NHKで2月14日に放送が始まった大河ドラマ『青天を衝け』。吉沢亮さんが主人公渋沢栄一を演じます。
おもな登場人物
- 渋沢栄一:吉沢亮さん(幼少期:小林優仁さん)…渋沢家中の家(なかんち)の長男。剛情に自分の意思を通す強さがある。よくしゃべる。
渋沢家・中の家
- 渋沢市郎右衛門:小林薫さん…栄一の父。中の家を立て直すために婿養子に入る。勤勉家で一日中働いている。
- 渋沢ゑい:和久井映見さん…栄一の母。「みんなが嬉しいのが一番」と栄一に教える。
- 渋沢なか:村川絵梨さん(幼少期:小田菜乃葉さん)…栄一の姉。はっきりとした物言いをする。
- 渋沢てい:藤野涼子さん(幼少期:吉田穂乃華さん)…栄一の年の離れた妹。お兄ちゃん子。
渋沢家・新屋敷
- 渋沢喜作:高良健吾さん(幼少期:石澤柊斗さん)…栄一の2歳年上の従兄で幼馴染。渋沢一族「新屋敷」の長男。
渋沢家:東の家
- 渋沢宗助:平泉成さん…栄一の伯父。東の家の当主。血洗島村の名主として市郎右衛門と共に村をまとめる。
- 渋沢まさ:朝加真由美さん…栄一の伯母。
尾高家
- 尾高惇忠(新五郎):田辺誠一さん…栄一の従兄。尾高家の長男。従弟である栄一たちに剣術などを教える。
- 尾高やへ:手塚理美さん…栄一の伯母。惇忠、長七郎、千代、平九郎を育てた母。
- 尾高長七郎:満島真之介さん(幼少期:須東煌世さん)…栄一の従兄。神道無念流の剣豪として名をはせるようになっていく。
- 尾高千代:橋本愛さん(幼少期:岩﨑愛子さん)…栄一の従妹で惇忠、長七郎の妹。栄一ののちの妻。口数少なく控えめだが芯は強い。
- 尾高平九郎:岡田健史さん(幼少期:高木波瑠さん)…栄一の従弟。
- 尾高きせ:手塚真生さん…惇忠の妻。
栄一に影響を与える人たち
- 高島秋帆:玉木宏さん…砲術家。陰謀により投獄され、栄一がいる武蔵国へ移されてくる。栄一たちが「鬼」と呼び牢にこっそり会いに行く。
- 真田範之助:板橋駿谷さん…北辰一刀流、千葉道場で腕を磨いた剣豪。各地で武者修行をしている。
- 利根吉春:酒向芳さん…血洗島村を治める岡部藩の代官。
- 大橋訥庵:山崎銀之丞さん…江戸の儒学者。思誠塾を開き尊王攘夷を唱える。
一橋家
- 徳川慶喜:草彅剛さん(幼少期七郎麻呂:笠松基生さん)…水戸藩藩主・徳川斉昭の七男で徳川幕府最後の将軍となる。父・斉昭の期待を一身に受け、厳しい教育を施される。一橋家当主の後継が亡くなったことで、老中阿部正弘の推薦で一橋家に養子に入る。
- 美賀君:川栄李奈さん…慶喜の正室となる人物。
- 徳信院:美村里江さん…一橋家当主・徳川慶寿の正室となるが死別。徳信院と名乗る。慶寿の後継が亡くなり、養子に来た慶喜にとっては養祖母となる。
- 平岡円四郎:堤真一さん…慶喜の側近。
- 平岡やす:木村佳乃さん…円四郎の妻。
水戸藩
- 徳川斉昭:竹中直人さん…水戸徳川家第9代藩主。栄一の主君となる慶喜の父。烈公と呼ばれ敵が多い。慶喜に期待を寄せ熱心に教育する。
- 吉子(登美宮):原日出子さん…斉昭の妻で慶喜の母。公家出身。
- 藤田東湖:渡辺いっけいさん…斉昭の側近。斉昭の蟄居謹慎と共に蟄居。
- 武田耕雲斎:津田寛治さん…斉昭の側近。尊王攘夷派の水戸藩士。
- 藤田小四郎:藤原季節さん…東湖の息子。のちに天狗党の乱を起こす。
江戸幕府
- 徳川家慶:吉幾三さん…第12代将軍。一橋家の養子を斉昭の息子から選ぶ際、七郎麻呂だったら許すと言った。
- 徳川家祥(家定):渡辺大知さん…家慶の子。人との交流が苦手。歌橋だけに心開く。父・家慶の急逝で13代将軍となる。
- 篤君(天璋院):上白石萌音さん…家定の正室。薩摩藩主島津斉彬の養女として慶喜を将軍後継にする密命を持っていたが、家定の急逝で天璋院と名乗る。
- 歌橋:峯村リエさん…家定の乳母。家定から信頼が厚く、慶喜を後継にするのを反対し、紀州藩の慶福を推す。
- 井伊直弼:岸谷五朗さん…彦根藩の藩主から江戸幕府大老となる。
