東海テレビ・フジテレビ系列のドラマ『その女、ジルバ』。1月9日夜11時40分から第1話が放送されました。
おもな登場人物
- 笛吹新:池脇千鶴さん…福島県出身。大手百貨店のアパレル店で販売員として働いていたが、物流倉庫に左遷された。昔結婚直前まで行った恋人が別の若い女性に取られた過去を持つ。40歳の誕生日の日に、一番会いたくない元恋人前園が倉庫から異動してきた上、宝くじにも当たらず「変わりたい!」と思い"40歳以上"のホステス募集の張り紙を見て入ったバーで若者扱いされる。源氏名は「アララ」。
- 浜田スミレ:江口のりこさん…新が働く倉庫の正社員のグループリーダー。倉庫の仕事に誇りを持っている。
- 村木みか:真飛聖さん…新の倉庫の同僚。新と同じ百貨店から出向組。仕事への情熱を失い文句ばかり言っている。前園とは同期入社。前園が女性社員を捨てて若い女性に走ったことを知っており、新に前園に気を付けるよう助言。その捨てられた女性が新とは知らない。
- 前園真琴:山崎樹範さん…新の元カレ。婚約直前で後輩の女性に手を出し妊娠させその女性と結婚し新とは破談。本社から新がいる倉庫に異動してきた。
- 久慈きら子:草笛光子さん…『OLD JACK&ROSE』の2代目ママ。くじらママと呼ばれる。何度も修羅場を乗り越えてきている。
- 大田原真知:中尾ミエさん…『OLD JACK&ROSE』の元ホステス。チーママと呼ばれる。直木賞を受賞した作家だが時々店に顔を出す。
- 七子:久本雅美さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ナマコと呼ばれる。初代ママ・ジルバに助けられ、恩を感じている。おせっかいの世話好き。
- 菊子:草村礼子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ひなぎくと呼ばれる。清純派のアイドル的な人気で、親衛隊がついている。
- 花富屋敷衿子:中田喜子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。自称59歳でエリーと呼ばれる。恋に生きる女性で、結婚詐欺師に騙されて路頭に迷ったところをジルバに助けられた。
- 蛇ノ目幸吉:品川徹さん…『OLD JACK&ROSE』のマスター。くじらママと共に店を支えてきた。
- ジルバ:池脇千鶴(2役)…『OLD JACK&ROSE』の初代ママ。
- マイカ:華村あすかさん…幸吉の孫。
- 石動良一:水澤紳吾さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
- JUZO:草地稜之さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。熟女好き大学生。
- 滝口:梅垣義明さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
- 花山:芋洗坂係長さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
第1話のあらすじ
2019年秋の東京。
笛吹新は一人暮らしの家で40歳の誕生日の日を迎えた。お祝いメールが届いたかと思いスマホを開けば、ネット通販からだけ。
お弁当を作り自転車で出勤している途中に通りかかった公園で、辛そうにしている老婆見かけ、40年後の自分を見たような気がした新は思わず声をかける。
その老婆は「お気になさらないで。」と言ったものの財布を忘れてきており、新は水とスポーツドリンクと栄養ドリンクを買ってあげた。
職場である百貨店の物流倉庫に着いた新は、朝礼で百貨店の商品事業部から異動してきた前園真琴が、新任の課長として赴任してきたと知る。
前園は新のかつての恋人。結婚直前で別の若い女性社員に手を出し妊娠させ、そのままその女性と結婚した、新にとってこの世で一番会いたくない男だった。
一緒に朝礼に出ていた同僚の村木みかが、前園がかつて売り場のテナントにいたアパレル会社の販売員と結婚直前まで行って、若い女に手を出しデキ婚した噂を新に吹き込む。そして前園だけは信用したらダメだと教える。
しかしその捨てられた女性こそ、新本人だとは知らない様子。新も初めて聞いたふりをして話を流した。
