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同期のサクラ 第1話/第2話/第3話を観た感想とあらすじ ー北野桜は正しいのか?

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日本テレビ系列で放送が始まった高畑充希さん主演ドラマ『同期のサクラ』。10月23日で第3話までが放送されています。

ドラマの冒頭は、高畑充希さん演じる北野桜が脳挫傷で入院。意識不明となっているところを、10年前の2009年に同期入社した仲間が駆けつける場面でした。

1話で1年進む。2009年の入社から10年を描くドラマです。

忖度できない女、桜が会社で波乱を巻き起こす物語。

www.ntv.co.jp

おもな登場人物

北野桜:高畑充希さん…新潟の島育ち。本土と故郷の島の間に橋を渡したい。という夢を持って花村建設に入社。自分を強く持っていて忖度をしない。たまたま新人研修で一緒になった同期を仲間と呼び、自分のペースに巻き込み困惑させる。毎日おじいちゃんにFAXを送ってる。

 

<<花村建設の人たち>>

月村百合:橋本愛さん…桜の同期。東京の土建業を営む両親のもとで育つ。会社の配属先は現場以外ならどこでもいいと思ってる。桜を一番最初に傷つけた人。

木島葵:新田真剣佑さん…桜の同期。東京出身の帰国子女。社長を目指し、都市開発部に配属される。

清水菊夫:竜星涼さん…桜の同期。熊本生まれ。頑張る人の力になりたいと思ってる熱血タイプ。毎月家族に仕送りをしている。営業部に配属される。

土井蓮太郎:岡山天音さん…桜の同期。一級建築士を目指していて、設計課に配属される。絵が上手い。

火野すみれ:相武紗季さん…人事部。桜を新人研修から面倒を見る。子育てと仕事の両立を頑張っている。

黒川森雄:椎名桔平さん…人事部部長。入社試験で桜を採用しようと言った人物。サクラの味方なのか敵なのか?笑顔の裏に何か持ってるかも?

 

<<サクラの家族>>

北野柊作:津嘉山正種さん…サクラの祖父。亡くなった両親に代わり、桜を育てた。桜にFAXで毎度励ましの言葉をおくってくれる。

 

<<サクラの隣人夫婦>>

脇田草真:草川拓弥さん

中村小梅:大野いとさん

 

第1話のあらすじ(10/9放送)

入社1年目。最初の1か月の新人研修を描いた。

島育ちの北野桜は、船の事故で両親を亡くしていた。島と本土をつなぐ橋があれば助かったかもしれないという思いから、本土と故郷をつなぐ架け橋を造りたいという夢を持ち、架け橋を造ると決まった花村建設に入社した。

入社式で、月村百合、木島葵、清水菊夫、土井蓮太郎、そして桜の5人は、入社後1か月の新人研修で偶然同じ班分けされたことを知る。

橋を架ける夢の他に、助け合える仲間が欲しいという夢もあった桜は、入社式が終わってすぐ、同じ班となった他の4人に声をかけ、親睦会を行う。

親睦会ではそれぞれ希望の配属先を話し和やかに進んでいるように見えた。が、自分が誘ったのにも関わらず、愛想のない喋り方をして場を盛り上げることもしない桜に戸惑う他の4人だった。

 

電話応対や名刺の渡し方、建設現場の体験などを人事部の火野すみれから教わる毎日。

研修最終日に、建設模型を作るのが毎年の恒例で、いい作品は社長から賞をもらえるという。社長を目指し、都市開発部配属を希望している葵は、いい作品を作って希望の部署へ行こうと意気込む。

