毎週月曜夜9時からフジテレビ系列で放送中の月9ドラマ『イチケイのカラス』。
5月24日に第8話が放送されました。
前回、第7話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 入間みちお:竹野内豊さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の裁判官。職権発動で周りを振り回しつつも、傍聴マニアから人気がある。弁護士だった頃の裁判で、日高と因縁がある様子。
- 坂間千鶴:黒木華さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)に赴任してきた特例判事補。赤字続きのイチケイを立て直すためにやってきた。入間の時間をかけた裁判のやり方を改善して欲しいと思っている。
- 石倉文太:新田真剣佑さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。元傍聴マニアで、みちおファン。一番いい席で裁判が見れる書記官を天職だと思っている。人との距離を縮めて壁をつくらないようにするのがポリシー。
- 浜谷澪:桜井ユキさん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。子持ちでみちおのせいで帰るのが遅くなることにイライラしながらも、慣れてしまっている。
- 一ノ瀬糸子:水谷果穂さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の新人事務官。みちおを顔はいいのに残念だと思っている。
- 川添博司:中村梅雀さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の主任書記官。
- 駒沢義男:小日向文世さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の部長裁判官。12年前にある裁判で弁護士を辞めようとしていたみちおを裁判官にスカウトした。
- 日高亜紀:草刈民代さん…最高裁事務総局判事。坂間の司法修習生時代の教官で、イチケイの赤字状態を立て直すよう坂間に期待をかける。
- 城島怜治:升毅さん…主任検事。駒沢の同期でライバル。
- 井出伊織:山崎育三郎さん…城島の後輩検事。
第8話のあらすじ
ある日の夜。
イチケイの書記官・川添は、帰りの電車のホームで泣いている女性を見かけ、話を聞くと痴漢に遭ったと言うので、近くを見ると足早に去っていく男を見かけ追いかけたが見失った。
しかしその追いかけている姿が逃走していると勘違いされ警察に捕まってしまった。
川添から連絡がきた入間がイチケイ全員に川添が捕まったとメール。
川添はすぐに無事解放されたものの、翌朝イチケイ内ではその話題でもちきり。
川添はやってないと主張を続けていたところ、事務官から書記官になるための定期実務研修生・前橋幸則(渡辺佑太朗さん)、磯崎由衣(夏目愛海さん)がやってきた。
駒沢は合議制で扱いたい案件があると言い、研修生2人にも立ち会わせた。
案件は傷害事件。
被告人は潮川恵子(真凛さん)。被害者は山寺史絵(朝加真由美さん)。被告人の潮川の名を見て驚いた坂間。坂間が裁判官、浜谷が書記官を務める窃盗事件の被告人だったからだ。
潮川被告人は、1年前にも万引きの前科があり保釈中に起こした二度目の犯行。万引きしたスーパーマーケットの人に捕まっていた。
その時に潮川が万引きするのを見かけて店に伝えたのが山寺だった。
ここまで聞いて、潮川がスーパーで万引きするのを伝えた山寺に対する逆恨みとも考えられた。
現在坂間が審理中の窃盗事件の被告人である潮川が、保釈中に目撃者だった山寺にけがをさせる傷害事件を起こしたのだ。
被告人の保釈申請を認めたのが間違いだったのでは?と指摘する事務官の一ノ瀬。
被告人の潮川には6歳の娘がいて、夫は海外赴任中。
一人で娘の世話と義母の介護をしており、そのストレスで軽いうつ状態で服薬をしていた。おまけに娘を長い間預ける当てもない。
罪を認めて逃げる恐れもないことから、書記官の浜谷が坂間に在宅からの審理がいいのでは?と強く意見を言い、坂間がそれを受けて判断した結果だった。
駒沢は、窃盗事件と傷害事件を併合して審理に当たると決定。
併合審理1日目が始まった。
被告人潮川は、被害者である山寺を怪我させたことは認めたが、4か月前に山寺に万引きを目撃され店に伝えたことを恨んではいないと否定。
山寺は潮川の小学校時代の先生。今度は潮川の方が山寺先生が万引きするのを見かけ、止めようとして逆の襲われたことで、身を守ろうとしてしまった結果の傷害事件だと主張。
裁判長の入間が潮川に詳しい状況を説明するように促す。
