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池脇千鶴主演 その女、ジルバ 第7話のネタバレ感想とあらすじ ブラジル日本移民の戦後が明らかに!会津で新が家族に告げたこととは?

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東海テレビ・フジテレビ系列で毎週土曜夜11時台から放送中の池脇千鶴さん主演のドラマ『その女、ジルバ』。2月20日は、第7話が放送されました。

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前回、第6話の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 笛吹新:池脇千鶴さん…福島県出身。大手百貨店のアパレル店で販売員として働いていたが、物流倉庫に左遷された。昔結婚直前まで行った恋人が別の若い女性に取られた過去を持つ。40歳の誕生日の日に、一番会いたくない元恋人前園が倉庫から異動してきた上、宝くじにも当たらず「変わりたい!」と思い"40歳以上"のホステス募集の張り紙を見て入ったバーで若者扱いされる。源氏名は「アララ」。
  • 浜田スミレ:江口のりこさん…新が働く倉庫の正社員のグループリーダー。倉庫の仕事に誇りを持っている。
  • 村木みか:真飛聖さん…新の倉庫の同僚。新と同じ百貨店から出向組。仕事への情熱を失い文句ばかり言っている。前園とは同期入社。前園が女性社員を捨てて若い女性に走ったことを知っており、新に前園に気を付けるよう助言。その捨てられた女性が新とは知らない。
  • 前園真琴:山崎樹範さん…新の元カレ。婚約直前で後輩の女性に手を出し妊娠させその女性と結婚し新とは破談。本社から新がいる倉庫に異動してきた。
  • 久慈きら子:草笛光子さん…『OLD JACK&ROSE』の2代目ママ。くじらママと呼ばれる。何度も修羅場を乗り越えてきている。
  • 大田原真知:中尾ミエさん…『OLD JACK&ROSE』の元ホステス。チーママと呼ばれる。直木賞を受賞した作家だが時々店に顔を出す。
  • 七子:久本雅美さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ナマコと呼ばれる。初代ママ・ジルバに助けられ、恩を感じている。おせっかいの世話好き。
  • 菊子:草村礼子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ひなぎくと呼ばれる。清純派のアイドル的な人気で、親衛隊がついている。
  • 花富屋敷衿子:中田喜子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。自称59歳でエリーと呼ばれる。恋に生きる女性で、結婚詐欺師に騙されて路頭に迷ったところをジルバに助けられた。
  • 蛇ノ目幸吉:品川徹さん…『OLD JACK&ROSE』のマスター。くじらママと共に店を支えてきた。
  • ジルバ:池脇千鶴(2役)…『OLD JACK&ROSE』の初代ママ。
  • マイカ:華村あすかさん…幸吉の孫。
  • 石動良一:水澤紳吾さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • JUZO:草地稜之さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。熟女好き大学生。
  • 滝口:梅垣義明さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • 花山:芋洗坂係長さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • 浅山渡荘太さん…エリーが思いを寄せる『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • 白浜峻輔:竹財輝之助さん…父の仕事でブラジルに渡った日本人。ブラジルでジルバの亡くなった夫の兄・賀太郎から話を聞き、ジルバに会いに来た。

 

第7話のあらすじ

2019年の大晦日。

大掃除をしていたOLD JACK&ROSEに、クリスマスもジルバを訪ねてやってきた白浜(竹財輝之助さん)がまた来た。

白浜は、以前もOLD JACK&ROSEに来て、賀太郎(久保酎吉さん)という男から話を聞いたと言ってジルバに追い返されていた。

白浜は、両親の仕事の都合でブラジルで育ち、日本とブラジルを行ったり来たりしていた。

マスターは白浜にブラジルのお酒を出し、新もいっしょに話を聞くことになった。

白浜は、こどもの頃に出会った賀太郎という人物が「日本は戦争に勝った。」と言っていたと話す。

日本は負けたはずなのに、どうしてそんなことをいうのか疑問に思っており、ジルバに話を聞きに来たのだと言う。

そこへチーママこと大田原真知が入ってきて話に加わり、日本が勝ったと信じる集団を『勝ち組』と呼んでいたと話し出した。

戦後すぐのブラジルでは、日本から遠く離れていたこともあって、戦争の勝ち負けが伝わってこなかった。

そんな時、日本が戦争に勝ったというデマを書いたビラが日本移民の中で配られ、多くの人が信じた。

しかしのちに戦争に負けた情報が入ってきて、それを受け入れた『負け組』と呼ばれる集団が出てきた。

両者は対立。激しい衝突にまで発展していったという。

その『勝ち組』の生き残りが賀太郎だろうと真知は言う。

マスターは、その賀太郎はジルバの亡くなった夫の兄だと説明。

賀太郎は日本に帰るためにジルバが貯めていたお金を騙しとった人物。

全財産を失いながら乗った帰国船で夫と娘を失い、一人無一文で神戸に降り立ったジルバ。

白浜から賀太郎の名前を聞いて激しく動揺し辛い過去を思い出したジルバは、白浜を追い返した。ということだった。

国の政策で多くの人が海外に新天地を求めて旅立ち、故郷に錦を飾ると思っていたが、戦争に負けたことで叶わなくなり、辛い目に遭った。

賀太郎やジルバの話に興味を持ち、話をまとめて本にしたいと言う白浜。

大田原真知がそんな白浜を大説教。

マスターと新は二人控室で真知が作ってきてくれたおせちを食べておしゃべりし、しまいにはテレビを見て年を越した。

 

