毎週日曜夜8時からNHK総合で放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』。4月19日に第14回が放送されました。
前回・第13回の感想はこちら↓
おもな登場人物
- 明智光秀(十兵衛):長谷川博己さん…美濃の国境にある明智家に生まれる。
美濃
<<明智家>>
- 牧:石川さゆりさん…光秀の母。
- 明智光安:西村まさ彦さん…光秀の叔父。
- 明智左馬助(秀満):間宮祥太朗さん…光安の息子。第12回から登場。
- 妻木煕子:木村文乃さん…第12回で十兵衛と結婚した。
- 藤田伝吾:徳重聡さん…明智家の家臣。
- 与八:鈴木信二さん…十兵衛の家臣。
- 佐助:植木祥平さん…十兵衛の家臣。
<<斎藤家>>
- 斎藤道三(利政):本木雅弘さん…美濃の守護代。
- 深芳野:南果歩さん…道三の側室。
- 斎藤義龍(高政):伊藤英明さん…道三の長男。
- 小見の方:片岡京子さん…光秀の叔母。道三の正室。故人。
<その他>
- 菊丸:岡村隆史さん…三河出身の農民。竹千代の母・於大の方に仕える忍者。
- 伊呂波太夫:尾野真千子さん…旅芸人一座の女座長。
<<土岐家>>
- 土岐頼芸:尾美としのりさん…美濃の守護。
- 稲葉良通(一鉄):村田雄浩さん…美濃三人衆の一人。
- 土岐頼純:矢野聖人さん…帰蝶の最初の夫。
尾張
<<織田家>>
- 織田信長:染谷将太さん…信秀の嫡男。帰蝶の夫。
- 帰蝶(濃姫):川口春奈さん…道三の娘。光秀のいとこ。信長の正室。
- 織田信勝:木村了さん…信長の弟。
- 土田御前:檀れいさん…信長、信勝の母。
- 前田利家:入江甚儀さん…信長の家臣。
- 佐々成政:菅裕輔さん…信長の家臣。
- 藤吉郎(のち秀吉):佐々木蔵之介さん…尾張の最下層農民。
- 織田信秀:高橋克典さん…織田家の当主。道三のライバル。故人。
- 平手政秀:上杉祥三さん…織田家の家臣。故人。
駿河
- 今川義元:片岡愛之助さん…東海最強の戦国大名。
- 太原雪斎:伊吹吾郎さん…義元の軍師。
京
- 望月東庵:堺正章さん…医者。
- 駒:門脇麦さん…望月東庵の助手。
- 松永久秀:吉田鋼太郎さん…三好長慶の家臣。
- 三好長慶:山路和弘さん…細川晴元の家臣。
- 細川晴元:国広富之さん…室町幕府管領。
<<足利将軍家>>
- 足利義輝:向井理さん…第13代将軍。
- 三淵藤英:谷原章介さん…将軍奉公衆。
- 細川藤孝:眞島秀和さん…将軍奉公衆。
大和
- 足利義昭:滝藤賢一さん…室町幕府最後の将軍となる。
三河
<<徳川家>>
- 徳川家康(竹千代):風間俊介さん…のちに徳川幕府を開く。現在は幼少期(岩田琉聖くん)。竹千代。
- 松平広忠:浅利陽介さん…家康の父。信長に暗殺される。
第14回のあらすじ
天文22年(1553年)4月。
娘婿・信長と尾張・富田の聖徳寺で会見する事になった利政は、信長と対面する前にその姿を見るべく、道中にある小屋の中に潜んでいた。
つまらない奴と思えば寺に遅れて入り、連れてきた800の兵に寺を囲ませて信長を討つかどうかを決めるつもりでいた。
しかし信長は300はくだらない鉄砲を持った兵を引き連れ、本人も奇抜な格好でやって来た。
一目見ただけでは見極めが出来なかった利政は、急いで寺に行き待ったが、信長はなかなか会見の間に姿を現さない。
しびれを切らしかけた頃に、鮮やかな黄色の正装で身を固めた信長が、たった一人で現れた。
信長は利政に着替えに手間取ったことを謝り、傭兵も衣装も全て帰蝶の言うとおりにしてきたと正直に明かし、自身を「帰蝶の手の上で踊る尾張一のたわけ。」だと言って笑う。
利政が「たわけなら重臣たちに守ってもらわねば。」と重臣たちを同席させていないことを指摘すると、信長は独自で集めた自身の家臣・前田利家と佐々成政を部屋に入れ、挨拶をさせる。
そして彼らが尾張の土豪の三男、四男であり家を継ぐ立場にない食いはぐれの者たちだと紹介。
「されど戦となれば無類の働きをいたし、一騎当千のつわものでござります。食いはぐれ者は失うものがござりませぬ。戦うて家を造り国をつくり新しき世を作る。その気構えだけで戦いまする。」と、それまでの和やかな雰囲気とは違い、強い目で話す信長。
信長は織田家の家柄は良い家柄とは言えず、成り上がって来たと言い、父の信秀は美濃にも同じような家の男がいて、手ごわいと話していたと暗に利政のことを牽制する。
利政は「帰蝶はわしを見て育った。わしと同じと思うておるのであろうな。信長殿を。信長殿はたわけじゃが、見事なたわけじゃ。」と信長を絶賛。
利政は婿である信長を気に入ったのだった。
今川の軍師・太原雪斎は、織田を潰すのは自分の課せられた仕事だと意気込んでおり、診察に来た東庵に「そなたの力であと二年、生かして欲しい。」と話していた。
天文22年。
今川軍は、知多半島にある織田の緒川城を攻めるための村木砦を築き、周辺の城を今川方につかせ、緒川城を孤立させていた。
その緒川城から信長に助けを求めたものの、信長は身内に攻められていたため那古野城から出れずにいた。
