たちの話が全然出てきませんね!

藤吉郎と結構一緒に仕事してきたんですね~、十兵衛って。

十兵衛は藤吉郎の事をあんまり見てないみたいですけど、藤吉郎はよく十兵衛のことを見てるし、分析もしてる。

藤吉郎のお母さん・なかさんが登場して、藤吉郎が色々十兵衛について話してるのを聞いても、十兵衛の幕府での立ち位置をよく把握してるのが分かります。

十兵衛自身も気づいていない事をよく分かってると思います。

十兵衛は、戦のやり方とか、政治の事、茶道や歌などには強いのに、人を見る目がないのが弱点ですね。

道三の良さもなかなか気づいてなかったし、久秀が大和にこだわってるのに、志賀の土地を譲るとかとんちんかんなこと言ったり…。

人の気持ちが分からないところは、信長と似てるかもしれない!!

今回は藤吉郎と十兵衛の違いが、はっきりと分かる面白い回でした!

 

次回は『訣別』

今回で十兵衛が信長の家臣になる決断でもするのかと思いましたが、まだ将軍についていこうとしてる様子でした。

帝に会えば、考えも変わるのでしょうか?

次回のサブタイトルは『訣別』!!

いよいよ決断するのかな?

次回も楽しみです。

 

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以上、『麒麟がくる』第35回を観た感想でした。

 

 

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各話の感想

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