班のリーダーになった桜は、故郷と本土をつなぐ橋の模型を作りたいと提案する。

桜の強い物言いに押されるように橋の模型を作ることになった4人。橋のイメージあるものの、絵の下手な桜が描いた絵ではどんな橋を作りたいのかが分からない。

設計課希望の蓮太郎が絵を描き、桜に何度も指摘を受け、ようやくイメージ画が出来上がる。設計図もそのまま蓮太郎が担当。桜のこだわりで何度もやり直しをする。

さらに桜は橋だけでなく背景にもこだわり、休みの日返上で足りない材料を買い出しに付き合わされる4人。

研修最終日前日ようやく完成したが「耐荷重が足りない。」と言い、橋を壊して一からやり直そうとする桜を必死に止める同期の男子たち。

百合が我慢の限界が来て、桜の信念を曲げず、まっすぐ夢を語る言葉に付き合ってきたが、組織に入るとそうはいかない。と怒鳴り、大人になるよう忠告する。

さらに「この際だから言っとくけど、私たちはあんたのこと仲間とか思ってないから。」と決定的な言葉まで口にする。

他の3人も口には出してこなかったが、同じ思いと知り、桜は黙って去っていった。

翌日の模型審査会。

桜以外の4人が社長の審査を受けていたが、人事の黒川から「耐荷重もちゃんと考えてるんだろうね?」と言われ、内心焦る4人。

そこへやり直した橋を持ってきた桜が現れ、差し替えた。

社長賞は、以前社長が手掛けたプロジェクトの建物の模型を作った班が取ったが、桜は堂々とその計算された思惑を社長の前で意見する。

そして別の班が作った保育所の模型が優れていると言う。

黒川から桜の意見は個人の意見か、班の意見かと問われ個人の意見だと答える桜。

結果、桜以外の同期は皆希望の部署に配属され、桜は希望の土木に行けず人事部預かりとなった。

落ち込んでいるだろうと百合たちが桜に声をかける。

しかし桜は、橋を架ける夢の他に、一生信じあえる仲間たちとたくさんの人を幸せにする建物を造る夢があることを語る。

それだけは絶対にあきらめられないので、私は自分にしか出来ないことをやります。」と、じいちゃんにFAXで励ましてもらった言葉を言うのだった。

 

第2話のあらすじ(10/16放送)

入社して2年目。

人事部で働く桜は、営業部に労働時間の見直しをお願いする為、営業部の桑原部長(丸山智巳さん)に意見をしにいく。それが部長の逆鱗に触れ、嫌われ、営業部出入り禁止となる。

特に営業部部長と同じ大学の後輩で、入社の際にも世話になったという菊夫は、部長に逆らえず、毎日長時間の残業をして、心身ともに徐々に疲弊していっていた。

なんとか菊夫を助けたいと頑張る桜は、菊夫に部長へ意見すべきだと言うが、菊夫自身も部長に恩があるため何も言えずにいた。

特に菊夫が担当していた図書館の建設の工期を早めるようクライアントから要求されていた部長は、菊夫に現場の人達に納得させるよう指示をする。

逆に現場の人達に無理だから部長に言ってくれと言われ、どちらの言い分も分かる菊夫は板挟みに悩む。

さらに桑原から深夜の接待に駆り出され、睡眠もままならない状態が続き、とうとう倒れて入院してしまった。

すみれから菊夫が倒れたと連絡を受けた桜は、病院へ駆け付ける。そして菊夫が担当している図書館の完成図を見て、作り手の愛と願いを感じると、感動した思いを告げた。

希望した部署に行けなくても今いる人事部でしっかりと働く桜と、自分自身の追い詰められた状況と比べる菊夫は、いつか家族のために家を建てたい夢がかなえられないのでは?と涙を見せる。

同期の涙に直面し、いい言葉が浮かばない桜は戸惑う。

菊夫君は少し大人になったかもしれません。大人になるということは、自分の弱さを認めることだって、じいちゃんが言ってましたから。」と、おじいちゃんがFAXで送ってくれた言葉をそのまま菊夫に伝える。

 1日で退院した菊夫は、部長に勇気を振り絞って自分の考えを言った。

しかしその直後、図書館の現場で水道管が破裂したと連絡が来て、担当者だからと現場に急行した菊夫。

現場の人達と一緒に対応し、その誠実な態度に現場の職人さん達から信頼を得て、菊夫のために工期を早めるよう頑張ると言ってもらった。桜も差し入れを持って行って、現場の方々のサポートをした。

営業部桑原部長は、別部署へ異動。しかしその異動先は土木課の担当役員。桑原から嫌われている桜は、桑原が土木にいる限り、土木へ異動する事が出来なくなった。

 

第3話のあらすじ(10/23放送)

入社して3年目の2011年。

広報課の百合は、来年の新規採用向けのパンフレットを担当することになり、人事部へ来ていた。百合はいまやミス広報と呼ばれ、仕事のできる人になっていた。

人事部の桜と百合は、パンフレット向けに3年目の社員たちにインタビューすることになったが、百合はまだ桜を仲間とは認めておらず「私といる時は面倒なことは起こさないでね。」と釘を刺した。

3年目のインタビューでは、都市開発部の葵は、持ち前の調子の良さで先輩たちに可愛がってもらい、大きなプロジェクトを任せてもらえて張り切っていた。

蓮太郎は、設計課は3年目から一級建築士の資格が取れるので、学校に通っていることを明かしていた。

菊夫は、営業で担当する建物のことを勉強し、愛そうと思ってると語っていた。

桜の提案で広報の百合もインタビューを受けることになったが、スキのない建前のコメントで固められたもので、周囲には評判がよかったものの、百合自身は男性社会である会社に嫌気がさしており、2~3年したら寿退社しようと考えていた。