朝礼後。職員たちに挨拶回りする前園ととうとう顔を合わせた新。
前園は新たに気付き「俺たちやっぱり運命の糸で結ばれてんのかな?」と調子づいた発言をし、イラつかせた。
帰り道。
自分への誕生日プレゼントつもりで、財布に入っていたお金を全部使ってスクラッチ宝くじを購入。
200円しか当たらなかったが喜んでいると、宝くじが飛び散って拾いに行くと『OLD JACK&ROSE』というバーの店の前に着き"40歳以上”のホステス募集の張り紙を見つけた。
新は「今ここで新しい何かをしないと、私は私の人生を嫌いになっちゃう。」と思い切ってバーの扉を開けた。
バーにいたのは、ナマコにひなぎくにエリー。3人でダンスの練習をしていた。
おそるおそるホステス募集の張り紙を見て入ったと告げると、マスターの幸吉から「うちはロリコンクラブじゃないんだ。40前に用はないよ。」とあしらわれる。
さらにエリーとひなぎくが「うちはクラシック路線。」「お店が浮ついちゃうわ。」と畳みかける。熟女専門のバーなのだ。
3人は新を囲み、若いとからかう。
新は「本当に今日から私、40なんです!!」と必死に訴えた。
そこへ、ママが帰ってきてエリーら3人に開店の支度を急かした。
「くじらママ」と呼ばれる『OLD JACK&ROSE』のママは、幸吉に「雇ってあげたら?」と新を推薦。ママは朝、新が公園で助けてあげた老婆だった。
キレイに着飾り化粧を施したくじらママはとても美しく、新はくじらママと朝の老婆が同じ人物だと気づかなかった。今朝は二日酔いだったという。
くじらママの提案で、新は『アララ』という源氏名でお試しで働くことになった。
エリーら3人に化粧を施され、アクセサリーにドレス、髪にはつけ毛も着けられた。
靴とドレスは、初代ママのジルバママのダンスシューズとドレス。
新は変身した自分の姿を見て、シンデレラがガラスの靴を履いた時のような気持ちになる。
しかし履きなれない靴は痛く、ぎこちないままお店に立った新。
最初に来店した常連客のJUZOが新を見て「何で若い子いんの?」と不機嫌。
JUZOはくじらママの大ファン。まっすぐママのもとへ向かった。
次々来店する常連客は皆、新を見て「ギャル。」「誰かのお孫さん?」と若者扱いした。
ナマコは、新を見習いとして常連客の滝口と花山に紹介。
二人は「きゃぴきゃぴギャル。」「ぴちぴちし過ぎ。」と新に言う。
別のお客さんにも「ヤングギャル」とも言われ、だんだんと顔がほころんでくる新。
「40なんてね、若い若い。」「焦ることはないよ。若いうちに人生楽しまなきゃ。」「女は40から!」
そんな言葉を聞いて新は「幸せ過ぎて怖くて。外じゃお金払ってもこんなこと言ってもらえませんから。」と喜ぶ。
盛り上がってきたところに、くじらママがお店にいた皆に、お客の荒木さんが部長に昇進したことを報告。
エリーとナマコとひなぎくは「お祝いしなきゃ。」と席を立ち、衣装を変え舞台でダンスを披露。
お客さんたちもリズムに乗り、新も言われるがままタンバリンで場を盛り上げた。
最後は主役の荒木さんをはじめ、新も舞台に上がり楽しい時間を過ごした。
「なんて素敵な思いがけない夜。」と感激する新だった。
閉店後。
幸吉さんに履歴書の様子を差し出され、名前と連絡先を書くように言われた新。生年月日を書いている途中で、ひなぎくに今日が40歳の誕生日だったと気づかれた。
幸吉とくじらママ、ナマコにひなぎくにエリー。みんなで『ハッピーバースデー』を歌ってくれた。
皆の優しさに大粒の涙を流して喜ぶ新だった。
帰宅後。余韻に浸り月を眺めていた新。
夢ではないかと思っていたところに、当たったスクラッチくじと、耳に残ったイヤリングを見つけて、改めて今夜のことが現実だと知る。
お店に残っていたくじらママと幸吉は、戦争が終わってすぐの頃のジルバと3人でお店を始めた思い出話をした。
「今の40歳って、私たちの頃の二十歳みたいなもんね。いやもっと子供に見える。」
翌日。
お昼ごはんを一緒に食べていた村木に「ギャル」と言われて嬉しいと話す新。
ホストクラブにでも通って騙されてると必死に止める村木。
こっそり話を聞いていた前園は、ホストに騙されてあとで会社のお金を使いこむのでは?と話を飛躍させて警戒。
前園の妄想を聞いた浜田は、前園がリストラ対象をさがすために出向してきたと見抜くのだった…。
…というお話でした。
おばさんって呼ぶ?
