毎週月曜夜9時からフジテレビ系列で放送中の月9ドラマ『イチケイのカラス』。
5月17日に第7話が放送されました。
前回、第6話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 入間みちお:竹野内豊さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の裁判官。職権発動で周りを振り回しつつも、傍聴マニアから人気がある。弁護士だった頃の裁判で、日高と因縁がある様子。
- 坂間千鶴:黒木華さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)に赴任してきた特例判事補。赤字続きのイチケイを立て直すためにやってきた。入間の時間をかけた裁判のやり方を改善して欲しいと思っている。
- 石倉文太:新田真剣佑さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。元傍聴マニアで、みちおファン。一番いい席で裁判が見れる書記官を天職だと思っている。人との距離を縮めて壁をつくらないようにするのがポリシー。
- 浜谷澪:桜井ユキさん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。子持ちでみちおのせいで帰るのが遅くなることにイライラしながらも、慣れてしまっている。
- 一ノ瀬糸子:水谷果穂さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の新人事務官。みちおを顔はいいのに残念だと思っている。
- 川添博司:中村梅雀さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の主任書記官。
- 駒沢義男:小日向文世さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の部長裁判官。12年前にある裁判で弁護士を辞めようとしていたみちおを裁判官にスカウトした。
- 日高亜紀:草刈民代さん…最高裁事務総局判事。坂間の司法修習生時代の教官で、イチケイの赤字状態を立て直すよう坂間に期待をかける。
- 城島怜治:升毅さん…主任検事。駒沢の同期でライバル。
- 井出伊織:山崎育三郎さん…城島の後輩検事。
第7話のあらすじ
12年前の東丸電機での殺人事件の被告人として無期懲役の判決を受け、自殺した仁科壮介(窪塚俊介さん)の妹・由貴(臼田あさ美さん)に、坂間が、事件の真実を明らかに出来ると再審請求をしないか?と持ち掛けた。
殺人者の妹として色んなものを失った由貴は「何を今さら。」と兄の訴えを認めなかった裁判を信じておらず、断ってきた。
坂間は書類だけを残し帰って行った。
後日。
坂間と入れ替わるように由貴を説得に行っていた弁護士・青山瑞希(板谷由夏さん)が、由貴がもし再審請求をすれば弁護を行うと、イチケイに言いに来た。
入間と青山は弁護士時代同じ事務所の仲間で、「みちお」「瑞希」と下の名前で呼び合う仲。
みちおが飼ってる犬の「みちこ」の元の飼い主は青山で、引っ越しで飼えなくなったのを譲り受けたのが入間だった。
二人の関係が気になる様子の坂間を、坂間に片思いする書記官の石倉は見逃さなかった。
犬のみちこを入間と青山があやしていたところに、由貴から青山に再審請求をすると連絡してきた。
どうやって説得したのか?と坂間が訪ねると、青山は、国税庁OBである志摩総一郎(羽場裕一さん)の脱税事件を、検察が何故か隠そうとしていたことを由貴に話したという。
志摩が捜査を受けることで、必ず12年前の事件が持ち出され、マスコミが由貴の職場に駆けつける。逃げ切れないのは経験で分かってるはず。と現実を訴えたのだ。
しかし再審請求は開かずの扉。
青山は先手を打つため、再審請求をするという記者会見を開いた。
