毎週金曜夜11時15分からテレビ朝日系列で放送中ドラマ『真夏の少年~19452020』。
令和に生きる現代の高校生と、昭和20年の大宮島(今のグアム島)の戦地からタイムスリップしてきた軍人のひと夏の物語です。
令和の高校生の主要キャストは、ジャニーズJr.の美 少年のメンバーの皆さん。タイムスリップしてきた軍人役は博多華丸さんです。
9月18日に第8話(最終回)が放送されました。
第7話の感想はこちら。↓
登場人物
- 瀬名悟:佐藤龍我さん…関東近郊にある富室町の富室高校2年B組。格好はヤンキーなのに中身はダサい『見掛け倒しトリオ』の1人。金髪。同じクラスの財前が自殺を図ったのは原因が悟がカツアゲしたから。と言われ、弁解の余地なく無期限停学となる。しかし怒りも湧かず言われるがまま秘密基地で竜二と篤といたところ、雷が落ちタイムスリップしてきた三平と会う。財前の家の前で必死に訴えかけ、真実を話してもらう約束を取り付ける。
- 風間竜二:岩崎大昇さん…悟と同じクラスの『見かけ倒しトリオ』の1人。リーゼントスタイル。見かけはヤンキーだが素直な少年。お調子者でお人好し。由真に片思い。
- 春日篤:浮所飛貴さん…『見掛け倒しトリオ』の1人。他の2人と違って、ちょっと髪を染めてる程度でそこまでのヤンキーの格好ではない。三平がタイムスリップしてきた時に、歴史の教科書を読ませて、昭和から平成、令和と時間が流れていたことを説明した。父の再婚相手のマリアに反発していたが、彩香のおかげでマリアの出産の手助けができた。家族との関係も雪解け。
- 山田明彦:藤井直樹さん…悟のクラスメイト。二卵性双生児山田兄弟の兄。町の権力者で学校の理事長でもある山田ゲルハルト節子の息子。化学オタク。逮捕された三平さんを救うため、母親の秘密を暴露し解放するよう脅した。そのことで三平さんとギクシャク。三平さんのタイムスリップの仕組みを研究し、雷が原因だと突き止める。
- 山田和彦:金指一世さん…悟のクラスメイト。二卵性双生児・明彦の弟。漫画オタク。漫画家の三平と意気投合。一番仲良くなる。三平の娘を探し出して、花火大会の日に会わせてあげようと提案する。明彦と共に三平さんとギクシャクしている。三平さんを昭和に帰したくないと思っている。
- 柴山道史:那須雄登さん…悟のクラスメイト。生徒会長。優等生。母が授業中に教室にやって来ても何も言えなかったが、母に反抗。秘密基地に入り込み母からも理解を得る。
- 財前康隆:林蓮音さん…学校の隣のビルから飛び降りた悟のクラスメイト。飛ばしたドローンに何か秘密が?自宅に閉じ込められている。悟に真相を話してくれと訴えかけられ、話すと約束した。
- 小泉明菜:箭内夢菜さん…悟のクラスメイト。放送部員。よく調べもせず財前が飛び降りた場所を撮影したと言って違う場所を撮影したり、東村と近藤が悟を追い込んでいるところを勝手に動画を撮って配信したりしている。財前が転落した場所からドローンを拾い中のデータを見ようと放送室に置いていたが、何者かに盗まれる。三平さんをネタにしたことで三平さんが逮捕される事態にまでなり、篤らにお願いされて訂正動画を作成する。
- 牟呂由真:今泉佑唯さん…あざとくてかわいいと言われているクラスメートの女子。竜二がひそかに思いを寄せている。放送部の明菜のプロデュースで配信したアザカワしぐさの動画が学校中で人気となり、推薦枠が1つしかないイギリス留学の審査に有利になるのでは?と考えている。留学したい目的は別にあって…。
- 高橋仁:松尾龍さん…放送部の主に撮影担当。
- 山名彩香:松風理咲さん…篤が転校してた日に一目ぼれしたクラスメイト。一人暮らしの篤の部屋に勝手に入り込み家事などをしてグイグイ押してくる女子。篤は当初ウザがっていたが…。
- 伊藤沙織:日比美思さん…自分で作詞作曲して路上で披露しているクラスメート。財前をテーマにした曲も作っていて、怪我で歩けないはずの財前も見に来ていた。第5話ではプロデューサー気取りの東村によって、祭りの日に曲を披露するとゲルハルトに約束を取り付けられて曲作りに悩む。悟に片思いしてる。
- 堀田未来:間島和奏さん…母子家庭で家事とバイト、学業、兄弟の世話などをこなす苦労人と言われるクラスメート。三平と知り合い、兄弟共々秘密基地へきて一緒に食事をした。
