11月16日水曜に、日本テレビ系列で、夜10時からドラマ『ファーストペンギン!』7話が放送されました。
前回、6話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 岩崎和佳:奈緒…幼い一人息子・進(石塚陸翔)を抱え、さびれた港町・汐ヶ崎に移住。知り合いがいない中、苦しい生活を送っていた。片岡から浜の立て直しを頼まれ魚の種類も分からないまま、漁師の世界に飛び込む。
- 片岡洋:堤真一…父の跡を継いだ漁船団「さんし船団丸」を率いる社長。妻・みやこを亡くした男やもめ。和佳の機転を認め、浜の立て直しを懇願する。
<<さんし船団丸の人たち>>
- 永沢一希:鈴木伸之…都会から移住してきた若手船団員。よく気が付く青年で、漁師たちや和佳をさりげなくフォロー。子どもができ、漁師を辞めて神戸に移住。
- 山中篤:梶原善…片岡を「ひろ兄」と呼んで慕う船団員。勉強が得意じゃなく、話の内容を半分も理解していない。一人息子のたくみ(上村侑)が反抗的で、頭を抱えていたが、今は仲良く仕事をしている。
- 山中たくみ:上村侑…篤の一人息子で、船団員。高校卒業後、東京で就職するも戻って来た。船団に所属するも周りに反抗的な態度を取っていたが、東京の研修で漁師の仕事に誇りを持つようになり、現在は積極的に仕事をしている。
- 磯田高志:吹越満…地味な仕事も率先してやる船団員。心配性で危機管理能力が高く、片岡の右腕的存在。和佳が提案する「魚の直販」に懐疑的。妻に出て行かれ、現在母と二人暮らし。さんしが村八分にあったせいで母が歩行困難になるけがを負い、母の介護と仕事と頑張っている。
- 大島大三:田中美央…さんし船団丸の船員。大さん。おやじギャグ好き。
- 中川忠次:山口祥行…さんし船団丸の船員。チュウさん。コワモテ。
- 小峠省一:松本実…さんし船団丸の船員。ショウさん。女好き。
-
小森賢太郎:北川尚弥…大卒。流通先をめぐり上司と対立し仕事をやめた過去あり。さんし船団丸の革命的な取り組みを知って今後の水産業界の発展に貢献したいと入社。
-
岡室爽:長谷川ティティ…小中高陸上をやっていた体育会系男子。
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逢坂孝徳:矢崎広…おもちゃメーカーで営業をしていた。会社が倒産し、釣りが趣味だったこともあり、漁師になろうとさんしに入社。
<<汐ヶ崎漁協の人たち>>
- 杉浦久光:梅沢冨美男…漁協組合長。漁協だけでなく、地元社会を牛耳っている。優秀な元漁師。浜の窮状を知りつつどこ吹く風。よそ者の和佳が提案する「魚の直販」を幾度となく妨害してくる。
- 安野茂:遠山俊也…漁協組合員。杉浦の腰巾着。和佳の動きを逐一報告し、とばっちりで叱られることもある。
<<農林水産省>>
- 溝口静:松本若菜…農林水産省の6次産業化プロジェクトを担当。漁獲量が減る水産業に危機感を抱いている。漁師のなかで孤軍奮闘する和佳を陰ながら後押しする。
<<その他>>
- 山藤そよ:志田未来…和佳のママ友。和佳の窮状を見て子育ての手伝いをする。事務処理能力がすこぶる高い。さんしの事務員として入社。和佳を仕事とプライベート両方を支える。
- 琴平祐介:渡辺大知…東京在住。和佳が汐ヶ崎に移住するきっかけを作った人物。進の主治医で、電話でよく相談に乗ってくれる。5話で片岡の義理の息子だと判明。ゆくゆくは地元に帰り、パートナーと医院をやりたいと思っている。
- 重森梨花:ファーストサマーウイカ…仲買人。口は悪いが、和佳に魚について教えてくれたり、漁協から目をつけられているところを助けてくれたりする。
- 岩崎進:石塚陸翔…和佳の息子。喘息持ちで体が弱い。汐ヶ崎の新鮮な魚を食べて以来、大好物になる。
- 片岡みやこ:中越典子…片岡の亡くなった妻。シングルマザーで子連れで移住してきた汐ヶ崎で片岡と結婚。突然の病で亡くなる。
- 辰海一朗太:泉谷しげる…汐ヶ崎に地盤を息子に譲った元政治家。さんしを潰すために「針」とする漁師の工作員を送り込む。
7話のあらすじ
さんし船団丸は、テレビ出演により『お魚ボックス』に注文が殺到。待ってもらうぐらいの事態になる。
融資をしてくれた瀬戸中銀行の支店長は栄転。汐ヶ崎の魚の値段が上がり、和佳が目指していた魚のブランド化が実際のものになってきた。
