東海テレビ・フジテレビ系列で毎週土曜夜11時台から放送中の池脇千鶴さん主演のドラマ『その女、ジルバ』。1月23日に第3話が放送されました。
前回、第2話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 笛吹新:池脇千鶴さん…福島県出身。大手百貨店のアパレル店で販売員として働いていたが、物流倉庫に左遷された。昔結婚直前まで行った恋人が別の若い女性に取られた過去を持つ。40歳の誕生日の日に、一番会いたくない元恋人前園が倉庫から異動してきた上、宝くじにも当たらず「変わりたい!」と思い"40歳以上"のホステス募集の張り紙を見て入ったバーで若者扱いされる。源氏名は「アララ」。
- 浜田スミレ:江口のりこさん…新が働く倉庫の正社員のグループリーダー。倉庫の仕事に誇りを持っている。
- 村木みか:真飛聖さん…新の倉庫の同僚。新と同じ百貨店から出向組。仕事への情熱を失い文句ばかり言っている。前園とは同期入社。前園が女性社員を捨てて若い女性に走ったことを知っており、新に前園に気を付けるよう助言。その捨てられた女性が新とは知らない。
- 前園真琴:山崎樹範さん…新の元カレ。婚約直前で後輩の女性に手を出し妊娠させその女性と結婚し新とは破談。本社から新がいる倉庫に異動してきた。
- 久慈きら子:草笛光子さん…『OLD JACK&ROSE』の2代目ママ。くじらママと呼ばれる。何度も修羅場を乗り越えてきている。
- 大田原真知:中尾ミエさん…『OLD JACK&ROSE』の元ホステス。チーママと呼ばれる。直木賞を受賞した作家だが時々店に顔を出す。
- 七子:久本雅美さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ナマコと呼ばれる。初代ママ・ジルバに助けられ、恩を感じている。おせっかいの世話好き。
- 菊子:草村礼子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ひなぎくと呼ばれる。清純派のアイドル的な人気で、親衛隊がついている。
- 花富屋敷衿子:中田喜子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。自称59歳でエリーと呼ばれる。恋に生きる女性で、結婚詐欺師に騙されて路頭に迷ったところをジルバに助けられた。
- 蛇ノ目幸吉:品川徹さん…『OLD JACK&ROSE』のマスター。くじらママと共に店を支えてきた。
- ジルバ:池脇千鶴(2役)…『OLD JACK&ROSE』の初代ママ。
- マイカ:華村あすかさん…幸吉の孫。
- 石動良一:水澤紳吾さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
- JUZO:草地稜之さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。熟女好き大学生。
- 滝口:梅垣義明さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
- 花山:芋洗坂係長さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
第3話のあらすじ
チームリーダーの浜田スミレに、新と前園、村木みかが屋上に呼び出される。
ホストクラブに通っているとスミレに誤解されていた新。
それが理由で元カレの課長・前園が、自分をリストラしようとしていると聞いてさらに困惑。
スミレは週2日『OLD JACK&ROSE』に新が通っていることも知っていて隠しきれなくなり、ホストクラブではなくバーで、ホステスをやっていると告白する。
そして「一回みんなで遊びに来ませんか?楽しいし元気も出るし、お姉さま方も素敵だし。」とスミレたちを明るく誘う。
納得してくれるかと思いきや、スミレはそもそも新たち出向組は社員でいることのありがたみが分かっていないと説教を始める。
スミレは、みかと新が今の職場を"姥捨て"と呼んでいることも我慢ならず、恵まれていることを自覚しろと一喝し、新にはリストラの危機にのんきに副業するな。大激怒だった。
終業後。
新は、スミレに心配してくれたことにお礼を言い「あのお店に通い始めてから、何かすごく前向きになれたんです。」と言い、今履いている靴もお給料で買ったのだと弾む声で言うのだった。
先に『OLD JACK&ROSE』に来たのはみかだった。
入口で入るかどうか迷っていたところ、JUZOにホステスの応募で来たと間違えられる。続いて来たスミレも間違えられ、まとめて入店させられた。
マスターに続いて出てきたのがドレスアップした新。いつもと違う新の装いに驚くみかとスミレ。
接客したのはナマコと新。楽しく会話していたところ、いつも明るいエリーが浮かない表情で入ってきた。