再審はなかなか行われない上に通常非公開で行われるところを、青山ら弁護側は公開での審理を求めると発表。審理の過程が正しいか多くの人が知るべきだと言い、もし拒否するなら正当な理由を求めると訴えた。
裁判所は再審請求を認めたが、検察の中森次長検事(矢島健一さん)は、部下となる城島検事に即時抗告を指示。検察バッシングが起ころうとも、国民が怒るのは最初だけで、すぐに忘れていくだろうと一蹴した。
即時抗告の期限は3日以内。
城島は井出に「忘れろ。」と指示。自分が即時抗告の申立書を出すと言った。
しかし、期限内に即時抗告はされなかった。
申立書を出さなかった城島検事を、中森検事の後輩・小宮山検事(テイ龍進さん)が責め立てる。
しかし城島は「何を隠したのかは知らない。俺はそんなもの守るために検察官になったんじゃない。人が死んでんだよ!」と中森次長検事に訴えたが、中森は意に介さなかった。
一方で、坂間は考え込んでいた。
そこへい最高裁判所長官が内定している日高が、再審公判の裁判長が入間に決まったと聞きつけ、訪ねてきた。
日高が憧れの人であると言う坂間に、日高は「ちゃんと見極めなさい。何が真実か。」と言って去っていった。
再審第1回公判。
マスコミが裁判所におしかけ、みちおを見守る会の傍聴マニアも数多く集まった。
由貴は、亡くなった壮介の遺影を持って傍聴席に座り、志摩宅の窃盗事件を取材していて何者かに突き飛ばされた新聞記者・真鍋(坂口和也さん)の妻・智花(山田キヌヲさん)も大きなおなかを抱えて傍聴に来た。
城島検事も傍聴に来て、遺族の二人を複雑な表情で見つめた。
公判は、検察側から事件の経緯を説明から始まった。
続いて弁護人・青山からは、被告人仁科が見たという40代の男性という証言に基づいて、現場地近くを走っていたドライブレコーダーに映っていた男性の映像を証拠として流され、当時の弁護人・入間によってその人物が、当時国税庁にいた志摩総一郎だったと判明したことも説明された。
そして、その志摩が大規模な脱税に関与し、殺された被害者・布施(中野剛さん)はそれに気づいたことで殺害されたのでは?と話す。
12年前の公判では二人に接点がないとされていたが、接点はあった可能性があるとし、その事実を検察が隠ぺいしようとしたのでは?と踏み込んだ。
これには検察の小宮山が憶測だと異議を申し立て、入間もそれを認めた。
入間は改めて再審の意味を説明。
被告人・仁科壮介が無実を訴えて命を絶ち、遺族が10年以上苦しんできた。もし12年前の裁判に誤りがあったら、それを紛れもない真実を持って正すこと。司法が犯した間違いを正せるのは、司法によってのみだと言った。
そして当時の証拠と証言を改めて再検証したいと言い「職権を発動します。裁判所主導で捜査を行います。」と宣言した。
まずは志摩総一郎の元妻・飯田加奈子(岡まゆみさん)に所在尋問をするため、元妻が経営するブティックを訪ねた。
元妻は当初、志摩が事件当日夜遅くに帰ってきて、手に血がついているように見えたと証言していた。
が、あとで志摩が若い女性と浮気をして夫婦仲が悪かったことで偽証をし、本当は家にいたと証言を変えていたのだ。
坂間と青山がこの点について、もう一度詳しく話を聞こうとしたが、元妻は、昔のことだと言って途中で話を切り上げてしまった。
入間は店にあったあるもので元妻の証言の矛盾に気付き、今でも志摩と元妻がお金でつながってるのでは?と推測。
ここまでの推測を聞いていた小宮山検事は「憶測の域を出ていない。」と一蹴。青山は「出て見せる。」と意気込んだ。
一方。かつての日高の同僚に尋問をお願いするも全員拒否。
しかし一人、書記官をやめて連絡がつかない友坂(渕上泰史さん)という人物が残っていた。
第2回公判。
弁護人の青山が、志摩の元妻の証言が疑わしいと指摘。元妻に出廷を求めたら買い付けと言っていなくなってしまった。検察が何か知ってるのでは?と挑発的な発言をした。
これに対して小宮山検事は異議を申し立て、入間もこれを認めた。が、元妻の態度は証言を拒む態度と取れるので、店の財務資料の提出を求めた。