百合は、営業部に頼まれて行った接待で会った自動車メーカーの専務(小木茂光さん)にしつこく食事に誘われていて困っていた。

広報部の上司・葦田部長(村田雄浩さん)に相談しても、相手を怒らせないように大人の対応をしてくれ。とだけ言われ頼りにならない。

百合は、そんな専務と二人きりで食事するのは危ないと感じ桜に同行を頼んだ。

専務との高級フレンチの日。3人で食事をするなか、百合が途中退席をした隙に、専務は桜に帰るよう1万円を渡そうとした。

専務は百合の方が自分に好意を持ってると思っていた。それを聞いた桜は、百合を助けたいと思い、代わりに本音を告げて専務を怒らせ、食事の途中で帰ってしまった。

 

翌日。広報の葦田部長が百合が連れて人事部を訪れ、専務を怒らせたと怒鳴り込んできた。黒川部長に促され、2人に頭を下げようとした瞬間、大地震が起こる。

謝罪どころではなくなり、人事部をはじめ社員全員が震災後の情報集めに追われる。

夜になっても落ち着く様子がなかったが、黒川の指示で女性社員は先に帰るよう指示を出された。働きたい桜は納得できなかったが、渋々帰ることになった。

退社後、いつもの店に立ち寄る桜。電車が止まって帰れない百合が店にいた。

桜は、百合を自宅へ招き、故郷の話をし、ようやく着工が決まった橋が架かったら、島に来て欲しいと話すのだった。

家族への愛情を話す桜に、土建業で成り上がった社長の父と、クラブで働いていた母をに不満を持っている百合はイライラを隠さない。

仕事も一流企業で受かったのが今の会社だけだったので入っただけ。入社してからも「何かもっと私に向いてる仕事があるんじゃないか?」と思う日々だと漏らす。

しかし桜から見たら、いつも笑顔でテキパキと仕事をこなす百合に見えていた。

百合は本当は、桜みたいに不愛想に言いたいこと言いたいと思っていると明かす。

しかし桜は、新人研修の時に百合が本音を明かしてもらったおかげで、周囲の人が自分をどう思ってるか知ることが出来て、百合に感謝していて「素直のままの百合さんでいて大丈夫なんじゃないでしょうか?」と言う。

百合は親にすら本音を言った事がなく、桜の言葉を受け入れられない。

そんな百合の気持ちとは裏腹に、帰りの遅い百合を心配し、迎えに行くと両親からメールが届いていた。百合は親への複雑な感情を隠し、いい子の振りをして返信したのだった。

 

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数日後。震災への対応が一段落して人事部も通常業務に戻る。

黒川部長から百合が結婚退職をすると聞いた桜は、百合がいる屋上へ急行した。

結婚しても会社を辞めることはないという桜の言葉を、会社は自分の居場所じゃないと思っている百合は聞き入れない。いい子の振りして、営業用の笑いをするのに疲れたのだと言う。

結婚して幸せになれるのか?それは百合さんの夢ですか?と次々に質問し、もっと一緒に働きたいと言う桜。そしていつも通り、故郷に橋を架けること。一生信じあえる仲間を作ること。と夢を語る。

イライラが頂点に達する百合は、改めて「あんたの仲間じゃない。」と言った。

さらに「夢があれば偉いわけ?」「結局あんたは自分が正しいと思い込んでるだけなのよ。だから空気も読まずに誰にでも好きなことが言えんの。」と言い、さらにおじいちゃんのことまで悪く言った。

そして「あんたの島の橋だってどうせ架かりゃしないから。あんたこそ、ここは自分の居場所はここじゃないから。荷物をまとめてとっとと島に帰ったら?」とまで言い放つ。

黙って聞いていた桜は、百合が去ろうとしたところに「ブス!ブスブスブスブス…!」と繰り返す。

桜は今のままでは結婚してもいい奥さん演じていい子の振りを繰り返して、またここも自分の居場所じゃないって言うだろうし、男性ばかりで大きな仕事を任せてもらえないと言ってるけど、その努力をしていないだけ。と言い放つ。

他の人に言えない毒を吐きたければ私に言えばいいと言ったが、百合は「住む世界が違う。」「同じ空気を吸うのも嫌。」「二度と私の前に現れないでくれる?」と言った。

 

帰宅した桜は、おじいちゃんにFAX。おじいちゃんは「いい人と出会ったな。本気で叱ってくれるのが本当の友だ。彼女と別れるな。」と返してくれた。

 

百合が退職する日が来た。

退職しようとする百合を同期たちが一人一人、言葉をかける。

その言葉に百合は何を思うのか?

2019年。脳挫傷を負って眠る桜のもとに駆け付けた百合が、抱きかかけている子供は誰の子なのか?

 

…というお話でした。

 

年代によって感じ方が違うのでは?