エリーは、20代の頃結婚を考えて散々貢いだ挙句に捨てられた男・春彦(大石吾朗さん)が、同じ高齢者団地に引っ越してきたという。
40年以来の再会とはいえ、自分は相手をひと目でわかったのに、相手が自分に気づかなかったことにショックを受けていた。
エリーは着替えてスミレたちの席に着き、話を聞いて欲しいという。
エリーはお金持ちのお嬢様だった。
18歳からお見合いを繰り返し25歳になって、春彦と出会い大恋愛。結婚直前になって事業を起こすという春彦に言われるがままお金を貸し、さらに親に内緒で実家を抵当に入れて借金までして春彦に貢いだが事業はうまくいかず実家は破産。両親は夜逃げをしたという。
ここまで話を聞いたスミレは「最低の娘だな。」とひとこと。エリーは「それでいいと思ったの愛があれば春彦さんの為なら私、どんな貧乏にだって耐えられる。」と思ってやったことだと言い切る。
しかし春彦はエリーの財産を潰した自分に結婚する資格はない。「君なら大丈夫。きっと一人で生きていける。」と去っていき、ようやく目が覚めた。取り返しのつかないことをした。と振り返った。
エリーの話を聞いていた新が「どうして男ってそんなこと言うんだろう。」と言い、前園との結婚話が破談になった時の話をし始めた。
結婚直前になって他の女が出来てしかも妊娠までさせて破談。新のお父さんは大激怒。お母さんは泣き出す。
しかし新にとって一番心痛めたのは、「新の花嫁姿見れるまでは死られね。」と言っていたおばあちゃんが本当にショックを受けていたことだった。
店にいた人たちみんなが新の話を聞いて一緒に怒ってくれた。一番怒ったのはスミレ。
立ち上がって大声で「許せん!」と言ってくれた。続いて立ち上がったのは、お客さんの石動さん。
石動さんは、前にも新を受け止めてくれたように、ふらつくスミレをナイスキャッチしてくれた。
笑いに包まれる『OLD JACK&ROSE』だった。
閉店後。春彦への未練をにじませるエリーに寄り添うくじらママ。「忘れなさい。」と優しく励ました。
翌日。
昼食にシジミ汁を持って来てくれたみか。新は少し離れて食べていたスミレにおすそ分け。
スミレは軽くみかにお礼を言ってたが、元々馬が合わない様子のみかとスミレは、微妙な距離感のままだった。
一方エリーは、団地の回覧板で高額の詐欺の注意するよう連絡を受けていた。それと同時に、新しく引っ越してきた春彦の情報も回覧板に載っていて、その名前を見て黙り込むのだった。
夕方。
新が『OLD JACK&ROSE』の入口の掃除をしているところに、春彦がエリーを訪ねてやって来た。
開店前に話すエリーと春彦。
春彦はちゃんとエリーを覚えていて、改めてエリーに謝罪。反省している態度を見せてたが、離れて話を聞いていたくじらママが「二度とエリーには近づかないで。」と追い返したのだった。
閉店後。一人でいたくないというエリーを自宅まで連れ帰った新。
エリーは、両親への申し訳なさを口にし号泣。
団地の回覧板に載っていた春彦が、エリーが申し訳なくて使っていなかった実家の名字が使っていたのを見て、今も改心していないと分かったという。
エリーはまた人を騙そうとしてるかもしれないと思ったが、まだ春彦が自分を思ってくれてるかもしれないという望みが捨てられずにいたため春彦を責められなかった。
しかし、くじらママが春彦が心底くずだと見抜いていたことにさらに号泣するのだった。
エリーはそのままぎっくり腰になってしまい、新の家に3泊したが、ずっと泣いていたという。
後日。
ランチの時に、新から話を聞いたみかはエリーを心配する。
離れたところで新とみかの会話を聞いていたスミレは、ネットニュースで高齢者への詐欺で春彦こと高木昭夫が逮捕された記事を見せてくれた。
記事には過去に結婚詐欺の被害に遭った女性が春彦を訴えたことも添えられており、スミレは通報者はエリーだと推測した。
マスターから新に連絡が来て、エリーの今の恋のお相手・浅山さん(渡荘太さん)を連れてくるよう指示された。
その晩。
『OLD JACK&ROSE』ではエリーの復帰祝いが盛大に行われた。
浅山さんの登場に一気に晴れやかになるエリー。みんなでダンスをして盛り上がった。
一方でまだ倉庫にいたみかが、スミレに「ここで働けるだけでもよしとしなきゃ。」とスミレの言葉に理解を示していた。
スミレも、国立大を出たエリートコースのみかが倉庫に来た心情に寄り添う。
距離が近づいた二人に、エリーからメールが来てお祝いパーティーの写真が送られてきた。
まだ微妙な二人は、キレイな衣装に変えて『OLD JACK&ROSE』に一緒に行った。
スミレは、ずっとエリーに渡したかった湿布をプレゼント。
中年の自分たちにスミレちゃん、みかちゃんという呼び方に戸惑いながらも笑顔がこぼれる二人。
マスターから「お嬢ちゃん方。」と呼ばれて自然に返事ができるようになっていた。
…というお話でした。
前園が最低!
