10月26日水曜に、日本テレビ系列で、夜10時からドラマ『ファーストペンギン!』4話が放送されました。
前回、3話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 岩崎和佳:奈緒…幼い一人息子・進(石塚陸翔)を抱え、さびれた港町・汐ヶ崎に移住。知り合いがいない中、苦しい生活を送っていた。片岡から浜の立て直しを頼まれ魚の種類も分からないまま、漁師の世界に飛び込む。
- 片岡洋:堤真一…父の跡を継いだ漁船団「さんし船団丸」を率いる社長。妻・みやこを亡くした男やもめ。和佳の機転を認め、浜の立て直しを懇願する。
<<さんし船団丸の人たち>>
- 永沢一希:鈴木伸之…都会から移住してきた若手船団員。よく気が付く青年で、漁師たちや和佳をさりげなくフォロー。和佳への私情があるかは分からない。
- 山中篤:梶原善…片岡を「ひろ兄」と呼んで慕う船団員。勉強が得意じゃなく、話の内容を半分も理解していない。一人息子のたくみ(上村侑)が反抗的で、頭を抱えている。
- 山中たくみ:上村侑…篤の一人息子で、船団員。高校卒業後、東京で就職するも戻って来た。船団に所属するも周りに反抗的な態度を取る。永沢にだけ普通に話す。
- 磯田高志:吹越満…地味な仕事も率先してやる船団員。心配性で危機管理能力が高く、片岡の右腕的存在。和佳が提案する「魚の直販」に懐疑的。妻に出て行かれ、現在母と二人暮らし。
<<汐ヶ崎漁協の人たち>>
- 杉浦久光:梅沢冨美男…漁協組合長。漁協だけでなく、地元社会を牛耳っている。優秀な元漁師。浜の窮状を知りつつどこ吹く風。よそ者の和佳が提案する「魚の直販」を幾度となく妨害してくる。
- 安野茂:遠山俊也…漁協組合員。杉浦の腰巾着。和佳の動きを逐一報告し、とばっちりで叱られることもある。
<<農林水産省>>
- 溝口静:松本若菜…農林水産省の6次産業化プロジェクトを担当。漁獲量が減る水産業に危機感を抱いている。漁師のなかで孤軍奮闘する和佳を陰ながら後押しする。
<<その他>>
- 山藤そよ:志田未来…和佳のママ友。和佳の窮状を見て子育ての手伝いをする。事務処理能力がすこぶる高い。
- 琴平祐介:渡辺大知…東京在住。和佳が汐ヶ崎に移住するきっかけを作った人物。和佳に"先生"と呼ばれ、電話でよく相談に乗ってくれる。実はある悩みを抱えている。
- 重森梨花:ファーストサマーウイカ…仲買人。口は悪いが、和佳に魚について教えてくれたり、漁協から目をつけられているところを助けてくれたりする。
- 岩崎進:石塚陸翔…和佳の息子。喘息持ちで体が弱い。汐ヶ崎の新鮮な魚を食べて以来、大好物になる。
- 片岡みやこ:中越典子…片岡の亡くなった妻。シングルマザーで子連れで移住してきた汐ヶ崎で片岡と結婚。突然の病で亡くなる。
4話のあらすじ
さんし船団丸の社長になった和佳(奈緒)。
漁協から氷や燃料を買わずとも自分たちで業者を選んで買うことができることを、他の船団にも聞こえるように、市場で情報を広める。
これまで全て漁協任せにしてきた漁師たちは、和佳がもたらす情報に驚き、漁協の圧力をはね返せるようになった。
片岡(堤)、篤(梶原善)、高志(吹越満)からもらった新しいスーツを着た和佳は、片岡たちにボックス作りを任せて東京へ営業活動に出かける。
が、次々にクライアントからクレームの電話が和佳にかかってくる。
届いた魚が使い物にならないと言うのだ。
急いで客先に駆けつけてみると、そこには、溶けた氷に浮かぶ魚の姿が。
和佳は、すぐに代品を発送すると言い謝罪。
ほかにも、注文した通りの魚が届かない。数が違うなど、様々なクレームが届き、その度に代品を送るさんし船団丸。
和佳は、片岡たちを叱りつけるが全く話が通じない。
赤字は120万円になり、漁師たちの小遣いは1000円ずつ。
作業量が増えてたくさん働いているのに、収入は増えない現状に、不満を漏らす漁師たち。
