2023年8月23日水曜夜10時からフジテレビ系で、ドラマ『ばらかもん』7話が放送されました。
前回、6話の感想はこちら。↓↓↓
おもな登場人物
- 半田清舟(杉野遥亮)…27歳。高名な書道家・半田清明の跡継ぎとしてもてはやされて育ち、プライドが高い。本名は半田清。書道界の実力者・八神から「つまらない字。君は平凡の壁を乗り越えたことはあるか?」と言われ、皆の前で殴りかかってしまい、東京にいられなくなる。挫折をきっかけに長崎県の五島列島・福江島で一人暮らしを始める。島の人たちの言葉に感化され影響を受け、徐々に変わっていく。
<<七ツ岳郷のひとたち>>
- 琴石なる(宮崎莉里沙)…小1。清舟を慕い、清舟の家に入り浸る祖父と2人暮らしの自由奔放な女の子。柔軟な思考が清舟に影響を与えることに。
- 琴石耕作(花王おさむ)…70歳。なるの祖父。七ツ岳郷で農業を営む。島に来た清舟を村に案内する。
- 久保田育江(田中みな実)…30歳。看護師。陽菜の母。七ツ岳郷出身で看護師となり、上京後結婚。陽菜が2歳の時に離婚。七ツ岳に戻り陽菜を育てる。清舟の良き理解者。幼い頃から慕っていたヤスばを見送った時は普段のクールな姿とは変わって号泣した。
- 久保田陽菜(寺田藍月)…小1。なるのクラスメイトでいつも行動を共にする。なるとは違い、おとなしい性格。すぐ泣く。
- 木戸浩志(綱啓永)…高3。料理、子守など何でもできるが成績は普通。両親に平凡と呼ばれる。島に来た清舟の世話を担当することに。真剣に書道に取り込む清舟の姿を見て、自分の生き方を見直す。清舟のおかげで料理好きに気づく。
- 木戸朋子(山口香緒里)…49歳。郷長の妻で浩志の母。明るくおおらかな性格。昼ドラが好きで、清舟の世話に喜びを感じる。
- 木戸裕次郎(飯尾和樹)…55歳。七ツ岳郷の郷長で浩志の父で朋子の夫。清舟の家の管理人。世話好きな郷長で、島の人たちの面倒を見る。清舟にとって、島での父代わり。
- 野村ヤス(鷲尾真知子)…ヤスば。もちひろいで村一番多く餅を拾う。なるを優しく見守っていたが、体調を崩し亡くなる。
- 山村美和(豊嶋花)…中2。少々強引なところがあり、島の子どものリーダー。清舟を振り回しながらも、清舟のプライドをうまくくすぐり、コントロールできる賢さがある。なるにとってお姉さん的な存在。
- 新井珠子(近藤華)…中2。漫画家を目指すオタクな女の子。美和の親友でいつも行動を共にする。「書く」職業を持つ清舟に同じ匂いを感じ、意見を求めるようになる。
- 大浜謙太郎(加藤叶和)…小1。なるのクラスメイト。竹馬やコマが得意なガキ大将。
- パンチ(須永千重)…もちひろいで、拾った餅を横取りするが、もち拾い残れなかった人に餅を配ってあげるいい人だった。
<<東京のひとたち>>
- 八神龍之介(田中泯)…75歳。書道界の実力者で博物館館長。書展の審査員を務める。栄華賞を受賞した清舟の書を見て「型にはまった字。手本のような字。つまらない字。君は平凡という壁を乗り越えようとしたか?」と言い、清舟を憤慨させる。5話で清舟から謝罪を受け許し、今後の清舟の書に期待を寄せる。
- 神崎康介(荒木飛翔)…18歳。書道界のニュースター。清舟が書く字に感銘を受け書道の道に進んだ。自己中だが悪気はない。清舟の字が変わったことで手本がなくなり、スランプに陥る。
- 川藤鷹生(中尾明慶)…27歳。清舟の才能を信じる中学からの親友で、清舟が七ツ岳郷に行ってもマネージャーをしてくれている。
- 半田清明(遠藤憲一)…60歳。高名な書道家で清舟の父。優しいが不器用で無愛想。書で感情を表現する。清舟が書道に進むきっかけとなる人物。
- 半田えみ(長野里美)…清明の妻で清舟の母。清舟の五島行きをよく思っておらず。清舟が五島に戻るのを反対していたが、清舟の成長を目の当たりにし許可した。
7話のあらすじ
清舟(杉野遥亮)は、神社で遊ぶなる(宮崎莉里沙)と陽菜(寺田藍月)に遭遇。
亡くなったヤスば(鷲尾真知子)が子どもの頃から遊んでいた場所と知り、どこも受け継がれていくものがあると知る。
東京では、清舟の父・清明(遠藤憲一)が休暇を取って五島に行くと言い出す。
清明には、大手ホテルからの大きな仕事が任されており、島でも仕事をするために川藤(中尾明慶)もついて行くことに。