- 阿部正弘:大谷亮平さん…25歳で老中となったエリート。慶喜を一橋家の後継に推薦する。ペリー来航に対抗するために水戸藩主・徳川斉昭を海防参与に採用。
- 川路聖謨:平田満さん…勘定奉行。師と慕う人の息子・平岡円四郎を慶喜の側近に推薦する。
- 永井尚志:中村靖日さん…ペリー来航後海防掛となる。海防参与となった徳川斉昭の過激さに振り回される。
福井藩
- 松平慶永(春嶽):要潤さん…福井藩主。慶喜の優秀さを見抜き、将軍後継に推すために奔走する。
- 橋本左内:小池徹平さん…福井藩士。藩医から慶永の側近へ。慶喜を将軍後継に推す運動をするため、慶喜の側近の平岡円四郎を巻き込む。のちに安政の大獄で亡くなる。
海外
- マシュー・ペリー:モーリーロバートソンさん…米軍海軍軍人。黒船で浦賀に来航。日本に開港させるために幕府に国書を渡す。
第1回のあらすじ
文久四年(1864年)京。
渋沢栄一(吉沢亮さん)は、従兄の喜作(高良健吾さん)と共にお付きの者と馬を走らせる一橋慶喜(草彅剛さん)の前で両腕を広げて立ちふさがり、名を名乗った。
それでもスピードを緩めずに突進して通過した慶喜を追いかけ「今既に徳川のお命は尽きてございます!いかに取り繕おうとも既にお命は…。」と大声を張り上げ訴えたところで、慶喜が立ち止まり寄って来てくれた。
栄一は土下座しながら「あなた様は賢明なる水戸烈公のお子。もし、もし天下に事のあった時、あなた様がその大事なお役目を果たされたいとお思いならば、どうかどうかこの渋沢をお取立てくださいませ!」と訴えた。
話を聞いた慶喜は栄一に顔を上げさせ「言いたいことはそれだけか。」と聞き、そばにいた側近の平岡円四郎の仕業と知ると栄一と喜作の二人を「明日、邸へ呼べ。」と指示し、去って行った。
話を聞いてもらえると、喜作と栄一は喜ぶのだった。
話は遡って天保十五年(1844年)武蔵の国。
少年時代の渋沢栄一(小林優仁さん)はこの武蔵国で過ごした。
父母が町に出る時はついていくとだだをこね、主張が通らないと蚕部屋の草の中に隠れて出てこず。
父市郎右衛門(小林薫さん)母ゑい(和久井映見さん)、伯父宗助(平泉成さん)伯母まさ(朝加真由美さん)らと、姉なか(小田菜乃葉さん)を困らせ心配させても、自分を置いて行く大人たちが悪いと言い放つ剛情な一面を持っていた。
そんな時父の市郎右衛門は「堪忍は無事長久のもとい怒りは敵と思え。」という徳川家康の言葉を教えて栄一に言い聞かせようとするが、栄一には「怒りは敵」という言葉にひっかかり頭に入らないのだった。
父の説教のあと、栄一は母ゑいに、大人たちが自分をさがし回ってくれたことが嬉しかったと明かす。
そんな栄一にゑいは、胸に手を当てて本当に正しいか正しくないか考え「あんたが嬉しいだけじゃなくて、みんなが嬉しいのが一番なんだで。」と諭すのだった。
武蔵国の北にある血洗島が栄一が住む場所。
土の質が稲作に向かないので、畑で麦や野菜を育てたり蚕から生糸を取って養蚕をして暮らしていた。
その他、大事な収入源となっていたのが衣類を染めるための藍作り。
栄一も、藍の葉を加工して藍玉という染料にする手間のかかる作業を大人に交じって手伝っていた。
美しい色を出す藍は人気があり高く売れたので、領主の岡部藩を支えるほど、儲けるようになっていた。
父の市郎右衛門は、農民として藍玉作りの職人、それを売る商人として一年中忙しく働いていた。
栄一は人一倍わんぱくでよくしゃべる子供。従兄の喜作(石澤柊斗さん)と広い畑を朝から晩まで走り回って遊んでいた。
一方。血洗島から東に150キロ離れた常陸国水戸。
水戸藩藩主の徳川斉昭(竹中直人さん)が、水戸城外の千波ヶ原で大砲などを用いて大々的な軍事訓練を行っていた。
その頃、限られた国としか付き合いがなかった日本に、多くの外国船が国交を求めてやって来ていて、斉昭は外国から日本を守るために立ち上がり訓練していたのだ。
