2023年8月2日水曜夜10時からフジテレビ系で、ドラマ『ばらかもん』4話が放送されました。
前回、3話の感想はこちら。↓↓↓
おもな登場人物
- 半田清舟(杉野遥亮)…27歳。高名な書道家・半田清明の跡継ぎとしてもてはやされて育ち、プライドが高い。本名は半田清。書道界の実力者・八神から「つまらない字。君は平凡の壁を乗り越えたことはあるか?」と言われ、皆の前で殴りかかってしまい、東京にいられなくなる。挫折をきっかけに長崎県の五島列島・福江島で一人暮らしを始める。島の人たちの言葉に感化され影響を受け、徐々に変わっていく。
<<七ツ岳郷のひとたち>>
- 琴石なる(宮崎莉里沙)…小1。清舟を慕い、清舟の家に入り浸る祖父と2人暮らしの自由奔放な女の子。柔軟な思考が清舟に影響を与えることに。
- 琴石耕作(花王おさむ)…70歳。なるの祖父。七ツ岳郷で農業を営む。島に来た清舟を村に案内する。
- 久保田育江(田中みな実)…30歳。看護師。陽菜の母。七ツ岳郷出身で看護師となり、上京後結婚。陽菜が2歳の時に離婚。七ツ岳に戻り陽菜を育てる。清舟の良き理解者。
- 久保田陽菜(寺田藍月)…小1。なるのクラスメイトでいつも行動を共にする。なるとは違い、おとなしい性格。すぐ泣く。
- 木戸浩志(綱啓永)…高3。料理、子守など何でもできるが成績は普通。両親に平凡と呼ばれる。島に来た清舟の世話を担当することに。真剣に書道に取り込む清舟の姿を見て、自分の生き方を見直す。清舟のおかげで料理好きに気づく。
- 木戸朋子(山口香緒里)…49歳。郷長の妻で浩志の母。明るくおおらかな性格。昼ドラが好きで、清舟の世話に喜びを感じる。
- 木戸裕次郎(飯尾和樹)…55歳。七ツ岳郷の郷長で浩志の父で朋子の夫。清舟の家の管理人。世話好きな郷長で、島の人たちの面倒を見る。清舟にとって、島での父代わり。
- 野村ヤス(鷲尾真知子)…ヤスば。もちひろいで村一番多く餅を拾う。なるを優しく見守る。
- 山村美和(豊嶋花)…中2。少々強引なところがあり、島の子どものリーダー。清舟を振り回しながらも、清舟のプライドをうまくくすぐり、コントロールできる賢さがある。なるにとってお姉さん的な存在。
- 新井珠子(近藤華)…中2。漫画家を目指すオタクな女の子。美和の親友でいつも行動を共にする。「書く」職業を持つ清舟に同じ匂いを感じ、意見を求めるようになる。
- 大浜謙太郎(加藤叶和)…小1。なるのクラスメイト。竹馬やコマが得意なガキ大将。
- パンチ(須永千重)…もちひろいで、拾った餅を横取りするが、もち拾い残れなかった人に餅を配ってあげるいい人だった。
<<東京のひとたち>>
- 八神龍之介(田中泯)…75歳。書道界の実力者で博物館館長。書展の審査員を務める。栄華賞を受賞した清舟の書を見て「型にはまった字。手本のような字。つまらない字。君は平凡という壁を乗り越えようとしたか?」と言い、清舟を憤慨させる。
- 神崎康介(荒木飛翔)…18歳。書道界のニュースター。清舟が書く字に感銘を受け書道の道に進んだ。自己中だが悪気はない。清舟の字が変わったことで手本がなくなり、スランプに陥る。
- 川藤鷹生(中尾明慶)…27歳。清舟の才能を信じる中学からの親友で、清舟が七ツ岳郷に行ってもマネージャーをしてくれている。
- 半田清明(遠藤憲一)…60歳。高名な書道家で清舟の父。優しいが不器用で無愛想。書で感情を表現する。清舟が書道に進むきっかけとなる人物。
4話のあらすじ
ある日清舟が目覚めると、左右に美和(豊嶋花)とタマ(近藤華)、足元にはなる(宮崎莉里沙)がいた。
驚いた清舟は、鍵をかけて寝たはずなのに、いつもどうやって入って来るのか?と聞くと、清舟が来る前から秘密基地だった家。清舟が来る前に合鍵を5つも作っていたと答える美和。
さらに、浩志(綱啓永)も合鍵で平然と入ってきて、秘密の入口を知るなる以外は、みんな1つずつ鍵を持っていることが分かる。
怒って全員分の合鍵を回収する清舟。自分のを入れて鍵は4つ。
あともう1つは、美和が清舟の家の近くで落としてなくしてしまい、分からないと言うのだった。
いつものように清舟の家で集まる子どもたち。
美和とタマは、夏休みの宿題の習字を教えてほしいと清舟にお願い。
最初は嫌がる清舟だったが、手本を書いているうちにノってきて、自分が教えるからには賞を取らせる。と意気込み、筆の持ち方から細かく指導を始める。
その後、自分の書に迷いを感じながら島を歩いていると、なるの祖父・耕作(花王おさむ)に呼び止められ、石垣積みを手伝わされる。
嫌々始めた清舟だったが、すぐにコツをつかみ見事石垣を完成させる。
清舟の器用さに感心した耕作は、次に、神社の寄付者村人全員の名前を書いた木板の書き直しもお願いする。
「規則正しい字を書くのは久々。」と快諾した清舟。
次は、考え事をしながら歩いていると、酒屋と漁師をやっている美和の父・巌(宍戸開)が干している干物を不注意でひっくり返してしまう。
清舟が書道家だと気づいた巌は、船の船体に『唯我独尊丸』と書いて欲しいと頼む。
強引な巌に断れない清舟は、言われるがまま書こうとするのだが、カーブのある船体にペンキをつけたハケで字を書くという初の試みに緊張してしまう。
しかし、そんな清舟を見てしびれを切らしたなる・陽菜(寺田藍月)・ケン(加藤叶和)が、ペンキをつけた手で船体にペタペタと手形をつけてしまった。
巌の大事な船体についた子どもたちの手形。
焦った清舟がやったこととはーーー?