それに母・えみ(長野里美)も同行。清舟の両親が揃って島に来ることになった。
先に清舟の家に着いた川藤とえみとは別に、清明は先に木戸家のお墓参りを行き、郷長(飯尾和樹)と再会。
息子・清舟が、島の人、特に子どもたちと仲良くやっていると聞く。
一方。
清舟の家では、えみが、なる、陽菜、美和(豊嶋花)やタマ(近藤華)、郷長の妻・朋子(山口香緒里)たちの猛烈な歓迎にカルチャーショックを受ける。
母・えみの戸惑いが分かる清舟が、家のなかで自由に動く島の人たちにテキパキと指示。
息子の成長に感動するえみだったが、なるのセミの抜け殻を見てとうとう倒れてしまった。
遅れて家に到着した清明と2人で話そうとする清舟だが、途中で清明に仕事が入り、なかなか話せない。
郷長に父の若い頃を聞くと「生真面目で堅苦しい反面ぶしつけで大ざっぱ」とのこと。清舟からしてみれば完璧な父だが、郷長に言わせれば、どちらも字を書き続ける姿勢は同じ。
感情がすぐ顔に出る清舟は、感情が表に出ない清明はそのぶん書道で表現し、人の心を揺さぶる字が書けるのだろうと言う。
「俺は一生追いつけないんだろうな。親しみにくい人間でも、俺は親父みたいになりたい。」
とつぶやく。
清舟の話を聞いて、羨ましがる郷長。
「息子に追い越されるってのは、また違った喜びがあるんだろうな。」
と言い、清明にもこの気持ちを味わわせてあげて。と言って帰って行った。
翌朝。
朝ご飯を準備するえみだったが、調味料が足りず。なるに持って来てもらう。
学校の授業で習字の授業が始まったなるに、筆を貸してあげる清舟。
次に、東京から書道の先生が来たと聞きつけた育江(田中みな実)が、学校で習字の授業が始まったなると陽菜に、学校が終わったあとに習字を教えてほしいと頼んできた。
清舟と清明親子が子どもに特別授業をすることに、面白さを感じた川藤がOKを出すのだった。
半田家だけが居間に残り、清明とえみは、お見合い話があると切り出す。
相手は、八神館長(田中泯)の孫娘。
急な話に戸惑う清舟。
なるが偶然話を聞いてしまい、美和たち子どもの間で広まってしまう。
清舟が結婚するとなると、東京へ帰らなければならない。
午後。
清舟・清明親子の、なるたち小学生への特別授業に、美和たち中学生もついていくことに。
川藤が仕切り、清舟は「先生」清明のことは「大先生」と呼ぶと決めた。
いつもなら好き放題動く子どもたちだが、子ども扱いしない清明に真面目に取り組む子どもたち。
清明は、子どもの手を持って筆の持ち方から指導。
そんな父の姿を見て、父の期待に応えられているんだろうか?と不安に感じる清舟。
熱心に教えてくれる清明に触れて、はじめは清舟に教えてもらおうとしていたなるも、すっかり大先生・清明の虜になっていく。
先生と大先生、どっちが習字うまいの?
なるの素直な疑問から、書道における順位はどう決めるのか?という話題に。
清明は、
「強い気持ちのこもった書は、人の心を動かす。白い紙と墨だけで心に残る作品を書き上げる。それが書道における一番じゃないか?」
と言う。
川藤の提案で、子どもたちを審査員にして、清舟・清明親子対決をすることに。
普段、子どもと接している清舟は、子どもに寄り添った字を書く。
対して清明は、古代文字を使ったり、見ただけでどういう状態か?を想像させる字を書く。
清舟は「俺の字は誰の心も動かさない。」とショック受ける。
だが清明は、清舟の字を、清明の教えに真面目に真摯に取り組んできた「素直な字」だという。
清舟は、絵心もなく遊び心もなく、融通の利かないが、誰よりも努力する子。
努力と意地で人の心を打つ。
しかし清舟は、父を超えられない。期待に応えられない。と涙を流す。
子どもたちに慰めようとされ、清舟が我に返った瞬間。部屋に強い風が吹き込み、半紙を巻き上げる。
清舟は部屋に散らばった子どもたちの字を見て、何かを思いつく。
子どもたちに手伝ってもらって、これまでの書を並べて部屋に敷き詰め、ある字を浮かび上がらせた。
子どもたちは歓声を上げ、清明は驚きを隠しきれなかった。
特別授業が終わり、両親からお見合い話の返事を聞かれた清舟。
清舟を東京に返したくない子どもたちが動くーー??!!
