2023年3月16日木曜夜10時から、フジテレビ系列でドラマ『忍者に結婚は難しい』11話(最終話)が放送されました。
前回、10話のネタバレ感想はこちら。
おもな登場人物
- 草刈蛍(菜々緒)…普段は穏やかで物静かな薬局勤務の薬剤師。だが、古来より続く甲賀忍者の末裔で、人一倍気が強い完璧主義者の負けず嫌い。時々、素の毒舌が出てしまう。日々鍛錬を欠かさず、周囲に忍者であることを隠して生きている。28歳の時に普通の男性と思っていた草刈悟郎と結婚。悟郎が敵対する伊賀忍者と知り、自宅で激しくバトル後お互いを思う気持ちが再燃する。小夜から甲賀忍者であることがバレ、赤巻議員殺害の容疑もかかっている。真犯人を捜し、音無が赤巻議員の違法薬物取引を代行していたことをつかむ。
- 草刈悟郎(鈴木伸之)…蛍の夫。明るくおおらかな郵便局勤務の配達員だが、実は伊賀忍者の末裔。ずぼらで面倒くさがりな一面がある一方、忍者の任務では機敏な動きを見せる。手裏剣の腕は確かなものがある。妻の蛍が敵対する伊賀忍者と気づきバトル。お互いを思う気持ちが再燃する。甲賀忍者と分かった蛍の家族と関わることで、伊賀への不信感が高まる。赤巻議員殺害の容疑がかかった蛍を守るため、本部に乗り込もうとしたところを監禁される。
<甲賀一族>
- 月乃楓(ともさかりえ)…蛍の姉。母を亡くしたあと、妹たちと父の面倒を見るしっかり者だが、忍者の任務は能力の高い蛍に任せている。金にだらしない父に代わり、お金の管理に厳しい。結婚生活がうまくいっていない蛍に、ことあるごとに離婚をすすめる。蛍の夫が伊賀忍者と知り、興味がわく。
- 月乃雀(山本舞香)…蛍の妹。ライブ動画配信で稼ぐインフルエンサー。SNSに忍者コスプレやダンスを配信し、熱烈なファンがいる。好きなことだけする自由人だが、普通の恋愛に憧れあり。一般人と結婚をした蛍を理想だと思っている。爆弾事件阻止の任務を蛍と一緒にしたことが伊賀にバレ、身を隠すためにしばらく東京を離れる。
- 月乃竜兵(古田新太)…蛍の父。忍者の仕事を引き継いでからは無職。妻を亡くしてから中野で常に酒を飲む。酔っ払い生活を送る一人暮らし。若い頃は優秀な忍者で、任務を果たした逆恨みで妻を伊賀忍者・サイトウに殺される。そのことで伊賀忍者を憎み、伊賀忍者である悟郎と蛍を離婚させたいと思っている。
<伊賀一族>
- 音無祐樹(勝地涼)…世田谷郵便局に勤める悟郎の同僚で幼馴染。伊賀忍者では最高階級のエリートの上忍の家系。仕事も忍者の任務も何でもそつなくこなす器用な人物。赤巻議員の違法薬物取引を代行しているところが動画に映っていた。
- 音無恵美(筧美和子)…祐樹の妻。伊賀一族だが跡取りではないので修業を積んでいない現在は専業主婦。祐樹とのあいだに5歳の娘がいる。良妻賢母。
- 音無杏(河野彩吹)…音無の娘。草刈夫妻が大好き。