なんとかしようと頑張る社長の和佳だが、会社の資金は底をつき、銀行に新たに借金をしようとするも漁協が銀行に手を回して貸してもらえない。
資金繰りが上手くいかず、漁師たちに給料も払えないとイライラを募らせる和佳は、注文通りの箱詰めが出来ない片岡たちに怒りをぶつける。
しかし片岡たちは、注文とは違う魚や状態の悪い魚が送られたとしても、それを調理できない客先の店主の腕の方が悪いと居直ってしまう。
そして魚の知識がない和佳が、客の言いなりになって代品を送るために赤字になってると考える。
実際に片岡は、モンシェリミスティークの流山シェフ(速水もこみち)からのクレームの電話に勝手に出て「文句言うならもう売らん。よそで買え。」と言ってのけたのだ。
平謝りするしかない和佳に、琴平先生(渡辺大知)は、漁師たちにお店に来て料理を食べてみてもらっては?と提案。
東京までの12人分全員の交通費で65万円かかる。
自腹で大金をかけるには、効果的なものにならなくては困る。
和佳は、流山に相談し作戦を練った。
そんななか、篤と息子・たくみ(上村侑)は親子ゲンカをしていた。
高校を出て一度は東京に出て働いたものの地元に戻ってきたたくみ。田舎生まれの田舎育ちのせいで東京生活に委縮し、何も出来ずに帰ってきたことを引きずっていた。
そのイライラを、篤に「こねえなとこに生まれとうなかったって言うちょるんじゃ。」と言ってぶつけ、以来口をきいていなかった。
永沢くんが父子の間に立ち、たくみを説得。
東京行きに、たくみも一緒について行くことになった。
東京になめられたくない。と言って、派手なスーツでやってきた片岡たち。
地元では大きな声で周りを威圧する片岡たちだったが、東京に着いた途端、小さくなって歩き出す。
しかし、篤だけは地元にいた時と同じ態度で通行人に話しかける。そんな父親の姿に驚くたくみ。
モンシェリミスティークに着き、外観とシェフの流山の容姿に圧倒される片岡たち。
定休日で、さんし船団丸のためだけに料理を準備してくれていた。
魚は刺身で醤油が一番。という片岡に、流山は、素材に合わせ、醤油に代わるソースを数多く作ってきたフレンチの歴史を語る。
さんし船団丸の魚で調理された料理に、いちいち文句を言おうとする片岡とは違って、篤は素直に料理の味を絶賛。ほかのみんなも篤に続き、料理を絶賛。
たくみは、自分たちの魚なのか?と衝撃を受けた。
料理ではなく、自分たちの魚がいいのだと言う片岡。
しかし、アジの切り身を2パターン用意した料理を出し、1つは身がよく1つは身が緩いものだった。
2つは同じ魚。違いは送った人。
身が良かったのが和佳が送ったもの。緩い身の方は片岡が送ったものだった。
調理の問題だと言って非を認めない片岡。
実際に送られてきた状態のボックスを見ると、片岡が送ったボックスは氷が溶けて魚が浮いており、和佳が送ったのは氷は溶けずに魚は締まったままだった。
送った時の手当てのよさが時間が経つにつれ、大きな差となってあらわれていた。
和佳は、片岡たちに、さんし船団丸の魚をブランド魚にさせたい。と目標を語る。
そこに行くためには2つのことが必要。
- 魚をきちんと届けること。
- お店からの要望は出来る限り受け入れること。
お客様は、自分たちの魚の良さを引き出して世の中に広めてくれる人たち。
クレームは自分たちのためだと思って受け止めて欲しい。
とお願いする和佳。
給料もない。漁のあとのクタクタな体で作業をしないといけない。
その苦労を分かっているが、今の自分には何もみんなに渡せない。さんし船団丸をブランド魚に引き上げるという"ロマン"しか渡せない。
「もう少しだけ私についてきて欲しい。」と頭を下げた。
必死な和佳の姿に、篤が「血抜きしたらええんじゃなかろうか。」とひとこと。
とれたその場で魚を締めて血を抜く作業が血抜き。
大変な作業なので、漁師が自分が食べる分しかやってこなかった作業。
