東海テレビ・フジテレビ系列で毎週土曜夜11時台から放送中の池脇千鶴さん主演のドラマ『その女、ジルバ』。1月30日に第4話が放送されました。
前回、第3話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 笛吹新:池脇千鶴さん…福島県出身。大手百貨店のアパレル店で販売員として働いていたが、物流倉庫に左遷された。昔結婚直前まで行った恋人が別の若い女性に取られた過去を持つ。40歳の誕生日の日に、一番会いたくない元恋人前園が倉庫から異動してきた上、宝くじにも当たらず「変わりたい!」と思い"40歳以上"のホステス募集の張り紙を見て入ったバーで若者扱いされる。源氏名は「アララ」。
- 浜田スミレ:江口のりこさん…新が働く倉庫の正社員のグループリーダー。倉庫の仕事に誇りを持っている。
- 村木みか:真飛聖さん…新の倉庫の同僚。新と同じ百貨店から出向組。仕事への情熱を失い文句ばかり言っている。前園とは同期入社。前園が女性社員を捨てて若い女性に走ったことを知っており、新に前園に気を付けるよう助言。その捨てられた女性が新とは知らない。
- 前園真琴:山崎樹範さん…新の元カレ。婚約直前で後輩の女性に手を出し妊娠させその女性と結婚し新とは破談。本社から新がいる倉庫に異動してきた。
- 久慈きら子:草笛光子さん…『OLD JACK&ROSE』の2代目ママ。くじらママと呼ばれる。何度も修羅場を乗り越えてきている。
- 大田原真知:中尾ミエさん…『OLD JACK&ROSE』の元ホステス。チーママと呼ばれる。直木賞を受賞した作家だが時々店に顔を出す。
- 七子:久本雅美さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ナマコと呼ばれる。初代ママ・ジルバに助けられ、恩を感じている。おせっかいの世話好き。
- 菊子:草村礼子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ひなぎくと呼ばれる。清純派のアイドル的な人気で、親衛隊がついている。
- 花富屋敷衿子:中田喜子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。自称59歳でエリーと呼ばれる。恋に生きる女性で、結婚詐欺師に騙されて路頭に迷ったところをジルバに助けられた。
- 蛇ノ目幸吉:品川徹さん…『OLD JACK&ROSE』のマスター。くじらママと共に店を支えてきた。
- ジルバ:池脇千鶴(2役)…『OLD JACK&ROSE』の初代ママ。
- マイカ:華村あすかさん…幸吉の孫。
- 石動良一:水澤紳吾さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
- JUZO:草地稜之さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。熟女好き大学生。
- 滝口:梅垣義明さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
- 花山:芋洗坂係長さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
第4話のあらすじ
倉庫の仕事の休憩中。
新は、みかとスミレに『OLD JACK&ROSE』の初代ママ・ジルバの命日に毎年行うパーティーの招待状を渡していた。
新に電話がかかってきて、突然方言で話し出す新に地元の彼氏からの連絡か?とどよめくみかとスミレ。が、福島の弟・光(金井浩人さん)からの電話だった。
光は地元会津の町おこし白虎隊のイベントで東京に来ていて、新がまだアパレルで働いていると思って会いに来たが、姉の姿が見えないので電話をかけてきたのだ。
光は、母から預かった「いかにんじん」という手作り総菜と箱で持ってきた野菜のおみやげを新に持って来ていた。
その日は光が白虎隊の会長と飲む約束をしていたので会えず、翌日仕事が終わったら会うと約束をした。
翌日。
『OLD JACK&ROSE』に出勤した新は、エリー達が、昨日来た会津からのお客さんからもらった玉羊羹を割って楽しんでいる様子を目撃する。
会津のお客さんはジルバママを知っていて、ジルバママの話で盛り上がったらしい。
冷蔵庫には「いかにんじん」が冷されていて、昨日来た会津のお客さんの中にいたお兄さんが、お姉さんのために持ってきたおみやげを悪くなるからと冷しておいたものを忘れていったのだという。
嫌な予感がした新が慌てていると、弟の光が忘れ物を取りに来て新の姿を見て驚く。
新は倉庫に出向になったことも、『OLD JACK&ROSE』でバイトをしていることも全部家族に黙っていたのだ。
光が新の弟だと分かった『OLD JACK&ROSE』のお姉さま方は、楽しげに今の新の生活を説明されてしまった。
仕事が終わり、光と一緒に自宅に帰った新。
夜の仕事をしている姉に戸惑った光だったが、『OLD JACK&ROSE』の面白さを先に体験していたこともあり、すんなりと新が働いていることを受け入れてくれた。