- 風富小夜(吉谷彩子)…外資系保険会社外交員。悟郎の幼馴染。名家出身のエリート上忍。悟郎の初恋の相手。小夜自身も悟郎を思っていたが、3年振りに再会して結婚していると知りショックを受ける。が、離婚するかもと聞き悟郎への思いが復活している。赤巻議員殺害容疑がかかった蛍を悟郎に、制裁を下さないといけないことに葛藤。父・城一郎が病で命が危うい為、プレッシャーを感じている。
- 松下(小須田康人)…伊賀本部の本部長。
- 風富城水(市村正親)…小夜の祖父。伊賀忍者の総帥。厳しくも温かいカリスマ的な存在。孫の小夜には厳しく当たる。
<その他>
- 宇良豹馬(藤原大祐)…世田谷中央郵便局にインターン勤務の大学4年生。Z世代の自由人。忍者居酒屋のバイトをしたのがきっかけで忍者マニアになる。雀のファン。伊賀の上忍だとわかる。
- 赤巻議員(信太昌之)…伊賀が推す与党民事党の議員。伊賀忍者が自宅を警戒中に、殺害される。甲賀の蛍も自宅に侵入していたことで、伊賀忍者は甲賀忍者が殺害したと思っている。生前、私用で群馬県上草村にたびたび行っていたことが当時の運転手によって証言される。そこはレジャー施設建設予定地で、一度豊松議員と会っていたことがあったとも証言された。
- 豊松議員(村上新悟)…甲賀が推す野党未来党の議員。チャリティーイベントに参加したところで伊賀が仕掛けた爆弾が爆破される。甲賀の蛍と雀がいたことでけが人はでなかった。群馬県上草村で生前の赤巻議員と会っていたことが、赤巻議員の当時の運転手から証言される。
つかの間の夫婦生活
殺された赤巻議員(信太昌之)宅前で、小夜(吉谷彩子)が投げた手裏剣に倒れ意識を失った悟郎(鈴木伸之)。
目覚めた場所は長野の山小屋。そばには蛍(菜々緒)が付き添っていて、悟郎の回復を喜ぶ。
悟郎は、3日間も眠っていたのだ。
山小屋は、ホタルの姉·楓(ともさかりえ)が手配してくれたもの。
外は吹雪。伊賀の追っ手もこないからと、安心して夫婦二人きりでつかの間夫婦として過ごしていました。
大変なときなのに、持ち前の明るさで夫婦二人きりの時間を満喫できる悟郎。
ドラマが始まった最初は、なんて気の使えない脳天気な人なんだ、と思いました。
が、命の危機にさらされてる状況のときでさえ、楽しめるのが肝っ玉据わってるなと思いました。
蛍と悟郎。
最初はラブラブじゃなかったので、本来やりたかったことを思い切りやってる感じで、切なくもありました。
薬局の上司も甲賀
長野から東京の帰り。
悟郎と蛍は、群馬で伊賀の追っ手に囲まれます。
そこに現れたのが、蛍の職場·薬局の乗車宮川(山野海)さん。
彼女も甲賀忍者。旧姓は山田で、離婚して旧姓に戻り、任務として蛍たちを救ってくれた。
蛍が甲賀忍者ということは、職場に来たときから知っていたらしい。
前からいい男だと思ってた蛍の夫·悟郎が伊賀だとは、初めて知った様子でした。
甲賀は薬に詳しいという設定でしたけど、まさか蛍の上司まで忍者とは!