潮川はスーパーで山寺が万引きしているところを目撃。返却して謝れば罪問われないと思い、店を出て山寺を追いかけた。
盗んだ物を返すようすすめたが、突き飛ばされてしまった。倒れ込んだ潮川は、山寺がさらに襲ってきたと思い、近くにあったもので追い払おうとしたら、それが偶然山寺の頭に当たってしまった。
山寺が倒れ込み「盗んだ物を返すから行って。」と言われたのでそのまま帰った。
というのが潮川の主張だった。
取り調べの段階から主張していたが、虚偽の発言だと取り上げてもらえなかったという。
捜査担当検事によると、被害者が万引きした証拠が一切なく、事件直後に被害者は夫で市議会議員の山寺信吾(大谷亮介さん)に助けを求める電話をかけた。
夫は「逆恨みで元教え子に襲われた」と聞き、10分後夫が現場に駆け付け、山寺の意識はなく病院へ緊急搬送。命は助かったが、軽度の麻痺が残り、記憶障害があって事件のことも覚えていなかった。
ということだった。
駒沢は潮川に、被害者の怪我は気にならなかったのか?と質問。大したケガじゃないと思ったのと、自分にいて欲しくないと思ったのでは?と思ったから立ち去った。
元教え子に、万引きや襲い掛かったことを恥ずかしく思ったのでは?と思ったという。
2度目の万引きの審理中の潮川に、入間は「万引きをしてる相手を見て止めようとした時にどんな気持ちだったのか?」と質問。すぐには答えられない潮川。答えは持ち越しとなった。
続いて坂間が、夢中で応戦したというが、何度殴ったか覚えているか?と質問。これには一度だったと答えたので、井出検事に、一度の殴打で急性硬膜下血腫が出来るのかどうかの資料を提出するよう指示した。
審理後の話し合いで、入間が、育児と介護のストレスから万引きをした。という先入観をして、万引きをする病気だったのでは?と言い出す。
入間の話に基づき弁護人の堤(阿部翔平さん)が、専門医に診断してもらったところ、潮川がクレプトマニアという窃盗をしてしまう精神障害の一種である病気だと分かった。
突然知らされた病名に驚く潮川と潮川の夫。
被告人の夫・拓馬(森岡龍さん)は、6歳の娘・ほたる(寺田藍月さん)の為にも裁判が終わったら離婚する考えを伝え、混乱する潮川。
離婚後は夫が娘を引き取り、義母の介護は自分が何とかすると言う夫。
夫・拓馬は、育児も介護も一人で大丈夫だと言い、万引きも二度としないと言っていた潮川に騙されたと憤っていた。
何も言い返せない潮川だった。
併合審理2日目。
まずは、入間が潮川に、窃盗の病気だと知らされてどう思ったのか?と質問。
ダメな人間だと思いました。と消え入りそうな声で答える潮川。
そして被害者・山寺が間違いなく2度殴打をされていることが判明。
検察の調べで、二カ所の怪我のうち、一つは小さく、もう1つがかなり強い力で殴ったことも分かった。
二度殴ったのでは?と聞かれ動揺し何も答えられない潮川の様子を見て、川添が休憩をはさむよう意見。認められ休憩することになった。
川添と浜谷、研修生の二人と書記官だけが付き添っての休憩で、潮川は離婚を切り出されたと話した。
浜谷は「たとえ離婚したとしても、潮川さんがほたるちゃんのお母さんであることに変わりはありませんよ。お母さんとして今この瞬間に出来ることがあるんじゃないですか?」と諭し、潮川を落ち着かせた。
審理に戻り、今度は冷静に万引きの時の気持ちを語る潮川。山寺が万引きするのを見て、成功したらダメ。自分が止めないとと思ったという。
山寺に襲われて応戦したが、殴ったのは一度だとしっかりと答えた。
次に被害者の夫・山寺信吾の証人尋問が始まった。
妻から襲われたと電話をしてきたと主張。長年教師として働いてきた妻が、万引きしたなどと聞かされて許せないと話した。
証言の食い違いが気になった入間。万引きしたという証言の食い違い。二度目の殴打があって被告人が一度しか殴っていないと言うなら、二度目は別の人が殴ったことになる。
職権を発動し、裁判所主導で捜査をすることになった。
傷害事件の現場の川原で、書記官研修生2人も交えての検証。
研修生の前橋が、二度目の殴打は10分後に駆けつけたという夫なのでは?市議会議員をしている夫にとって、妻の万引きに加え傷害沙汰まで起こしていたら自分の名誉に傷がつくと考えたのでは?と推測。
山寺の万引きの証拠は見つからなかったので、近くの川を書記官の川添と浜谷、研修生の二人で川さらいをして盗んだ物がさがして見つけた。
一方で山寺の夫が、妻から連絡が来た時に怒っていた様子だったという目撃証言も出た。
そこへ、潮川の弁護人に潮川の夫から娘のほたるがいなくなったと連絡が入る。
ほたるはいつも母を助けようと動いていて、今回も誘拐ではなく自らの意思でどこかに出かけたと見られた。
ほたるの行動が審理に大きな影響を及ぼすことに!
