毎週金曜夜10時からNHK総合で放送されていたドラマ『これは経費で落ちません!』。9月27日に最終話「どうしますか、森若さんの巻」が放送されました。
前回の第9話では、何者かが森若沙名子(多部未華子さん)のパスワードを使って、公表されていない売り上げデータが流出させた事件が起こる。それをきっかけに、秘書課の有本マリナ(ベッキーさん)が、怪しい動きを見せていることを掴む麻吹(江口のりこさん)と真夕(伊藤沙莉さん)。
有本を調べていくうち、有本が副業で働く六本木のクラブで空接待を疑う。
しかし、有本や部長たちが接待していたのは、天天のライバル会社のサンライフコスメの執行役員・土井(宇納祐さん)と、買収コンサルタント会社の人間だった。
格馬専務(橋本淳さん)による経理部のアウトソーシング化の話もあり、自分の職場がなくなることに不安を覚える森若は、格馬専務の新規プロジェクトで香港に出向させられる予定で不安な太陽(重岡大毅さん)から、突然プロポーズを受けるのだった。
第9話の感想はこちら。↓
あらすじ
新発田部長(吹越満さん)が天天をライバル会社・サンライフコスメに買収させようとしていることを知った経理部女子たち。
その新発田から、来年行われる地域交流のイベント・天天祭りの予算を専務に提出するための資料作成を頼まれるが、買収の方が気になり仕事にならない。
会社がどうなるか不安な真夕たちは、買収について新発田部長を問い詰めた。
新発田と勇さん(平山浩行さん)は、買収は生き残るための策だと話し始めた。
総務部の新島部長(モロ師岡さん)は、円城社長と家族ぐるみの付き合いをしていて、格馬専務の新事業の話も半年前から知っていたという。
新事業について、専務はアメリカで安価で製造販売できる方法を発見していた。
ただそのためにある程度の資金が必要で、経費削減はその資金を捻出するためのものだった。
そして経費削減策の中に、アウトソーシング化計画が含まれており、どうしたら阻止できるか、新島、吉村(角田晃広さん)、新発田の3人の部長たちは何度も話し合ってきた。
そこで新島部長が提案したのが、サンライフコスメに天天コーポレーションを買収させ、子会社になれば、専務のプロジェクトの資金も合同事業として資金を確保できるというわけだったのだ。
そして新島部長から専務へ買収話が伝えられ、了承された。
買収話が正式に進められることになった。そして、買収される側の天天は、サンライフコスメから調査を受けることになった。
一方で森若は、買収の件で新島部長と新発田部長の話から気になることがあった。
- 有本が働く店で密談をしたのは、サンライフコスメの土井が指定してきたから。
- その土井は、新発田部長によると九州出身で酒が好き。
森若は、有本が過去に提出してきた領収書のデータをチェック。
土井との接待の記録はなかった。さらに領収書の原本を確認したものの、土井の名前の裏書きはなかった。
サンライフコスメから買収調査が来た。対応をした経理部は、サンライフコスメの人達はちゃんと資料を見ていないことに疑問を持つのだった。
夜。
一人でショールームにいた室田(真魚さん)にいつも差し入れを分けてもらってるお礼だと言って、太陽が取引先からもらったお菓子を渡しにやってきた。
そこで、太陽は室田のスマホに花火が映っているのを発見。会社の屋上から撮ったものだと気づいて、日曜夜に室田が会社にいたと分かる。
データ流出の真犯人を見つけたいと思っていた太陽は、室田に怪しい人物を見なかったか?と聞いているうち、室田は突然謝りだした。
太陽に促され、経理部を訪ねた室田は、自分が森若のパスワードを使ってデータを流出させたと告白する。
室田は、有本にパスワードを書いた紙を渡され、言われた通りにすれば、サンライフコスメの正社員にしてあげる。と言われてやってしまったのだ。
サンライフコスメと有本がつながっていることを確信した経理部員たち。
売上データが流出して、天天の株価が下がればサンライフコスメは買収をしやすくなる。
真正面から有本に聞いてもダメ。森若の策で、取引のある九州の旅館について調べる経理部員と太陽。太陽がある情報を掴む。
今度は麻吹の策で、有本から経理部に来るように仕向けると、すぐに有本がやってきた。
森若が、有本の九州出張の際に提出した領収書の裏書きに、架空の人物を書いていることを突き付ける。しらばっくれる有本。
麻吹が「しおさいホテルの土井さんではないですか?」と追及すると一気に表情が変わった。
サンライフコスメの土井の実家はしおさいホテルだった。
この会食で、サンライフコスメに有益な情報を流すよう依頼され、その見返りに副業先を斡旋。さらにサンライフコスメでの地位を確保すると持ち掛けられたのでは?スパイだったのでは?と経理部員たちに追及される有本。
しかし有本は認めない。
そこへ山崎(桐山漣さん)が現れ「あの件ってどうなりました?有本さんの言うとおりにすれば、サンライフコスメの研究開発に入れてくれる件です。」と言ってきた。
そして、土井が有本を騙して情報を聞き出していたという証拠のボイスメモを聞かせた。
表情が変わる有本は、スパイ行為を専務に訴えると言う経理部員たちに「1日猶予を頂戴。」と言い、全員が反対する中、新発田部長が猶予を与えた。
有本を待つ経理部。
電話が鳴り、真夕が出るが男女の会話が聞こえるだけで切ろうとする。しかし森若が音量を上げてスピーカーにするように指示。
電話は有本が土井に会い、会話してるものだった。
ーー
土井は有本に乗せられ、買収話も天天の技術を手に入れて専務を失脚させる計画だと話していた。
真夕がこの会話を録音。
