2023年9月6日水曜夜10時からフジテレビ系で、ドラマ『ばらかもん』9話が放送されました。
前回、8話の感想はこちら。↓↓↓
おもな登場人物
- 半田清舟(杉野遥亮)…27歳。高名な書道家・半田清明の跡継ぎとしてもてはやされて育ち、プライドが高い。本名は半田清。書道界の実力者・八神から「つまらない字。君は平凡の壁を乗り越えたことはあるか?」と言われ、皆の前で殴りかかってしまい、東京にいられなくなる。挫折をきっかけに長崎県の五島列島・福江島で一人暮らしを始める。島の人たちの言葉に感化され影響を受け、徐々に変わっていく。
<<七ツ岳郷のひとたち>>
- 琴石なる(宮崎莉里沙)…小1。清舟を慕い、清舟の家に入り浸る祖父と2人暮らしの自由奔放な女の子。柔軟な思考が清舟に影響を与えることに。
- 琴石耕作(花王おさむ)…70歳。なるの祖父。七ツ岳郷で農業を営む。島に来た清舟を村に案内する。
- 久保田育江(田中みな実)…30歳。看護師。陽菜の母。七ツ岳郷出身で看護師となり、上京後結婚。陽菜が2歳の時に離婚。七ツ岳に戻り陽菜を育てる。清舟の良き理解者。幼い頃から慕っていたヤスばを見送った時は普段のクールな姿とは変わって号泣した。
- 久保田陽菜(寺田藍月)…小1。なるのクラスメイトでいつも行動を共にする。なるとは違い、おとなしい性格。すぐ泣く。
- 木戸浩志(綱啓永)…高3。料理、子守など何でもできるが成績は普通。両親に平凡と呼ばれる。島に来た清舟の世話を担当することに。真剣に書道に取り込む清舟の姿を見て、自分の生き方を見直す。清舟のおかげで料理好きに気づく。
- 木戸朋子(山口香緒里)…49歳。郷長の妻で浩志の母。明るくおおらかな性格。昼ドラが好きで、清舟の世話に喜びを感じる。
- 木戸裕次郎(飯尾和樹)…55歳。七ツ岳郷の郷長で浩志の父で朋子の夫。清舟の家の管理人。世話好きな郷長で、島の人たちの面倒を見る。清舟にとって、島での父代わり。
- 野村ヤス(鷲尾真知子)…ヤスば。もちひろいで村一番多く餅を拾う。なるを優しく見守っていたが、体調を崩し亡くなる。
- 山村美和(豊嶋花)…中2。少々強引なところがあり、島の子どものリーダー。清舟を振り回しながらも、清舟のプライドをうまくくすぐり、コントロールできる賢さがある。なるにとってお姉さん的な存在。
- 新井珠子(近藤華)…中2。漫画家を目指すオタクな女の子。美和の親友でいつも行動を共にする。「書く」職業を持つ清舟に同じ匂いを感じ、意見を求めるようになる。
- 大浜謙太郎(加藤叶和)…小1。なるのクラスメイト。竹馬やコマが得意なガキ大将。
- パンチ(須永千重)…もちひろいで、拾った餅を横取りするが、もち拾い残れなかった人に餅を配ってあげるいい人だった。
<<東京のひとたち>>
- 八神龍之介(田中泯)…75歳。書道界の実力者で博物館館長。書展の審査員を務める。栄華賞を受賞した清舟の書を見て「型にはまった字。手本のような字。つまらない字。君は平凡という壁を乗り越えようとしたか?」と言い、清舟を憤慨させる。5話で清舟から謝罪を受け許し、今後の清舟の書に期待を寄せる。
- 神崎康介(荒木飛翔)…18歳。書道界のニュースター。清舟が書く字に感銘を受け書道の道に進んだ。自己中だが悪気はない。清舟の字が変わったことで手本がなくなり、スランプに陥る。
- 川藤鷹生(中尾明慶)…27歳。清舟の才能を信じる中学からの親友で、清舟が七ツ岳郷に行ってもマネージャーをしてくれている。
- 半田清明(遠藤憲一)…60歳。高名な書道家で清舟の父。優しいが不器用で無愛想。書で感情を表現する。清舟が書道に進むきっかけとなる人物。
- 半田えみ(長野里美)…清明の妻で清舟の母。清舟の五島行きをよく思っておらず。清舟が五島に戻るのを反対していたが、清舟の成長を目の当たりにし許可した。
なると東京に行く
事務所の仕事を手伝うために、東京に行くことになった清舟(杉野遥亮)。
話を聞いたなる(宮崎莉里沙)は、誕生日プレゼントでもらった「なんでもいうこときくけん」で連れて行って欲しいと頼み、邪魔しない約束でついていくことになった。
なるの東京デビューを知り、美和(豊嶋花)とタマ(近藤華)は、先を越されたと悔しがる。
ーー島に行ったばかりの清舟だったら、絶対連れて行ってないですよね。
もうすっかりなるの言うことも聞くようになっちゃって。
微笑ましいです。
一方。
東京では、神崎康介(荒木飛翔)が、雑用ばかりやらされると川藤(中尾明慶)に猛抗議。
川藤は
「どんなにいい作品を書いても、結局人は、人にお金を出すんだぞ。お前も誰かに支えられていることに気付け。」
と諭したが、康介には届かず。康介は、清舟に会いに五島に行ったが、逆に東京へ向かう清舟となると、空港でバッタリ。
清舟は、康介に家の鍵を渡して使わせてあげていました。
清舟、優しくなりましたよね。
前に康介が五島に来た時はうっとうしがっていたのに、こうやって頼って来られたら、快く家を貸してあげるなんて!!!
