12月5日月曜夜10時から、フジテレビ・関西テレビ系列でドラマ『エルピスー希望、あるいは災い-』7話が放送されました。
7話「さびしい男と忙しい女」ネタバレ感想を書いていきます。
前回、6話の感想はこちら。↓↓↓↓
『エルピスー希望、あるいは災い-』物語の概要(公式HPより)
あるスキャンダルがもとで、落ち目となったアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)。
バラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)たちと共に、10代女性が連続して殺された事件の真相を追っていくストーリー。
すでに、死刑が確定している事件の冤罪疑惑を追っていくなかで、一度は失った"自分の価値"を取り戻そうとする姿を描くーー。
脚本は、朝ドラ『カーネーション』の脚本家で、民放連ドラ初の渡辺あや。
監督は、映画『モテキ』の大根仁。社会派エンターテインメントです。
おもな登場人物
- 浅川恵那(長澤まさみ)…スキャンダルで転落したアナウンサー。岸本と追っていた松本氏の冤罪疑惑を上司の許可なくバラエティー番組で放送。逆に松本氏の再審請求が棄却されショックを受け一度は諦めてしまう。が、岸本が撮ってきた松本氏逮捕のきっかけの目撃証言が嘘。という証言者の元妻のインタビュー映像を見て気持ちを取り戻す。映像は村井によって放送され、社会を巻き込む大騒動となる。岸本と村井が粛正されるなか、浅川は報道番組『ニュース8』のキャスターに復帰となった。
- 岸本拓朗(眞栄田郷敦)…浅川と一緒に松本氏の冤罪疑惑を調べ、松本氏逮捕のきっかけとなった目撃証言が嘘だったする目撃者の元妻のインタビューを撮った。村井が報道の許可なくインタビュー映像を放送。社会を騒がせた責任として経理部に異動させられる。
- 斎藤正一(鈴木亮平)…大洋テレビの報道局の元エース記者。副総理の大門とつながりがある。政治家としての自分の素質に気付き、6話で浅川に別れを告げ大洋テレビを退職。フリージャーナリストして活動。他局の番組に出演。
- 滝川雄大(三浦貴大)…恵那と同期の記者。
- 村井喬一(岡部たかし)…バラエティー番組の元チーフプロデューサー。岸本と浅川が冤罪疑惑を追うことを最初は反対していたが、岸本が撮ってきたインタビュー映像を見て態度を一変。情報を報道に渡さず自分の番組で放送。制作から外され関連子会社に左遷させられた。
- 名越公平(近藤公園)…不倫で飛ばされた元スポーツ局ディレクター。冤罪疑惑の特集には一貫して放送反対の姿勢だった。異動した村井の代わりに新しい番組のプロデューサーに昇格。
- 海老田天丼(梶原善)…『フライデーボンボン』の司会者。新番組でも司会を続投。
- 大山さくら(三浦透子)…ヘヤメイク担当。通称:チェリー。松本逮捕のきっかけとなってしまった松本宅にいた家出少女。松本さんの再審が棄却されたことに責任を感じ自殺を図る。
- 岸本陸子(筒井真理子)…拓郎の母。年収1億円の弁護士。正義感が強く早く死んでしまった夫のようにならないよう、息子には楽に生きて欲しいと願ってる。岸本から中学時代にイジメの相談を受けていたが、主犯格が有力者の息子だったため何もしてやれず。そのことで岸本から遅れた反抗をされている。
- 松本良夫(片岡正二郎)…2006年に10代女性連続殺人事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受けている。刑事に自白に追い込まれたと言い、裁判で無実を主張。
- 木村卓(六角精児)…弁護士。松本の控訴審から弁護を担当。再審請求をしている。松本をロリコンと騒ぎ立てたマスコミを嫌う。『フライデーボンボン』が冤罪疑惑特集を放送したことで、松本氏の再審が棄却されたことに憤っている。
- 笹岡まゆみ(池津祥子)…『首都新聞』の政治部記者。松本氏の事件と最近起きた事件に関連があると見て、浅川に情報を提供してくれている。