新は、帰り道の途中で、白浜が正月明けにまたブラジルに帰ると聞く。

白浜は、自分にはふるさとがないと言う。

「ブラジルにいれば日本人と言われ、日本にいれば日本人らしくないと言われる。だから同じように祖国を失ったジルバさんや賀太郎さんのことを書きたいと思ったのかな。」と自分の生い立ちについて話す白浜だった。

 

年明けて2020年1月。

弟の光(金井浩人さん)の蔵カフェオープンに合わせて会津に帰った新。

光の妻さや(小暮智美さん)、息子龍人(加藤憲史郎さん)、父達郎(大和田獏さん)母美也子(増子倭文江さん)皆でカフェで働いていて、新も手伝った。

接客に慣れ、見違えるように明るくなった新を見て喜ぶ両親。男でも出来たのか?と勘ぐった。

 

光と実家に帰る道すがら、店をオープンするというやったことないことを一からどうして出来たのか?と質問した新。

光は「なんか新しい事しねえとこのまま家族全員ダメになってしまうと思って。さやとたつもこの土地に馴染むのも難しそうだったし。思い切って生活変えて、みんなで働けば元気出っかな?って。そんな感じかな。」と答えた。

光の答えに「かなわねえな。あんたには。」とつぶやく新だった。

実家に戻ってまず仏壇のおばあちゃんにお菓子のお供えをした新は、リビングで家族みんなと鍋を囲む。

両親は、一早く父のビールの空きを見つけ甲斐甲斐しく働く新の姿を見て、何かを感じる。

そして母は、新の夜の飲食店バイトについて質問。

新は食後に改めて、3年前にアパレルから倉庫に勤務が変わったこと、最近バーで働き出してから店に元気をもらえた。夜の仕事一本にしたいと話した。

いっぺんに話を聞いた母は大激怒。OLD JACK&ROSEがいい店だと知る光も呆れる。

更にホステスさんがいる店に、夫の光が行ったことを知って妻のさやも怒りだして大混乱。

母は姉弟で自分を騙していたとさらに激高。

「娘を水商売させるために東京さ出したんじゃねえぞ。」と言って結婚も破談になったことを持ち出して「40過ぎて親不孝の上塗りして!」と言ってそれ以上話が出来る状態ではなくなってしまった。

 

新が母の「親不孝の上塗り」という言葉に腹を立てつつ片づけをしていると、光が「ばかだな姉ちゃん。馬鹿正直にいっぺんに全部言うから。こういうことは小出しにしねえと。」とアドバイス。

いっぺんに話を聞かされてパニックになった母の気持ちを思いやった。

まだ腹を立てていた母に、父は「自分の見栄とか体裁とかじゃなくて、新自身の幸せ考えてやれ。」と諭した。

納得しない母を、父はさらに「真面目が取り柄の新がそう思ったんだ。よっぽどのことだべ。」と言うのだった。

 

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OLD JACK&ROSEでは、新がこの店一本でやっていきたい気持ちがあることをマスターからくじらママに伝えていた。

マスターは、自分たちのように地獄を見てきたことのない新がOLD JACK&ROSE一本でやっていくことを心配していた。

ママは「女は強いから。幸ちゃんが考えてる以上に。そして。化けるわよ!あっという間に。心配しなさんな。」と笑うのだった。

 

会津では、まだ母に話を聞いてもらえない新は、母が敷いておいてくれた布団にくるまりホッとしていた。

そんな時亡くなったおばあちゃんが仏壇から出てきて、お菓子の礼を言ってくれた。

そしてフワフワの布団は外に干したものではなく、布団乾燥機で温めたと言い、新が会津の厳しい冬を忘れていることを指摘する。

「おめえのこと応援してっからな。どんなことがあっても、新を。」と言ってくれるのだった。

 

次に父が来て、仕事を変える理由を聞いてきた。

新は「昼の仕事だけしてると自分が自分でなくなる気がしてきて。」と、ここ数年苦しんできて、その苦しみをOLD JACK&ROSEのみんなが救ってくれたのだと説明する。

新しい自分を見つけた気がしたという新に、生き生きしてきたと喜ぶ父。そして新が苦しむきっかけになった前園に対しての怒りを口にした。

「おめえを元気にしてくれる店なら、父さん反対はしねえよ。」と好きなようにしろと言う。

そしてもしうまくいかなかったら「ここはおめえのふるさと。帰ってくればいいから。」と言ってくれた。

 