裁判官の入間と弁護人の青山が、スムーズに公判をすすめるのを見て、危機感を強めた小宮山。
「入間裁判長及び駒沢裁判官、坂間裁判官をこの公判から排除する申し立てを行います。」と言ってきた。
志摩総一郎を疑ってかかっており、裁判の公正を妨げると判断。裁判官に対する忌避申し立てをすると言い出した。
公判後、坂間は却下すると小宮山に言った。
小宮山は上と対応を協議すると言って帰って行った。
検察は地裁が却下すると分かっていてやったのではないか?と推測する入間。
検察が忌避申し立てを却下されれば次は高裁に即時抗告をし、高裁は日高の意向を受けて、考えを改めるよう地裁に命令をしてくる。
遅かれ早かれ強制的にこの裁判から排除されるであろう入間と駒沢と坂間。
急ぐしかない。
駒沢と川添達書記官は、元書記官の友坂が現在勤める栃木のイチゴ園に出向き、話が聞けることになった。
友坂は冤罪事件の9割が裁判官のせいだと思っており、上層部の意向に反した判決を下した裁判官は出世の道を閉ざされる。と冤罪の温床だとまで言い切る。
仁科壮介が命を絶ったことは、駒沢にも責任があると非難した。
駒沢は自分の責任を認め、12年前の合議制の判決は多数決で決まったと明かす。
駒沢は志摩総一郎の証人尋問をするよう言ったが、日高は聞く耳を持たなかった。
どうして止められなかったのか後悔し、ずっと自分に何ができるのかを考えて裁判に向かってきた。再審でこの国の司法を裁く覚悟だと言い、駒沢は頭を下げた。
次の公判準備を急ぐ中、高裁が早くも検察の忌避申し立ての差し戻しをするという情報が入ってきた。
1週間後の公判が最後。
入間は、12年前の公判に関わった中森次長検事と日高裁判官に証人として法廷に来てもらうことにした。
再審第3回公判。
現最高裁判所裁判官の日高が出廷するとあって、マスコミが集まっていた。
中森検事と日高裁判官は証人として出廷し、真実を語ってくれるのか?
入間たちは司法を裁くことが出来るのかーーー??!!
…というお話でした。
早く通った再審請求
初回から引っ張ってきた入間が裁判官になったきっかけとなった12年前の事件。
再審請求がまず通るのか?という所から、時間がかかるだろうな~~と予想していました。
ところが!
入間ら裁判所が認め、検察も城島検事が正義を貫いて即時抗告を出さずに再審が認められた。
これまでずっと引っ張ってきたから、再審までも時間がかかるのだろうと覚悟していたのに、意外にすんなりと話が進んでビックリしました。
早いと言っても事件から12年経ってるわけですから、証拠のドライブレコーダーは古くて証拠として機能しなかったり、証人が過去のことだからと真剣に答えてくれなかったり…。時間の経過は怖いです。
中森次長検事が、再審請求された公判を受けなかったことを、国民は最初は怒っても忘れていく。と言ってた通り、確かに時間が経つと忘れて行ってしまう。
再審するなら出来るだけ早い方がいいと改めて思いました。
お金を受け取っていたと思ったけれど…
私は最初、裁判所も検察と国税庁とグルだと思ってました。
脱税のお金は検察も裁判所も受け取ってると思ってました。志摩総一郎が2億円ものお金を独り占めするとは思えないし。
脱税に協力した国税庁はもちろんのこと、志摩をかばおうとして最高裁判所に持ち掛けた人物がいるはず。
脱税したのも、どこまで志摩に利益があったのか?
そこの真相は明らかになりませんでしたね。
日高がドラマの中盤過ぎの7話で陥落するとは思いませんでした。
日高もお金もらって出世してると思ってましたし。でも違うみたいです。
最大の敵として君臨しているのは、別の人物??
政治家かな?
検察が隠したい闇って何?
志摩はもう捕まったから隠す必要もないし、喋ってくれたらいいのに!
次回はまた全然違う事件を扱うようで、話はここまでみたいです。
最終回までには脱税事件の闇を明らかにして欲しい!!
以上、『イチケイのカラス』第7話を見た感想でした。