そんな斉昭は領民から尊敬され、その斉昭の七男・七郎麻呂(笠松基生さん)は飛んでいる鳥に射抜く見事な腕を持ち、領民の魅了していた。
斉昭の側近である武田耕雲斎(津田寛治さん)は、七郎麻呂の腕に感嘆の声を上げ、将来は名将となると絶賛していた。
しかし同じく側近の藤田東湖(渡辺いっけいさん)は「育てるのを間違えれば手に余ることもありうる。」と危惧していた。
七郎麻呂は、父の斉昭から「そなたには人の上に立つ器量がある。いずれはこの父より更に多くのものの上に立ち、その命運を担うことになるかもしれぬ。」と期待を受け、父より上の地位に立って、武道、学問、健康に対する知識まで細かく指導され、厳しく育てられていた。
その指導は寝る時にまで及び、枕の上や足元、両側に刀を置かれ、寝ている時にも油断をしてはならぬという教えまであった。
そんな斉昭に、幕府は大砲を連発して世を騒がせたとして隠居謹慎を命じた。幕府から警戒されていたのである。
老中の阿部正弘(大谷亮平さん)は、斉昭に謀反の疑いがあることを伝えたのだった。
話は栄一に戻って。
栄一は姉のなかと共に父市郎右衛門から読み書きを教えてもらうようになり、なかより先に『三字経』を覚えてしまう。
そんな賢さを垣間見せながらも、わんぱくは変わらず。親戚の尾高家の長七郎(須東煌世さん)らとチャンバラごっこをして遊んでいた。
遊んでいる時に、岡部藩の代官・利根吉春(酒向芳さん)が罪人を陣屋の牢まで籠で運んでいるところに出くわした栄一たち。
栄一は籠の中の罪人に興味を持つのだった。
尾高家は渋沢家の親戚。
尾高家の長男惇忠(田辺誠一さん)は、水戸の軍事訓練を見に行って感銘を受ける一方で、江戸の将軍は何もしないという町の不平を耳にしていた。
水戸の教えを学び、これからの日本のことを考えたいという惇忠の言葉に、栄一と長七郎は感動していた。
そんな栄一は、惇忠、長七郎の妹で、栄一の従妹の千代(岩﨑愛子さん)に密かに思いを寄せていた。
一緒に川遊びをしている時に、千代が死んだ父からもらったくしを川に落として流してしまう。
千代の代わりに、くしを追いかける栄一。
流れ着いたところにいたのは、代官に運ばれていた罪人の高島秋帆(玉木宏さん)だった。
くしを拾ってくれた高島は、そのまま陣屋の者たちに捕まって連れ戻されていく。
鬼と思っていた人物の優しい姿に興味を引かれた栄一は、長七郎と喜作の3人で、見つかりにくい夜に陣屋に忍び入って、見に行こうと提案したのだった。
夜。
三人は陣屋の牢に向かう。見張りに見つかって追いかけられ、他の2人は逃げてしまう。
一人で陣屋に入った栄一は、牢越しにオランダ語で何やらつぶやいていた高島秋帆に髪飾りを拾ってくれたお礼を言った。
長崎で生まれ育った高島は、出島で砲術を学び、シールボルトに海外の様々な話を聞いていた。そしてゲベール銃やモルチール銃を取り寄せ、肥後薩摩江戸にも行ったという。
日本の行く末を心配する高島は、それぞれ胸に手を当てどうすればいいか考えねばならぬと言う。
そんな高島に、栄一は「俺が守ってやんべえ。この国を。」と言って立ち去るのだった。
一方。この頃の幕府は、国交を迫る外国への脅威だけでなく、第12代将軍・徳川家慶(吉幾三さん)の息子・家祥(渡辺大知さん)に子が出来ずこのままでは後継者がいなくなると悩んでいた。
将軍に最も近い家柄の一橋家でも当主の慶壽が亡くなり、後継者がいなくなって家の存続が危ぶまれていた。
老中の阿部正弘は、そんな一橋家の養子に、水戸藩藩主の徳川斉昭の息子で武芸に秀でて英邁だと評判の七郎麻呂を家慶に推薦した。
斉昭は一度は断ったが、家慶が強く七郎麻呂をと望んでいると知り、七郎が水戸から初めて出る征夷大将軍になるかもしれないと考え、養子に出すことになった。
七郎麻呂は江戸城へ入り、養祖母となる徳信院(美村里江さん)に挨拶をした。
次に将軍・家慶と対面。家慶の「慶」の一字を賜り、徳川慶喜となった。
1847年。