光は、ジルバが福島からブラジルに移民したことを聞いており、震災の前の年にジルバママが亡くなったことも聞いていて、新も初めて聞く話に驚いた。
話題は福島にいる家族の話へ。
光は震災の時に海側に住んでいて、家も仕事も失って妻子とともに実家に帰り今は両親と共に実家で暮らしていた。
甥の写真を見て成長を喜ぶ新。
最近連絡がこないことを母が心配し、光に新の様子を見て来いと頼まれていた。
出向になって夜の仕事も始めていた新の現状を見て、親の勘は鋭いと納得する新。
新は以前から計画していた蔵カフェの話が進んでいることを報告してきた。いい蔵が見つかって現在リノベーションしている段階になっているという。
震災から8年。あっという間のようで長かったとしみじみと振り返る光だった。
翌日。ジルバママの追悼パーティーの日。
新とみかは、スミレから近く来月から出向組に希望退職を募る予定らしいと聞かされる。
しかしスミレは誰も辞めさせない!と力強く言ってくれた。
夜。
新とみかとスミレが綺麗に着飾ってパーティーに行こうとするのを、前園が話があると引き留める。リストラの話だ。
スミレだけが残って話を聞くことになり、新とみかは先に『OLD JACK&ROSE』に向かった。
新とみかが、リストラの話が進んでいるかもしれないと心配しながら、『OLD JACK&ROSE』の入口に立っていた。
すると、後ろから来た女性(中尾ミエさん)に「ひとたびJACK&ROSEに足を踏み入れればそこは浮世を離れた別世界よ。カモン!」と勢いよく背中を押される。
その女性に見覚えがある新とみか。その女性は直木賞作家の大田原真知で、歯に衣着せぬコメントでテレビの人気者だ。
生で大田原真知を見て喜ぶ新とみか。
店に入ってお姉さま方に話を聞くと、大田原真知は元『OLD JACK&ROSE』のホステスで、元ヤン。直木賞を受賞した作家で、『OLD JACK&ROSE』では一番の出世頭だ。
ホステス時代から態度が大きくて、真知の名前をひっくり返して「チマ」から転じて「チーママ」と呼ばれていたという。
一方。倉庫で前園と話をしていたスミレは、出向組のリストラだと思って話を聞いていたが、前園から言われたのは、チームリーダーであるスミレ自身の希望退職を打診する。という話だった。
思わぬ話についていけないスミレ。クビになる理由を問いただすと、スミレの言動がパワハラに当たるのではないか?という話が出ているから。とのことだった。
ショックを受けるスミレだった。
『OLD JACK&ROSE』ではジルバママをしのぶ会が始まった。
いつもの常連さんと一緒に献杯したあと、ひなぎくとエリーとナマコによるラインダンスが始まった。大田原真知も加わってダンスは大いに盛り上がった。
初めてラインダンスを見たみかは大興奮!新はおめでたい時は必ずやると説明した。
そこへ、今日福島に帰るはずだった光が、姉ちゃんの顔を見て帰りたいと言ってやって来た。
いきなりクビ宣告を受けたスミレは本当は行くのを辞めようとしたが、新に誘われ遅れた『OLD JACK&ROSE』にやって来た。
新とみかに前園の話はどうだったのか?と聞かれたスミレだったが、自分がクビ宣告されたとはいえなかった。
ダンスは終わり、大田原真知ことチーママによるジルバママの話が始まった。
生の大田原真知に興奮するスミレも話の輪に加わった。
ジルバママの本名は星ちはま。両親が福島からブラジルで移民したブラジル生まれブラジル育ち。
当時の日本人移民は、サンパウロから400km離れた奥地マリリアを機械がない中手で土地を切り拓いた。
夏の焼け付く太陽の光、雨期にはスコール。川の水も飲めず。マラリアで多くの人たちが命を落とした。その開拓途中でちはまの父も亡くなった。
東北福島の海沿いの寒村から赤道を越えて船で2か月。ちはまはブラジルで生まれ、兄と姉と共に育った。
父の死後街に出て働いたちはまは、日本人移民の男性と出会い恋をし1938年昭和13年に結婚。
第2次世界大戦が始まり、敵国となったブラジル国内の日本人弾圧が始まった。
それを逃れるためにちはまの夫は、ちはまと赤ちゃんだった娘を連れて日本に帰国することを決意。
3人は船に乗り日本を目指したが、日本に着く数日前に夫と娘は感染症にかかり亡くなってしまった。
ただ祖国と言うだけで見たことない日本の神戸港に、一人降り立ったちはま。
それから半年後今度は太平洋戦争が始まったのだ。
チーママが知ってるのはここまで。あとはくじらママとマスターの方が詳しいという。
そして『OLD JACK&ROSE』を開店するまでには9年かかった。とのことだった。
9年と聞いた光は一人感じ入るところがあった。
くじらママは「辛気臭い。」と言ってそれ以上話したがらなかった。
チーママは、新を見て雰囲気がジルバママに似てると言う。そしてマスターが新を採用したことに納得し、すぐにジルバの話に戻った。
90で亡くなるまでの60年間。たくさんのお客さんと女の子たちを出会って別れたジルバ。
ナマコはジルバに育てられ、お嫁にも出してもらった。