主人公は池脇千鶴さん演じる40歳を迎えたばかりの女性。
職場とか宝くじ売り場の男の子に「おばさん」と呼ばれていました。
これ、同じ職場の人やお客さんに「おばさん」なんて呼びます?
小学生の子供じゃあるまいし、「おばさん」呼ばわりすることにドラマと分かってても腹立ちました。
あと、元恋人の前園!!
「どこのおばさんかと思った。老けたな。」って失礼なやつ!!
でも…。
おばさんと呼ばれる40の新も、公園でしんどそうにしていた80のくじらママを見て哀れに感じるんですよねー。
『OLD JACK&ROSE』で再会して「おばあさん!」って口にしてるし!同じように言ってるんですよね。
そうは言いつつも、池脇千鶴さんが化粧もしなくなった女性を演じてるのがとてもリアルで、確かにおばさんに見えました。
2007年の大河ドラマ『風林火山』で見ていた三条夫人役の時の池脇さんとは全然違って、戸惑ったのも確か。
最後に『OLD JACK&ROSE』の初代のジルバママの写真が出てきたんですが、このジルバママも池脇千鶴さんが2役で演じられてるとのこと。
写真で見る限り、同じ人物とは思えません!
池脇千鶴さんスゴイです!
1話の前半は全体に暗い感じで失礼発言もチラチラ出てくるし、嫌なドラマだな~~と構えてしまいました。
おばさんの誕生日あるある
40歳の誕生日にお祝いメールが通販のダイレクトメール。
これ、誕生日前からじゃんじゃん送られてくるんですよね~~!
私も何社から送られてきてるか。
お祝いしてるに見せかけて、割引クーポンを送ってきて買わせたいだけ。
別に祝ってもらってないし。
まぁ、何年も繰り返し送られてくると誕生日月まで待って割引狙って買うようになりましたけどね!
こういうおばさん誕生日あるあるがリアル過ぎて、見てて自分自身もイタかったです。
くじらママの言葉に泣いた
40歳になった新が、変わりたい!って思ってたところに『OLD JACK&ROSE』のホステス募集の張り紙…。しかも40歳以上!
「ぴちぴち」「ヤングギャル」と言われてる新を見て、同じ40過ぎの私もなんだかくすぐったい気持ちになりました。
新がどんどんお店の雰囲気に癒されていくゆったりとした時間が素敵で、グッとドラマの世界に引き込まれていきました。
閉店した後にみんなに『ハッピーバースデー』を歌ってもらって、誕生日がママ達と出会った記念日にもなっていった流れがよかったです!
最後にくじらママが「あなたのこれまでの40年。そしてこれからの大切な人生を命ある限り生きていきましょう。ね!」に言ってくれて、感動してしまいました。
新が皆にお礼を言って「私本当に本当に今日この店に来て、お店の扉開いて、朝起きたらもう40になっちゃってて。もう何もかもうまくいかなくって。私の人生もうこれでおしまいかなって。でも、こんな素敵な誕生日生まれて生まれて初めてで。」と大泣きするシーンでは私もつられて泣きました。
一気に、いいドラマだなーと思いました。
リストラ危機?
幸せムードで仕事もいい感じなっていくのかと思いきや、元恋人の前園は新をリストラしようと動き出しそうな雰囲気…。
昼の仕事にいきなり危機が訪れるみたいです。
でも、最初愛想が悪かった江口のりこさん演じるチームリーダー・浜田が、前園から守ろうとしてくれるのでは?というのも感じられました。
『OLD JACK&ROSE』で働くようになって、新の人生が本当に明るくなっていってくれたら…と期待します。
今の新は、口を閉じた時にへの字になってるのが気になります。
このへの字の口角が上がって表情豊かになっていったらいいな!!
今のところ、最年少の池脇さん演じる新より、周りのホステスさんの方がキレイ!
特に私は草村礼子さん演じるひなぎくが好きです。
なので、これが追い付け追い越せで新もキレイになって欲しい!
第1話は最初は暗くてどうかと思いましたけど、話が進むにつれ尻上がりに面白くなっていきました。
引き続き見ていきたいと思います!!
以上、『その女、ジルバ』第1話を見た感想でした。