清舟は父を超えられるのか?
…というお話でした。
感情的な清舟に感動
お父さんのことを完璧と思っていて、超えられないと思っている清舟。
対して、郷長は清明をそう敬ってもなく一人の人間として扱っていて、その温度差が面白かったです。
清舟が、お父さんを超えようと悩んだり小細工したり。
期待に応えられない。と言って大泣きした時には、本当にお父さんのことが好きなんだと思い感動しました。
清明も
私は、息子にとっての生涯のライバルでいたい。どんな状況でも書ける字を見つけろ。
それがお前にしか歩めない書道だ。努力を怠るなよ。
なんて息子に言っていて、ちゃんと認めている。
ライバル関係の親子でも、こじれてないのが見ていて清々しい。
いい関係だと思いました。
清明に対する子どもたちの反応に笑った
いつも勝手に家に入ってきて好きなことする子どもたち。
特別授業で、墨汁で服が汚れたと泣く陽菜に対しても容赦なく、空気をピリつかせているのには笑いました。
子どもだって、人を見てますよね。
子ども扱いして機嫌取ろうと振る舞うと、調子乗るってことなんでしょう。
でもまぁ、清舟に清明のようなまねはできませんね。
泣かれれば慌てるし、文句を言われれば必死に言い返すし。
子どもたちの反応の違いが面白かったです。
清明・清舟親子の対決
ひらがなを書いてあげる清舟に対し、あくまで角度を変えて古代文字で勝負する清明。
こちらから子どもに寄り添う清舟。子どもから寄り添わせる清明。
相手に合わせるタイプと、相手に合わさせるタイプ。
性格の違いがハッキリ出てて、これもまた面白かったです。
芸術家は、清明タイプですよね。
本当に、真面目な性格なんですね。清舟は。
お母さんも相手に合わさせるタイプなのに、親子で似てないですね!
清舟と清明、全然違う字を書く親子対決。面白かったです。
今週の字
今週、清舟が書いていたのは…
- 小学生たちにお手本として書いた「かわ」
- なるがお題を出した「おによめ」
- 謙太郎がお題を出した「魚の名前」
- 最後、みんなの字を組み合わせた「心」
でした。
「星」といい、石垣といい、字は思いつくにしても、表現方法が独特ですね!
性格は芸術家タイプじゃないけれど、こういう発想はなかなかできないから、やっぱり清舟も芸術家だと思います。
なるのご両親のこと
前回の6話の感想で、なるのご両親が出てこないことについて、なるの親御さんは亡くなっているのでは?と書きました。
が、7話の終わりでお母さんになるのご両親のことを聞かれた清舟が
あんなガキが親のことをひとことも話さないなんて、よっぽどのことがあると思うんだ。
と言っていました。
なるをうっとうしがる素振りを見せていた清舟が、ちゃんと見てあげていたことにビックリ。
人に合わせるタイプの人だと思っていましたが、本当に優しい人ですね。
清舟って。
あと。
なるが、清明に筆の持ち方を指導されるときに後ろから手を持たれて、かなりビックリしていました。
あんまり慣れてないことをされたのかも。
それか、何か前に似たようなことがあって、思い出したとかもありえる。
うーん。
想像は膨らむばかり。
そして、次回の予告で岡田義徳さん演じる謎の男が登場。
なるが「なるのお父さん、宇宙人なんだ。」と言っていました。
あれ?
もしかしてこの人が、前に清明が命名札を書いていた「優一郎」さん?
なるのお父さんかな。
生きてた?
なる自身は、お父さんのこと何も知らないのかもしれません。
よっぽどのことって何?
お父さんはこの人として、お母さんは??
謎は解明されるのか??
次回につづく!
以上、ドラマ『ばらかもん』7話を見たネタバレ感想でした。