しかし信長は村木砦を攻めると決断。留守となる那古野城を守って欲しいと利政に援軍を要請してきた。
利政は光安に清州の織田彦五郎の動きを見て、事と次第によっては背後をつくよう指示。十兵衛には、村木砦を攻撃する信長の戦のやり方を見てくるよう指示した。
勝手に援軍を送ると決めた利政に、高政と稲葉が「今川と戦うつもりか。」と抗議。
信長と一度も会ったこともない高政が、ただうつけと噂で聞いているだけでうつけと決めつけていることにため息をつく利政。
「口惜しいが、信長を甘く見るとそなたも稲葉も皆信長にひれ伏すときが来るぞ。」と言い、さらに信長にしたたかで無垢で底知れぬ野心が見える。と昔の自分を見るようだと言うのだった。
実の息子の自分よりも婿の信長を気に入った様子の父にショックを受ける高政。
十兵衛に織田へ援軍を送る危うさを説かせ、利政を追い詰めようとしたが、利政は高政の話を聞かず、援軍を送った。
天文23年1月。
信長が鉄砲を使った軍を編成。多くの犠牲者を出したが、村木砦から今川軍を追い出し、戦に勝った。
一方美濃では、深芳野が人知れずある行動に出た。
…というお話でした。
いびつ親子関係
今回は利政と信長が会見して、これからの信長の時代に明るい光明が差す…!!みたいな話になると思って楽しみにしてたんですが、同時に、利政の嫡男・高政との仲がもっと悪化していくという話になってしまいました。
利政が、高政のことを認めていない態度を取っていたのが悪いと思うし、高政も自分を土岐氏の息子だと思い込んでいるというのも悪いし。
元々どうしようもない仲の悪さではありました。
信長に会ったことで、自分の息子・高政より優秀だと見抜いてしまう。
それを黙っててりゃいいのに、正直に話してしまうのが性格悪いですよね~。
信長を甘く見るなってことだけを言えばよかったのに、ひれ伏すことになるとまでは言わなくてもよかったですよね~。
でもまぁ、甘く見るなと釘を刺して高政を守ろうと忠告してあげたのかな?
高政の事を考えたらかわいそうで、会見後の利政と信長の関係を楽しく見れなかったです。
でも高政って人も、稲葉やら十兵衛やら人の意見ばっかり聞いて、家督を継ぎたいというのもどこまで責任を負おうとしてるのか分からないですよね。
人が推してくれるなら家督を継ぐとか、頼りなさすぎる!
利政の感じたことも、高政の悲しさもどっちも分かって辛い回でした。
菊丸再登場!
駒ちゃんと東庵先生は無事駿河で商人の家に着いたけれど、息子の病気はすでに治っていたようです。
100貫もらえると聞いて出向いたのに、息子ではなく母親を診て20貫。今川の家老を診て10貫。という報酬に怒りを露にする駒ちゃん。
東庵先生は太原雪斎を診れば15貫は見込めるし、もうちょっと駿河にいて稼ごうとなだめていました。
今川が治めていた駿河の街の雰囲気は良くいい町っぽいのに、ケチな人に会ってしまったからか早く帰りたがっている駒ちゃん。
東庵先生の指示で薬屋に寄って、そこで働いていた菊丸と再会してました。
久しぶりに菊丸さんが登場しました!
本当は竹千代様が駿河に移されたから一緒に来たんでしょうけど、駒には「味噌が儲からないから、駒に習った薬草の商いをしに駿河に来た。」ってことにしてました。
当時の人はこうやって各地に流れて商売するのが普通だったんでしょうか?菊丸は商売の場所も名前も変えていました…。
竹千代くんを見守るとか裏の事情はあるんでしょうけど、私としては3話振りに菊丸さんが見れて嬉しかったです!
駒ちゃんとのやり取りが心安らぎます。
『麒麟がくる』は、こういう当時の農民とか商人の空気感が知れて面白いです。
藤吉郎も登場
菊丸に続けて現れたのが藤吉郎!
草履の商いをしようとして輩に暴力を振るわれて場所代を請求されていました。
相変わらず駒ちゃんにしか目に入らないみたいで、菊丸が距離感の近い藤吉郎を駒ちゃんから遠ざけようと間に入るも無視されていました。
けれど、出世への野心はむき出しで、勢いがありました。
こうやってちょろちょろっと重要人物が出てきて、十兵衛の立場だけでなく、色々な角度から物語を見ることが出来て面白いです。
今回は菊丸が駒ちゃんにまた再会できて「不思議なご縁ですね」と口説いている時に藤吉郎が現れて、ケガを駒ちゃんに優しく看護してもらってました。
菊丸と駒ちゃん、藤吉郎というちょっとした三角関係も垣間見れて面白い!
藤吉郎は出世していけば駒ちゃんから離れていくだろうし、そこまでの小競り合いが面白そうです!!
こういう遊びがあるのはいいですね!
高政の代へ
とうとう次回は利政が高政へ家督を譲り、出家し道三と名前を変えるみたいです。
グラグラの高政。守護代という責任ある立場になればしっかりしてくるんでしょうか?
明智家はどうなっていくのしょうか?
色々動き出しそうです。
以上、『麒麟がくる』第14回を観た感想でした。
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本ページの情報は2020年4月時点のものです。
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