島育ちで空気を読むのとは無縁の、大事に愛されて育った主人公・北野桜。

若い時にこのドラマを観たら、不器用で危うい主人公に憧れなんて持ったりしてたと思います。

でもハラハラして一緒にいるのは嫌かな~とか思ったりして。

で、その桜に真っ向からぶつかっていく百合。あまりにズバズバ言い過ぎて、桜がかわいそう…って若い時なら思ったかもしれないです。

でも、百合が言うのも本当なんですよね。理不尽なことを押し付けられるのが社会で、夢夢と何度も語ってもかなえられないかもしれない。

悪役を一人で買って出てくれてる感じの百合ですが、ああやって本人に直接言える存在ってのは貴重だと思います。

桜のおじいちゃんの言う通り。桜は彼女と別れてはいけない。と思いました。

嫌なこと言う人ほど離れたらダメなんですよね。

若い時はそれが分からない。ただ偉そうに言ってくる人をただ敵とみなす。

自分の若い頃を突き付けられてるようで、とてもまともに見れないです。

このブログで感想を書こうと初回から準備してたんですけど、内容が心に響き過ぎて3回も放送した後になってしまいました。

これからも毎放送後の感想は難しいと思います。

それぐらいキツイ内容のドラマです。

 

『これは経費で落ちません!』を思い出した

このドラマを観て、最初に思い出したのは前のクールでNHKで放送されていたドラマ『これは経費で落ちません!』でした。

あのドラマも、融通の利かない多部未華子さん演じる経理部の女性が主人公で、今回桜みたいに正しいことをして社内の問題を解決していくドラマでした。

でも、最大の違いは、『これは経費で落ちません!』は正しいことをしているのに社員を退職に追い込んだりするのは本当にやっていいことなのか?主人公が悩んでいました。

そしてその悩む主人公に共感を覚え、入り込む事が出来ました。

けれど『同期のサクラ』の桜は、正しいと信じて百合に指摘されたりしても、よく分かってなくて、本当に心の底から驚いています。

第3話で百合が桜に「結局あんたは自分が正しいと思い込んでるだけなのよ。」と言ってるシーンがありましたが、全くもってその通りだと思いました。

ドラマの流れは、色々引っかき回してる桜に、周りが心を許していくドラマなんでしょうけど、こういう正しいと思い込んでまっすぐやってくる人は私もどうかと思います。

こういうまっすぐな人が善と思われるのが、ちょっと受け入れられないところがあります。

受け入れられないというと、悪だと言われてるようで、ドラマだからフィクションだからと楽しめない自分の余裕のなさを思い知らされます。

 

第3話は『花束を君に』の方がよかったと思う

主題歌が森山直太朗さんの『さくら(二〇一九)』。これがいい感じに感動を呼びます。

この曲を聴くと春を思い出して、何か始まる青春って感じがしますね!

第3話でも百合を引き止める時に流れたんですが、今回ばかりは百合がユリの花を贈られてたのもあったし、高畑充希さんもいたので宇多田ヒカルさんの『花束を君に』の方が合ってたのでは?と思いました。

 

花束を君に贈ろう言いたいこと言いたいこときっと山ほどあるけど

神様しか知らないまま今日は贈ろう涙色の花束を君に

 

って歌詞がぴったりくると思いました。

同じ前にヒットした曲を流すなら、こっちの曲の方が合ってませんか??

 

椎名桔平演じる人事部長の真意は?

桜を人事部に置いた椎名桔平さん演じる人事部長の黒川。

桜を使って、自分がしたいことをやっていってませんか?

第1話では、挨拶の話が長い社長。第2話では、部下の労働時間を見直さない営業部長。を大人しくさせる。第3話では、有能な社員の引き留め。

どうも黒川の思惑通りに桜が動かされてるような気がします。

私は『春よ、来い』からの椎名桔平さんのファンですが、今回は腹黒い所がありそうな役ですね~。

スッと立っている姿は惚れ惚れするばかりですが、どうも役どころが読めない。

でもま、毎回登場してくれるみたいなので、目の保養、あ、今よく使われる言い方で言うと眼福って言うんですか?それが出来るからいいんですけどね~。

出てくれるだけでとにかく嬉しいです。

 

次回の第4話は、設計課の蓮太郎くんに何か問題が起こるみたいです。

桜が蓮太郎が持ってるカッターで怪我をする場面も予告で映っていました。

また同期のために桜が追い込まれていく状況になるんでしょうか?

2019年現在は入院中だし、救いようのない結末だけはやめて欲しい。

悲しい話は現実にたくさんあるんで、ドラマでまでしんどい話は見たくないです。

 

以上、『同期のサクラ』第1話/第2話/第3話を観た感想でした。