組合長(梅沢冨美男)には、元政治家の辰海(泉谷しげる)が接触。
以前から漁協がなくなるかもしれない不安から、さんしの『お魚ボックス』をやめさせろと他の漁協から圧力をかけられていた組合長。
辰海に、さんしを潰せていないことを謝る組合長だったが、辰海は「圧じゃないです。そういう時は針です。」と笑う。
何をするかは「知らぬが仏。」とやり方を教えてくれないのだった。
さんしは、注文が増えた上に永沢(鈴木伸之)がやめて人手が足らず困っていた。
そこへ、
- 小森賢太郎(北川尚弥)…大卒。流通先をめぐり上司と対立し仕事をやめた過去あり。さんし船団丸の革命的な取り組みを知って今後の水産業界の発展に貢献したいと入社。
- 岡室爽(長谷川ティティ)…小中高陸上をやっていた体育会系男子。
- 逢坂孝徳(矢崎広)…おもちゃメーカーで営業をしていた。会社が倒産し、釣りが趣味だったこともあり、漁師になろうとさんしに入社。
の、3人の若者が新しい船員として入社。片岡(堤)ら漁師たちは大歓迎。
しかし、その3人の中の1人に元政治家・辰海が仕込んだ「針」が。具体的に何も知らされていない組合長と安野(遠山俊也)は警戒。
何かあった時に責任を負わされぬよう、辰海側の指示の電話を録音しておくという防衛策をとった。
裏でそんな「針」の役割を背負った1人がいるとも知らず。
早速翌日から漁に出た3人。
ずっと働いてヘトヘト。箱詰めの段階で小森が労働基準法に違反するのでは?と指摘。
篤(梶原善)が感情的に叱ったが、片岡と高志(吹越満)が間に入ってなんとか収まる。
新人さん3人。初日から波乱の予感。
そんななか、農林水産省の溝口(松本若菜)から和佳に連絡があり、「水産のジャンヌダルクになってもらえませんか。」と頼まれる。
水産開発研究所に連れていかれた和佳は、野々宮(寺泉憲)を紹介され、日本の水産を死の淵から救う活動に参加して欲しいと説明された。
これまで農林水産省では、漁協を通さずに魚を売るということを30年実現できていなかった。
かつて水産が潤っていた時代に、漁協を中心に造船、燃料、漁具、運送、ゼネコンと民間ビジネスが成立。発注し、補助金も出す自治体。そこを票集めの場所として保護する政治家。
漁協を中心とするネットワークがうまく回ってる時はよかった。
今や魚が取れなくなり、成立しなくなってきている。漁業関係者の生活は補助金頼み。
漁協が廃止の追い込まれる例も出ているというのだ。
その危機を脱するためにつくったのが6次産業化認定制度だったが、旧来の利害関係者たちの新たなえさ場にされただけ。
それを全く関係ないところから入ってきて、認定を受けたのが和佳。
『お魚ボックス』を成功のロールモデルとし、漁業者の意識、地元漁協の意識を変えていく。草の根から6次化を進めて、いつか全体像を書き換えたい。
というの農水省の狙いだ。
具体的には講演活動などを通して、漁業関係者に意識の変化を促していく。という活動だが、さんし船団丸は新人を迎えたばかりの大変な時期。
何より荷が重く断ろうとする和佳。
しかし片岡は、新人教育は自分に任せて活動を知ればいいと和佳の背中を押す。
和佳もその気になり、引き受けたのだった。
和佳の活動が進んで行く一方で、片岡の新人教育は難航していた。
時には命の危険も伴うものがあり、手を出して教えることもあった。
意識の高い小森が、旧来の「見て覚えろ。」「体で覚えろ。」という仕事の教え方に次々に異論を唱える。
イライラが募る漁師たち。
特に手を出してしまった篤と異論を唱えた小森との間で亀裂が生じる。
うまく調整が出来ない片岡のフォローに回る高志。
その高志も、テレビ出演の時に起こった村八分で、母親が歩行困難に追い込まれるケガを負っており、その世話に追われながら仕事をしていた。
琴平(渡辺大知)が帰省し、片岡から小森の話を聞いて社長である和佳からひと言ってもらえば?とアドバイス。
しかし片岡は「社長に頼りとうない。」と自分で何とかしようとするのだった。
ある日。
箱詰めで、魚の向きを1匹だけ違う向きにした小森を篤が注意し、またもめ始める。
これまでは小森の言い分を受け入れ篤をなだめるだけの片岡だったが、「小森君に欠けちょるんは気持ちじゃって思うど。小森君は自分の気持ちばっかりで、人の気持ち考えんじゃろ。」と静かに諭した。
その後。
小森の方から篤に歩み寄り、仕事を見て覚えようとする。