次に、自宅の畑で草刈りをしていた郷長(飯尾和樹)の手伝いをした清舟。
草刈り機の面白さを知ってはしゃいだために、ある事態を引き起こしてしまう。
清舟は、島の人たちと思いっきり楽しい一日を過ごすことになる。
楽しい一日を終え、清舟が起こした行動は??
…というお話でした。
合鍵5つだと??
初回から、勝手に清舟の家に上がり込んできていた子どもたち。
ありえんわ~と思っていましたが、美和が合鍵を作っていて、難なく開けて入ってきていたことが分かりました。
元々秘密基地だったところに、あとで清舟が引っ越してただけ。
でもな…。
これは嫌だなあ…。
私も30年近く前に田舎に引っ越した時に、米屋さんが勝手に玄関のドアを開けて米を置いて行かれたことがあって、嫌だったことを思い出しました。
清舟の場合は、おもちゃを置いて行ったり、ポスター貼られたりしてましたよね。
いやぁ…ありえんわ。
子どもたちと仲良くなるのは微笑ましく見れるけど、勝手に入って来るのは嫌な気持ちになる。
田舎に染まりたくないと言いつつも…
4話の話は、これまで田舎暮らしを拒否していた清舟が、どんどん島の暮らしに馴染んでいくのが面白かったです。
特に、石垣積みはスゴかったです。
キレイに石垣を積み上げていくには技術とセンスがいるはずなのに、おじいさんのちょっとした説明だけで、すぐに出来ていた清舟。
書道ってやっぱり芸術なんだとあたらめて実感。
字のうまい人って、半紙の空間をキレイにバランスよく書かないとうまくならないだろうし、そういう感覚的なものが優れている人なんだろうと思います。
ただただスゴイな~と思いました。
泣けてきた清舟と島の人との交流
清舟が、美和のお父さんからもらった大量の干物。
島の人たちにおすそ分け。
郷長からはピーマン。おじいちゃんからはトマト。
パンチからはかぼちゃ。タマからは漬物。
嬉しそうに育江(田中みな実)に見せている清舟を見てると、なんか泣けてきました。
あんなに威張り散らして怒鳴り散らして、うっとうしいキャラだったのに。
最後なんて、足くじいて山でひっくり返って。
でも、ちゃんと子どもたちが助けに来てくれるのを信じていて。
ほーんと、4話を見てるとどんどんどんどん泣けてきちゃって。
いい話だった。
宇宙か、ここは。
4話は、清舟がどんどん自分の感情を素直に受け止めていく姿がよかった。
太陽を見て字を書く気になって。
鍵を見つけて大笑いして。
星を見上げて「宇宙か、ここは。」ですって。
周りに何もなくて暗いと、星がキレイですから。
流れ星を見つけて「助けが来ますように。自分の字が書けますように。」とお願いするのもかわいかったです。
録画したものを何度も見返して、噛みしめました。
これまでのお話のなかで、一番いい回でした。
今週の字
『温故知新』
『唯我独尊丸』
・村の人全員の名前
『星』でした。
途中まで見て、太陽かな?月かな?と思ったけど、『星』でした。
島を去った清舟
島の生活にもなじんだし、これからどんどんいい字を書いて、定着していくのかと思いきや、なぜか家を去った清舟。
なんで?なんで?なんで?
なるちゃんショック受けててかわいそうでした。
神社の板に、清舟の名前はなかったです。
島に戻る気はないってこと??
なるちゃんだけで私もショック。
東京に戻ってどうなる??清舟。
次回も絶対見ます!!
以上、ドラマ『ばらかもん』4話を見たネタバレ感想でした。