毎週月曜夜9時からフジテレビ系列で放送中の月9ドラマ『イチケイのカラス』。
5月10日に第6話が放送されました。
おもな登場人物
- 入間みちお:竹野内豊さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の裁判官。職権発動で周りを振り回しつつも、傍聴マニアから人気がある。弁護士だった頃の裁判で、日高と因縁がある様子。
- 坂間千鶴:黒木華さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)に赴任してきた特例判事補。赤字続きのイチケイを立て直すためにやってきた。入間の時間をかけた裁判のやり方を改善して欲しいと思っている。
- 石倉文太:新田真剣佑さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。元傍聴マニアで、みちおファン。一番いい席で裁判が見れる書記官を天職だと思っている。人との距離を縮めて壁をつくらないようにするのがポリシー。
- 浜谷澪:桜井ユキさん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の書記官。子持ちでみちおのせいで帰るのが遅くなることにイライラしながらも、慣れてしまっている。
- 一ノ瀬糸子:水谷果穂さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の新人事務官。みちおを顔はいいのに残念だと思っている。
- 川添博司:中村梅雀さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の主任書記官。
- 駒沢義男:小日向文世さん…東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)の部長裁判官。12年前にある裁判で弁護士を辞めようとしていたみちおを裁判官にスカウトした。
- 日高亜紀:草刈民代さん…最高裁事務総局判事。坂間の司法修習生時代の教官で、イチケイの赤字状態を立て直すよう坂間に期待をかける。
- 城島怜治:升毅さん…主任検事。駒沢の同期でライバル。
- 井出伊織:山崎育三郎さん…城島の後輩検事。
第6話のあらすじ
窃盗罪の第1回公判が始まった。
被告人岸田茂(バカリズムさん)は、オメガ会計事務所所長・志摩総一郎(羽場裕一さん)宅に忍び込み金庫から現金113万円を窃取。
犯行後、盗んだ自転車で逃走を図ったが、新聞配達員の自転車同士の接触事故を起こして相手に顔を見られたことで指名手配され、一週間後に自首。
岸田は前科6犯。全部窃盗罪だ。
検察の井出が岸田が国立大出身でエリートから脱落して窃盗を行うようになったと説明すると、被告人の岸田が聞き捨てならないと反論。「エリートから脱落して窃盗という紋切型な発想は全国の泥棒を敵に回す。」と言い出した。
そして泥棒の魅力と自身が泥棒をする時には事前に何をするか?窃盗しやすい曜日まで得意げに語る。岸田のポリシーは「お金が余ってると踏んだ家しか狙わない。」「
人は絶対に傷つけない。」の2つだという。
裁判長の入間みちおは、自転車で逃げるつもりならどうして最初から用意していなかったのか?と質問すると、岸田は「一時の気の緩み。」と答えた。
第2回公判。
岸田が逃走時にぶつかった新聞配達員が証人として出廷。
岸田が重そうなかばんを自転車のカゴに載せていて「ハンドルが切れなかったのでは?」と証言。岸田が怪我をしたようなので、念のため交番に話したのだという。
配達員の証言を受け、重そうなかばんには何が入っていたか?と岸田に質問する入間。
岸田は「泥棒におけるあらゆる道具。」と答えた。
入間は「どんな道具?」と聞いたが岸田は答えず、周囲の防犯カメラで確認を取ることになった。
入間は、岸田が理路整然と話していたのに逃走時のことになると「一時の気の緩み」とあやふやなことを言い出したことと、前科6犯で初めて自首している点も気になっていたからだ。
入間のいつも通りの公判の流れと見えていたが、坂間はいつも通りじゃないと見抜いていた。
今回、岸田が盗みに入った被害者の志摩総一郎は、入間が12年前弁護士時代最後に扱った案件に関わる人物だった。
12年前の東丸電機で起こった殺人事件。
被害者は経営戦略部部長・布施元治。被告人は研究部主任・仁科壮介(窪塚俊介さん)。工場の製造部に異動させられ、精神不安定な状態が続いて被害者と何度もトラブルを起こしていた。
事件当日。仁科壮介は口論の末、布施を工具で布施を殴りつけ殺害。逮捕され罪を認めていたが、公判では一転して無罪を主張した。
弁護人だった入間が仁科から聞いた話では、現場に来た時には既に布施は亡くなっていて、現場から走り去る男の姿を見たという。
そして倒れている布施に駆け寄り近くにあった血だらけの工具を手に持った。無実を主張したが、検察からの厳しい取り調べにやったと認めてしまった。