- 大門雄二(山路和弘)…副総理。元警察庁長官。八飛市出身。斎藤をかわいがる。八飛市の有力者・本城総一郎とは幼馴染。
- 本城総一郎(相馬未知雄)…本城建託社長。八飛市の土地を多く所有している地元の有力者。大門とは同級生。
- 本城彰(永山瑛太)…本城総一郎の長男。八飛市のシャッター商店街の店を開けたり閉めたりしていた気まぐれな店主。最近完全に閉店した。
7話のあらすじ
2019年5月。
岸本(眞栄田郷敦)は、経理部に異動したことで定時で働けるようになり、ディレクター時代よりも八飛市への取材に時間を多く使えるようになっていた。
が、新しい情報は何も出てこず。
『ニュース8』のキャスターに復帰し忙しい浅川(長澤まさみ)とはまともに連絡も取れず、ふてくされた日々を送っていた。
岸本が、関連子会社に左遷させられた村井(岡部たかし)にそのことをグチっていると、浅川が出演する『ニュース8』で、松本氏(片岡正二郎)のDNA再鑑定を裁判所が指示したというニュースが流れる。
木村弁護士(六角精児)によると、退官間近の東京高裁の裁判長が、この先もう出世に関わりないということで、奇跡的な決断を下してくれたというのだ。
検察側、弁護側と被害者の遺品を2つに分けて行われた。
弁護士側では犯人と思われるDNAが検出され、松本氏とは一致せず。検察側はDNA自体が検出されず、再鑑定不能。という結果が出た。
岸本は冷めた目で結果を受け止め、浅川は怒っていた。
浅川は『首都新聞』の記者・笹岡(池津祥子)に、大門副総理(山路和弘)の交友関係を調べるよう依頼。
八飛市の有力者・本城建託の社長・本城総一郎(相馬未知雄)とは、同級生だということが分かっていた。
浅川は、2006年の事件当時、警察庁長官だった大門が警察に圧をかけて真犯人を逮捕させなかったのでは?と考えていた。
それはかつて斎藤(鈴木亮平)が、冤罪疑惑特集の放送を止めにかかったことがあったから。
浅川は、八飛に行って大門の交友関係リストに上がっている人物について聞き込みをしてくるよう、岸本に頼んだ。
忙しいと言って自分でやらない浅川に苛立ちを隠さない岸本だった。
そんな岸本に、以前浅川と聞き込みに行った八飛署の刑事・平川(安井順平)から電話がかかって来る。
東京に出てきた平川と会った岸本は、お金を先に渡す。
西澤(世志男)の証言は覆り、松本氏のDNA再鑑定。もう全部バレて欲しいと思ったが、検察が粘り、ばからしくなり急に真実を語りたくなったという平川。
八飛署は、無実の松本氏を逮捕したという。
平川のような下の刑事には情報が下りてこないが、署長よりずっとかなり上の人が、どうしても真犯人を逮捕させたくないようだったと語る。
その上、地域住民から犯人を早く捕まえてほしいという声もあり、身寄りもなく、家出少女をかくまっていた松本氏がちょうどいいと、犯人としてでっちあげられた。
真犯人は誰か?上の人間はわかっていたようだったが、平川のような下の人間には教えられていなかった。
知ってしまうと悩みが増えると思って、平川は調べもしなかった。
警察も裁判所も信じられなくなっている岸本は、自力で真犯人を見つけるしかないと考えており、平川の話で大きく揺れることはなかった。
平川は「12年前の事件じゃなくて、去年の事件を追った方がいい。」とアドバイス。
去年の中村優香さんの事件は、定年間近の者が担当しており、捜査をしてるふりをしているだけ。証拠も手つかずで残ってるだろうという。
平川は、最近の事件の捜査資料を岸本に渡し、去っていった。
そんななか、2006年の事件の被害者・井川晴美さんの姉・純夏(木竜麻生)が、八頭尾山連続殺人事件の被害者遺族の会を設立したいと、被害者遺族を集めた場に岸本も呼ばれた。
純夏は、どこかにいるはずの真犯人を捕まえるよう世論を動かしたいと被害者遺族で声を挙げようと呼びかけた。
が、まず記者会見を開いて世に存在を知らせると聞いて、ひるむ遺族たち。