ナマコは捨てられた子で、親の顔も覚えていない。ジルバが母親代わりなのだ。
ナマコの話を聞き入るスミレだった。
くじらママは何も知らないくせに得意げに話すチーママを気に入らない様子だったが、マスターは語り部は必要。話さないと風化していってしまうと静かに見守っていた。
自分じゃ言いたくない戦中戦後の時代も、代わりにチーママが話してくれると受け入れていた。
気づけば光はジルバの話に聞き入ってしまって、最終の新幹線を乗り遅れ、ひなぎくが「アララの弟だ。」と言って笑ってくれた。
マスターが音楽をかけてくれ、残っていたみんなで踊り明かした。
帰りにスミレはナマコに「私もです。私も親いないんで。」と明かしていた。
新と光きょうだいは、徹夜したお互いの体調を気遣い合う。
そして光は、戦後すぐの写真を見ながら、ジルバママが何もかもなくしたところからこの店を始めたのだと知って、自分も頑張らねば。と勇気をもらったと言う。
そして新に「東京さいんのがきつくなったら、いつでもうちさ帰ってきていいんだよ。俺らがすんでるがらって姉ちゃんの居場所がねえわけじゃねえんだから。」と言ってくれたのだった。
完徹後に倉庫の仕事をした新とみかとスミレは、40の体をお互いに気遣い合っていた。
光も朝一の新幹線で帰っていった。
そこへ、みかのスマホにみかの母から5年目の定期検診で何ともなかったという連絡が入り、安堵する。
みかと新の家族の話を聞いてスミレが「いいね。家族がいるって。」とつぶやく。
夜。
新は母に電話をかけて、夜バイトに出ていることを明かしたが、バーとは言えず飲食店で働いていると言った。
一方で、一人薄暗い倉庫に残っていたスミレは、退職願の用紙を握りしめ人知れず号泣するのだったーーーー。
…というお話でした。
新キャラ登場
今回、中尾ミエさん演じる新しいキャラクターが登場しました。
直木賞作家で、テレビで歯に衣着せぬキャラで人気の大田原真知という役柄でした。
はっきりモノ言って、初対面の新の背中をポンと叩くところが明るくて、見てて気持ちのいいキャラクターでした。
番組ホームページに名前だけは載っていて、いつ登場するのかと楽しみにしていました。
ジルバママの追悼パーティーでの登場。
ラインダンスのセンターにも扇子を持って乱入して、面白かったです。
もっと出て欲しい!
チーママのおかげでジルバの詳しい過去も分かったし、もうちょっと絡んで欲しいな~。
でもくじらママとは合わないみたいで残念です。
ジルバと新は親戚?
前から、新とジルバが似てると匂わされてきました。
今回で、ジルバが福島出身でブラジルに渡った移民の娘だということが分かりました。
新がジルバの本名の"星ちはま"と言う名前を聞いて、何か引っかかってる様子でした。
もしかして知り合い?と思ったのですが、話がそのまま流れて解明しないままでした。
弟の光くんがジルバに興味を持ったみたいなんで、調べてくれるのかもしれないです。
ジルバママと新がつながっていたんだとしたら、話がもっと面白くなりそう!!
光の蔵カフェ
このドラマが始まった時の冒頭のシーンで、新が会津に帰って弟の光ると甥に駅で迎えられていました。
話はそれから遡って2019年の秋の東京から話が始まって、冒頭の会津のシーンはそれ以降出て来ていません。
今回、その光が登場して蔵カフェの話が出てたんで、その蔵カフェを一緒にやるまで話なのかな?と思いました。
ジルバのように店を持ってやっていくというきょうだいの話なのかなと。
としたら、リストラはされてしまうんでしょうか?
蔵カフェは楽しみだけど、リストラされて辛い話をこれから見る事になるのでしょうか?
先が気になります。
スミレの涙
ずっと出向組がリストラの対象だと思っていましたが、今回前園が告げたのがまさかのスミレの希望退職の打診。
何でスミレが?と思ったらスミレの言動がパワハラに当たるんだと!
確かに言い方キツイですからね~。
みかと最初仲良くなれてなかったのも、話し方が良くなかったからだし。
でも、スミレは誰も辞めさせたくないと動いてたわけだし、パワハラなんて考えられない!!
最後、誰にも言えずに一人号泣するスミレさんの涙には泣けました。
誰にも言えない。って思ってるのかな?
新とみかにいってくれればいいのに!!
前園も最悪な奴です。
次回が楽しみ
次回の予告でなぜかナマコさんが倉庫の屋上で話してるシーンがありました。
スミレは、クビになりかけていることを新とみかに話してませんでしたけど、ナマコさんには相談したのかな?
同じ境遇に共感してたみたいだし。
それに、前園が『OLD JACK&ROSE』に連れてこられてお姉さま方に詰められてるシーンもあったし、どんなことになるのか楽しみです!!!
前園こそ、『OLD JACK&ROSE』で絞られて欲しい!!
常連さんたちに怒られて欲しい!!!
次回がとても楽しみです!!
今週も泣けて笑えて面白かったです。
以上、『その女、ジルバ』第4話を見た感想でした。
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