東京に戻り、まずは会社に行ってスミレちゃんと会った新。

スミレちゃんは石動さんとの恋愛ですっかりキャラ崩壊。恋する女の子になって、ランチの時間には石動さんとのことをのろけまくった。

そしてポロっと自分が施設育ちだと告白。子供の頃から正月が寂しかったが、今は楽しいと言う。

新はスミレちゃんに好きな人が出来てよかった。と喜ぶのだった。

 

そこへ白浜が、ブラジルに発つ前に会社まで新に会いに来てくれ、一番好きな写真集だと言って一冊の本をくれた。

そして賀太郎のことは必ず調べて、また日本に来ると新に告げる。

「日本に来るのか帰るのか、どっちなのかな?いつも分からなくなる。」と言う白浜だった。

 

新は、白浜の言葉を聞いて自分も会津へ行くのか?帰るのか?と自問自答する。

そして新にとっての居場所は、新しいふるさとはOLD JACK&ROSEと気づく。

OLD JACK&ROSEではいつも通り明るいお姉さま方が「おかえり。」と迎えてくれた。

 

くじらママとマスターに専属で働きたいと申し出る新だったーー。

 

…というお話でした。

 

戦後すぐのブラジルの話

マスターとくじらママが、前から戦争中より戦後の方が大変だったと言っていました。

今回、ブラジルに住んでいた白浜の登場をきっかけに、戦後すぐのブラジルの日本人に民たちの混乱の話を聞くことになりました。

日本が戦争に勝ったと信じる『勝ち組』、負けたことを受け入れる『負け組』。

最近よく聞くこの言葉が、実は戦後すぐのブラジルの状況でも使われていたとは知らなかったです。

重い言葉です。

国の政策で明るい気持ちで故郷に錦を飾るために海外に旅立ったんだろうに、戦争に負けて、帰ることが出来ない人もいた。

せめて戦争に勝っておいてもらわないと!と現実を受け入れずに、勝ったと信じたい人の気持ちは切実なものだったんだろうなと思いました。

そしてジルバがその勝ち組だった義理の兄にお金をだまし取られたという話も衝撃的でした。

夫と娘を失い、義兄にお金も取られて、どんな気持ちで日本に降り立ったのか。

急に興味本位で来た白浜にも感情を露にするぐらい、思い出したくない過去だった。

知れば知るほどしんどい話です。

マスターの事を受け入れながらも、結婚までしなかったのは、やはり夫と娘さんの事をずっと思っていたからなんでしょう…。

色々話がつながって、ジルバがどんな人だったのか、私ももっと知りたくなりました。

 

白浜が憎めなかった

最初は白浜のことを、無神経にも興味本位でジルバの悲しい過去を聞きに来た若者!と思ってました。

が、白浜自身も日本とブラジルどっちにも、こっちの人じゃないと言われて、ふるさとがないと言っていたのが何とも寂しそうでグッと引き込まれました。

幼い時に色んな所に引っ越した人は、きっと同じ事を思うんじゃないでしょうか?

独立して家を出るまで、同じところにいられる人なんてどれだけいるんでしょうか?

 

無神経に傷ついたジルバに話を聞きに来て!!とイラっとしましたが、白浜自身も根っこがないと知って、憎めなくなりました。

人って、話を聞いてみないと分からないもんですね。

笑顔でいる人も、実は大変な思いをしてきた人かもしれない。

色々考えさせられた第7話でした。

 

親不孝の上塗り

新が会津で家族に本当のこと話した時のお母さんの「親不孝の上塗り」って言葉は強烈でした!!!

結婚破談になったのは新のせいじゃないのに、30で破談になって40で水商売が相当気に入らなかった様子のお母さん。

しみじみお母さんって、娘に期待かえるんだな~と思いました。

新のお母さんの場合、弟が立ち直るかどうかの心配もあって、ようやく弟の方には区切りがついたから、今度は娘って思ってたところに、水商売。

一回くじらママに説明に来てもらいたいぐらいです!!

あ、それかお母さんをOLD JACK&ROSEに招待するとか。

でも、お母さんにとってみれば同じぐらいに年の人も働くバーはどう映るのかな?

新には希望に見えたけど、どうなんだろう??

何せ親不孝の上塗りですから…。

 

お父さんだけじゃなくて、お母さんも新の仕事を認めてあげて欲しい!!

 

次回は?

次回予告を見ると、スミレちゃんが石動さんにプロポーズされるようです。

でも、幸せになるのが怖くて、受け入れられないスミレちゃん。

チラッとみかちゃんが踊ってるのも映っていたので、みかちゃん2話振りに登場してくれるのかも??

あんだけ東京はもういいって言ってたのに、OLD JACK&ROSEに来れるなんて、島根に帰って完全に吹っ切れたのかも??

2話、三人娘が一人抜けて寂しかったです。

次回は三人娘が再結成??

楽しみです!!

  

以上、『その女、ジルバ』第7話を見た感想でした。

 

 

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