こんなに優しくなるなんて予想もしていませんでした。
本当、島の生活で変わりましたよね!清舟は。
仕事で東京に行った清舟は、なるに構ってあげられなかったが、動物園には連れて行ってあげられて、人の多いホワイトタイガーを見るために、肩車をしてあげていました。
そのほか、新しい筆を買ってあげたり、公園で遊ぶのに付き合ったり。
清舟となる、もうすっかり家族になってるように見えました。
好きなものか?得意なものか?
清舟がいない島では、自分の進む道について子どもたちが悩んでいました。
タマは漫画家を目指していて。
先週から、料理人になるかどうか迷っている浩志(綱啓永)。
賞まで取ったのに、川藤に雑用をやらされて社会の厳しさを知って思うように動けず、書道をやめて新しい道をさがす康介。
みんなそれぞれ、漫画とか料理とか書道。得意なのははっきりしている。
康介は、特技より好きかどうかが重要だと考えていました。
でも、浩志は特技が仕事になると考えていて…。
自分の特技が何かと分かっているだけでも、スゴイ!
先週、清舟に料理人になるかどうか?の相談をしていた浩志。
今週には、長崎の料亭の試験を受けることになってて、料理人になる道に進みかけてて、清舟の言葉が背中を押してくれてたんですね!
それどころか、浩志が、康介にも意見を言えるぐらい成長してて、頼もしいなと思いました。
プロの書道家が何かを考える
東京で、川藤と事務所の仕事を手伝う清舟。
新しく事務所に所属となった書道家・佐久間圭(佐々木一平)の個展や、ホテルプロデュースの仕事を任されていた清明(遠藤憲一)の打ち合わせ現場に居合わせる。
その都度意見を求められたが、大した意見が言えない。
父親としてじゃなく一人の書道家として、清明から東京に戻って手伝ってほしいと言われた清舟。
佐久間や清明に比べて、自分は、字にこだわりもないし、出てくる意見もセンスがいいとは言えない。
佐久間や清明を見て、プロの書道家としてやっていけるかどうか?考え始めてた清舟。
ーー清舟って、素直な人ですよね。
館長に「つまらない字」と言われて、カッとなるとか。
清明の字のこだわりや、佐久間が自分の字は何を表してるか?を説明する言葉も、感覚が分からないと不安になる。
清舟自身にも、きっと他の人にはない良さがあるはずなのに。
人のこと見過ぎてるような気がします。
「先生」と呼ばれる意味と決断
書道家・佐久間は、自分が「先生」と呼ばれるのに違和感を感じていたが、清舟は島の人全員に「先生」と呼ばれても、特に疑問に思っていなかった。
佐久間に
「半田さんて、一人でいる時は半田さんなのに、子どもといる時は半田先生って呼びたくなりますね。」
と言われた清舟。自分自身もしっくりきていた。
なるや子どもたちに「先生」と呼ばれることに疑問を持ち、清舟は、なるに答えを求めようとするが、なるには「半田先生は半田先生。」としか答えられなかった。
島の子どもたちの前では、ただ「先生」。
なるのTシャツに、自分の名前を書いた清舟。
島に帰って、子どもたちの「先生」になると決断していましたーー。
ーーーうん???
書道家じゃなくなるなら、「先生」でもなくなるのでは?
でも、先週の浩志からの進路相談で「必要なのは、確信じゃなくて覚悟だろ。」と言ってたし。
清舟自身、覚悟を持って決断したのかな?
でも、書道家で仕事するなら、清明みたいにホテルに飾る字とか、リクエストに応じて字を書かないといけなくなるし、そういう仕事はできないってこと?
島にいてもリモートで仕事は続けられる気がするのに、やめるのはなぜ??
書道家か?島に住むか?どっちかを選ばないとダメ?
書道家でありながら島に住む。はできない?
今週の字
今週、清舟がなるのTシャツに書いていたのは『清』
清舟の本名です。
『星』とか『鯛』とか、これまで書いてきた字は、どうしてその字を書いたのかが流れで分かりましたが、今週の『清』は、今なぜその字を書いたのかが分かりませんでした。
次回、その理由が分かるのでしょうか?
清舟が島に戻るのは嬉しいけど、書道家をやめるのはもったいないと思う。
本当に辞めてしまうのか?
答えが知りたい!
以上、ドラマ『ばらかもん』9話を見たネタバレ感想でした。