純夏と家族は、協力を呼びかけ頭を下げた。
被害者遺族の中に、去年起きた事件の中村優香さん遺族は出席していなかった。
中村優香さんは、これまでの被害者とは違う特徴がいくつかあった。
優香さんの母は34歳と若く、小さなきょうだいが2人。忙しくしており、遺族の会にも興味なし。
平川からもらった捜査資料によると、14歳だった優香さんは、18歳と偽りデリヘルでバイト。たくさんの常連客がいて、稼いでいた。
中村優香の遺体発見現場である八頭尾山を訪ねた岸本。ふと町を見回すと、どこもかしこも大門のポスターだらけだと気づく。
いつも寄る喫茶店のマスター(小野了)によると、大門のポスターだらけなのは、この土地のほとんどを所有する本城建託社長・本城が、大門の幼馴染だから裏で相当応援しているから。
『首都新聞』の記者・笹岡が調べた資料によると、本城の次男・敦彦と長女・さやかは、会社を手伝っているが、長男の彰は所在不明とあった。
彰が何をしている人なのか?と聞く岸本に、その彰こそが、浅川がシャッター商店街で店をやっていた男(永山瑛太)だった。
会社で報告を受けた浅川は、その場で固まってしまう。
あの男に見つめられただけで、体が動けなくなったことを思い出したからだったーーー。
…というお話でした。
やっぱり瑛太か!!
3話で登場した、瑛太さん演じる謎の男が本城建託の息子・彰だと判明しました。
(ちなみに、3話の感想はこちら。↓↓↓↓)
登場回から、この人が真犯人だろうという匂いはぷんぷんしてましたが、やっぱり真犯人みたいですね。
今回は、松本さんのDNA再鑑定もされて犯人じゃないのは明白になり、逮捕した警察の刑事がでっち上げだと認めた。
前回の6話の終わりぐらいに、瑛太が犯人で、その親が大門を通じて逮捕させないように動いているってのは予想が出来ましたよね。
7話は、そのことを裏付けるように刑事の話や、大門の関係者の情報を集めて行って、瑛太さん演じる本城彰が真犯人だと裏付ける証拠を見つけていました。
3話から匂わされているのに、なかなかたどり着かない。
7話は、分かってるのにたどり着けない。
見ててかなりもどかしかったです。
このドラマ最初から見てる人、3話で気づいてましたよね?
浅川だって、何か感じ取って店に戻ろうとしてたし。
3話以降、すぐあの男を探す動きがなかったのがもどかしいです。
岸本はびびってる
何もかも悟ったように、DNA再鑑定になっても何も喜ばなくなってしまった岸本。
検察も警察も裁判所も、真犯人を見つけるまで動いてくれないと考え、ちょっとしたことではもう何も動けなくなってます。
忙し過ぎて自分で動けない浅川にも文句を言いまくって、かなり感じ悪い!
見てて嫌な感じです。
でもちゃんと八飛に行って、聞き込みをするんだから、気持ちは切れていないと感じて心強いです。
本人はビビってる。とつぶやいていました。
ビビってる。
大門に?会社に?真犯人に??
何回も八頭尾山に行ってますけど、本城彰に実際に会ったらどういう動きに出るのかな?
浅川も一緒に動ければいいのに!!
ストレスたまるドラマ
3話からずっと匂わされてきた真犯人。
店は閉めたみたいだし、浅川が会ってから時間も経ってるから、父親にどこか隠されてるかもしれませんね。
土地も建物もいっぱい持ってる父親だから、身を隠せる家もたくさんあるんでしょう。
なんせ、政治家も味方だし。
嘘の証言をした西澤正の行方もまだ分かってません。
本城彰と西澤正。
行方知れずになっている2人を見つけ出せば解決!ってなるのかな?
松本さんが無実で捕まったのはわかってるのに、出してあげられない。
かなりストレスがたまるドラマです。
次回もまだ…?
次回の予告を見ても、岸本と浅川が言い争ってたり、平川が誰かを脅すような言葉を言ってたりで、本城彰にたどり着く様子はうかがえません!!
来週もまだ、真犯人のたどり着けないのかな?
イライラします。
以上、『エルピスー希望、あるいは災いー』7話のネタバレ感想でした。