宇良くん(藤原大祐)が伊賀なのも驚きましたが、蛍の職場も忍者が潜んでたなんて。
この『忍者に結婚は難しい』の世界、忍者だらけじゃないか〜。面白い。
城水と対決
無事、東京の竜兵(古田新太)の家に帰ってきた蛍と悟郎。
竜兵の姿はなく、雀(山本舞香)がいた。
そこへ甲賀の情報屋が現れて、城水(市村正親)の居場所を伝えてくれました。
ちなみに今回の甲賀忍者役は奈緒さん。次の木10ドラマ『あなたがしてくれなくても』の宣伝ぽいセリフを言ってました。
この甲賀忍者のコーナー。毎回面白かったです。
斉藤由貴さんとか船越英一郎さんとか、スゴみがあってうさん臭さもあって、登場してきただけで笑ってしまいました。
話戻って。
城水がいたのは、長野にある風富家の別荘。
悟郎と蛍は二人で乗り込みます。
城水の目的は、息子·城一郎(河野達郎)の命を伸ばすこと。
月乃家に伝わる生延の術をかけてくれれば、悟郎と蛍を自由にしてくれるという。
蛍は、毒がついた手裏剣を刺された悟郎を助けるために使ったのでもう使えないと断る。
生延の術は、一生に一度しか使えない。
風富家から、総理大臣を出すのは伊賀の悲願。とホタルの話を信じず強引に術をかけろと迫る城水。
蛍は、竜兵が手に入れた赤巻が殺害された日に赤巻宅から逃げる人物の映像を城水に突きつける。
映っていたのは小夜だった。
小夜は、城水に次の総帥になるためには城一郎を脅す赤巻を殺すようにと暗に指示されていた。
城水の指示通り動いたと思っていた。
しかし「女は総帥になれない。」と指示もしていなければ、次の総帥の座も約束してないと突き放されてしまう。
あまりのことに言葉を失う小夜。
伊賀一族のためでなく、私利私欲のために伊賀を利用する城水に怒りを露わにする悟郎。
言うことをきかない悟郎たちを、伊賀忍者たちが囲む。その中に音無(勝地涼)もいた。
抵抗する蛍たちに襲いかかる伊賀忍者たち。
城水の横暴に音無は、仲間をコケにされたと悟郎たちの味方となり一緒に戦う。
城水に刀を突きつけられた蛍。
その刀をへし折ったのは、竜兵だった。
妻のかたきの斉藤を討つため現れた竜兵は、刀を折られ覚悟を決めた城水とにらみ合う。
人を守るのが忍者の本懐。人殺しをしてしまった城水は、忍者ではない。
竜兵は城水を殺さなかった。
ずっとこれまで、忍者らしいところを見せて来なかった竜兵さん。
最後の最後でカッコよかったです!
初めて蛍の危機に出てきてくれました。
一番の見せ場に一番の活躍。音無も寝返ってくれて格闘。カッコ良かったです。
城水の罪は、宇良くんが務める内偵班に伝わり風富家は御用。
しかし城水は、内偵班が踏み込む直前に姿を消してしまう。
竜兵も去り、蛍も「愛してる。」と悟郎にキスして去っていった。
離れるふたり…その後
一人で自宅に戻った悟郎に、山田に変装した雀が蛍が作ったお弁当と、離婚届を届ける。
「生きていればまた会える。」と手紙に書いていた蛍。
お弁当の中身は、悟郎の好物ばかりだった。
2年後。
一人で過ごしていた悟郎。
音無夫婦は、二人目の出産を控えていた。
蛍は姿を見せず。竜兵もいなくなった。
ソロキャンプに出かけた悟郎。
テントの前で肉を焼いていると、同じく一人で来た人が近付いてきた。
見上げる悟郎。キャンプに来ていたのは蛍。
ふたりは何も言わずに抱きしめあった。
いや~最初は悟郎がヒドすぎてどうなるかと思いましたが、お互い忍者だとわかってからがカッコ良かったですね~!
蛍を守る。
一筋でよかったです。
小夜さん哀れ
でも、小夜さんは哀れでしたね。
総帥になれると思ってたのに、殺人をさせられて自首。
伊賀のことは明かさず、黙って捕まってました。
でもまぁ、蛍を殺そうとしたし自業自得なんですが。
赤巻は指示かもしれないけど、蛍を殺そうとしたのは自分の意思だもんな。
仕方ないか。
あと、城一郎さんは蛍に術をかけてもらえずそのまま病死でした。
宇良くん母登場
ずっと話だけは出てきていた宇良くんの親。
最終回で、新しい総帥としてお母さん真紀子さんが登場。
シルビア・グラブさんが演じてました。
風富家を追い出して、伊賀忍者組織の改革をしてました。
まず、女性が総帥になったのが大きいのでは?
上忍、中忍、下忍の階級も廃止。
小夜さんもクーデターして、おじいさんの真意に気づいて追い出してれば、総帥になれていたかもしれないのに。
残念でした。
最後に
一度は離婚して離れた悟郎と蛍。
再会してまた恋愛して再婚するのかな?
回を追うごとに面白くなったドラマでした。
最後まで見てよかったです。
以上、『忍者に結婚は難しい』11話(最終話)を見たネタバレ感想でした。