血抜きをすれば、劇的に鮮度は保たれる。ほかの漁師はやっていない。
和佳は、血抜きをすればオンリーワンになれる。と目の色を変える。
最高の魚を最高の状態で送れる。
片岡は、悩みながらも「やっちゃる!」と宣言。
そして流山に「最高の魚送っちゃるけえ、あんたもせいぜい包丁磨いちょきいや。」と啖呵を切るのだった。
さんし船団丸のみんなと和佳、シェフの姿、シェフに認められた魚を「カッコイイ。」と言うたくみ。
特に、東京にいても何ひとつビビらない父・篤の姿。
「結局、終わってたのは僕だけ。」と気づいたのだった。
東京研修後、自分たちでも鮮度の保ち方を研究したさんし船団丸。
お魚ボックスは、飛躍的にクオリティーが上がったのだった。
…というお話でした。
たくみの都会コンプレックス
東京で働いて地元に戻ってきたたくみ。
ずっとスマホをいじってて、さんし船団丸になじんでいませんでした。
今回、父の篤と大喧嘩になって、やっと永沢くんが東京で何があったかを聞いてくれてました。
誰かにいじめられたとかじゃなく、ただ自分が委縮して何も出来なかっただけ。
それを生まれた場所のせいにして、親のせいにしてた。わけです。
この悩みは、10年以上前の話かな?と思います。
前は、長距離移動するには新幹線や飛行機、船とか高い交通費を出さないといけませんでしたが、今は高速バスが発達。簡単に都会に行けるようになりました。
しょっちゅう都会に行けてたら、もっと馴染んでたかもしれないな。と思いました。
それから、片岡たちがやってた、都会でなめられてはいけない。と思って自分なりのおしゃれをして挑む。気持ちは分かります。
私も、田舎育ちで、都会に行くのにちょっとカッコつけた格好で行こうとしてましたし。
だから片岡たちの気持ちが分かった面白かったです。
サンドイッチマンが最初、やくざみたいな格好してたのもなめられなくないって思ってやってた。って言ってましたし。
田舎者あるある、なのかもしれません。
たくみのスマホ
たくみがスマホばっかりいじってたのは、ずっと誰かとつながってて、誰かにだまされてるんじゃないか?と思ってました。
が、全然違った。
ケータイを売る会社で働いてて、ただスマホに詳しい。ということでした。
その詳しさのおかげで、チャットアプリや掲示板を活用して、魚を売る。という提案をしてて、やっとさんし船団丸に馴染んできたか!と安心しました。
頭悪いとバカにしていた父の篤が、東京で堂々としてる姿を見て尊敬のまなざしに代わってたし。
いい方に転がりましたね!!
篤がいい!
何でもいいと言ってしまう梶原善さん演じる篤。
最初はおバカキャラみたいな感じでしたけど、4話ではその素直さがいい方に転がって最高の役割をしてました。
生んでほしくなかった。という息子には「お前が生まれてうれしかったのに!」「やっとできた子じゃけえ、わしもかあちゃんもどんだけうれしかったか。」と全身で愛を語る。
フレンチでなめられたくないと気を張る片岡たちをよそに「ほっぺが落ちる。」と素直に料理を褒める。
魚の鮮度を保つ方法を惜しげもなく披露!
話を、いい方にいい方に持って行ってくれていました。
最高なキャラです!
組合長の嫌がらせ続行中
今回はあまり登場はなかったですが、梅沢冨美男さん演じる組合長の嫌がらせ、今回も続いてました。
さんし船団丸にお金を貸さないよう、銀行に圧力をかけてました。
まだまだ邪魔され続けるみたいです。
いつ諦めてくれるんですかねー?
琴平先生がまだ何かありそう
琴平先生。まだ何かありそうな感じ。
汐ヶ崎に何か問題があるという書類を持ってました。
なんで漁業??
次回の予告で、片岡に拒否されてるシーンがチラッと映ってました。
やっぱりはぐれ刑事純情派みたいに、片岡の亡くなった妻の連れ子さんかな?
次回で正体が判明する様子!今から楽しみです。
以上、『ファーストペンギン!』4話のネタバレ感想でした。