栄一の物語は始まったばかりだった。
…というお話でした。
元気いっぱいの栄一
大河ドラマ『青天を衝け』。初回放送が終わりました。
冒頭は、栄一役の吉沢亮さんと、その従兄・喜作役の高良健吾さんの二人が元気いっぱいに草彅剛さん演じる一橋慶喜を待ち伏せて、堂々と意見を言うシーンから。
偉い人にも臆することなく、堂々と言う栄一のルーツをさぐるといった感じで幼少時代に戻り、話が始まりました。
渋沢栄一にまったく予備知識のない私が入っていけるかな~?と思いましたが、栄一の子供時代を演じる小林優仁ちゃんがとてもかわいくて、気にせず話に入っていけました。
だた、お父さんとお母さんに町に連れて行ってもらえなかったからといって、隠れて心配させるのはいただけませんでしたね!
しかも見つかって謝るどころか、連れて行かなかったお父さんが悪いとまで口答えしてなんてふてぶてしいやつだ!と思ってしまいました。
一方。成長した栄一は吉沢亮さん。
慶喜に突進していく姿が、マイナビバイトのCMみたいだな~と思いました。
若い栄一は、ああやって突進していく渋沢栄一の場面が多いのかな?
突進型の栄一と冷静な慶喜。二人は相性がいいのかな?
気になりました。
色んな土地に話が飛んだ初回
武蔵国血洗島村は埼玉県。慶喜がいた水戸は茨城県。幕府があるのは江戸は東京。そして冒頭慶喜と栄一がいたのは京と、色々場所が飛びまくってちょっとややこしかったです。
ナレーターの人が詳しく説明してくれたので、なんとかついていけました。
田辺誠一さんが演じている尾高家の長男・惇忠が、水戸に行って軍事訓練を見学していましたが、関東の中で移動はしやすかったのかな?
栄一の父も手広く商売をしていたし、幕末は農民も視野が広かったんだなと思いました。
どうもこれまでのドラマを見ていると、幕末の中心は武士って感じがしてましたが、こうやって武士以外の人もこれからの日本を考えて動いていたんですね!
農民の視点で幕末を見る。
今までになくて面白そうだなと思いました。
慶喜の幼い頃
徳川慶喜といえば、何を考えているか分からないイメージ。周りの人を振り回してる感じがしていました。
その慶喜の幼い頃は父の期待を一身に受けて、寝てる時もリラックスできずに過ごしてきたことが分かりました。
これはキツイ!!
『西郷どん』を見てる時に気になって慶喜のことを調べたことがあったんですが、実際に映像で刀に囲まれて子供が寝てる場面を見せられると、かわいそうな気持ちになりました。
こんな子供の時から鍛えられていれば、誰にも心許せなくなるよな~。と思いました。
あと、小さい時からお父さんに「人の上に立つ器量がある。」って言われ続けていると、そうなのかと自分でも自信持って来て偉そうになってきますよね。
常に強く居続けなければならないのはプレッシャーだったでしょう!
『青天を衝け』では草彅剛さんが演じられるということですが、こういう難しい人を演じるの、草彅さんに合ってますよね?
これまで小泉孝太郎さんや松田翔太さんが演じられてきたこの役を、草彅剛さんが演じたらどうなるのだろうか?
楽しみです。
今回冒頭にチラッと出てましたが、冷静に栄一が飛び出してきたことに対応してました。
見た感じ強そうな印象を受けましたが、そのままのイメージで幕末まで行くんでしょうか?
ーーさぁ、新しい大河ドラマが始まりました!
長々と初回の感想を述べていきましたが、私は渋沢栄一に全く予備知識がないので、この先渋沢栄一がどう動いていくのか分かりません!!
だからこその面白さがあると思います。
引き続き見ていきます!
以上、『青天を衝け』第1回の感想でした。
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本ページの情報は2021年2月時点のものです。
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