篤はそんな小森を受け入れ、網で漁をするやり方を教える。
網船を真ん中に、両側に抑えの船と運搬船をロープでつないでバランスを取り、転覆を防ぐ。
そのロープの点検をしていた篤に、小森はロープが傷んでいるのでは?と指摘。
経験上大丈夫だと言う篤。
そんな仲良くなってきた二人を、陰から観察する人物がいた。
辰海が仕掛けた「針」だ。
漁協には、辰海から万が一に備えて漁協に残れとの指示が下る。
指示の電話を録音する組合長と安野。
何が起こるかはわからないが、万が一に備えるだけ。
夜。漁に出たさんし船団丸。
順調に網をあげようと動いていたが、小森が指摘していた傷んでいた抑えのロープがミシミシと音を立て、切れてしまった。
至急救助を漁協に要請する片岡。
漁協にいた安野と組合長は、救助しようと動く。
網を緩めようとするも、ローラがきかなくなり船が揺れ、小森が海に投げ出されそうになる。
高志とたくみが引っ張り上げ、救助。
高志はその勢いで肩を脱臼してしまった。
大きく傾く船。
網を切らねば船が転覆してしまう危機だが、高価な網をなかなか切れない高志。
海の水が足元に迫り、仕方なく網を切った。
するとみるみる船は元に戻った。
静まり返るさんし船団丸。
一方。漁協で事態を把握した組合長は「信じられんことするな。針。」とつぶやくのだった。
この一件で、篤は小森が仕返しにロープを切ったと思い込み、小森を殴る。
逆に篤のミスだと指摘する小森。
仲裁に入った片岡は「証拠もねえ。」と言う。
そんな片岡の曖昧な態度に、篤は「何で「篤がそねえなミスするわけねえ」って言うてくれんのね!」と言って出て行ってしまった。
篤を信じるほかの漁師たちも、小森以外の新人も出て行った。
肩を脱臼した高志も「わしもう疲れた。ひろっさん、すまんの。」と泣いて出て行ってしまった。
船が転覆しかけたと聞いて急いで駆け付けた和佳。
片岡は「これで少数精鋭になった。」と、片岡と小森と和佳の3人で出直しだ。と言うのだったーーーー。
…というお話でした。
嫌がらせの限度超えてる!
前回の村八分を見た時、今まで一番の嫌がらせ。と思いましたが、今回はもっとひどい!
ドラマの中の話とはいえども、これはやり過ぎ!!!
人の命を何だと思ってんですかね。
怖すぎて転覆危機のシーンは涙が出ました。
高志さん。
お母さんまで犠牲にして、ずーっと振り回されっぱなし。
「もう疲れた。」これは重みのある言葉でした。
元々は『お魚ボックス』反対の高志さんが、ここまでやってくれて、新人と漁師たちの間に入ってくれて、本当によく動いてくれてました。
なのにな~~。
もう、泉谷しげるで打ち止めにして欲しい。
そんなに既得権益って大事なのかな?
撮影のためとはいえ、実際転覆させかけてませんでした??
色々今回の話は問題あり!!
信じられない。
さすがにずっと嫌がらせしてきた組合長ですら「信じられんことするな。」とつぶやいていました。
前から犯罪でしたけど、もうこれは立派な犯罪ですよ。
最後さんしをのぞいてたのは逢坂さんですよね。
こいつ、どこまでやったんですかね。
オモチャメーカーで働いてたって言ってましたけど、機械も触れる人??
もう技術持ってるなら、ちゃんとしたところで使ってほしい。
何?7話。
最悪ですよ!!
こんな話要る?
もちろん実話ではないですよね?
怖すぎて脱落しそう。
永沢くんヘルプ!
新人さん教育。永沢くんがいたらまだ大丈夫だったかも!
あの偏屈だったたくみにも、うまくやってましたしね。
片岡だけでは無理な話ですよ。
永沢くんだったら、新人変な動きしてるのも気が付いたかもしれない。
まぁ、妊婦講習受けてて、親になる準備を順調にやってるみたいだし、戻ってくることはもうないでしょうけど、惜しい人を失いましたね!
そよそよも新人さんに手を焼いてたし。
調整役ができる人って貴重な存在です。
新しい役割?
松本若菜さん演じる農水省の溝口さん。
再登場はとても嬉しかったんですけど、会社の経営もちゃんとしてない人に、新しい役目をさせようなんて、ちょっと待って下さいよ!
難しいこと言ってきますよね。
会社を維持できない人に、日本を変えるなんて、まだまだ無理。
もう、和佳と小森君と片岡だけでどうやっていくの?会社。
しんどすぎる展開になってきました。
以上、『ファーストペンギン!』7話のネタバレ感想でした。