弁護人だった入間は仁科が見たという男を徹底的に調べ、志摩総一郎だと突き止め、公判で証人として申請したが、当時裁判長だった日高に「関連性が薄い。」と却下された。
入間には「どうして証人尋問を拒否したのか?」「どうして現場検証をさせてくれなかったのか?」という疑問が残った。
日高が下した判決は無期懲役。仁科は「私は無実です。」というメモを残して自殺。
入間は「どうして仁科さんを救えなかったか?」
当時、入間が証人として呼ぼうとした志摩総一郎は、当時国税庁の官僚で現在はオメガ会計事務所の所長。オメガ事務所が東丸電機の税務顧問を請け負っている。
その志摩総一郎の家に今回、岸田が窃盗に入ったということだった。
岸田の逃走経路にあった自治体の防犯カメラに閲覧申請をした書記官の石倉が、自分達よりも前に防犯カメラを見せて欲しいという人物がいたことを掴んだ。
新聞記者の真鍋伸(坂口和也さん)だ。
新聞社に問い合わせると真鍋は数日前に何者かに突き飛ばされ頭を打ち、脳に損傷を追って入院中。犯人は分っていないとのことだった。
入間は単独から合議に切り替え、職権を発動し、裁判所主導で改めて捜査を行うことにした。
弁護人と検察を呼んで、防犯カメラに映った岸田の姿をもとに現場検証をすることになった。
岸田は犯行前軽そうに持っていたカバンが、犯行後明らかに重たそうにしていた。
自転車のカゴにカバンを載せてよろける姿から何キロのものを持っているか、岸田と体型が似た川添が、実際自転車に乗ってカゴに様々な重さのカバンを載せて検証。
民間の科学捜査研究所の人に来てもらって、カバンの中身は20㎏だと特定された。
現金113万円以外被害届は出ていないが、全て現金だと仮定すると20㎏で2億円と推定。
岸田は価値のあるものしか盗まないはず。
入間たちは、その価値あるものを調べていたかもしれない入院中の新聞記者・真鍋を訪ねた。
真鍋は意識不明。真鍋の妻・智花(山田キヌヲさん)によると、国税庁の天下りついて調べていたという。
真鍋の上司の人の話によれば、志摩総一郎は天下りのコーディーネーターのような役割を担っていた人物だったとか。
真鍋が何故志摩総一郎が被害に遭った窃盗事件について調べていたかは不明。
妻は里帰り出産のために帰省しており、真鍋が突き飛ばされた日の翌日に会いに来る予定だったと話す。
その時に生まれてくる子供の名前を聞く予定だったことも話してくれた。
さらに警察から話を聞くと、この窃盗事件を取り調べをした小宮山検事(テイ龍進さん)が大至急送検するよう要請していたことが分かった。
駒沢は、城島検事と井出検事に小宮山検事の取り調べの様子を録音録画を証拠として提出する事をお願いしたが、小宮山検事に「不見当」と拒否された。
城島と井出が小宮山に詰め寄っていると、次長検事の中森(矢島健一さん)が割って入ってきて圧力をかけてきた。
中森は城島の後輩でありながら、出世をして城島の上司となっている人物。
中森は地裁の捜査協力を禁止すると言い渡し、小宮山から証拠を提出してもらうことが出来なかった。
第3回公判。
岸田は木彫りの置物を盗んだと証言。
証人として出廷した志摩総一郎も岸田の供述を受け、模造品の木彫りの置物を盗まれたと認め、盗まれたのにも気づかなかったと証言した。
志摩は、裁判長の入間の顔を見て、入間が12年前の弁護士時代に証人として呼び出し、容疑者のような扱いを受けたと言い「私に対して固執する何かがあるのでしょうか?最高裁に抗議書を提出します。」と言ってきた。
入間は意見があるなら、言ってもらって構わない。過去の事件と今回の事件は関係ないと言い、岸田被告人と真実を持って向き合いたい。ただそれだけだと言い切った。
続いて、駒沢が要請していた小宮山検事の取り調べの録音録画は「不見当です。」と答えた城島検事。駒沢が最も嫌いな言葉だった。
公判後に誰からの圧力か?と城島に質問した駒沢。
圧力をかけてきた中森次長検事は、12年前の仁科壮介の殺人事件の公判を担当した検事だった。
次長検事は検察のナンバー3。城島も手が出せない。
表立って動いている小宮山検事は特捜時代からの中森検事の後輩。城島と井出は一切の捜査協力を禁止されたのだ。
もし盗んだのが2億円なら罪が重くなるので岸田は口を割らないはず。自分達で捜査して導くしかない。
そこへ、新聞記者の真鍋が亡くなったとの連絡が入り、妻の智花が、夫の死の真相が知りたいと所在尋問に応じてくれた。
入間が、部屋に飾られていた写真から真鍋が釣り好きだと推測。
智花は漁師だった夫の父から譲り受けた船があると話し、突き飛ばされる前に釣りに行っていたかもしれないと話してくれた。
その話に従って入間たちが漁港に行くと、真鍋を見たという証言が得られた。
そして、真鍋所有の漁船の船底から手帳が見つかった。
一方。
次長検事から圧力をかけられ、捜査ができなくなっていた井出と城島だったが、小宮山検事の事務官から話を聞き出し、小宮山が警察より先に岸田の居場所を突き止めていたことが分かった。
真鍋の手帳に、小宮山の行動…。
これらから導き出された岸田が盗んだものとは?