- 山田ゲルハルト節子:長谷川京子さん…富室高校の理事長で山田コンツェルン代表取締役社長。町の権力者。山田兄弟の母。次期富室町長となろうとしてる。財前の自殺騒動を知り、東村らに原因を調べるよう厳命した。中止になった花火大会を復活させようとしている。東京の会社と組んで富室町にショッピングモールを作ろうとしていることを息子らにバラされ、町の人から非難されている。
- 柚木原健太:西村元貴さん…ゲルハルトの秘書。
- 東村秀太郎:神保悟志さん…現代文講師で2-Bの担任。ゲルハルトからの圧力から早く逃れるために、悟が財前にカツアゲをしたせいで飛び降りたと一方的に認めさせ、悟を無期限停学に追い込む。
- 近藤誠二:片桐仁さん…2年学年主任。英語教師。東村と一緒に、悟を財前にカツアゲしたと追い込み無期限停学にした。
- 里中真智恵:皆本麻帆さん…日本史教師。ゲルハルトに気に入られていた。
- 佐山尚子:福岡みなみさん…保健教師。
- 綾瀬サクラ:長井短さん…購買部店員。三平さんを購買にスカウトする。
- 柴山奈津子:水野美紀さん…柴山道史の母。悟がカツアゲして同級生を自殺に追い込んだと知ると学校の教室まで入ってきて、仲間の竜二と篤に自分の息子と付き合わないよにドヤしてきた。モンスターペアレントと思われたが、実は夫がほとんど帰ってこない家庭を一人で守る孤独な母親だった。今は道史と共に秘密基地に現れ、他の子の世話もしている。
- 瀬名優:望月歩さん…悟の兄。天才肌。突然格言めいたことをつぶやく。ツブラというおばあちゃんと友達。
- 円谷円(ツブラちゃん):草村礼子さん…富室町に住むおばあちゃん。父親と離れて暮らす友達の由真に、戦死した父と自分を重ね合わせる。優とも友達。三平さんの娘だと知った篤らに秘密基地に連れられていき、三平さんと再会。自分が父から戦争が終わってすぐにぜんそくの薬が送られていたことを明かす。しかもその薬瓶の製造年は2020年だということを不思議に思っていることも明かした。三平さんが父だとは気づいていない。
- 三平三平(みひらさんぺい):博多華丸さん…昭和20年大宮島(グアム島)の戦地からタイムスリップしてきた軍人。富室町出身。昭和19年夏。部隊が破れ大宮島がアメリカ軍のものとなり、それから1年残った数名と洞窟に潜伏して反撃の機会を伺っていたが、南国でしか見られない珍しいチョウを追いかけるうち、足を滑らし谷に落ちる。雨しのぎに入った小屋で雷が落ち、現代へタイムスリップしてきた。スーパーに連れて行ってもらうのを条件に、この夏悟たちと一緒にいることになった。第2話で漫画家だったことが分かる。サクラに誘われて富室高校の購買部でバイトをしている。みるみるうちに戦争直後から現在までの文化を吸収。娘であるツブラちゃんと再会し、自分が戦死することを知る。しかし、ぜんそくの薬は届けられたと知り、ツブラちゃんに自分が父だと名乗ることをしなかった。
第8話(最終回)のあらすじ
三平さんは、ツブラちゃんが胸につけていた蝶のブローチを見て「チョウチョが好きなんですか?」と聞き、自分の娘も大好きで、色んな所でチョウチョを見つけるのが大好きだったと話した。
ツブラちゃんは「私もです。」と言って笑った。
三平さんは『マドカと妖怪』のしおりを「円さんのでは?」と手渡すと、ツブラちゃんは「拾ってくれてありがとう。大事なものなんです。父が描いてくれた。」とお礼を言った。
三平さんは名前を聞かれたものの「名乗るほどの者ではない。」と言って名乗らず、また会えるか?と聞かれて「心さえ通じていれば、いつでも会えますよ。」と優しく返すのだった。
久しぶりの親子の再会は、寂しさの残るものとなってしまった。
一方。神社の階段で財前が来るのを待っていた悟と道史。そこへ竜二と篤が合流した。
財前が現れて、飛び降りの真相を話し出した。
ーーー財前がビルの上でドローンを飛ばして町を撮影していると、突然後ろから白い手袋をした男が後ろから突き飛ばしてきて、財前はなすすべもなく落ちてしまったのだという。