新発田がすぐにこの録音データを持って専務に伝え、買収話はなくなった。
有本はスパイのスパイをしていたと嘘をつき、解雇の危機を切り抜けたのだった。
専務は新島部長、勇さん、太陽を呼び出し、買収話がなくなったことを伝えていた。
そこへ森若が天天祭りの予算資料を持って現れる。
呆れながら資料を見た専務は、森若がはじき出した売り上げ予測を見て驚く。
- 秋のキャンペーンのノベルティバックの第2弾を、同じデザイナーで天天祭り限定で発売する。それが第1弾の1.8倍。
- 仙台工場の藤見アイ発案のオーガニック石鹸シリーズが前回の売り上げ比350%。
と根拠のあるデータから算出したと説明する森若。
さらに、営業部の部長不在の為、直接報告に来たと言って山崎が入ってきた。
日本だけでなく、世界にも展開するホテルのアメニティ契約が取れたというのだ。
国内店舗だけでなく、海外の店舗も全部。天天石鹸の昔ながらのレトロな感じが海外にウケたのだ。
専務は森若に、私の改革は間違ってたと思うか?と聞く。
森若は「私は経理部員です。それを判断するのは私の仕事ではありません。どこであろうと、どんな仕事であろうと、私は精一杯私の仕事をします。きちんと。イーブンに。」と答えた。
夜。
買収がなくなったことで、香港出向が復活したことを森若に報告する太陽。そして「一緒に香港に来ないでください。」と言う。
専務に森若が言っていた言葉を聞き「すっげえかっこいいじゃんって。俺の彼女。俺全然かなわねえじゃんって。だから待っててください。多分2年ぐらいで戻れると思う。俺、沙名子さんに負けないようなかっこいい男になって帰って来るから!」と宣言。
2年の間に太陽に好きな人が出来るかも?と心配する森若。「何言ってんすか?できるわけないっしょ?」と言って抱きしめるのだった。
ーーー
山崎は、部長代理になっていた鎌本(高橋洋さん)を抜かして部長に。
沖縄支社で経理部の部長になっていた吉村は、新発田に電話して経理の細かいことを質問。しっかりとした経理部員になっており、ザル村がケチ村になっていた。
太陽が香港に行くため、営業部が見送りで大騒ぎするなか、森若は冷静に仕事をしていた。
太陽が最後に森若に領収書を提出しきても、見送りに行こうとしない森若。
経理部全員で見送りに行くように言っても動かない。
しかし、太陽が提出した領収書の裏書きを見て付箋に何かを書いて領収書の裏に貼り、飛び出した森若。
会社の玄関先で太陽を見送ってるのをかき分け、領収書を太陽に見せながら「これは経費で落ちません!」と言う森若。
涙目で受け取る太陽。
領収書は未記入で、裏書きに「待っててくださいね!山田太陽」と書いてあり、「待ってます。経理部森若」と返事してあった。
太陽は涙を浮かべながら旅立って行った。
一番のびっくりは美月!
前回の終わり方では、3人の部長が有本と結託して会社を売り飛ばす悪者!って感じでしたけど、意外にすんなり専務にまで話が通っていて、拍子抜けしました。
山崎さんが有本マリナにすり寄ったり、森若の同期の美月(韓英恵さん)が専務室に入っていったり…。なんとも思わせぶりな場面を見せていたから、何か部長たちが悪だくみしてるのかと思ってました。
でも一番びっくりしたのは、美月の婚約者が専務だったこと!
しかも学生時代から10年付き合っての結婚だなんて、全然チャラくない。専務。
これだけは全く分からなかったですね!
専務と美月が、つながりがあるとは思えなかったです。
美月の婚約者は全く会社とは関係ない人だと思ってました。
太陽と森若の恋
太陽くんと森若さんの恋は、とても初々しく見せてもらってましたけど、二人とも30歳前後になってきて、太陽くんは香港での仕事、森若さんは職場での地位を確立していって…と、20代から30代の男女の恋愛あるあるが詰まってましたね!
だからこそ、「食わせる。」という言葉に引っかかったり、仕事について結婚をする為に自分の仕事を見つめ直したり…。
ちょうど恋に仕事に頑張ってる年代で、観ていて楽しい気持ちにさせてもらいました。
最終的に森若さんに待ってもらうっていう決断は、自然な流れでしたね!
だって、太陽くんが森若さんに惚れたのは森若さんが仕事をしてる姿を見たからでしたもんね~。最後もカッコよかったです、森若さん!!
第1話の回想シーンが流れましたけど、そういえば恋の始まりも仕事だった。と思い出しました。
お互いの仕事を認め合う二人。
素敵だなぁ…と思いました。
有本マリナはいつ解雇される?
ギリギリの事をしても逃れてる有本マリナ。
とんでもないことをして解雇されるんだろうと思ってたのに、スパイなんてどう考えても逃げられないことをしてもなんとか逃げ切ったのには驚きました。
こんなんでいいの?
最後までずっと悪女を貫きましたね!スゴイ!
ベッキーさんが意外に悪役が似合ってて面白かったです。
第6話「うさぎとタイガーの巻」で、麻吹が「彼女は必ずいつか大きな失態を犯す。」と予言めいたことを言ってたから、解雇されるって期待してたんですけどねぇ…。
第6話の感想はこちら。↓
最終話は、今までの話を全て集約した素晴らしい終わり方でした。
でも!山崎さんが森若さんに好きって言ってたのは何だったんでしょう…。
それだけは謎のままで終わりましたね。
けど、他の登場人物の話は全て丸く収まってよかったです。
勇さんも不倫をこじらせないでよかった!結局勇さんの片思いだったんですね。
以上、『これは経費で落ちません!』最終話を見た感想でした。
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