山寺に二度目の殴打をしたのは誰か??
入間たちはどんな判決を下すのかーーー??
…というお話でした。
「大丈夫」に騙された
今回の被告人は二度万引きをして捕まっていて、介護と育児のストレスが原因でやってしまったということでした。
二度としない。介護と育児も一人で大丈夫だと夫に言っていた被告人。しかもクレプトマニアという窃盗をしてしまう病気だという子とまで分かって、夫は全然大丈夫じゃない。騙されたと怒り、娘の為にも離婚すると言い出していました。
騙されたって何?
騙したわけじゃないでしょう?自分だって病気なのが分からなくて急にそんなこと言われて混乱してるのに、それを責めるなんてヒドイ人だな~と思いました。
別れた方が楽になるからいいだろうって突き放してましたよ、この夫さん。
娘取り上げられて楽になるだろうって…。
前半でかなり嫌な気分になりました。
お母さんを助けたい娘
被告人の6歳になる娘さん。両親が離婚させられるかもしれない。とおばあちゃんとおばさんの会話を聞いて知ってしまいます。
いつもお母さんを助けようと動いていた娘さん。
まだ小さいのに、一人で歩いていく姿は泣けました。
しっかりしてる子です。
お父さんも娘のために離婚するって言ってたけど、娘さんが直接学校で何か嫌なことがあって、嫌だと言ったんだろうか?
娘さんは世話をされてる立場だけど、自分自身はお母さんを助けて一緒に家事をしてるつもりだったんでしょう。
自分だって力が足りないながらもお母さんと一緒にやってきたつもりなのに、お母さんが一人で耐えてると思ってたと知ったら、悲しいだろな。
今回、娘さんが出て来てくれたおかげで色々真相が分かったから、よくやった!って思いました。
窃盗の病気は大変だと思ったけど、娘さんの行動に胸を打たれ、いい話だな~と思いました。
入間の甥っ子登場!
審理が終わり、石倉の家のそば屋で話している時、ずっと入間の話に出ていた甥っ子が登場!!していました。
いつも入間に素朴な疑問をぶつけている甥っ子さん。
子供なのだと思っていたら、なんと!武井壮さん演じる成人男性・道彦でした。
今回の話は思い込み先入観で判断してはいけないって話でしたんで、入間の甥の質問内容が素朴すぎるからって、子供とは限らないってことを言いたかったんでしょう!!
でも、まさかこんなかなり大きいと言うか、成人の甥っ子だとは思いもしませんでした。
これから甥っ子が出てくるのかな?
それかもう甥っ子話がなくなるから本人登場だったのかも?
色々考えてしまう甥っ子登場でした。
石倉が坂間に告白
前回、弁護士時代に入間と同じ事務所で働いていた青山弁護士が別れ際に坂間に「辞めといた方がいいよ。みちおだけは。」と助言していました。
今回の冒頭で「私が入間さんを…意味が分からない。」と石倉に相談する坂間。
石倉は「僕の気持ちわかって言ってます?」と言い返してましたけど、それには全く気付いていない坂間。
今回の審理で気持ちは夫婦でも伝えないと分からない。ことを知った石倉が、今度ははっきり「好きです。」と坂間の告白。
坂間は「私も好きです。」と仕事のパートナーとしてやりやすいとにこやかに返していました。
何で青山の「やめといた方がいいよ。」はその意図通りに坂間に伝わって、「好きです。」とストレートに気持ちを伝えた石倉の気持ちは伝わらないのか?
「恋愛偏差値低すぎ。」と事務官の一ノ瀬さんが言ってましたけど、恋愛偏差値が低いとかそんなんじゃなくて、単純に坂間が恋愛対象として石倉を見てないだけ。
でも、入間みちおはやめといた方がいいって言葉だけで自分が入間の事を…と考えるってことは、もう入間を意識してるってことですよね?
石倉に入る隙なし!って感じです。
青山さんもサラッとみちおが好きだと言ってたし、好きになると大変そう…。
青山さんは時々しか出てこないし、みちこの元飼い主で交流はあるかもしれないけど、坂間にもチャンスはあるんじゃないかな?
でもまぁ、入間みちおは坂間の事何にも思ってないだろうな…。
青山さんと一緒で坂間も片思いかな??
恋愛問題は何も進展がなさそうです。
次回は裁判員裁判の話みたいです。
一般の人たちの審理を裁判官たちがどう導いているのか?
興味があります。
以上、『イチケイのカラス』第8話を見た感想でした。