そのあと、財前はいじめを苦に自殺をしたということにすれば、ショッピングモールの警備の仕事を財前の父の会社に任せると言われ、従っていたというのが真相だった。
財前自身は突き飛ばされたことに心当たりはなかったが、竜二が「見ちゃいけないもんでも見たんじゃねえの?」と推測。
篤が「映っていけないものを撮ったってことだな。」とさらに推測した。
悟は財前に放送部の前で話すよう促がした。
後日。
放送部によって財前の証言がネットにアップされ、悟がイジメたのが原因でないと知らされた。
山田兄弟は、財前を襲った男が白い手袋をしていたという話に引っかかる。
先日柚木原が秘密基地にやって来て、山田兄弟が脅迫FAXを送った原本を奪っていった。その時に白い手袋をしていたことを思い出し、財前を突き飛ばした犯人は柚木原と確信した。
当の柚木原はカブト開発の咲山(林泰文さん)と組んで、山田コンチェルンの株を過半数以上手に入れ、ゲルハルトから発言権を奪ったと、ゲルハルト本人に突き付けていた。
ゲルハルトは、町の人たちを助けたいと強引にショッピングモールの話を進めてきたのだが、商店街の人を追い出すような事態に追い込む結果になってしまった。
失意のゲルハルトは、町全体が見える丘にいた三平さんに計画が失敗したことを話す。
三平さんは「悔しさを力に変えていくのが人間でしょ。それ全てを失ったわけじゃない。大事なものがまだあるでしょ。」と励ました。
さらに三平さんは「人のために何かを成し遂げるのは難しいです。自分を犠牲にする覚悟がないと成功しない。」と言い、家族の為なら自分を犠牲に出来る。一番厄介で大切なもの。と言い切った。
三平さんは戦地に赴く前に家族に見送られたこと、戦地で銃を抱えて走り、水不足に追い込まれ目の前で仲間が亡くなり一人になったことを思い出し、目を閉じる。
しかし同時に、円と一緒に大きな石にチョウチョのように見えるシミを見つけたことも思い出した。
そのチョウチョのようなシミがある石は、秘密基地の前にある草むらにあった石。三平さんは石を見て涙を流すのだった。
悟たちは財前を襲ったのが柚木原と聞いて、柚木原と咲山が話している内容が知りたいと、二人を尾行していた。
偶然居合わせた彩香の機転で、ショッピングモールを立てるために買収計画を立てている話をしていたのを聞くことに成功。
さらに、花火大会用に用意されていた花火が山田コンチェルンの倉庫に保管されていることも知った。
秘密基地に戻った悟たちは、山田兄弟から三平さんが1945年に帰りたがっていると聞く。
悟と竜二は最初反発した。
しかし、三平さんが娘さんにぜんそくの薬を届けたいと思っていると知ると、すぐに態度を軟化させ、三平さんに恩返ししたいからとタイムマシンの制作を手伝うと言った。
明彦は1945年にどうやって戻るのか?みんなに説明を始めた。
三平さんがやって来た雷が落ちた7月6日。1945年の同じ日のグアム島でも雷が落ちていた。
また同じような条件で雷が落ちる可能性が高いのは、8月30日。
しかし雷の力だけでは足りず大量の火薬が必要。
そこで、山田コンチェルンの倉庫に保管されている花火の火薬を手に入れることを提案。みんなで倉庫に忍び込むことした。
倉庫には花火と財前のドローン、白い手袋まで見つかった。
運び出そうと外に出たところを、柚木原とチンピラたちが待ち構えていた。
悟たちは三平さんに教えてもらった「怒りっちゅうのは正しく使ってなんぼや。」という言葉を思い出し、柚木原に立ち向かった。
そして花火とドローンを秘密基地に持ち帰ることに成功した。
ドローンには柚木原が咲山から現金を受け取っている場面が映っており、放送部で大々的に公開された。
全ての真相が分かり、悟の無期停学が解除。生徒手帳も返された。
三平さんは購買部のサクラに辞めると告げて今までの礼を言ったが、理由は言わなかった。
ちょうど夏休みに入った悟たち。
8月30日に向けて、明彦の指示のもと秘密基地でタイムマシーン作りを始めた。
その合間にスイカ割りをしたり、コロッケを町を見渡せる丘で食べたり、三平さんと楽しい夏休みを過ごした。
8月30日当日。
統計通り雷が落ちるという予報が出た。夕方から雨も降りだした。
三平さんがもう帰ってこれないと知った悟と竜二は、基地から飛び出して行ってしまうーー!