とうとう職場の人に、ホステスをやっていることがバレてしまった新。
同年代の同僚のみかとスミレに、前園課長にフラれた経緯まで知られてしまって、一緒に前園に怒ってくれるのが面白かったです。
こっぴどく新をフッておいて、リストラまでしようとするなんて本当最低な男だなと思いました。
前回はこっ酷くフッておきながら、付き合ってた頃の新がかわいかったと写真を見て言ってみたり、毎週最低なエピソードが更新されていってます。
今回明らかになった新の婚約破棄事件の話がまた最低でした!
新の結婚を楽しみにしていたおばあちゃんが気の毒です。
結婚って自分だけの問題じゃないから、色んな人を巻き込んで大変ですよね。
エリーさんの話が中心だったはずなのに、新の話もさらにひどすぎて、お店にいたみんな引いてましたもんね。
前園、再会したときによく「運命」とか言えましたね!
最低過ぎるわ!!
みかちゃんスミレちゃん
新の同僚と上司がお店に来てくれたのも面白かったです。
最初は仲が良くなかったみかとスミレ。
新のことを本気でリストラから守ろうとしてくれているのが分かって、いい人だと分かって、みかが徐々にスミレに歩み寄っていたのがよかったです。
自分が文句ばっかり言ってるのもみんなスミレに見抜かれていて、みかはスミレに最初は頭が上がらなかった感じでしたよね。今までは。
そのプライドの塊だったみかが、現状にありがたさを感じさせたのはスミレのおかげ。
みかは現状を受け入れて楽になれたのでは??
スミレとみかを結び付けてくれたのは間違いなく『OLD JACK&ROSE』!!!
いいお店ですよね。
新も最初はへの字口で卑屈だったのが、今回はもうへの字口じゃなくなってました。
アララちゃん、みかちゃん、スミレちゃんで仲良くいて欲しいです!!
エリー役の中田喜子さんに泣かされた
今回の主役は何といってもエリーでした。
エリー役の中田喜子さんが、新の家で両親への申し訳なさを口にして号泣するシーン。
こっちもつられて泣いてしまいました。
いつのまにか年を取ってしまった。というのも最近の自分にも当てはまる年になってきて泣かされました。
知らないままに年って取ってるんですよね。
一生懸命日々を生きてるだけなのに。
良いドラマをありがとう
このドラマ、共感するところがありまくりで身につまされるところはありますけど、最後は明るく終わってくれるので希望が持てます。
回を重ねるごとに新役の池脇千鶴さんがキレイになっていくし、『OLD JACK&ROSE』のみなさんは優しいし、週の最後の癒しになってます。
見てて楽しい気分になれるので、録画して何回も見直しています!!
良いドラマに出会えて感謝感謝です!!
面白いドラマを作ってくれてありがとうございます!!
次回も楽しみに待っています。
以上、『その女、ジルバ』第3話を見た感想でした。
『その女、ジルバ』の原作漫画をお探しの方はこちら。↓