入間は岸田を正しく裁けるのかーーー??
…というお話でした。
プリンス再来!
井出検事役で出演中の山崎育三郎さん。
2020年の朝ドラ『エール』では、主人公の幼馴染で周りの女性を魅了する佐藤久志役をされていました。
その久志が、主人公の妻と同じ音楽学校に通っていた時に呼ばれていたあだ名が「プリンス」!
ウインクするだけで女生徒がよろけて倒れてしまう…という役柄でした。
今回、捜査協力を禁じられた検察で、女性事務官に好意を装って情報を聞き出していました。
女性事務官と目を合わせただけで「キューン」と銃で撃たれる音がしていました。
まさに『エール』のプリンスの時のおんなじ演出!!
違うドラマでも山崎育三郎さんのプリンスが見れて笑ってしまいました。
まだまだプリンスのイメージが抜けきれないですもんね~!
また出て来てくれたら嬉しいです。
バカリズムさんが憎たらしかった
今回犯人役でバカリズムさんが登場!
泥棒の魅力をペラペラと話し出す様子は、本当にそんな人に見えて憎たらしかったです。
傍聴人に分からせてやろうとする様子を見て、バカリズムさんの卒業する生徒を見送る先生のコントを思い出しました。
憎たらしい犯人でしたけど、最後には入間に諭されて素直に謝ってるのがちょっとかわいらしく見えました。
12年前の関係者が揃う
入間みちおが裁判官になるきっかけになった12年前の弁護士時代の最後の殺人事件。
これまで、日高が裁判官で判決を下したことは分かっていましたが、今回その時の真犯人と思われる男・志摩総一郎に、検事の中森検事まで関係者が出そろってきました。
そして、被告して無期懲役の判決を下され、自殺してしまった被告・仁科壮介の妹に、坂間が再審請求をしないか?と誘いに行ってました。
その坂間の近くには、板谷由夏さん演じる青山弁護士の姿が…!!
入間と青山は昔からのつながりがあるみたいですが、青山が12年前の事件に絡む理由がまだ分かりません!!
6話の最後に、入間が日高に「開かずの扉が開かれた時に、全ての真実が明らかになるかもしれませんね。」と言っていました。
「この国の司法を裁く時が来たのかな?」とも言ってたし、12年前の事件の解明がされていくようです!!
当時国税庁の官僚だった志摩が殺人事件を起こして、その身代わりに仁科が捕まってしまった。
検察は自白を強要して罪を認めさせ、裁判となった。
日高は検察に出された証拠のまま判決を下し、真犯人の志摩に恩を売った。
中森検事も日高もみんなグルってことが見えてきます。
どうもこの流れを見ていると、入間はそのことを分かっていて、12年間真実が明らかになるまで待っていたんでしょう!!
今回、岸田が志摩の家からお金を盗んでくれたおかげで脱税を指南していた疑いが出てきました。
この2億円ものお金を、志摩個人だけが受け取っていたとも考えられない!
志摩は代表して受け取っていただけで、色んな人にお金が渡ってたんじゃないのかな?
そんな志摩を12年前かばったことで、日高も中森もそれぞれ出世ができている。
政治家絡みかも~~??
…と、色々妄想を膨らませております。
日高がラスボスだと思ってましたけど、検事まで出てきた。
圧力は日高よりもっと上から来てるはず!!!
検察まで絡んでるとなると、裁判所だけの話じゃなくなってるのかも?
日高みたいな人が最高裁の長官になっていいの??
予告では次回、真実が明らかになるみたいですが…。どこまでわかるんだろう?
以上、『イチケイのカラス』第6話を見た感想でした。