三平さんが悟たちに残した言葉とは?
三平さんが描いた『マドカと妖怪』の行方は?
…というお話でした。
やっぱり柚木原!!
山田兄弟は母のゲルハルトが町を裏切ったと思ってたみたいですけど、裏切り者はやっぱり秘書の柚木原でした!!
初回に誰かが飛び降りたのを目撃した悟が竜二と篤と3人で現場に駆け付けていたのを、物陰から誰かが見てる姿が映ってました。
そのスーツ姿の足が細くてスラッとしてたんで、もうその時から柚木原だろうなと思ってました。
でもまさかゲルハルトを裏切って好き勝手やってるとまでは思ってませんでした。
財前が入院してた先にもいてましたしね。この人。
ヒントが多くてバレバレだったんでもっと早く真相が解明されるかと思ってました。
山田兄弟も、家にいたらもっと早く気づいたのかな?
真相がドローンに映ってた!ってところで終わってましたけど、この人どうしたのかな?
逃げた?捕まった?
何の罪になるんだろう?
株は買い戻せたのかな?
最終回まで引っ張っておいて、色々謎を残したままの終わり方になってました。
柚木原が、ヒーローものの敵みたいに捨て台詞吐いて逃げるところとか見たかったなぁ…。
残念!
ガシムラと近藤がムカつく
ちゃんと真相が分かって悟が学校に戻れたのは良かったです!
悟がイジメて財前が自殺を図ったっていう話を鵜呑みにしたガシムラと近藤。
真相が分かって「悪かったな。疑って。ごめんなさい。」だけで終わってたのが納得できなかったです!!
ちゃんと調べもしないで授業受ける機会を失くさせてそれだけで済むの?って思いました。
特別な補習とかはしないのかな?
夏休みのダイジェストで、スイカ割りとか遊びまわってる姿しか映ってませんでしたけど、これでいいの?
前回の明菜が訂正動画流した時も思ったんですけど、悟を追い込んだ人たちの謝り方が軽くないですか?
明菜なんて篤に”貸し”だって言ってましたからね~。
無期停学の重み分かっとんか?って感じです。
この辺りの設定がゆるいと思いました。
こんなんでいいの?
話自体は面白かったんですけど、悟に対する扱いの雑さが気になりました。
ツブラちゃんは気づいた?
三平さんが描いていた漫画『マドカと妖怪』は、円さんことツブラちゃんの手元にありました。
その傍らには、三平さんも持っていた三平さんと奥さんと円ちゃんの写真。
ずっとお父さんの顔分からないの?って疑問だったんですが、ツブラちゃんが持っていた写真の三平さんは、顔の部分が白くなっててはっきりと顔が写ってませんでした。
せっかくお父さんと会えたのに、お父さんだと気付かなかったのかもしれないです。
幼い時にお父さんが亡くなって何十年も会ってなくて、顔もろくに覚えてないし、どんな話し方してたのか、どんな人だったのか思い出せなくて当然の話だと思います。
でもツブラちゃんは三平さんが描いた絵のしおりを持ってたし、三平さんがSF小説が好きなことも知っていた。
顔を知らなくても、お父さんが何を好きでどんな絵を描いていたのかは知ってる。
そっちの方が顔を知ってるよりお父さんとつながってると思いました。
「心さえつながっていれば、いつでも会える。」って本当その通りだと思います。
『マドカと妖怪』は出版される作品になるかと思ってましたけど、円ちゃんであるツブラちゃんにだけに宛てた手紙のようなお話だったんですね!!
いい話だな~~と思いました。
三平さんはどう言ってツブラちゃんにこの漫画を贈ったんだろう…?
ツブラちゃんと三平さんの話、最後まで素敵なお話でした。
最後に
ちょっと設定が雑だったりしましたけど、最後まで見てよかったと思えるドラマでした。
最後の夏休みで三平さんと撮った写真も、三平さんが漫画を描いていた机も残されていてよかったと思いました。
和彦が描いている三平さんの話もどんなんか読んでみたいな~~!
面白いドラマでした!!!
以上、『真夏の少年~19452020』第8話(最終回)を見た感想でした。
全話の感想
全話の感想はこちら。↓